2016年10月

2016年10月10日

徳雲便りNo.7:体育の日の歌だ ♀_(`O`)♪

今日は10月10日の「体育の日」~ああ、しっくりくるわぁ(笑) ナゼかラジオ体操の歌を歌いたくなるワタクシですが、2番もあるのですね。


♪新しい空の下 かがやくみどり さわやかに手足のばせ 土ふみしめよ


輝くみどりは秋なので紅葉になるでしょうか? 四季を通してラジオ体操をしていたら、健康維持に役立ちますね。私は毎朝伸びをするくらいです……(; ̄ー ̄A



宇多田ヒカルちゃんが久しぶりにCDアルバムを発売しましたね。インタビューをチラチラと見聞きしていたら、海外に移住してあらためて日本語の美しさを感じた、思い出した、みたいなことを言われてました。今回のはどの歌にも横文字がないとか……なくても全く違和感はないですよね。かえってしっとりして、よくその気持ちが伝わってくるような……。


横文字多用の歌って、なんとなく雰囲気でわかるけど、きちんとした意味がわからない、英語圏の人が聞いたら正しいのか?みたいなのがありますよね。ただ、日本語じゃなぁ……と思う楽曲とかありますね。安全地帯の『Friend』は♪さよならだけ言えないまま きみの影の中にいま涙がおちてゆく……という美しい歌詞とメロディで始まります。


♪もうFriend 心からFriend いつまでもFriend 今日から Friend……



これが「友だち(^^)/\(^^)」 ではいけません……!! レベッカの『フレンズ』もですけど(; ̄ー ̄A



話はかわりますが、外国の地名もスゴい当て字がありますよね。漢検一級に出るとか出ないとか(´・ω・`)? 森進一さんの『紐育物語』とか“ヒモを育てる”でニューヨークってなんだよ、ホストの聖地か?とアホなことを考えてしまいますが、ニューヨークの中国名「紐約」から「紐育」となったそうです。そして明治期には「新ヨーク」との記載例も……残念すぎる、いや当時としたら斬新過ぎる字面だったかも(;゜∇゜)


あとコロンボが“考老母”“古倫母”とあり、頭に浮かんだのはもちろん『刑事 考老母』『刑事 古倫母』……考える老母、古い倫理観を大切にする母……市原悦子さんとか泉ピン子さんとか主役でドラマになりそう(o^ O^)シ彡☆



皆さま、アタマの体操もして(私のようなおバカ炸裂はダメですぞ!)楽しくお過ごし下さいませ。




rohengram799 at 09:32|この記事のURLComments(10)

2016年10月09日

徳雲便りNo.6:100年前の女の子

編集者である船曳由美さんの母上の人生を綴った『100年前の女の子』を読みました。


明治42年、上州のからっ風が吹く小さな村に、雷鳴とともに生まれたテイはカミナリさまの申し子と言われます。顔は男の子のようでかわいさはちょっと不足気味……そして強情。小言を言われても歯をくいしばり、涙をいっぱいためて上目遣いで見るような子どもです。生まれついてのものもあるかもしれませんが、生い立ちがさらにそれを鍛え上げたのでしょう。


テイの母親は姑ヤスと小姑があまりになんでも出来る人だったので「自分はダメな人間だ」と自信をなくしたのか、里帰り出産後になんと!赤ん坊だけを寺崎家に送り届けて、自分はそのまま実家に……おいおい、あなたは母親でしょ!とビックリ!特に意地悪されたわけでもなさそうなのに……(ーー;) その後、あちこちに預けられたり養子に出されたり……と苦労がありましたが、数えで7才の時に寺崎家に戻ることが出来ました。


5月の茶摘み、井戸替え(井戸の底をさらう)、田植え、絹織物用の蚕の世話、学校帰りに友達とイナゴを取って持ち帰り、それを炒めて味付けしてみんなで食べたり。田んぼの草取りもして、お盆さんがやってきて、お月見にお彼岸、栗の山分け、十日夜(トオカンヤ:子供たちが親に作ってもらった藁鉄砲で村中の家の庭先を叩くと、その勢いで大根が土の上から青首を出すので抜くのが楽になると言われている)、稲刈りにコウシン様(無事稲刈りが終わりました、これで年を越せますと感謝しながら新米を食べたり宴会をする)、家のすす払いと餅つき。家中の神様に鏡餅をお供えして、お正月の準備(門松・しめ縄作り、祝箸も作る)、初風呂、ぼんぼ焼き(お正月様が山に帰る日。正月飾りを燃やす。ウチの田舎はどんどん焼きと言ってました)、お嫁さんたちの里帰り、節分、初午(馬は人間よりも神様に近い動物と言われた。この日は馬を飾りたて馬の無事息災とその年の五穀豊穣を祈願する)、雛の節句、草餅作り、お花見……ああ、日本人はこうやって神様に、自然に感謝して生きてきたんだなぁ、と思える場面がたくさん! 今は簡略化されて、なんのための行事かわからなくなっているようなものも、そうだったのか!と納得したり……。


またヤスばあさんがテイに言い聞かせる話も「そうだよ、昔はお金持ちとそうでない人の差がはっきりしていたけれど、エライ人はエライなりに気遣いや思いやりがあった」と読みながら思いました。


……物ごいのことは「お乞食さま」と「お」のうえにさらに「さま」を付けて呼ばれた。何か理由があって神さまが身をやつして村をたずねているのかもしれない、どんなに汚い身なりをしている者でもバカにしてはいけない、そうヤスばあさんは教える。……


……栗が実るとみんなで拾って大釜で茹で上げる。その栗をおばあさんが家族の人数分の山にわけ、じゃんけんで勝ったものから好きな山を選んでいく。後妻のイワかあさんが子ども思いで(3人の妹が出来ました)自分の分を少しやろうとすると、ヤスばあさんはだめだと遮る。おとなも子どもも、女も男も同じ量の栗をもらって楽しむのが栗わけの意味なのだ、だから自分で食べなさい。……



後半はテイが女学校に進み、東京に出てからの話になります。文庫には足利高等女学校の制服姿(袴になぜかベルト!)のテイや家族写真(妹たちもかわいい! ヤスとイワの写真もある)また新渡戸稲造校長の女子経済専門学校での写真や、イケメンなダンナさまとの結婚時の写真もあります。テイは強くたくましくまた賢い女性だったなぁと思いました。解説は『小さいおうち』の中島京子さんです。



本当にどの文章も抜粋したいものばかり……出来上がったお餅をお供えする場面で「神様には、日本古来の神様と渡来の神様とあって、海の向こうから来たえびす様とかだるま様のは小さいおもちだ。そんなこと、誰が決めたのであろうか……。」とか、たくさんお餅をついたけれどいろんな神様にお供えするので人間の分がなくなるのではと心配したり(笑) また神様だけでなく「鍬や鉈や鎌などの農具にももちろん供える。」のです。ピカピカに磨きあげられて、刃先を上にして並べられた父親の、母親の、祖母の、男衆たちのそれぞれの道具たち。「西側の板壁のすき間からさしこむ夕日に刃先が銀色に光り、納屋は物音ひとつせず、鍬や鉈は静かに眠っているように見える。テイにはどんな神様よりもいちばんありがたく思えて、農具の前で深々と頭を下げたものだった。」……この文章を読んだ時に、第520号:私の心はヴァイオリンで書きましたが、千住真理子さんの過去のヴァイオリンたちに「長いこと、ご苦労様でした。ほんとうにありがとうございました」と、両手を膝について、深々と頭を下げた、兄の博さんを思い出しました。


今の子どもたちには、この本に描かれている田舎の風景や人付き合いなどの雰囲気が伝わらないかもしれません。でもなんとなく、知らないけれどなんか懐かしい気持ちになれるものがあるんじゃないかなと思います。心の豊かさというのかな。


残念ながら、テイさんは101歳で亡くなってしまいました。最期まで産みの母親を求めていたテイさん……それはとても切ないことですが、本を通してテイさんに出逢えたことに感謝です。本を教えて下さった、のざわ様、ありがとうございます!


【100年前の女の子】
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167906634


2016年10月08日

徳雲便りNo.5:秋刀魚

おはようございます。起きたら阿蘇山噴火のニュースが……降灰がすごいですね。はやくおさまりますように。いろんな被害が広がりませんように。



『首飾りしたままの妻秋刀魚焼く』(久保田至誠)や→→→『火だるまの秋刀魚を妻が食はせけり』(秋元不死男)→→→『食べ方のきれいな男焼秋刀魚』(二瓶洋子)……秋刀魚の俳句を並べてもドラマが出来るじゃないか!と最近はアホな遊びに熱中しているワタシです(笑)


奥さんはなぜ首飾りしたまま秋刀魚を焼いているのか? 外出して思ったより帰りが遅くなってしまい、焦っているのか、ダンナが早く早くと秋刀魚を催促しているのか? 他の支度もしていて秋刀魚を焦がしてしまったのか……でも満足げに綺麗に食べてくれるならいいダンナさんだ( 〃▽〃)と勝手にドラマを作っています。秋刀魚ってナゼか昭和のイメージがする魚です。家の外で七輪で煙モクモクで焼いている風景がうかんでくるからかしらん? 



秋刀魚は秋の文字が入っていますが、江戸時代には「魚中の下品(げぼん)」と言われ、季題にもされなかったとか……。魚も時代により価値が変わるのですね。



三連休の方もいらっしゃるでしょう。天気がイマイチで残念でありますが、心はいつも日本晴れ!でお過ごし下さいませ。




rohengram799 at 08:20|この記事のURLComments(8)

2016年10月06日

徳雲便りNo.4:空がとっても青いから

この前テレビで『かかしの里』を見ました。徳島県三好市の山里、標高800メートルの名頃(なごろ)集落。空に近いので、別名「天空の里」ともいわれているとか。四国のほぼ中央の中山間地帯で、徳島市内から車で片道約3時間、平家の落人が隠れ住んだ集落よりもさらに奥の集落になります。広島に留学中のドイツ人学生が2014年春に訪れ、動画撮影し投稿したところ、世界から50万回以上も再生され評判になったそうです。


案山子(かかし)の語源については諸説あるそうで、獣肉を焼き焦がして串に通し、地に立て匂いを嗅がせて害獣を遠ざける「嗅がし(カガシ)」に由来するとか、中国の僧侶が用いた字が日本に入ってきたものらしく、「案山」は山の平らな部分を、「子」は人形を意味しているとが……私は山を案じている子守り(山の実りを守る)みたいな意味での漢字かと思っていました(;A´▽`A



「真つすぐに雲を見つめて捨案山子」(久保田至誠)



こんな句を読むと、さだまさしさんの『案山子』が浮かんできますね。

♪元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る……

都会に住む弟に対しての兄の気持ちを歌ったものだそうです。さださん自身がコンサートで話されていたそうですが、歳の離れた兄弟なのかなと思っています。歌に出てくる「山の麓 煙吐いて列車が走る」風景は、山口県津和野城跡から見下ろした景観だそうです。


俳句の案山子さん、もうお前は役にたたない、知らないとばかりに見向きもされなくなっています。やっと横になれたのが捨てられた状態というのが悲しいですが……。空の青さを、雲の白さを少しは楽しむことが出来たでしょうか……。


童謡にも『かかし』がありますが、最初の♪山田の中の一本足の案山子~だけで続きがわからない……歌詞検索してみたら「歩けないのか 山田の案山子」とか「耳が無いのか 山田の案山子」とあって、案山子の仕事を揶揄しているような……ちょっと今は歌いたくないかなぁ(´;ω;`)



明日は気温が下がり、週末は雨の予報に……どうぞ皆さま、体調管理にお気をつけください。



rohengram799 at 15:55|この記事のURLComments(10)さだまさし 

2016年10月05日

徳雲便りNo.3:ピカピカの次は……

新聞に《「小学二年生」休刊へ》の記事がありました。12月発売の2017年2・3月合併号で休刊……1925年に創刊と言いますからスゴい歴史がありますね。私も近くに本屋さんがあったので毎月買っていました。それも1学年か2学年上のヤツを(笑) 今回の休刊で残るのは♪ピカピカのいちねんせでお馴染みの「小学一年生」だけだそうです。たしかに本屋さんの雑誌コーナーで平積みされていなくなって久しいですね、このテの学習雑誌。「螢雪時代」とかもあったなぁ~と調べたらこちらは旺文社から出ていた大学受験の雑誌でした。まだ買う人が多いのか絶賛発売中! 旺文社模試とか申し込んでいたような記憶もよみがえりました(笑)


さてさて、昨晩は久しぶりに歌番組を見ました。『UTAGE秋の祭典!』~中居くんだ~!(スマスマは痛々しくてもう全く見ていない)しかし隣にいるのがまゆゆだと気づくまでにだいぶ時間がかかってしまった……正直、こんなにパッとしないコだったかなぁ、とビックリしてしまった……他のコたちもだけれど。自分が昔から見慣れていたアイドルだから、というのもあるかもしれないけれど、伊代ちゃんや堀ちえみちゃんとかの方が、年齢を重ねていてもずっとアイドルらしいキラキラしたものが感じられましたわ。歌がヘタだと思っていたけれど、あれ、案外そんなこともない?と思ったりして(笑)


1980年代の歌はどれも懐かしかった~もうオバサンだわ~と思いながら、新聞一面広告の『もう一度聴きたい青春のフォーク。』(CD全集)の曲目をひとつずつ確認して「知ってる」「歌える」などとつぶやいています! 缶コーヒーのBOSSのコマーシャルで吉田拓郎の♪わたしは今日まで生きてみました~時には誰かの力をかりて~ ……「今日までそして明日から」が流れていて、ますます昔にもどっていきそう……ピカピカの未来はどこにあるかしら(´・ω・`)?



昔話が長くなる前に、今日はこれで ヾ(´ー`)ノ



rohengram799 at 11:38|この記事のURLComments(8)
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