空のお城通信~オスカー戯言日記~

空のお城へようこそ゚+(人・∀・*)+。♪ 自分の好きなこと、興味のあることを書いています。

2015年01月

昨日から『留守居役日々暦』(吉田雄亮)を読んでいます。久しぶりの時代小説です。


武家に生まれながら、筆墨硯問屋に養子に出された高田兵衛。養父母の政蔵夫婦とその娘で許嫁のお美津と幸せな日々を送っていました。月日が経ち、兵衛とお美津の祝言が迫ったある日、兵衛の双子の兄が病死したとの知らせが。高田家を継ぐ者がいなくなった生家を救うため、お美津とは仮祝言をあげ、兵衛は高田家を継ぐ決意をします。十年後になってしまうが、姉の二男を養子に迎えたら自分はまたて商人として育てられた若旦那として店に戻るのだ……ちょっと人物が出来すぎ感はありますが、娯楽時代劇としてテレビドラマで見たい作品かも。


江戸留守居役の役目は、他藩や幕府とのさまざまな交渉や折衝、情報収集など。交渉がスムーズに行くように、普段から他藩の留守居役や、幕府の高官などと料亭などで接待することも……こういうのはいつの時代も変わらないのですね。


主人公の兵衛、最初「日清のどん兵衛」が食べたかったせいか、「べえ? スゴい名前だな」と思っていた自分が恥ずかしい……数ページ読み進めてから「ちげーよ、“ひょうえ”だろ」と自分にヤンキーのようなツッコミを入れてしまいました( ̄0 ̄;)


私は知らなかったのですが『両兵衛(りょうべえ)』という、豊臣秀吉に仕えた2人の軍師・竹中重治(半兵衛)と黒田孝高(官兵衛)を指した言葉があるんですね。二兵衛(にへえ)とも呼ばれるそうです。この2人が同時に秀吉に仕えた時期は播磨攻めの短い期間でしかなかったこともあり、後世になって呼ばれた呼称ではないかと言われているそうです。「双璧」ではないのかとちょっと残念な『銀英伝』ファンなワタクシでした(^。^;)



「日清のどん兵衛」では大きなお揚げが美味ですが、ダンナがまたコンビニで買ってきたマンガの特集は『あげもの』。短い話ばかりだけれど、30種類も続くと胸やけしてきますね~!!


その中に、食いしん坊の塾の先生(女)が出てきて、春巻を食べている時に出る「パリパリ」という音から、内田百聞の随筆の一文を暗誦してしまう…というのがありました。


『鳥を喰うなら骨を喰わなければ嘘だ。この髄を噛み当てた時の風味は何物にもかえられない 君ももっと骨を喰いたまえ』
……という文章が出てくるらしいです。『御馳走帖』なるものには「お正月は憂鬱な事も」って、松が取れてもまだおせちが残っていて、これを片付けないと他のおかずのことが考えられないから、早くお煮しめや餅を片付けないと!みたいなことが書いてあり……食いしん坊な先生はヨシ!で春巻の具にして生徒に食べさせていました。コワイ先生だから「なんだこれ?」と思いつつ、何も言えなかったみたいですが、大人になってからとあることがきっかけでそのワケがわかるのです。



『御馳走帖』は朝はミルクにビスケット、昼はもり蕎麦、夜は山海の珍味に舌鼓をうつ……食いしん坊内田先生が、幼年時代の思い出から戦中の窮乏生活、また知友と共にした食膳の楽しみに至るまで、食味の数々を愉快に綴った名随筆で、他に『立腹帖』という怒った話を集めたものなんかもあるそうです(≧∇≦)



食事をしながら、今まで読んだ本の食事関連の一節が思い浮かぶことのない私はショーゲキを受けました~でもなんかそれも楽しい……○○さんが食べていたのはコレか~うまい!みたいなのを体験してみたい(´∇`)



揚げ物と言えばビールでしょうが、飲めないとつまらない……今年は「食べ物小説いっぱい」と「ビール一杯」を目標にしようかな(^^;)(;^^) ちなみにタイトルは「てなもんや三度笠」みたいな音を連想してつけてみました。


皆さま、どうぞよい週末を(*´∀`)ノ



今日も雨の1日になりそう……なのに冷える「冷蔵庫」の話題……それは新聞で荻原浩さんの『冷蔵庫を抱きしめて』(新潮社)の新刊広告を見てしまったから(^。^;)


新婚旅行から戻って、はじめて夫との食の嗜好の違いに気づき、しかしなんとか自分の料理を食べさせようと苦悶する中で、摂食障害の症状が出てきてしまう……って、イヤイヤ、なぜそこまで……ダンナ様が好きなものを作って、自分は自分の好きなものを食べてもまぁいいんじゃない?って思った私ですが、すでに読んだ方の感想が書かれたブログでそうなのか……と納得。


http://greenlute.blog130.fc2.com/blog-entry-126.html?sp&sp



同じく冷蔵庫が出てくる小説で『冷蔵庫のうえのメモ』も気になります。これは2007年に刊行されている海外小説で、アリス・カイパース著作(八木明子:訳)です。2人で暮らす母と娘が冷蔵庫の上にメモを残す―そんな2人の短いメモのやりとりだけで全編が構成されているそうです。女手ひとつで娘を育ててきた産婦人科医の母と、少女から大人へと脱皮しようとしている15歳の娘・クレア。ここまでだとほほえましい感じがしますが「母の死までの1年を、2人のメモだけで綴ってゆきます。」………となるとこれは……(´;ω;`)


ノートを使ったやりとり交換日記ではなく、食卓の上ではなく「冷蔵庫のうえ」にメモというのが、お互いの気持ちの複雑さ、戸惑いやかなしみがあらわれているようで……。母と娘でなく、父と娘だったら、母と息子だったら……いろんな家庭環境がありますが、自分が母親の立場なので読んだら絶対泣くんだろうなぁ……探して読んでみたい一冊です。



さてさて、タイトルの「艶めく冷蔵庫」は村岸明子さんの俳句からです。


『艶めくや女男と冷蔵庫』


季語は「冷蔵庫」でもちろん夏。『酒と涙と男と女』ではなく、カップルなのか夫婦なのかわからないふたりと冷蔵庫が艶めく瞬間って…('_'?)


おやぢなワタクシは四畳半の同棲カップルの部屋にある懐かしい霜がつきまくりの2ドア冷蔵庫を連想してしまいます。暑い夏の昼下り、熱い情熱の欲望を満たしたふたりの身体を冷やすアイスが入っている冷蔵庫( 〃▽〃)………この句の解釈に家電売場で冷蔵庫を見る男女というのもあったような……女性が「新居の冷蔵庫」を考え、男性にそろそろプロポーズしてよ、目線を送っているとかなんとか……そうか、そういう考えもあるのか!!というより、こちらの方が自然かしら(◎-◎;)?



皆さまのおウチの冷蔵庫の中は、どんな感じですか? ウチはいつもスカスカでダンナに怒られています~だってあればあるだけ食べてしまうし、食べて欲しいものは食べないで賞味期限近くなるし……なので、詰め込まれていません。そして、今日はサイフを忘れて仕事に来たので、寄り道も出来ない……PASMOの残高が2000円あるのが救いですρ(・・、)




テレビや新聞で水仙の話題を見聞きする時期になりました。漢名の「水仙」を音読みして「すいせん」。漢名は「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典からだそうです。きれいな花の姿と芳香がまるで「仙人」のようなところから命名されたらしい……仙人というと白いヒゲのおじいさんのイメージですが、中国の方のイメージは違ったのかしら(笑)


別名「雪中花(せっちゅうか)」。雪の中でも春の訪れを告げるので、この名前になったようです。詩的で美的!!



『肝油噛みし頃が初恋黄水仙』(守屋明俊)


普通の水仙は冬の季語になりますが、黄水仙は春になるそうです。黄水仙は水仙の中でもっとも香りが強いとか。この句に出てくる肝油缶の色も黄色だった気がします。子どもの顔がばぁん!と大きく出ているヤツです。ワタクシは保育園時代に1日1個でしたが、もっと食べたい!ワガママな子どもで、小学生の時にも近くの薬局で肝油を買ってもらった記憶があります。


幼い頃の初恋は先生だったのか隣りに座った女の子だったのか……黄水仙の咲く頃ですから、卒園の時期に淡い恋心を意識したのかも……初恋は肝油フレーバー、昭和感がたっぷりです(≧▽≦)



『水仙を映すピアノと待たさるる』(秋田市 佐良土 朝孝)


よく磨かれたピアノに水仙の白い花が映っているのは、学校の音楽室か個人レッスンの生徒さん宅か、または別の場所か…。待っている人はどんな人? 待たせている人はどんな人? 季節は冬だけれど、時間は朝昼晩、いつかしらん? 早朝や真夜中もある? 性別、年齢などいろんなパターンがうかんできて、それぞれにドラマがありそう!!


私は時間は早朝、舞台は女子高の音楽室。憧れの先輩からピアノの個人レッスンとまではいかなくても、アドバイスをもらうために待つ下級生……おねえさま!の世界でもそうでなくてもOKよ!!← もう今日は寒すぎる1日だったので、こんな妄想でもしないと仕事が出来ませんでした( ´△`)



皆さまもあたたかくして早くおやすみ下さいね。




『大寒の 薔薇に異端の 香気あり』(飯田龍太)


今日は「大寒」ですね~小寒から立春の前日までの約30日が、1年で最も寒さが厳しい時期とされる寒の内。「大寒」はその期間の真ん中にあたります。


空気が乾燥していて、今日も連続放火(不審火)のニュースがありましたが、戸締まり用心、火の用心!! そう言えば読みかけの本は『火の壁』(伊野上裕伸)という、火災保険受け取りの為に店舗兼自宅に放火しているのでは?というあやしいヤツを調査する内容ですわ(-o-;)



『海底に山あり谷あり平原あり』そして名前がある(^◇^)…で朝刊の読者投稿欄に「海の山に小粋な名 興味持つ人増えて」という記事がありました。「春の七草開山海山群」などは海の中の歳時記という感じ?やはり日本人のネーミングセンスはちょっと違って、またソレがいい(^.^) 下記サイトで他の名前もご覧下さいませ。

http://koyomi.vis.ne.jp/doc/mlwa/200705180.htm


なぜか♪山には山の愁いあり~海には海のかなしみや……という『あざみの歌』を思い出しました。

http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/azami.html



『人の世のあそびに飽きしそののちも書(ふみ)にあそびて飽かぬ心よ』(相生垣瓜人:あいおいがきかじん)



今日もこの句のような1日を過ごしたいと思います。皆さまもなにかステキな出来事に心がふるえる、大寒の1日になりますように(*´∀`)♪



昨日はホラーにガチガチしていたワタクシですが、今日は『温め鳥』という言葉を知りました。「ぬくめどり」と読むようです。


冬の寒い夜、鷹(たか)が小鳥を捕らえてつかみ、足をあたためること。また、その小鳥。翌朝その小鳥を放し、その飛び去った方向へその日は行かないという……冬の季語になっていました。実際は食料として小鳥を運んでいたのだと思いますが、そうは考えなかった古人もいたわけですね。寒い季節だからこそ余計に命を奪う行為ではなく、温かさを貰うこととして考えたかったのかも。


『温め鳥由の字に宀(うかんむり)かぶす』(中村堯子)


「ウはウチュウのウ」で由にうかんむりをつける「宇」になりますね。放された小鳥はそらの広さ、自由を感じたことでしょう。『ぬくめどり』という鷹匠のドキュメンタリー映画も作られていたようですね。



「鷹」で俳句を検索していたら「馬糞鷹」というキョーレツな文字が……なんですか、これは!! チョウゲンボウという、おおよそハトほどの大きさしかない小型の猛禽類のことでした。江戸時代前期からの呼び名らしいです。



昔、長元坊という不思議なお坊さんが凶作に苦しむ村に現れました。村を見下ろせる崖の上に座り、飯も食わず数日間ずっと眺めています。日に日に痩せていく長元坊でしたが、ある時、村人の何人かが彼にに村を救ってもらおうと供え物を持って行こうとして、河原で亡くなってしまいます。
村人はその事件の悲しみに暮れながら、長元坊に話しました。それを聞いた長元坊の体は大きく揺れて、やがてその身体は崖底へと落ちてしまいました……。翌年、村は豊作に恵まれます。村には飢饉から自分達を救ってくれた村人達と、長元坊の墓が建てられました。その後、作物の出来を確認するように、畑を見下ろすタカが見られるようになり……村人はいつしかそのタカのことを「チョウゲンボウ」と呼ぶようになった、という逸話があります。


こんないい話がある一方で「まぐそだか」と言われてしまうのは……その大きさに見合って獲物は小さく、ネズミなどの小動物、昆虫、コウモリやカエル、果てはトカゲなども襲って食べます。大昔に鷹匠などがこのチョウゲンボウを鷹狩に使うため飼育したものの、上記のようにろくな獲物を獲ってこなかったため……「馬の糞のように役に立たない鷹」という意味で「馬糞鷹」という蔑称で呼ばれてしまいました( ̄~ ̄;)


まぁ人間が勝手につけている名前なので、鳥たちには全く関係ない話かもしれないですね。案外、もっとカッコいい名前をつけて、お互い呼びあっているのかも(^◇^)




今日はなんとなくあたたかい1日、俳句の季語には「春隣」という言葉もありました。「春近し」と同意ではありますが、こちらの方がぽかぽか感があるような……。


『叱られて目をつぶる猫春隣』(久保田万太郎)


ふにゃ~な猫の表情が浮かんでくるような一句で好きです。皆さまも、ガチガチなハートと身体がほにゃらん♪と和む何かに出会える1週間になりますように(*´∀`)ノ



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