2016年10月

2016年10月17日

徳雲便りNo.12:秋アジサイ

今日は雨が降ったりやんだり……むし暑いです(;´д`)ゞ! 仕事で駐車場をまわっていた時に、オオカマキリが横になっていました。もう昇天された様子……カマの形がまるで両手を合わせて祈っているように見えたのはワタクシも歳をとったからでしょうか……天上には虫の楽園もあるのかしらん?


作家の藍川京先生のブログ記事で秋の紫陽花を読み、そういえばウチのマンションのアジサイも9月になっても咲いていたのがあったなぁと思いました。ただ、徐々に色あせていくのもあり……、椿のようにポトン!とおちるわけではなく、ずっとそのままの形で枯れていくのがなんとも侘しいなぁと思っていましたら、それを愛でる方々もいらしたのですね。「秋色アジサイ」というらしいです。

花をつけたままのアジサイが9月以降になって退色した姿にも、美を見いだすところが日本人でしょうか~需要もあり品種改良したものが出回っているようです。

「西安(シーアン」「カメレオン」「フェアリーアイ」「グリーンシャドウ」「アナベル」「ライムライト」「水無月」など……西安の色はつぼみの頃は明るいグリーンで、花が咲き始めると薄紫に、開いていくと紫色→ピンク色→ピンクに青が混じり薄い青紫→グリーンになっていくようです。

アジサイは色が変化していくので、花言葉も「移り気」とかありますが、いつでも育ててくれた人や見てくれるまわりの人を楽しませたくて、少しずつ変わっていくのかなぁ、なんて思いました。いつでも「私を見て!」の乙女心かも……と考えると、花に対する印象もかわるなぁ~なんてしみじみしてしまう秋の夕暮れであります。


気温の変化に体調をくずす人が増えています。私も今朝はお腹が痛い~!としばらくジタバタしておりました。しかし、仕事は休めないという……皆さまもどうぞご自愛下さいませ。





rohengram799 at 17:32コメント(4) 

2016年10月16日

徳雲便りNo.11:甘いもんでもおひとつ

通勤時に見かける人たちの服装が秋っぽい色合いになってきました。「桜紅葉」「柿紅葉」「花紅葉」という言葉がありますが、夏は緑の輝きを愛で、秋には虫食いの葉にも風情を感じ……銀杏はまだまだですが、気がつけば黄金色になっているかも! 秋の楽しみはあちこちにありますね。


以前コメントにて猫ムスメ様からオススメいただいた、花のお江戸を舞台におっとりした菓子職人の兄、商才に長けた弟が菓子屋を切り盛りする『甘いもんでもおひとつ』(田牧大和)を読みました。「読書の秋「食欲の秋」そして和菓子の美しさに「芸術の秋」を感じる、見事に三点セットになった一冊(≧∇≦) 猫ムスメ様、ありがとうございます!


お店の名前は「藍千堂」といって、まだまだ新興の上菓子屋……ではなく、実は兄弟は大店「百瀬屋」の御曹司だったのです。先代の主人(兄弟の父)が亡くなった後、しばらくして叔父に「百瀬屋」を追い出されることに……! 先代の片腕だった茂市という、無口で不器用な職人さん(じいさん好きにはたまらない!)も兄弟と一緒に働いています。叔父とは険悪ですが、兄弟にとって従妹にあたるお糸はしょっちゅう「藍千堂」に顔を出しています。


叔父さんはなぜ甥たちに冷たくあたるのかは、いろんなクセのある登場人物たちと、美味なるお菓子たちに心奪われながら読み進めていくとわかります。一話目の柏餅から食べたい気持ちがモクモクと沸き上がってスーパーやコンビニでも和菓子コーナーに目がいってしまう(笑)


「ハレの日の江戸の街の季節感を描きたいと思っていました。今の日本ではハロウィンやクリスマスが楽しまれていますが、古来の五節句というのは、ずいぶんと派手で楽しそうなんですよ。七夕などは、天に願いを届けようと、競いあうように、屋根の上高くに竹を掲げ、夢を描いた短冊をくくりつけたようです」とインタビュー記事土で読みました。七夕の様子は浮世絵にも残っていますね。「お菓子って、なくてもいいかもしれないですが、美味しいものを食べると理屈抜きにホッとするし、顔がほころびますよね」……和菓子を食べている顔と、大好きな人と過ごしているときの表情は似ている……どちらも最高にシアワセ(´∇`)


続編はハードカバーで発売中……人日(じんじつ:七草粥を食べる)・上巳(じょうし)・端午(たんご)・七夕(しちせき)・重陽(ちょうよう)といった五節句を題材に、それぞれの風物詩である和菓子が登場するそうな。そしておっとり兄ちゃんの恋物語も……!? 弟はせつない結果になりましたが、兄ちゃんはどうなるのか……文庫になるのはまだまだ先でしょうが、こちらもまた楽しみに待つことにします。



この本をきっかけに、私の中では時代小説ブームが到来! 先に感想を書いた『ゆめ結い』(イマイチでしたが)続けて葉室麟さんの『風花帖』中島要さんの『かりんとう侍』(感想はいずれまた)を読んで、今は西條奈加さんの『閻魔の世直し』……これは『善人長屋』の続編ですが、前作を知らなくても楽しい作品。 その次も何冊か控えております! 皆さまも甘いものを食べながら、時代小説や時代劇を満喫して下さいませ。





rohengram799 at 00:37コメント(6)空のお城図書館 

2016年10月14日

徳雲便りNo.10:うらうら

『秋うららマチスの裸婦のごと昼寝』(中井保江)


このまったり感(笑) 1週間に一度はこんな時間が欲しいですわ! 今までは職場のストレス解消に休憩中にはグリコの「GABA」チョコを食べていたのですが、最近は明治の「チョコレート効果」がお気に入りになりつつあります。


昨晩、ノーベル文学賞発表がありましたが「ボブ・ディラン」と速報が流れ、最初に思ったのが「まだ生きていたの?」という大変失礼なものでした……申し訳ない!!


彼の名前をはじめて聞いたのはガロの『学生街の喫茶店』の歌詞の中……♪君とよくこの店に来たものさ 訳もなくお茶を飲み話したよ 学生でにぎやかなこの店の片隅で聴いていたボブ・ディラン…… この歌を聞いていたのが小学生の時だったので、もう鬼籍の人かと勝手に思っていました。若い人など誰か全くわからないのでは?と思いますが、そんなことはないのかしら……。


私はノーベル賞に文学はいらないんじゃないかと思っていたので、今回でなんだかますます基準がわからなくなってしまいました。テレビではいろいろ解説していますが、村上春樹さんに受賞してほしいとも思わないので(読んだことがない)う~ん、なんだかモヤモヤ感があります。


話を「うらら」に戻しますが、この言葉は古語辞典によると「うらら」は「うらうら」の転じたものだそうで……「うらうら」は春の日光などがのどかなさまを表しているそうです。


春のひざしと秋のひざし……春は成長を促し、秋は癒しをもたらすような気がします。ああ、どこか遠くに旅に出てうらうら、ゴロゴロ、のびのびしたいワタクシです。皆さまもどうぞよい週末をお過ごし下さいませ。






rohengram799 at 10:24コメント(12) 

2016年10月13日

徳雲便りNo.9:おまえさま

昨日は東電の変電所ケーブル火災に驚きました! あの黒い煙……ご近所の方は本当にえっ、なんなの、なんなの!?だったのではないでしょうか……停電に断水、もうこんなことが起こらないように気を引き締めてほしいです。しかし、地下は知らないだけでエライことになっているのでしょう……便利さに美観、いろいろ人間が求めすぎた結果でしょうか。

今朝はまた冷えましたね。朝はあたたかい飲み物が欲しくなります。暮雲便りNo.29:ひとりじゃないので書いた《THE BOOK OF TEA The Museum:お茶と名画の美術館》のひとつ、深蒸し煎茶「おまえさま」のパッケージはダ・ヴィンチの「モナ・リザ」……あの方にずっとどこにいても見つめられているようでコワイのに「おまえさま」なんて呼び掛けられたら……!!と下らないことを考えてしまいました(; ̄ー ̄A  商家のおかみさんがモデルだときいた気がしますが、どんなおかみさんだったのかしら? あれはよそ行きの顔か?(笑)


年賀状印刷のチラシが目立つようになりましたが、来年は1月2日の年賀状配達をしない方向で調整中、みたいな記事を読みましたが……2日はいつも配達されなかったけれど('_'?)と思ったワタクシ、単にウチには来なかったというだけなのかしら? 皆さまのところには2日も配達がありましたか? 元旦は祝日なのに配達するから2日は休みなんだ、と思っていたのですが、地域差があるのか? でも集配はするだろうから、完全に休みにはならず働く人たちはいるはず……お疲れさまです!!……という私も年末年始はどうなるのか(ーー;)

元禄の頃に出された撰集にこんな句が載っているそうです。

「六月に 年始の礼は かへり花」

年賀の手紙の返礼が梅雨の頃届く……半年近く経った今頃かよ!な気持ちを美しく時期はずれに咲いた花に例えた作者のセンスが素晴らしいと思いました(笑) 



rohengram799 at 11:35コメント(6) 

2016年10月11日

徳雲便りNo.8:あき風

今日は朝寝坊しましたわ~急に涼しくなったからでしょうか、なんだかいつも以上にボーッとした1日になってしまいました。いつも仕事に行くのに利用するバス停で、おしゃべりなオバサンに会うこともなく、定刻通りに乗車しました。が、なぜかひとつ前のバス停で降車してしまいました……目の前にいた人が席を立ったので、つられるように自分も降りなくちゃ!と焦ってしまいました(O.O;)(oo;)


その時読んでいたのは『ゆめ結び むすめ髪結い夢暦』(倉本由布)という薄い本(笑) 代々八丁堀与力をつとめる浅岡家の娘・卯野は、髪を結うことが大好きで、きれいなものに目がない。武家の娘らしくないと母や周囲にたしなめられながらも、新しい髪型を試したり、町ゆく女たちの髪を眺めるのが何よりの楽しみ♪ しかしある日、当主である兄ちゃんが、付け火の濡れ衣を着せられ……兄ちゃんは真面目すぎて、かわいい奥さんがいるのにもかかわらず、自害してしまうのです。おいおい……って感じですわ。


シリーズ化したい雰囲気の終わり方でしたが、最初から主人公を髪結いにするんだ!という意図がみえみえで、無理矢理、兄ちゃんを退場させたように思えたので、う~ん、私的にはどうも好きになれない……。いろんな人物設定も、なんだかなぁで、火付けの犯人もやっぱりね、だったし。ジュニア小説というか少女小説では新井素子さんたちと同時期にデビューして、作家としてはベテランさんらしいのですが、なんかツメが甘いというか、なんというか……。


江戸時代には女性の専門職は髪結い、またはお産婆くらいしかなかったので、妻の収入で楽な暮らしをする亭主を指す「髪結いの亭主」という言葉ができたそうです。ダンナさんも髪結いという場合もモチロンあったと思いますが。あと「橋火消」といって、江戸では髪結いが橋梁の消防を担当していたこともあったようです。



帰りに当たり付き自販機で新商品を買ったら、ピカピカっと「当たり」♪ (#^ー°)v……しかし30秒以内に欲しい商品を決めてボタンを押さねばならない! なんか焦ってとりあえず目についたココアを押してみました!



なんだかいろいろありましたが、また頑張れそうな気がしてきました(笑) ちょっとバタバタしているので、前の記事のお返事など遅れます。申し訳ありません。皆さまもどうぞお身体に気をつけて下さいませ。




rohengram799 at 22:28コメント(6)トラックバック(0) 
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