2011年05月29日

第501号:食べてから読むか、読んでから食べるか

500号達成!にお祝いコメントありがとうございました。皆さまのところは最近読み逃げで申し訳ないです~(;o;)


さてさて、ポイント10倍につられて、お目当ての中古本を探しに本屋に行ったのに見つからず……思いきって3冊定価で購入したうちの1冊が『うさぎパン』(幻冬舎文庫)でした。

作者の瀧羽麻子さんは初めて聞く名前だったのですが、タイトルも可愛いし~なんたって主人公が私の好きな「女子高生」ですから(*´艸`)

お嬢様学校から共学の高校に進学し、パン屋さんの息子富田君と意気投合する優子ちゃん。義理の関係だけど仲良しの母親ミドリさんと家庭教師の美和ちゃんたちと過ごす日々。ケンカしちゃって仲直りのために彼のおうちのパン屋さんに行った優子ちゃん。彼の方が仲直りの証に「うさぎパン」を渡すシーンとかとってもほのぼのして可愛い!!きゃ~、青春よっ!!(爆)

もちろん「えっ!?」な展開がありますし、キーワードになるのは「うさぎ」です。メルヘン過ぎずファンタジー過ぎず…ちょうどいいさじ加減な短編でありました。

読み終わると、美味しいパン屋さんに行って、カリッと焼き上がったばかりのフランスパンを買って、動物パンを探したくなります(笑)そしてお気に入りのカップで、美味しい紅茶をいただきましょう~な気分に!


美味しい紅茶というと、以前ご紹介しましたしろー様が「国産紅茶」について書かれていましたので、よろしければこちらもどうぞお楽しみ下さいませ(^o^)

国産紅茶があるのをご存知でしょうか?


2011年05月28日

第500号:知命

皆さま、ありがとうございます。めでたく500号でございます。ひつじ雲便りを含めると1000近くになります。なんてヒマ人(笑)


本日は久々にテーマ投稿です。茨木のり子さんの『知命』という詩を最近知りました。雑誌でみたので全文かどうかわからないのですが(((^_^;)



他のひとがやってきてこの小包の紐 どうしたら
ほどけるかしらと言う

他のひとがやってきては
こんがらかった糸の束
なんとかしてよ と言う

鋏で切れいと進言するが 肯(がえん)じない
仕方なく手伝う もそもそと

生きてるよしみに
こういうのが生きてるってことの
おおよそか それにしてもあんまりな

まきこまれ ふりまわされ くたびれはてて

ある日 卒然と悟らされる
もしかしたら たぶんそう
沢山のやさしい手が添えられたのだ

一人で処理してきたと思っている
わたくしの幾つかの結節点にも

今日までそれと気づかせぬほどのさりげなさで



毎日の暮らしの中でわずらわしいこともたくさんありますが、誰かを支えまた支えられているのだと考える時間をちょっともって「さぁ、またやるかぁ~!!」と気合いを入れ直すために読み返したい詩のひとつかな…と思います。

今、たくさんの雑誌が言葉や詩の特集をしています。万葉の言葉が今も息づいているってスゴいな~と思います。防人さんなんか、自分の歌がこんなに長い時間生き続けるなんて全く考えていなかったでしょうね(゜□゜)



rohengram799 at 09:46|この記事のURLComments(22)

2011年05月26日

第498号:薄っぺらい怒り

今『自転車をめぐる冒険』なる本を読んでおります。ええ、下り坂を全速力(ノーブレーキ)橋の欄干に激突したワタクシがですわ(--;)


どちらかといえば、ママチャリより通勤快速!!みたいな話題の本ですが、車と自転車との関係や社会の中の自転車の位置などなど~「のんびりゆったりのサイクリング」だけが自転車の魅力じゃないぜ!!な内容であります。イラストとツッコミがオモシロイのでお安く購入しましたの(笑)


その中に「薄っぺらい怒りは結局自分の価値を下げますよ」という言葉がありました。「怒りをブチまけることが最善の結果につながるのか考えてみて欲しい」と。


『確かに怒りはある種の快楽です。自分が優位にたち、非のある相手を責め続ける。責める、というよりは、嬲ると言った方がいいかもしれません。そうすることで、自分が強いんだ、と自己確認ができる快感。しかし、同じ自己確認なら、人を思いやり、喜ばせて感謝されることの快楽のほうが、何倍も気持ちがいいものですよ。』


うーん、考えさせられますね。今は政治家がこの薄っぺらい怒りをあちこちでまき散らかしている気がします。責められて当然の人たちもたくさんいますが、今はそれ以前にやらねばならないことがたくさんあるのでは?と思います。


颯爽と風を全身に浴びて、ペダルをこいでいけばすっきりクリアな考えが浮かんでくるのかも。私はテケテケ歩きだから、ちょっと考えが違うのかしら( ̄▽ ̄;)


2011年05月25日

第497号:花咲一久

「最近のジャンプつまらない」と言いつつ今週も購入したら、なんと『銀魂』に大好きなエリーがいっぱい♪いとしのエリー!!(笑)ちなみにエリーは美女でも美少女でもないオバQみたいなヤツです(^.^)


そして先週からはじまったよくわからない漫画(笑)『奇怪噺花咲一休』はご存知とんちの一休さんをもとにした作品です。が、私が気になったのは、旅に出る一休さんにお師匠さんが贈った《道号》。


『師が弟子に願いを込めてつける、僧名の上につける名前じゃ』


辞書だと「出家者が法名のほかに、自己の悟りの内容や願いを表現してつける名前。のち、本来の意義が薄れ、単なる別名・通称となった」とありましたが、ほぉ、そんなものが!!とまた勉強に…ホントか(~o~)


漫画の中では「お前が歩く救世の道に幸福の花が咲くように…」と『花咲』(かしょう)とつけてもらっていました。


さて、ここでカンの良い皆さまは、最初見た「一休」が違うぞ(((・・;)!と思われたでしょう!ええ、そ~なんですよ、記事タイトルの「一久」とは「石井一久」ではなく(当たり前だ)ワタクシが華道の免状と一緒に頂いた名前…ズバリ『いっきゅう』さんです。うう(ToT)


なんでもワタクシの習った日本古流はみんな『一』(いち)がつくとかで…はぁ、まさか自分がこんな名前になるとは思いませんでしたわ~あはは!!


ちなみに生け花の記憶はありません。だって高校生の頃だし(--;)でも、アタマはいつも《花盛りの森》永遠に《秘密の花園》です(^з^)-☆



rohengram799 at 10:39|この記事のURLComments(14)

2011年05月24日

第496号:蚊喰鳥 ホントは食べたい かすていら(^.^)

皆さまは『蚊食鳥』(かくいどり)をご存知ですか?私もはじめて聞いたのですが、コウモリのことなんだそうですね。

「コウモリ」の名は古語に「かはほり」「かはぼり」と呼ばれたものが変化したものだそうで、別名に天鼠(てんそ)、飛鼠(ひそ)もあるとか。ネズミの仲間みたいな名前(((・・;)


蚊食鳥は、夏の季語で案外俳句に詠まれていて驚きでした。


コウモリといって思い出すのは黒い傘!!ではなくて(--;)イソップ物語の『卑怯なコウモリ』ですね。


獣と鳥が争う中、コウモリはどちらにもいい顔をして、結果的にどちらからも嫌われてしまうという…現在でもどっちつかず、八方美人的な人や行動を「コウモリ」を使ったりしますが、臨機応変にとりあえずピンチを切り抜けろ!!みたいなところもあるのかしらん(-_-;)


中国では、コウモリ(蝙蝠)の「蝠」の字が「福」に通ずることから、幸福を招く縁起物とされるいるそうですよ。百年以上生きたネズミがコウモリになるという伝説もあり、長寿のシンボルとされているとか。


西洋の影響を受ける明治中期ごろまでは、日本でも中国の影響で縁起の良い動物とされていたらしく、刺繍のモチーフにもなっていました。あと、長崎のカステラ店福砂屋さんはコウモリを商標としているそうです!!


《カステラ文化館》

http://www.castella.co.jp/



rohengram799 at 14:12|この記事のURLComments(12)
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