2016年07月

2016年07月21日

布雲便りNo.21:おやぢ・ひとり~北海道フェア

私は知らなかったのですが、新聞に《ママッ子男子》という言葉があり、ちょうど家にいたオタ息子に「マザコンじゃないのかねぇ」と田舎のおばあさんみたいな口調で言ったら「そんなのマスコミが本を売りたいための言葉だよ」と……確かに『ママっ子男子とバブルママ』という本を書いた原田曜平って人は“博報堂若者研究所アナリスト”という肩書きがあったわ。「ママっ子男子」なる母親と仲良しすぎる男性が増加。理由を博報堂・原田曜平が解説し話題に。「気持ち悪い」「ただのマザコンだろ」などの声も。ZIP!で特集とかテレビではだいぶ前に取り上げられていたみたいですね。


ウチは男ふたりで、まぁ私にはやさしいいい息子たちですが(このあたりは親バカですみません!)このママッ子男子みたいに一緒に買い物とかカフェでパンケーキとかは遠慮しますわ……ムリ、ムリ!!  そして私が若い娘ならこんな男とは付き合いたくない……本当に親孝行とか家族を大事にしている男子なら、こんなへんな名称でひとくくりにされるのはイヤだと思うんだけれどなぁ( ̄~ ̄;)



さてさて、そんなウチの二男がこの前、北海道みやげ(定番の「白い恋人」です)とともに「読み終わったから」と本を何冊か持ってきてくれました。北海道に行ったのは今月初めに札幌ドームでのリレーマラソンに参加するため。1周2kmの特設コースをチームで「たすき」をつなぎながら、6時間または42.195kmを走るマラソンイベント。札幌ドームの広大さや豊かな自然を感じられるコースが人気で、毎年1,000チーム以上が参加しています……ってサイトにありました。あまり詳しい話をしないので、私はネットで情報収集しています(笑) 外国の方と笑顔で肩を組んだ写メが届いた時に「マラソン仲間?」と聞いたら「違う シドニー五輪で銀メダルとってるマラソン選手だよ」と返事が……あ、そういえば見覚えが……ワイナイナ選手でした(;A´▽`A

http://www.sapporo-dome.co.jp/marathon2016/guest.html



重松清さんの『星のかけら』を読み(小・中学生の夏休み読書にオススメですな)藤岡陽子さんの『トライアウト』を読み終わったところです。トライアウトとは、プロ野球で戦力外通告を受けた選手が、もう一度どこかの球団に入るために受けるテストのことですが、本来は適性検査・試験興行の意味なんだそうです。この本は、シングルマザーとして仕事と子育てに奮闘する主人公の新聞記者と、トライアウトに挑む若き投手との出会いを軸にしにした作品。報知新聞時代に記者として仕事をするなかでトライアウトの存在を知り、ずっと温めてきたテーマだったそうです。「人生、大逆転なんて起こらない。そうではなく、長い時間を生きぬける『強さ』みたいなものが、私の思う成功です。それが、作品にも反映されているのかも」とインタビューで言っていました。読みやすいけど、盛り上がりがあるような、ないような……(~_~;) なんか単発の2時間ドラマを見たような気分になりました。


もらった本があるにもかかわらず、本屋に行ったら、吉村昭さんの『羆嵐(くまあらし)』を買ってしまった……もうマタギは卒業しようと思っていたのに……!! この本は実際の事件を扱っているので、私も心して北海道で羆と格闘したいと思います。



北海道といえば《下の句カルタ》というのがあるのですね。百人一首の上の句を覚えなくてよいというのは暗記しやすいかも……だから小さい頃からはじめることができて、小学校などでも各地で「百人一首しかも下の句カルタ大会」を開催しているらしいです。保育園からやるところも! ただ紙ではなくて板カルタで書かれているのは筆文字で慣れないと読みづらいかも。なぜ木製かというと、北海道の開拓時代に紙があまりなく、対して木は豊富だったからなどといわれているそうです。発祥・由来など詳しい事はわかっていませんが、19世紀初めに会津若松で板かるたや下の句かるたが使われていたようで、開拓移民の娯楽として一緒に北の大地にやってきたのでは?という話もあるらしいです。


木札は割り符みたいに見えますが(私だけ?)村田英雄さんの『王将』の歌詞に♪吹けば飛ぶよな 将棋の駒に~ ってありますが、昔は将棋の駒は紙だったとか聞いたことがあるので(真偽不明)、その逆バージョンかと思いました。

《下の句カルタ馬鹿会のブログ》
http://ameblo.jp/simonoku-tokyo/




夏休みに北海道……そんな楽しい旅行計画のある人がうらやましいおやぢなワタクシ、脳内で世界旅行しながら頑張りますわ~皆さまもどうぞよい1日を ヾ(´ー`)ノ






rohengram799 at 10:30コメント(14) 
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2016年07月20日

布雲便りNo.20:愛さずにいられない

今朝の読売新聞一面、いつものように雑誌広告を見ていたら『公認心理師への期待』(日本評論社)という文字が……なんだ、この“公認心理師”って……パッと見ると“公認調理師(´・ω・`)?”と思ってしまう……!!


全く知らなかったのですが、昨年10月に「公認心理師法」が可決成立していました。初めての心理職国家資格ということで、大学もいろんな対応を協議しているようですし、予備校も新たな学生獲得に動き出しているみたいだし……。Yahoo!知恵袋に質問があり、けっこう詳しく回答されていたので興味のある方は読んでみて下さい。

http://chie.mobile.yahoo.co.jp/p/chie/qa/view?qid=12160925837


そして「士」「師」「司」の使い分け(?)違いについても質問がありました。

http://chie.mobile.yahoo.co.jp/p/chie/qa/view?qid=12119811242


最近でもないですが、「看護“士”」から「看護“師”」にかわりましたよね。看護は女性が行うものとのイメージがありますが、『春告げ坂 小石川診療記』(安住洋子)には「看護中間」という、病人のお世話をするおっさんたちが出てきて(おサボり野郎も多い)ああ、昔から男手は必要だったのね、と当たり前のことに納得してしまいました。本の内容などについては下記ブログをどうぞ。

《安住 洋子著「春告げ坂」を読み終える:2015年04月11日の記事》
http://tnabe.exblog.jp/21702023/



保健婦助産婦看護婦法が1948年に施行され、看護婦という呼び方になり「看護するのは女性」という図が定着、女性を看護婦、男性を看護士と呼んでいました。女性も男性も看護師という呼び名に統一されたのは「保健婦助産婦看護婦法」が「保健師助産師看護師法」になった2002年の法改正からだそうです。



さてさて……今テレビでは都知事選挙の話題がたくさん。候補者はたくさんいるのに取り上げられるのは小池さん・鳥越さん・増田さんの3人だけですね(-o-;)


友清恵子(ともきよ・けいこ)さんという方が(1936年福井県生まれ)今年は傘寿(八〇歳)を迎えられて、記念に詩集を刊行されたそうで、その中に『やじろべえ』という詩があります。



『やじろべえ』


ありあまる時間を深い皺に塗りこめて着飾って出歩く年金暮らしの老女
まことしやかに有事を説き得意げに三位一体を謳う獅子頭
ひたすら携帯メールで擬似恋愛を演じるパラサイト・シングル
人ごみを臍だしルックで闊歩する黄髪少女の指先のタバコ
――――― コノクニハ モウ ダメカモシレナイ

人間の糞尿にまみれながらなお凜と均整を保っている富士
濁った川面に顔を出し岸辺の騒ぎを横目に悠々泳ぎ去るアザラシ
光の届かぬ深層水のなかひそやかに生き続ける透明なエビやイカ
経済大渋滞を尻目に人々を狂わせつつ粛々と北上する桜前線
――――― コノクニハ マダ タスカルカモシレナイ

あきらめと口臭と仏頂面を詰め込んで走る通勤電車
一握りのゴルファーのために緑をこそげ取られた山裾
飽食と浪費が毎朝垂れ流す生ゴミ不燃ゴミ
アリガトウもスミマセンも言えない子らを吐き出す受験塾
――――― コノクニヲ スキニナレナイ

照れながら喜びを語るノーベル賞のひとの作業服
沈着冷静に記録を伸ばす細身の大リーガーのまなざし
飛び交う絵手紙のそれぞれの優しい四季
和太鼓の激しさを背に受けて舞うソーランの若者の飛び散る汗
――――― コノクニヲ スキニナリタイ




友清さんや詩集の内容についてはこちらをお読み下さい。本の装丁や挿し絵もステキです。

《老JAPAN:2016年07月14日記事》
http://fragie.exblog.jp/25447182/



コノクニヲ スキニナリタイ………いつでもどんな時でも ♪愛さずにいられない それは真実(ほんと)よ………そんな美しい国・日本であって欲しい、そう思います。






rohengram799 at 09:41コメント(6) 
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2016年07月19日

布雲便りNo.19:おやぢの夜~バスを待つ間に

『初夏だ初夏だ郵便夫にビールのませた』              

北原白秋が大正15年に発表した俳句だそうです。ウチのオタ息子も猛暑と言われた夏休みに郵便配達のバイトをしましたが、チャリでの配達はやはりキツくて、2日で申し訳ありません!!ってなりました。バイクだとまた違ったのかなぁ……。でもこの前見た郵便配達の人は(ズボンをふくらはぎあたりまでまくりあげ脛毛がチラリ……でしたわ。暑いならそんな茶色の綿の靴下を履かないで、通勤快足とかスニーカーソックスにしたらいいのに……と思いました(-。ー;)



まだ暑い夕方を避けて、夜にウォーキングする人も多いのですが、この前見た人は、交通整理の警備員さんみたいな反射帯というのかな、アレをガッツリ装着していました。女性だったので、身の安全のためでしょうか……だったらジムとかに通った方が……と思うのですが、今なんかスポーツジムはとても混んでいるらしいですね。やはり健康第一、お休みの日は何をしているの?ときかれて「家でゴロゴロしている」と応える中高年より「ちょっとジムに…」の方が印象もいいですし(;^_^A


今は平均寿命、平均余命に健康寿命なるものもあるそうですね。WHOが、2000年から提唱している概念で、寝たきりや要介護にならずに自立して、健康に生活できる期間の事だそうです。



帰宅するバスを待っている間にグタグダ書いてきましたが、最後にもうひとつ~薔薇の愛好家のことを「ロザリアン」と言うそうですね。なんかシャレている……と同時にお菓子の名前みたいだとも思ってしまうおやぢ発想の自分が悲しいですが、バスが来たので帰りま~す(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪


今日もお付き合い、ありがとうございました!!






rohengram799 at 21:58コメント(10) 

2016年07月18日

布雲便りNo.18:NAI-NAI-NAI ( ̄□ ̄;)!!

♪NAI-NAI-NAI 恋じゃない
NAI-NAI-NAI 愛じゃない
NAI-NAI-NAI でもとまらない
NAI-NAI-NAI たまらない
NAI-NAI-NAI かえさない
NAI-NAI-NAI そこが危ない



いやぁ、シブがき隊、懐かしいですな! 私はモックンが好きだったので、役者として活躍してくれて嬉しいです!……なんて話ではないですよ( ̄▽ ̄;)



『ビールないビールがない信じられない』(関根誠子)


1日頑張って仕事をして、帰宅し、風呂上がりに冷たいビールを……のはずなのに、なんで冷蔵庫にビールがないの!? ああ、こんな乙女の嘆きがリアルに聞こえてくる一句です(^。^;)
                      
『ひといきに麦酒のみほす適齢期』(岸ゆうこ)

いい飲みっぷりだね!とオヤジ連中に言われるようなお年ごろは何歳から?


『西安のビールは甘きひつじみず』(佐藤清美)

この句はちょっとナゾです。“ひつじみず”は“羊水”のことなのか? 中国で飲んだビールは甘い羊水……とは飲み物としては不適当だった、という意味なのか、赤ちゃんが安心して育つ羊水のように甘露、甘露でお気に召したのか? それとも初めて商品として日本に輸入されたのが、明治元年(1868年)イギリス製の「バースビール」ということなので、誕生birthにひっかけてちょっとひねった作品にしたのか(´・ω・`)? 日本初の国産ビールは、明治3年(1870年)、アメリカ人のウィリアム・コープランドが横浜の天沼で作った「天沼ビール」「天沼ビヤザケ」と呼ばれるものだそうで、明治5年(1872年)に大阪の渋谷庄三郎が「渋谷ビール」を設立。日本人として初めて国産ビールの醸造・販売を行ったそうです。



『一人置いて好きな人ゐるビールかな』(安田畝風)

なんでしょう、会社の飲み会でしょうか? 気になる人はいるけれど、隣に座る勇気はなくてひとり間に……みたいな感じ? なんとなく初々しくて、おやぢ、この恋を応援したくなります! イメージしているのは新人OLです(笑)


『燕雀も鴻鵠も居る麦酒館』(廖 運藩)

「燕雀」はツバメやスズメなどの小さな鳥のことで、転じて小人物を、「鴻鵠」は大鳥や白鳥など大きな鳥のことで、転じて大人物をさします。小人(しょうじん)も大人(たいじん)も一つ屋根の麦酒館に居てワイワイガヤガヤとがやと……無礼講かどうかはわかりませんが、みんな麦酒大好き(^_^)/□☆□\(^_^)なのでしょう。



『銀河英雄伝説』に出てくるヤン・ウェンリーの名言で今日のビール俳句日記を締めたいと思います。他にもたくさんオモローなのがありましたので、いずれまた(笑)


《英雄など酒場に行けばいくらでもいる、その反対に歯医者の治療台には一人もいない》




美味しいビールのために(または美味しいご飯のために!)明日もまたがんばりましょーね(o^ O^)シ彡☆






rohengram799 at 20:27コメント(10) 

2016年07月17日

布雲便りNo.17:海獣の日々

求人広告を見ていたら『篭の鳥』とかいう焼き鳥店があった……このセンスは褒めるべきなのかわからない………「焼き鳥にビール!サイコー!」みたいなマンガを読んでいたら「馬ひも」というのが出てきた……なんだ、鳥なのに馬って(´・ω・`)? 「馬ひも肉は、あばら骨の間のヒモ状の肉の事です。」……馬のシッポみたいってことなのかしらん? 食べたことがある方、ぜひ詳しく教えていただきたいです! ちなみにワタクシはお子さまなので“つくね”(軟骨とか入れないで下さい!)が好きです(≧∇≦)



なぜわからないけれど、下記のブログ記事を下書きメールとして保存していました……なぜ“もこみち”? 誰に教えたかったのかしら?……わからない~! この前出掛けた時に「戦車みたいな色の車だね」とダンナに言ったら「オリーブ色って言うんじゃないの?」と呆れられたからでしょうか……(ーー;)


《もこみち、10周年。》
http://momo55-sakura77.at.webry.info/201204/article_3.html




さてさて……『海馬(トド) 動物小説集』(吉村昭)を読み終わりました。今回の短編集は『羆』の生の息苦しさに比べると、こうしみじみ生きる力を感じるというか、生きる喜びが満ちている感じの物語が多かったです。親の姿を見て、子どもがその仕事を継承するみたいな……前のは自然対人、内面を抉るみたいな感じでしたが、今回は人とのかかわり合い、つながりの比重が大きかった気がします。吉村さんがいろんな専門家の方にお話を伺って、作品に仕上げたのだということがあとがきでわかりました。「海馬」で己の老いを認め、自ら船をまっぷたつに裁断したじいさんにホレてしまいましたわ。今度から山を離れて海獣探しの旅に出てしまうかも(笑)


あと「鰻」の話で、シャシャキを使う捕獲方法がありました。最初シャキシャキ('_'?)と「キ」を多くして読んでしまいましたが、「ヒサカキ(姫榊)」のコトだそうです。仏事用とは限らず、地域によってはサカキの代用としてシャシャキを神事に使うところもあるらしい。関西では「ビシャコ」と呼んで、仏壇やお墓に供える花木としているそうです。脳内で美しい蝦蛄(ビシャコ)に変換されてしまった……!!


サカキにシキミにシャシャキ……違いはわかっても地域により使い方が違うみたいなので、混乱したままです( ̄▽ ̄;)






rohengram799 at 22:22コメント(8) 
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