2015年10月

2015年10月17日

暁雲便りNo.9:ピーマン親父

仕事帰りにコンビニに……飲料コーナーの『洋梨オ・レ』が『用なし、俺』と自虐飲料に思えてしまったワタクシです。洋梨はあんまり好きじゃないので買わないからいいんですけど。



『左手に告げるなかれ』を読み終わりました……が、なんだかスゴく疲れたというかガッカリした一冊でした。登場人物はみんな生理的にキモチワルイというのではないけれど、魅力がなくて(ワルの魅力もナシ)お付き合いしたくないし、友だちにもなりたくない。主人公も不倫相手も「はぁ?」な性格で内容もなんだよ、こいつらは……って感じ。今まで読んだ江戸川乱歩賞受賞作品の中では全く評価出来ない(私には…ですよ)一冊になりましたわ。時間を返して欲しいくらいだ……!!



そんな本の中で「ほぉ!」と思った部分があります。それはこの文章です。



……銭湯で親父のケツ見て、俺、すっげぇ悲しくなっちまった。男の年齢って、眉間や背中に出るもんと巷じゃいわれてっけど、あれって絶対、間違ってる。ケツだよ、ケツに出るんだ。冷蔵庫に放り込まれたまま忘れられて萎(しな)びちまったピーマンを連想するような、そんなケツしてた。子供のころ見た親父のそれは、息子の俺がいうと気色悪いけどよォ、厚みがあってイカシてたんだ。それがいつのまにか萎びたピーマンだもんなぁ、あれ見たとき、俺、誰だって人間は年をとるもんなんだ、いつか必ず死ぬんだって、ひどく当たり前のことなんだけどォ、初めて気づかされた気がした。……



ちなみにこれは犯人に関係するヒントにもならないし、特になくてもかまわないようなエピソードの中でのセリフです( ̄0 ̄;)



「桃尻」ではなく「ピーマン尻」……でも確かにそうかも……と読みながら、ここはヘンに納得してしまいました~!!



今月もあと2週間、何冊オモローな本に出会えるでしょうか? 明日は日曜日、皆さま、楽しくお過ごし下さいませ。



*前の記事のお返事は月曜日になります。ごめんなさい!





rohengram799 at 23:54コメント(10)トラックバック(0) 

2015年10月15日

暁雲便りNo.8:右手と左手

昨晩『聖灰の暗号』を読み終わりました。聖杯ではなく聖灰……火あぶりになるとわかっていても持ち続けた信仰心、後世に遺し伝えなくてはという強い想い、私欲丸だしの醜いエセ宗教家、聖書に書かれた内容の解釈など……史実ではなく物語なのだとわかっていても、世界のどこかでこれに近い出来事があったのではないか、などといろいろ考えさせられました。



今日はどうしようかな~と悩んだ末(大げさな)久しぶりに江戸川乱歩賞受賞作品にするか!で渡辺 容子さんの『左手に告げるなかれ』(第42回・1996年受賞)を読んでいます。たしかドラマにもなったよな~と思って確認したら天海祐希主演でした。


スーパーの保安士(万引きGメンですかね)・八木薔子(しょうこ)は、3年前に別れた愛人・木島の妻・裕美子が刺殺された事件で嫌疑がかかり、無実をあかすために真相を調べ始める……のですが、木島が伊武雅刀……ユリちゃん(天海)も合わないけれど、彼もイメージにあわないなぁ……と思いました。ユリちゃんって不倫とか想像しにくい女優さんだと思う……江角マキコの方がなんとなくしっくりくるかな~と。まぁ個人的な感想です。


タイトルは聖書のマタイ伝の言葉で《施しをするときは、右手のしていることを、左手に知られないようにしなさい》からのようです。おお、ここでも聖書が!と帚木さんの本との繋がりを感じたりして。木島の奥さんがボランティアに熱心な人だったのですが、それを「アタクシ、こんなに社会貢献してますのよ、スゴいでしょ、えらいでしょ!」で、この聖書の言葉の意味など理解できないタイプだったようで……。



高田敏子さんの『浅草観音』という詩の一部を新聞コラムで見つけて、全文を知りたくて検索してみました。私も浅草に出掛けて、右手と左手をあわせたくなりました。



《浅草観音》(高田敏子)


神さまや 仏さまが
ほんとうにいらっしゃるかどうかー
でも あの合掌したときの安らぎは
どこからくるのでしょう
右の手の悲しみを
左の手がささえ
左の手の決意を
右の手がうけとめる
その上を流れる静かな時間
こうした姿勢を教えて下さったのは
どなたでしょう
ふりむくと青い目の外人さんも
手を合わせて・・・・・
小さな小さな観音さまと
なにをお話したことやら




*前の記事にコメントをありがとうございました。お返事書かせていただきました。





rohengram799 at 19:48コメント(14)空のお城図書館わたしにできること 

2015年10月13日

暁雲便りNo.7:心の鏡

三連休の三連勤務終わりました~!! もっと働いている皆さま、お疲れさまです。今日はお昼頃に買い物に出掛けたのですが、暑い……半袖パーカーで出掛けたのに夏みたいでした……(;´д`)



久しぶりに本屋さんにいきました。来年のカレンダーや手帳、年賀状関連の雑誌がたくさんあって、あと今年も3ヶ月ないのだと実感しましたわ。


以前読んで面白かった野口卓さんの『ご隠居さん』の続編「心の鏡」があったので買ってしまいましたわ。心の鏡……鏡を磨くと我(が)がとれて神(かみ)になると言いますが、流しの鏡磨き師で話上手で聞き上手の梟助さん、今回はどんな出来事が…?と楽しみに積ん読しておきましょう(;^_^A


今、読みかけなのは帚木蓬生さんの『聖灰の暗号』下巻です。「カタリ派」という12,3世紀に南フランスを中心に栄えたキリスト教の一派に対する迫害の史実を背景にしたミステリーです。主人公は現代日本人学者。ところどころに聖書の言葉が引用されていて「聞いたことがある…」と思ったり、隠れキリシタンのことを考えたり……。カタリ派なんてはじめて聞いた言葉なので、全て作者の作り事かと最初は思っていたのが恥ずかしい……。


宗教って難しいですね。長者番付常連だった斎藤一人さんが「あなたの神さまもいいね。ボクの神さまもいいよ」みたいにならないのか…的なことを書いていたような気がするのですが(うろ覚えですみません)……信仰心を政治利用する権力者などはどの時代もいますし……。強引な勧誘とか怪しげな新興宗教とかには関わりたくないですね。



なんとなく秋は歴史物語や時代小説を読むのにいいかな~というかイメージ的にあう季節のような気がします。夏は冒険小説、春は恋愛小説、冬は家族小説……かな? まぁ厳密にわけられませんけど( ̄▽ ̄;)



遅くなりましたが、前の記事にもコメントをありがとうございました。返事書かせていただきました。皆さまもお身体に気をつけて下さい。





rohengram799 at 16:28コメント(12)トラックバック(0)空のお城図書館 

2015年10月09日

暁雲便りNo.6:HaHaの朝

シフト変更があり、休みを楽しんでいるワタクシです……こんな毎日が続いて欲しい……働きたくない……宝くじが当たらないかな……(^^;)))


毎週買っている『モーニング』に連載中の産婦人科医でピアニストという主人公のマンガ『コウノドリ』がドラマ化(なんでもかんでもドラマになったり舞台になったりでちょっとウンザリもしますがすが)……このマンガを読むとお産って本当に命がけなんだなぁって思います。マタニティマークを悪用する人とか妊婦様と揶揄されるような人たちがいるのは残念ですけど…。


そして私がかなり気にいっていた『HaHa[ハハ]』というマンガが終わってしまいました……亘江(のぶえ)というワイルドな母が息子に自分の両親の話をからめて昔話をするんですけど、本人も母親も父親もかなりクセモノでメチャクチャなところも……。下関の大きな旅館の娘で仲居さんたちもたくさんいて、頑固親父にキセル姿が似合いすぎる偉大な母。



『亘江 人間はお金を稼ぐための生き物ではないわ  楽しく生きるために努力する生き物よ…』



自分もなぁ……子どもたちにこんな言葉を遺せる母親でありたいと思いました。マンガを読むのも億劫になることがありましたが、やっぱりこういうのに出逢うといいな、やっぱりたのしいな、好きだなって思いました。



楽しく生きるために努力する……そのためには資金がないとかなしいしなぁ……がんばろう……こんなワタクシ、岸田智史さんの『きみの朝』を口ずさんでいます。



♪かわろうとする魂と よどんでしまう魂と
ああ 体じゅう輝きながら 旅立ってゆけ朝に
モーニング モーニング きみの朝だよ
モーニング モーニング きみの朝だよ






rohengram799 at 12:51コメント(18)トラックバック(0) 

2015年10月08日

暁雲便りNo.5:最も遠い銀河

皆さま、こんばんは。「読書の秋」モードに入りつつあるオスカーです。


今は白川道さんの『最も遠い銀河』を読んでいます。文庫四冊で完結する小説は久しぶりです。登場人物が多く、ご都合主義な展開では?と思う反面、イヤイヤ自分が知らないだけである種の人々は思いもよらぬ繋がりがあるのではないかと考えて、一冊目を読み終わりました。連続ドラマでちょっと見たいかも……小樽の景色を見たい……そんな気持ちになっています。


今月の読書は宮部みゆきさんの『小暮写眞館』(上・下)からでした。「写眞館」とタイトルにあるのに、なぜ表紙が電車なんだ?と思っていましたが、これは読み進めていくうちにわかりました。私は見ていないのですが、2年くらい前にドラマにもなっていたのですね。


主人公は高校1年生の花菱英一(花ちゃん)。平凡な父母の秀夫と京子、弟・光(ピカ)の4人暮らし。父母が結婚20周年の記念に、念願のマイホームを購入したのですが、その家は、写眞館でした。リフォームもせずに、ショーウインドウも「小暮寫眞舘 KOGURE PHOTO STUDIO」という看板をそのまま掲げて住み始めたことにより、あれこれと……なお話です。


最後の方は映画『銀河鉄道999』のナレーションを思い出しました。


「今、万感の思いを込めて汽笛が鳴る。今、万感の思いを込めて汽車がゆく。一つの旅は終わり、また新しい旅立ちが始まる。さらばメーテル。さらば銀河鉄道999。さらば、少年の日々…」


♪あの人はもう 思い出だけど 君を遠くで見つめてる


読んだ人にはなんとなく共感してもらえるかな…なんて思っていますが、こんなことを感じたのはワタシだけかしら?


最近のことは忘れっぽいのに、自分が小さい頃(といっても中学くらいですが)夢中になっていたアレコレは忘れなくて、なにかをきっかけにズルズル(笑)と引き出されてくるものですね。



土曜日から三連休の皆さまは楽しくお過ごし下さいませ。お仕事の皆さま、ワタクシとともに妄想力をフル活用し、なんとか乗り切りましょう。



申し訳ありませんが、前の記事(この記事もですが)のお返事は今しばらくお待ちくださいませ。いつもありがとうございます。





rohengram799 at 20:46コメント(8)トラックバック(0)空のお城図書館 
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