2016年06月

2016年06月30日

閑雲便りNo.35:ポケットの中には…(*^-^*)~6月の本棚

森茉莉さんの『私の美の世界』というエッセイの中には、彼女が好きなものがたくさん書いてあるらしい←読んでいない( ̄▽ ̄;)


日本酒は嫌いで白葡萄酒、クレエム・ド・カカオ、ヴェルモットが良い。ウィスキイは特に香りが好き。薄茶、紅茶(リプトン)、上煎茶、スイスか英国製の板チョコレエト、戦前のウェファース、抹茶にグラニュー糖を入れた即席和菓子が好きらしい。番茶、塩煎餅、かりんとうはあまり好きでない。他に好きなものの中に「ロシア・サラダ」とあって、なんだそれは?と思ったら「оливье(オリヴィエ)」というポテトサラダが有名なんですね。ロシア料理は「ボルシチにピロシキ」どまりのおやぢな私には新鮮な驚きでした(笑)


ビスケットについてはかなり細かいこだわりがあるようで固さと、軽さと、適度の薄さが、絶対に必要であって、また、噛むとカッチリ固いくせに脆く、細かな雲母状の粉が散って、胸や膝に滾れるようでなくてはならな並んでいて、いささかの乱れもなく、ポツポツの穴は深く、綺麗に、カッキリ開いていなくてはならない」しかも「この条件の中のどれ一つ欠けていても、言語道断であって、ビスケットと言われる資格はない」と言い切っているらしく……ポケットの中で粉々になったビスケットなんて絶対許してもらえなさそう(;゜∇゜)


ビスケットには「ハードビスケット」と「ソフトビスケット」の二種類があり、彼女のこだわるポツポツがあるのはハードビスケットの方です。


ビスケットの語源は、ラテン語のビスコクトゥム・パネム(biscotum panem)。これがのちにフランス語のビスキュイ(biscuit)bisはラテン語の「2」、cuitはフランス語で焼くという意味を表わし、「2度焼かれたパン」という名の通り、最初は保存食としてつくられた堅いパンだったそうな。よく乾燥させてあり、軽くて保存が利いたので携行食として、また長い航海には欠かせない食料に。 日本にビスケットが登場場するのは、19世紀半ばのこと。それまで長崎周辺で外国人向けにつくられていたビスケットでしたが、水戸藩がビスケットの「保存に利く食糧」という点に着目。水戸藩士の蘭方医・柴田方庵が長崎留学中にオランダ人からその製法を教わり、これを手紙にして水戸藩に送ったのが安政2年(1855年)2月28日といわれています。なのでこの日は『ビスケットの日』です(≧∇≦) 詳しくは下記サイトをご覧下さいませ。

《「ビスケット」と「クッキー」》
http://www.seifun.or.jp/wadai/hukei/huukei-10_10.html


和菓子などは季節に応じたものがあるので、お菓子俳句はなにかないかと検索していたら、和菓子屋のご主人が出された本がありました。続編もあるようです。「ろん」が平仮名なのが可愛らしい♪

《お菓子俳句ろん 甘味歳時記》
https://bookmeter.com/books/3099038


さてさて……おやぢなワタクシの趣味趣向がかなり顕著になった記事を書きまくった6月も今日で終わり。今年も半年過ぎてしまいますね。私個人的には大きな問題もなく過ぎましたが(読書はあまり進まず……感想などまたボチボチ書いていきます)国内外ではたくさんの辛い出来事がありました。これからどういう方向に進むのか気になることばかりですが、まずは1日1日を『清く正しく美しく』そして、ご縁がありオスカーの空のお城に立ち寄って下さった方々になにかひとつでも“おみやげ”を持って帰っていただけるよう、またオモローアンテナを張り巡らせて過ごしていきたいと思っています。

今月もお付き合いいただき、本当にありがとうございました! また来月もどうぞよろしくお願いいたします(´∇`)




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rohengram799 at 09:12コメント(10) 
月刊・空のお城図書館 

2016年06月29日

閑雲便りNo.34:そしてボクは「徒歩鵜」にくれる

昨日はまたひつじ雲便り311:駆け寄って話しかけたかったに書いたことを目撃してしまいました。サラリーマンでしょうか、ワイシャツにスラックス姿で店内の自販機の前にシッポをつけて立っていました……(゜д゜) 久々に見てビックリ……そしてやはり何も言えなかった……トイレ内ならまだしも店内ではちょっと言えない……そのまま中央通路の真ん中を紙コップ片手に悠々と歩いて行かれました……仕事サボってパチンコのリーマンならいいや(; ̄ー ̄A



さてさて.最近はテレビで鵜飼いの話が多いような……。1850年に絶滅と発表されている「メガネウ」なるものを知りました。目の周辺に羽毛のない白い皮膚の部分があることに由来した名前で、羽毛は暗緑色、首と肩は青みがかっていたそうです。外国切手のデザインにもあるようです。

http://www.venus.zaq.jp/voyage/Gv-rSteler5.html


メガネウは体重6kgもあり(゜д゜)飛ぶことのできないガラパゴスコバネウとその他のウの仲間を含めた現存する全てのウ科のどうぶつの中においても最大種だったらしい。アンバランスな100cmの翼幅を持つ、現存種最大のガラパゴスコバネウでさえ5kg…メガネウがいかに大きいかですね。現存する最小種のウは東南ヨーロッパから西海岸まで生息しているコビトウだそうで、こちらは45cmの体長と320g……(^。^;)


シュテラーという学者さんでしょうか、この鳥を「大きく、ドジで、ほとんど飛べない」と記述しているそう。しかし全く飛べないガラパゴスコバネウとは違い、メガネウは身体的に飛べなかったのではなく、飛ぶことを好まなかったと考えられていて、このマヌケた歩き方と人間に対する無防備さが絶滅の主な原因だったのでは……と考えられています。


メガネウを食料にしようと考えた捕鯨船員や猟師たちにはラク×2食料GETだぜ( v^-゜)♪ 「「メガネウが1羽あれば餓死寸前の男の胃袋を3人分満たすのに十分」……ほとんどのウはお世辞にも美味いものではないというのが通念ですが、メガネウは例外。「特に1羽丸ごとを土と石とで包み焼きにするカムチャッカ原住民の調理法で食べるととても美味」だったそうです。ゲテモノ食いとはまた違いますしね。



鵜飼いというと長良川しかないような気になっていましたが、なんと!山梨の笛吹川でも行われていました(;゜∇゜) 「徒歩鵜(かちう)」と呼ばれる、よく見られる小舟に乗って数羽を操るスタイルではなく、川の中を歩きながら1羽の鵜を操って行う「鵜・匠」一体の漁法。国内で行われている鵜飼いの中でも大変珍しく、800有余年の歴史があるそうです。


《笛吹市石和鵜飼》
http://www.fuefuki-kanko.jp/detail/index_224.html



「徒歩鵜」の文字をみた時に「とほ・う」と読んでしまい……♪もうすぐ雨のハイウェイ~輝いた季節はぁ~君の瞳に何をぉ~うつすのかぁ~そして僕は途方に暮れるぅ~と歌いたくなったので(大沢誉志幸ファンの皆さま、ごめんなさい!)今回のタイトルになりました(O.O;)(oo;) 作詞は銀色夏生さんだったのですね。知らなかった!





rohengram799 at 09:32コメント(8) 

2016年06月28日

閑雲便りNo.33:くまニャン(妖怪にアラズ)な火曜日

「阿夢森」と書いて「アムンゼン」と読むらしい……なんとドリーミングな字面! 「阿蘇の夢の森」とかあったらそれの略称になりそう……いやその前に「冒険家のアムンゼンみたいに偉大な人になってほしくて」と我が子に名付ける人がいるかもしれない……書きにくくはないし、読めなくもない……でも……(´-ω-`)


阿蘇と言えば熊本、阿仁と言えばマタギ……落語に『熊の皮』という噺には女房の尻に敷かれっぱなしの亭主が登場します。仕事から帰ってくると、早速水を汲めだとか、洗濯をしろだとか、あれこれと言いつけられる。

用事を済ませ、ご飯代わりに出されたのはお赤飯。何でも近所の医者からもらったそうで、食べたら今度はそのお礼に行ってくれと言われてしまう。 そこで女房からお礼の文句を習うも、亭主は相変わらず要領を得ない。最後に「あたし(女房)がよろしく」というのを忘れずにと念を押されるも、いざ、医者の家を訪れると何とかお礼は言えたけれど、最後のひと言を忘れてしまった(;・∀・)!


そこに救いの主(?)熊の皮の敷物が……その熊の皮を撫でていると、やっとのことで女房の頼まれごとを思い出す……「あっ、先生、女房がよろしく申しました(´∇`)」

なんで思い出したのか、なぜこれが廓話なのか、いろいろ知りたい方は、調べてみて下さい……(///∇///) この「だらしない亭主にしっかりものの女房」パターンは「熊の皮」で通じたとか……「隣は“熊の皮”だからね」みたいな感じ? 落語を知らない人には('_'?)かもしれませんけど。



さてさて.前の記事に書いた「花神」を検索していて「ウバニャンニャン」なる文字を発見! おやぢ心に火がつきました(≧∇≦) 漢字は「乳母娘娘」で産後の母体を守ってくれる道教の女神さまだそうです。 道教(どうきょう)は、中国三大宗教(三教と言い、儒教・仏教・道教を指す)の一つだそうです。私はずっと偉いお坊さんの名前をつけた宗教だと思っていましたが、違うみたいですね。音が同じ「道鏡」と混ざっていたかも……って「道鏡は座ると膝が3つあり」なんて狂歌を詠まれたエロい人だったわ(◎-◎;)



産後の母体の健康回復が遅れたり、母乳が出ないなどの問題を解決してくれる神様のようです。願をかけて、乳の出がよくなると、乳房に似た円錐形の白い饅頭を願ほどきの礼として備える習慣があるそうです。「花神廟」があるように「娘娘廟(niangniang miao )」もありました。 うーん、もう少し早く知って「ちちの日」に書きたかったなぁ(゜゜;)\(--;)


道教では子授けから出産産まで、子孫娘娘、送子(そうし)娘娘、催生(さいせい)娘娘などの娘娘神(女神)がいて、出産後の母体や子供の健康についても各種の娘娘神が護るようです。「眼光娘娘」は眼病治癒の女神で、母体や幼児の眼病一切の担当します。「痘疹娘娘(天花娘娘)」は天然痘(疱瘡)にかからないように守ってくれる女神。「瘢疹娘娘」はソバカス、腫物、吹出物などの各種の皮膚病から守ってくれる女神だそうです。


女心をよくわかっていらっしゃる!……なんてジョーダンは置いといて、昔はお産だけでなく医療全般の知識や技術も不足・不十分だったでしょうから、神様に祈ることもとても大切な、ひとつの心理療法だったんでしょうね。いつの時代もどこの国でも、子どもは大切な希望、宝ですもん。



お腹の大きい妊婦さんには、このムシムシしたり急に肌寒くなったりの変化は特にキツいでしょうね。ただの“でぶりん”なワタクシも身体中にへんな熱がこもっているようで……ガブガブ水分をとるのでまたむくむという悪循環になりつつあります。



熊の被害も自然災害により被害も早く落ち着きますように……皆さま、どうぞ毎日を「ご安全に」!






rohengram799 at 12:26コメント(12) 
落語 

2016年06月27日

閑雲便りNo.32:生き神と花神

駅に今年も第156号:社会を明るくする運動のポスターが貼られていました。去年は谷村新司さんとか人物のポスターだった気がしますが、今年はペンギンだった~《更生ペンギンのホゴちゃん》というらしいです。「おかえり。」の文字とともに和むなぁ(´∇`)

http://www.kouseihogo-net.jp/okaeri/



福島で自給自足の生活を目指していて、その様子をリアルに描いている漫画家さんの作品(『新白河原人 ウーパ!』 守村 大)の中で《生き神》という小泉八雲の小説を知りました。ちょうど震災後の様子を週刊モーニングで連載しています。今日も朝からユラユラとへんな地震が何回かありました。津波の心配はない場所に自分は住んでいますが、いつどこで被害にあうかはわからないのですよね。そして自分がどんな行動をとるのがよりベターなのか、あらためてまた考えたいと思います。

http://enmi19.seesaa.net/article/227696764.html



神様で調べていたら《中国の花の神様は13いて、お正月の神様は手に櫻の花を持ち、2月の神様は杏の花、3月は桃、4月は薔薇、5月はざくろ、6月は蓮、7月は秋海棠、8月は桂、9月は菊、10月は芙蓉、11月は山茶花、12月は蝋梅、そして閨月の麻美様は牡丹の花を持っている》という記事を以前読んだらしく、メモしてありました。そしてこの日、各家庭では庭に卓を置いて、そこにお菓子や果物を供えます。香を焚いて、灯明を灯してお祭り(お祀り?)をするらしい。う~ん、麻美様ってアサミさまでいいのかしら? 宝塚のトップスターで今も女優として活躍中の麻美れい様を思い出す……「麻美様」で検索したけどわからなかった(´;ω;`)


同じ日にするのかわからないけれど、綺麗だなぁとかもったいないなぁ、と思ってとっておいた着物の端切れを庭の樹に結ぶのだそう。こうすると花は美しく咲き誇り、甘い実がなるらしい……まだ寒々しい木々たちが美しい布たちに彩られた光景を想像するのはちょっと楽しい……昔むかしの中国のおとぎ話みたい(≧▽≦) でもモトはなんなのかわからない……案外それでいいのかしらん?



『花神』(かしん)というと司馬遼太郎さんの歴史小説をもとにした大河ドラマを思い出します。小説の中で主人公は「明治という時代を作るための花咲か爺さん――花神だったのかもしれない」という言葉で評され締めくくられているそうです。「花神=大村益次郎=中村梅之助」で内容は記憶にないという……情けなや( ´△`)


http://www.wh2.fiberbit.net/mats/books/kashin.htm




私も心に美しい花を咲かせる豊かな土壌が欲しい……今ちょっと仕事がごたついて泥濘(ぬかるみ)状態なのです~水捌けをよくして大きなひまわりを育てたいワタシです(o・ω・o)






rohengram799 at 20:10コメント(4) 
わたしにできること 

2016年06月26日

閑雲便りNo.31:夏の椿姫

夏に木陰を作り、花は清楚な白でシンボルツリーとしても人気なナツツバキ。沙羅の木とも呼ばれていますが、別なものだそうで……。幹がツルツルであることからサルスベリと呼ぶ地方もあるそうですが、これもまた別種です。



以前、チラリと『椿姫』のことを書きましたが、オペラの「乾杯の歌」の歌詞を検索していたらあらすじも書いてあるサイトがありました。

http://www.geocities.jp/lune_monogatari/traviata.html



結婚披露宴などおめでたい席では乾杯やバンザイ!がつきものですが、バンザイの正しいやり方というのを初めて知りました(O.O;)(oo;)


まず万歳(ばんざい)という言葉は、昔は「ばんぜい」と読んだそうです。中国に起源を発する言葉で、万歳は文字のとおり「一万歳」という年齢を表わす言葉で、皇帝に対してしか用いなかったそうです。もう本当に長生きして下さい!って感じですかね~諸侯に大しては「千歳」その下の地位には「百歳」だったようです。これが日本に伝わって「おめでたい場合や、長久を祈る場合」に使われるようになったと言われています。 


両掌を内側に向けて上げるのが、正しい万歳の仕方で、手のひらを前に向けて上げるのは、降参の意思表示になります。よく選挙の時に当確が出ると、事務所でまわりな方々が「バンザ~イ!」と満面の笑みで「降参」している姿を見たような記憶が……。来月の選挙結果のニュースは気をつけて見ていようと思います。



さてさて、結婚式ネタでもうひとつ! 今は昔、昭和の時代の結婚式定番ソングに『てんとう虫のサンバ』がありました。このテントウムシ、ドイツでは「Marienkaefer=マリアのカブトムシ」という名前になっているそうです。イギリスで敬虔なカトリックの信者であった農夫が害虫に困り果てて聖母マリアに祈りを捧げたところ、大量のテントウムシが現れて害虫を食べてくれたという伝説(?)があるらしく……日本では、太陽に向かって飛んでいくことから、お天道様すなわち太陽神がその由来とされているそうです。


「テントウムシが身体にとまると幸せがやってくる」という言い伝えもあるらしく、結婚に限定しているパターンでは「てんとう虫がどれだけ身体に長くとまっているかで、結婚までの時間を占う」のだとか………コレにヒントを得た歌詞なのかな?と思いましたが、「テントウムシがしゃしゃり出て」とあるので、これは空気を読まない同僚や親戚のおっちゃん・おばちゃんサンバの余興なのか? 実際は深い意味などないのでしょうけど、久々に思い出して気になりました(^。^;)




今週の金曜日はもう7月ですね。早いなぁ~皆さま、どうぞよい月末(笑)になりますように!




rohengram799 at 21:25コメント(10) 
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