2011年09月

2011年09月30日

第586号:いま、向かっています(^-^)v

今日は近くの本屋で中古本が半額の日!!200円以下に限られるけれど、やはりこの日にごっそり本を買う人は多いみたいです。


良かった~昨日重松清さんの『疾走』(上下巻)を買っておいて…と思いました。いつも下巻だけが三冊くらいあるんですよ~開店からだいぶたったので買えなかった可能性もあるので(笑)


『君へ。つたえたい気持ち三十七話』というコミュニケーションをテーマに37人の作家さんが書いた作品集を買ったのですが、日常で「ある、ある!」な場面がたくさん。


大槻ケンヂさんの「勇気づけるなら、あなた自身の言葉で励ましてっ」にはドキッ!!としました。どんなに良い言葉でも自分の中身にしっかり入り込んで栄養になっていなければ、相手には使いふるされた出がらしのような言葉になってしまう…反省です。


重松清さんのお話は、東京から九州に転勤になったサラリーマン、単身赴任で仕事も行き詰まり気味(-_-;)酔っぱらって奥さんに愚痴った翌朝に一枚のファクスが…。


東京より朝が遅く、目覚ましをかけて起きても薄暗くて布団から出たくないとずっと感じていた彼のもとに届いた、ラブレター!と言ってよいこの言葉。あたたかい!!


『朝日が、いま、そっちに向かいました』




rohengram799 at 14:49|PermalinkComments(14)TrackBack(0)

2011年09月29日

第585号:黄色エレジーもしくは檸檬哀歌(-.-)y-~

はじめ『レモンチェロ』という文字を見た時に、頭に浮かんだのは巨大なレモンの形をした弦楽器…「うわっ、弾きにくそう!!」というのが感想でした(--;)


がっ!レモンチェロは楽器ではなくて、お酒の名前でありました~リモンチェッロという表記もありましたが、イタリアのカンパーニア州やシチリア島のお酒だそうな。


レモンの皮を浸したお酒なのでレモン色~アルコール度は高いもので30%くらい。自宅でも作れるみたいですが、かなり砂糖を入れるみたいで…「かき氷の原液よりは控えめという程度」なんて表現も見かけました(((・・;)


「レモン」といえば落合恵子…なんて連想をする人は私よりいくらか上の世代だと思うのですが(笑)漢字で書く「檸檬」の方が私は好きですね!そして当たり前のようにさだまさしさんの名曲『檸檬』にたどりつきます♪←梶井基次郎でも良いのですが(笑)


♪指のすきまから蒼い空に 金色雀色の風が舞う
食べかけの檸檬聖橋から放る
快速電車の赤い色がそれとすれ違う…


食べかけの檸檬を投げるとか皆さん、してはいけませんぜ(笑)でも色彩のあざやかさに反した行為が、聴く側の心にグッと迫ってくるのですよね。「昔ながらの青春の味」というのでしょうか。


レモンチェロを飲みながらかすかに『檸檬』の歌を流し『檸檬』を読み終えた後、『レモン哀歌』を暗誦する(想い人の名前が智恵子ならまたよし!)……甘く苦い秋の夜もまた( ̄ー ̄)


グラスとおつまみを食べた後の食器は「ママレモン」で洗ってね(^.^)まだあるのかな!?




rohengram799 at 16:46|PermalinkComments(19)さだまさし 

2011年09月28日

第584号:今宵は『ネズミ考』じゃ!!

今、カミュの『ペスト』を読んでいます。なんともまわりくどい訳が外国作品らしく(もともとカミュがそういう書き方をする人なのかわからないので)…ある種の懐かしさが(笑)そう、中学の英語の宿題みたい!!


『ペスト』と言えばネズミですね。英語では、ハツカネズミなどの小型はマウス(Mouse、複数形はMice)、最近コマーシャルで耳にする方も多いであろうドブネズミなどの大型はラット(Rat)と呼び分けていて、日本語の「ネズミ」にそのまま相当する単語は存在しないそうです。この考えだとミッキーマウスはハツカネズミくらいなの?(((・・;)


今はあまり「鼠色」とかいいませんが、白と黒の中間にあたる無彩色一般の総称で、灰色と厳密に区別する際には、やや青色がかった色を言うそうです。
「四十八茶百鼠」と言われるほど数が多いんだそうですよ!


「消炭鼠」(けしずみねず)はチャコールグレー、「濃鼠」(こねず)はダークグレー、「銀鼠」(ぎんねず)がシルバーグレー。銀鼠のやや白っぽいものを「小町鼠」とも
…なんて粋でオシャレな名前なんでしょう!!


他に赤系統、黄色系統、緑に青に茶系統の色が混じったものにも素敵な名前がたくさん!!


「牡丹鼠」「葡萄鼠」「桜鼠」「山吹鼠」に「利休鼠」「松葉鼠」「呉竹鼠」「藍鼠」「空色鼠」…空色のネズミなんて物語がうまれそう♪


「源氏鼠」に「貴族鼠」「桔梗鼠」「遠州鼠」などなど~まさしく「いろいろ」であります(*^^*)



灰色ってフランス語では「グリ(gris)」ドイツ語で
「グラウ(Grau)」……『ぐりとぐら』(((・・;)ってことはないですよね(笑)←読んだことがないので、あの動物が何か実は知らない(--;)


最後に粋な鼠色のお着物姿が似合ったに違いない、江戸っ子の池波正太郎先生のお言葉を…(^.^)


『白と黒の、たった二色で割り切ろうとしてはいけない』


まぜこぜの土壌から「人情」の花が咲くと思わねば、俗世間にまみれたワタクシ、耐えられません(´д`)




rohengram799 at 17:46|PermalinkComments(16)

2011年09月27日

ひつじ雲便り515:今夜は尽きない月の話でも…って( ̄ー ̄)

今夜の8時すぎに新月ですね(^^)「十五夜だ!」「満月だ!」なんて言っていた時期から比べると、本当に秋らしくなってきました。夜道に月明かりがないのはちょっと心細いかも(;_;)


俳句でただ「月」というと、秋の季語なんだそうですね。平安時代も月を題材にした和歌が多いですが、明るく大きく霞んだ「おぼろ月」が好みだったようです。お貴族さま(笑)


「新古今和歌集」の時代になると、平家が滅び武士が台頭し…時代の風が変わったのを受けてか、冴え渡る冬の白い月を詠んだものが目立つみたいです。また表現力もシャープになったというか…ちょっと妖しげな幽玄の世界でしょうか?


「月」がつく地名もたくさんありますが、兵庫県の佐用町に『三日月駅』があるそうですね。住所は…兵庫県佐用郡佐用町三日月999番地!!


スリーナインですよ!!偶然なのか意図的なのかは別として、なんかロマンを感じますわ(^.^)


そうそう、パラオの国旗は水色の地に黄色い丸が描かれているのですね。満月なのか太陽なのか?パラオも激戦の爪痕が残る土地……次は『永遠の0(ゼロ)』を読もうかな。



rohengram799 at 17:35|PermalinkComments(14)

第583号:邂逅の森

前の孔雀の記事にたくさんのコメントありがとうございました。お返事もう少しお待ち下さい。ごめんなさい(;o;)


さて…タイトルの『邂逅の森』の「かいこう」とは[思いがけなく出あうこと。偶然の出あい。めぐりあい]という意味です。


『邂逅の森』(熊谷達也)は……秋田の貧しい小作農に生まれた富治は、伝統のマタギを生業とし、獣を狩る喜びを知るが、地主の一人娘と恋に落ち、村を追われる。鉱山で働くものの山と狩猟への思いは断ち切れず、再びマタギとして生きる…(表紙裏のあらすじより)ひとりの男の物語です。


時代は大正三年から始まります。明治維新もまだまだ地方の農村には浸透していないので、義理人情、色恋沙汰、様々な掟やしきたりが人間関係を複雑に絡み合わせて……本当に面白い!富治に関わった二人の女性の生き方も見逃せません。なんという力強さ!!


私の中では「山本周五郎賞受賞作品にはハズレがない!!」という考えがあり(芥川賞とか江戸川乱歩賞はどうしても好みでないのがある)、史上初の直木賞とダブル受賞だし…厚みもあって(500ページ強)読みごたえ十分でしかも50円!!迷わず購入ですよ(笑)


作者の熊谷さんは仙台の生まれで、この作品を書くのに実際マタギの方々に同行し山にも入ったようです。さすがに昔のようにマタギのみで生計をたてている人はいないようですが。作品の中にも狩猟に関する法令の話や炭鉱の盛衰などが描かれていて、近代史の勉強にもなります。


田辺聖子さんが「活字の伝えるいのちのなんという威力(ちから)」と解説に書いていますが、まさにそのとおりです!!雪深い東北の厳しい自然、村の生活、山の神への畏敬の念、獣の気配、格闘ではなく死闘…それらを「マタギ」として疑似体験し、生き抜くことへの執着の素晴らしさを感じました。地理や東北弁のイントネーションのわかる人ならより感情移入できるんじゃないかなぁ。


山のヌシ(巨大クマ)との駆け引きなどは『老人と海』のサンチャゴとカジキマグロの格闘のよう~ヘミングウェイ作品の訳は新潮文庫版が一番好きです!


♪老人は闘ってきた 魚たちと 捕らえねじ伏せ殺しそして愛した…


こんな歌を聞いたことがあって、全部の歌詞を知りたいのですが、わからぬままです※


夜中の1時過ぎ、まだまだ読後の興奮がさめませんが~私らしく小ネタをひとつ♪


『メガネクマ』が南米にいるらしいです。目のまわりやノドに、白や黄白色の斑紋が入り、個体によってはメガネのように見えることが和名の由来だそうです(^0_0^)



※作詞:中山千夏 作曲:小室等 歌:中山千夏 「老人と海」でした!!




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