2016年11月

2016年11月19日

新雲便りNo.8:10月の本棚 読書メーターversion

2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4890ページ
ナイス数:0ナイス

松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)感想
金銭面の価値を除けば、今と変わらない人の営みというか欲望、渇望が描かれていて、さすが技量が違うなと思いました。幅広い分野に知識があり、すごい作家だと本を読み度に感じます。自分の年齢的なものもあるのか、今読むのが楽しい作家さんのひとりです。
読了日:10月31日 著者:松本清張
とにかくうちに帰ります (新潮文庫)とにかくうちに帰ります (新潮文庫)感想
OL時代を思い出しましたね。「貸して」と言うと同時に文房具を持ち去り返さない人とかいました。懐かしい人物名もたくさん出てきたし、読みやすかったです。
読了日:10月30日 著者:津村記久子
大あくびして、猫の恋 猫の手屋繁盛記 (集英社文庫)大あくびして、猫の恋 猫の手屋繁盛記 (集英社文庫)感想
やっと三巻が出た❗という気持ちでした。相変わらずの猫太郎(笑)さんがたまらない❗ 今回は料理にも注目しました。鯨の骨を使ったものがあるなんて……呼子では松浦漬けとして有名らしい。江戸のあれこれが学べるのもいいし、許嫁の健気さ、強さにおばちゃん、ますます応援したくなりました。
読了日:10月30日 著者:かたやま和華
神様からの手紙 喫茶ポスト (ハルキ文庫)神様からの手紙 喫茶ポスト (ハルキ文庫)感想
タイトルからはものすごいファンタジーでハートフルな物語だと思ったら違った❗ さすが作家さんは違うなと思ったら展開と構成。最終的春のエーなんだ、これは……と半分イライラ感もあったけれど、じわじわとこれもアリだな、と思いました。深夜ドラマになりそう。また続編があったら読むかも。喫茶店なので、登場する料理ものを美味しそうです❗
読了日:10月28日 著者:新津きよみ
([ふ]5-1)初恋料理教室 (ポプラ文庫)([ふ]5-1)初恋料理教室 (ポプラ文庫)感想
前に読んだ「ハルさん」がよかったので、久々に買った本。表紙とタイトルがイイ☺ 萩ご飯とか知らない季節の料理があって、検索したらレシピがたくさんあり、これにもまたビックリ! 舞台が京都というだけで、食の世界が広がるように感じるのはナゼかしら? それぞれのその後を描いた続編を希望したくなりました。 レシピ付きの小説が増えましたね。
読了日:10月26日 著者:藤野恵美
ことり屋おけい探鳥双紙 (朝日文庫)ことり屋おけい探鳥双紙 (朝日文庫)感想
里見八見伝の馬琴が出て来てビックリしましたイメージが鶴瓶師匠(笑) 鳥好き、特に鳩が大好きというのが意外でした。内容としてはダンナについては、ああ、やっぱりね……そうだと思ったよ
読了日:10月24日 著者:梶よう子
磔(はりつけ) (文春文庫)磔(はりつけ) (文春文庫)感想
二十六聖人の名称だけは知っていた、という程度だったので、長崎県内の信者が処刑されたのだと許思っていたおバカさんでした。聖骸布のように処刑された人が身に付けていた衣類を剥ぎ取る場面は驚きでした。「コロリ」はこんな人がいたとは知らず……また日本で最初に献体したのが遊女だったというのも初耳です。他の作品も必要以上に文章を飾ることなく、事実のみを伝えようとしていて、真摯で実直な吉村作品の素晴らしさを再認識しました。表紙も大河ドラマのオープニングカットになりそうで、好きです。
読了日:10月20日 著者:吉村昭
おせん (新潮文庫)おせん (新潮文庫)感想
いろいろ女性が登場します。可愛かった、たくましかったり、健気だったり……表題作の「おせん」はとてもよかったです。短編集なので、区切りをつけて読みやすい。 時代小説を何冊か読んでいくうちに少し江戸の地理がわかってきた気がする。
読了日:10月17日 著者:池波正太郎
閻魔の世直し: 善人長屋 (新潮文庫)閻魔の世直し: 善人長屋 (新潮文庫)
読了日:10月16日 著者:西條奈加
甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺 (文春文庫)甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺 (文春文庫)感想
表紙はあんまり好きじゃないんですが、内容は面白かったです。柏餅が食べたくなりました。お兄ちゃんのヘタレ具合というか、長男の特徴みたいなものがよく描かれていた感じがしました。和菓子は目でも口でも味わえる。眼福・口福・幸福……な気持ちになる一冊。兄ちゃん、頑張って
読了日:10月16日 著者:田牧大和
かりんとう侍 (双葉文庫)かりんとう侍 (双葉文庫)
読了日:10月11日 著者:中島要
ゆめ結び むすめ髪結い夢暦 (集英社文庫)ゆめ結び むすめ髪結い夢暦 (集英社文庫)感想
はじめから主人公を髪結いにさせる設定になっていて、予定調和過ぎる。ムダに死人がでてイマイチ。表紙もバランス悪いよね(;´_ゝ`)
読了日:10月10日 著者:倉本由布
一〇〇年前の女の子 (文春文庫)一〇〇年前の女の子 (文春文庫)感想
目次を読んだだけで、懐かしい日本の風景がよみがえるような一冊。今は一部地域でしか行われないような行事や厳しくも一生役立つ躾や知識に思いやりにあふれています。学びたくても学べなかった人がたくさんいた時代を忘れてはいけないと思う。農具にお疲れさまの気持ちを込めて頭を下げる場面とか泣けてきた。
読了日:10月9日 著者:船曳由美
永い言い訳 (文春文庫)永い言い訳 (文春文庫)感想
実は中島京子さんの「長いお別れ」と勘違いして買った一冊(笑) 映画はモックンだけどちょっとイメージが違う。親子ごっこのくだりとかも、子どもっていうそうだよね、ってスゴく納得した。
読了日:10月4日 著者:西川美和
風花帖 (朝日文庫)風花帖 (朝日文庫)感想
表紙買いした一冊。男性ふたりの間で揺れる女心というと安っぽくなるし、そういう女はどうなのよ……みたいに思ったりもするけれど、イヤミな雰囲気がなく読めました。作家の腕かしら?(笑) あと、本当に来世で夫婦になりたいと思うほどの想いが彼女にあったのか、そこはちょっと引っ掛かりがあります。
読了日:10月4日 著者:葉室麟
まんぷく長屋: 食欲文学傑作選 (新潮文庫)まんぷく長屋: 食欲文学傑作選 (新潮文庫)
読了日:10月4日 著者:池波正太郎

読書メーター


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2016年11月18日

新雲便りNo.7:空がとっても青いけど・・・

昼間は暑い~!という気持ちにもなりますが、夕方になると肌寒さがやってきますね。皆さま、お元気でしょうか?


新人研修はとりあえず昨日で終わりました。なんでしょう、自分は10年あなたたちより大変な仕事をしてきたんだから、バカにいないで下さい!私はキチンとやってます!みたいな発言が出てきました。まあ、わからなくはないですが、同じような職種でも、その職場で微妙な違いがありますからね~。そして驚いたのが、役職者に挨拶をする時、目を合わせないんだそうです。なんか恥ずかしくて下を向いてしまうとかではなく、ソッポを向いているんだそうです・・・雇い主にあたる店舗のいわゆる上の人からそんな事を言われるなんて・・・ちょっと心配です。あと、ドアを開けた後、そのままなのでバーン!となっても平気だとか。後ろ手で閉めた方がまだマシかと思ってしまいますわ。 あとまだありました! 仕事終わりの挨拶「本日の業務終了しました」と言うのも、きちんと立ち止まらずに言うらしいです。教えた人が困っていました。


私はあまり関わりはなかったのですが、気の強そうな方なので、お口にチャックで大人しく聞き役にまわった方がいいかも・・・と思っています。お話好きな方なので(笑)  年齢は私より10歳は上です!



さてさて、買い物に出掛けた時に「昨晩保護された3才の女の子の保護者が見つかりました。御協力ありがとうございました。」という防犯関係のアナウンス(防災無線)が流れたのですが、その時は午前11時くらい。 昨晩が何時かわからないけれど、ずいぶん長い間保護者が見つからなかったんだ・・・と思ったんですが・・・朝はアナウンスはなかったし。 まあ、女の子が無事で元気ならいいかな!



明日は仕事が休みなので、もう少しゆっくり書きたいと思います。では、行ってきます!






rohengram799 at 12:28コメント(8)トラックバック(0) 

2016年11月15日

新雲便りNo.6:8月の青い蝶

昨日はアツいなぁ、と思うような天気でしたが、今日はもうドンヨリした曇り空ですね。 もうどこに行ってもハロウィンの後はクリスマス!な飾りつけが始まっていて、昨晩仕事帰りに寄ったスーパーでは、なんと!もう♪ジンングルベル~ジンングルベル~が流れていました・・・あの、七五三は・・・と思っていたら、今日行った別のスーパーではお年玉のポチ袋にお供え餅が・・・で、もう季節感が無さすぎてお口ポカーンになってしまいました。



さてさて・・・今、私はコバルトの風~でなくて(サーカスの♪アメリカンフィーリングを知っている人にしかわからないですよね)「8月の青い蝶」(周防柳)という本を読んでいます。8月をずっと繰り返してきたという、急性骨髄性白血病の祖父・亮輔。彼は中学の時に広島で被爆していました。ある日、母と見つけてしまった、少しだけ羽の欠けた青い蝶の標本。これには祖父のどんな思い出があるのか・・・と気になる展開!と思っていたら、亮輔クンは軍人の父親の愛人に恋心を抱いていました(笑)  まあ、囲われ者ではありますが、年も若くてとてもキレイなおねーさんなのです。 病弱で美人、殿方の庇護欲がかき立てられますね~!


きっとかなしくせつなくなって、本を閉じることになると思うのですが、今の段階では文章が私のツボにハマりまくりで笑ってしまいます。亮輔クンの今の母上は家事全般は苦手で見てくれも残念ながら、病死した前の奥さんにはかなわない。でも、外部の活動にはとても熱心で元気ハツラツ!

第二章で過去に戻るのですが、その中に愛妾同居に近い状況になった経緯が書いてあるのですが「若い、美しい、妊娠している。自分には望むべくもない三題噺みたいなものが福子のプライドを打ちのめした。」というところでは、笑ってしまいました!  とてもむかつきはするけれど、大人の対応ができるのが本妻であります1「不動明王の火炎のように暴れる心を、福子は力ずくでねじ伏せた。」のです。  亮輔クンと希恵さん(愛人)の共通点は虫が好きなことだったので、話をするようになったら急速に盛り上がったみたいですね~まだ読みかけなので、どこまでの関係になるのかわかりませんが。



昨日は↑まで書いて終わってしまいました・・・やはり長文は疲れる・・・思ったことの半分も書けない・・・悲しい~!







rohengram799 at 13:49コメント(8)トラックバック(0) 
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2016年11月13日

新雲便りNo.5:読書メーター

しばらく間があいてしまいました。新人さんの研修などがあり、私は教えてはいないのですが、毎日出勤時間が変わるので、落ち着かないのです。来週末には通常に戻るかなと思っているのですが。


スマホにしたのをきっかけに読書メーターに登録しました。今は感想云々より、とりあえず読んだ本を登録している状態。本棚が作れるので、それが楽しみです。オスカー・千葉県・A型・1964年生まれで登録しているので、よかったら読書家検索してのぞいてみて下さい。


明日は休みなので、ゆっくりブログが書けたらいいなと思っています!


皆さま、楽しい日曜日をお過ごし下さいませ! 

rohengram799 at 11:03コメント(8)トラックバック(0) 

2016年11月09日

新雲便りNo.4:土漠の花

昨日の帰りは雨☔ いつもよりバスに乗る人が多い………私の前にしての席のサラリーマンは熱心にスマホをいじっていたので、気になってチラチラしたら、パズドラに夢中だったよう……スマホをいじっている人ってたいていゲームしているんでしょうか? 私はまだ恥ずかしいので、外でスマホを取り出せません😅 電話やメールもほとんどこないし、落としたらと思うと、ドキドキですわ!


はじめての作家さん、月村了衛さんの「土漠の花」を読み終わりました。ソマリアの国境付近で活動する陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たちが、想像していたけれどそれ以上の凄惨な出来事に巻き込まれるという、最初からハードモードの小説でした。なんだろう、実際にこんな状況の場所があるのだとわかってはいるのですが、やはり身近ではなく、肌で恐怖を感じる事もない毎日なワケで……やはり自分は完全に平和ボケだよ、痛みを自分のものに置き換えるだけの想像力もなくなった……となんとも情けない気持ちに。 「本書の執筆に当たりましては、諸事情によりお名前を記すことのできない方に多大なご協力を賜りました。」と謝辞があり、やはり難しいテーマなんだと感じました。


単純に物語としての感想を書かせてもらうと、戦闘中にそれぞれの隊員の気持ちが語られたりするのですが(やむを得ず武器を手にし、人命を奪ってしまった苦悩、同僚や子どもたちを救えなかった自責の念や、いつまでもこだわらずにいられない過去の出来事など)それを書かないと話が成立しないのはわかる、わかるんだけど、なんか突然浪花節ですか?みたいな不自然さを感じて、物語の緊張感が途切れてしまうんです。語る内容というより、表現の仕方がイヤなのかも。わかりやすい分、ああどこかで読んだわ、と、読み手の傲慢さで感じたのかも。
最近は、あまり続けて本を読まない方がいいのかと思う事があります⤵

彼らに助けを求めて来て行動を共にし、果敢に戦う女性(この人のせいで酷い状況になったのだが💦)と、主人公の隊員が廃虚で富士山と桜の古いカレンダーを前に会話する場面など、ドラマだったらスゴくドキドキして盛り上がるんだろうけれど、私はかえって冷めてしまいました。ああ、やっぱりね、そうだと思ったよ……みたいな。ダメですね~私、ちっともピュアじゃないですわ。わからない例えだと思うのですが、映画『ヒューリー』を観た時のようなモヤモヤしたものが残りました。最終的には希望はあるのですが……吉村昭氏が同じテーマを書いたら、どんな文章になっただろうかと考えてしまいました。



さてさて、昨日から新人さん研修がはじまりました。年齢が世間一般の定年に当たる世代、今まで来たこの世代の方は「教え方が悪い」とか「私はそんな説明をされていない」とか一方的に言って2日くらいで辞めていきましたが😞 ちょっとお話が好きで、仕事をしに来るというより、半分はお友だち探しにきましたか?という雰囲気があります。まぁスムーズに仕事をするためには円満な人間関係が望ましいですが、私は愛想がなくてもきちんと仕事をしてくれる人がイイですわ。


木枯らし1号が吹いたようですね。アメリカの大統領選挙結果も気になる水曜日、皆さま、温かくしてお過ごし下さいませ。





rohengram799 at 11:25コメント(6) 
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