2017年12月

2017年12月15日

暮歳雲便りNo.15:キター(゚∀゚)━!!

「今年の漢字」のニュースを聞かないなぁ、と思っていたら、すでに発表されていたのに私が気づかないだけでしたわ(-_-;)



まさかの「北」・・・ちょっと予想してなかったです。続いて「政」「不」「核」「新」「選」「乱」
「変」「倫」「暴」・・・明るい雰囲気のものはないですね。



私も「キタワ━(゚∀゚)━!」と思ったのが、N氏の年末年始の公休希望。イヤ、希望ではなく「休みますから!」ですね。30日から3日までだそうです。ちなみに昨年は26日から6日まで休んでましたわ。アナタは「土日祝日、GW、お盆に年末年始は出勤可能」という条件で雇用されたんじゃなかったの~?



お昼のニュースで【ライフル銃と実包を積んだ車、パチンコ中に盗難】と報道されていたので、駐車場巡回には今まで以上に気をつけて!とお達しがきそうなのに・・・。さぁ、担当者はどんなシフトを作成してくるのかしら? 今まで「」自転車がない!」というお客様はいましたが(カギをかけないおバカさんだった)「自動車がない!」はありません。あったら困る!




そろそろ忘年会シーズンですね。この前、久しぶりに「聞こし召す」という言葉を見ました。「今晩は一杯聞こし召してお帰りになりました。」とか、なかなか聞かなくなりましたので、文字で読んでも新鮮な驚きがありました。他に「食う」「治める」「行う」などの尊敬語。お食べになる、お治めになる、おやりになる、の意味があるこの言葉、なんとも言えない美しさがある気がします。



12月も半ば、一段と忙しくなりそうですが、どうぞよい週末を♪(o・ω・)ノ))






rohengram799 at 14:23コメント(6) 

2017年12月14日

暮歳雲便りNo.14:愛を語れば

♪愛をつぐなえば別れになるけど こんな女でも忘れないでね・・・


これはテレサ・テンの名曲『つぐない』ですが、アンソロジー『短編伝説 愛を語れば』を読みました。純愛に不倫、結婚披露宴での問題アリアリなスピーチや、怪談めいたもの、ホラーテイストのものなど、鬼籍に入った方から現在バリバリの作家さんたち、19作品です。

https://honto.jp/netstore/pd-review_0628704978.html


なかには飽きてしまうのもありましたが、トップバッターは江國香織さんの「ごはん」。一人旅に出たくなったアナタは、夜、会社から帰ってきたダンナさんにまっさきに告げます。


「九月に旅行にいってくる」と・・・さぁ、ダンナさんはなんというでしょう? 普通なら「えっ、ひとりで行くの?」とか「どこに行くの?」とか「何日くらい?」とかだと思うのだけれど、この話のダンナさんは、ぽかんとした顔でこう言ったのです。


「じゃあ、ごはんは?」



・・・うわぁ!となってしまった! まぁダンナさんがごはんの用意がしてあるかどうかをとても気にするキッカケはあったのだけれど、それでもなぁ・・・と思ってしまった。



ごはんの支度をするのは面倒くさい。私は料理も下手だし、頑張って作っても残されると腹が立つし、自分が食べなくなくても用意しないといけないのがイヤ・・・ワガママですみません。しかし、最近は料理をしないってボケるよね、と思うようになりました。手を動かさないし、調理や片付けの手順とか考えることもなくなるし・・・。



食べ物関連では小池真理子さんの「食卓」もよかったです。


「寂しい、というのではない。切ない、というのでもない。孤独、というのでもない。長く生きていればいるほど、わからないことが増えてくるのを女は感じる。
年をとったら、いろんなことが見えてくる、はっきりしてくる、賢くなる、というのは大嘘だ、と女は思う。としを重ねるほど、ものごとが余計にわからなくなる。混乱する。
若い頃、真実だと思っていたものがそうではなくなり、わかったつもりになっていたものが、実は何もわかっていなかったのだと気づかされる。」(p202)



読みながらうなづいてしまいましたわ。



あと中島らもさんの「微笑と唇のように結ばれて」では画廊を経営している男が主人公で、レイトンという画家の作品についての描写があり、実在するかのかと思って調べたら、いました。イヤだわ、物知らずで恥ずかしい。


「お手玉遊び」も美しい作品だ。透けるような薄絹をまとったギリシアの少女が、牛の趾骨(しこつ)の小片をあやつってお手玉遊びをしている。異様に紅潮したその頬は、お手玉に恋の占いでも託しているせいではないのか。(p294)



どんな絵なの~?とワクワクしていたのですが、私には・・・おやぢ心をくすぐるものは今一つありませんでした。趾骨も空中浮遊している紙くずにしかみえなかった(´~`;)   皆さまの感想は?

http://www.hitsuzi.jp/2011/03/1808sheep.html






rohengram799 at 09:25コメント(6) 
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2017年12月13日

暮歳雲便りNo.13:夕顔別当(ゆうがおべっとう)

『交尾長き夕顔別当掃き立つな』(大石悦子)



以前「大根配り」という季語の話を書きましたが、この俳句の季語も「夕顔」ではなく「夕顔別当」になるんだそうです。



夕顔別当・・・交尾という言葉から虫かな、という見当はつきますが、.セスジスズメ、 エビガラスズメなどの異称。 一言でいえば「蛾」ですわ・・・夜間に活動し、夕顔などにやってきて花にとまらずに蜜を 吸う。 幼虫は芋虫の代表で、円筒形かつ無毛、尾角をもち草木の葉を食害する。写真はキモ過ぎるので、美しいイラストでご覧下さい。このくらいなら大丈夫(笑)


http://yaemugura.hatenablog.jp/entry/2016/06/29/224558




夕顔の近くで交尾している虫たち、あまりの長さにイライラしてガサガサバサバサ、ホウキを動かして掃除をするんじゃないよ、別当さん(召し使い的な人?)という意味にとらえてしまいがちですが、夕顔別当の営みに、虫の本能、種の保存、といったものに思いをはせる晩夏、という感じでしょうか?



蛾なんて、私にはキモいだけですが・・・この季語が詠まれ始めたのは大正以降らしいです。ドナルド・キーン氏によれば、アメリカ人は蛾を美しいと思うらしい。中国でも美人の眉や三日月の形容に「蛾眉(がび)」という言葉を使いますよね。う~ん、何を美とするか、それぞれですね。





さてさて、ホンモノ(?)の花の「夕顔」を詠んだ句もたくさんありますが、与謝蕪村のこの句の猫のしぐさは・・・可愛らしいとゆるせる範囲でしょうか?



『夕顔の花噛む猫や余所(よそ)ごころ』 


ぼんやりと、心ここになく(=余所ごころ)夢見るように夕顔の花を噛む猫。日本画の題材になりそうですが、時期が違うと『おそろしや石垣崩す猫の恋』(正岡子規)になるのですね(≧▽≦)



【夕顔】

http://hananokotoba.com/yuugao/



rohengram799 at 09:10コメント(6) 

2017年12月12日

暮歳雲便りNo.12:黒の魅力?

おはようございます~漫画を夢中になって読んでいてバスに乗り遅れる夢をみて焦って起きたワタクシです。今朝も寒いですね(;´д`)


【映画オリエント急行殺人事件とゴディバが協賛!期間限定チョコレート】の記事を「オリエント工業と協賛」と読んでしまった・・・いくらなんでもそんなことはあるまい・・・が、クマとかの形のチョコが売られているのを見ることがあるので、ゆたかなおムネの形をしたチョコもどこかにあるのかも?

https://www.godiva.co.jp/MOTOE/



私は『オリエント急行殺人事件』どころかアガサ・クリスティ作品を読んだことがない~ミス・マープルとかもクリスティ作品でしょうか? 海外ドラマの予告で見たことはありますが、どんな作品に登場するのかも知りません(^o^;)


ミス・マープルという名前で思い出したのが、以前読んだ『思い出の品 売ります 買います』という小説に出てきた、箱根の彫刻の森美術館に展示されている女性像です。間違えて「ミス・マーブル」(チョコじゃないって!)と記憶していましたが「ミス・ブラック・パワー」でした。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321702000597/

【ミス・ブラック・パワー】
https://www.hakone-oam.or.jp/permanent/?id=11335226&entry=11280121


最初、どんな彫刻か思い浮かばなくて、検索して「この女性だったのか!」と。バブル期の肩パットが思いっきり入ったスーツを思い出しましたわ。


小説には他にもいろんな付喪神が活躍するのですが、調べてみると瀬戸物の寄せ集めの「瀬戸大将」とか古い布団の「暮路暮路団」(ぼろぼろとん)とか・・・ネーミングも素晴らしい!と思いました(笑)

【付喪神】
http://kowabana.jp/boards/60206



箱根の彫刻の森美術館には行ったことがなくて、二男から絵ハガキをお土産にもらっただけなので、いつか行ってみたいです。ああ、寒いから温泉であったまりたい!



【追記】
『乙女の密告』の赤染晶子さんが9月18日に急性肺炎で亡くなっていたそう。42歳。若い・・・残念。合掌。



rohengram799 at 07:11コメント(7) 
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2017年12月11日

暮歳雲便りNo.11:もらい子殺人事件

毎日何かしら赤ちゃんや小さい子どもへの虐待のニュースが流れていますが、先月、コンビニで買った雑誌「 昭和の謎99幻の色街編 」(ミリオンムック 83/表紙などは1日付の「11月の本棚」を見て下さいませ)に「封印された日本猟奇事件」の中に「もらい子殺人事件」という記事がありました。

不倫もしくは父親不明などといった何らかの事情により「育てられない新生児を育てる」と言って子どもをもらい、親から養育費を受け取った後で殺害する殺人。第二次世界大戦前、特に多く発生したそうです。記事にあったのは「佐賀もらい子殺し事件」(1905年発覚)「川俣発太郎貰い子殺人事件」(1933年発覚)「寿産院事件」(1948年発覚)。

産院で・・・というのが恐ろしいですね。子どもの取り違え事件とかもありましたし。


この前、本屋さんで「12年母子手帳」というのを見ました。母子手帳って役所でもらうもののイメージしかなかったし、12年という長さにもビックリしましたが、小学生までの成長記録を残せるのはいいかも・・・予防接種の記録とか忘れてしまいがちだし(^o^;)

子どもたちの母子手帳はあるけど、私自身の母子手帳はどこにあるのだろう? 実家のタンスの中にでもあるのかな?




rohengram799 at 09:41コメント(6) 
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