空のお城通信~オスカー戯言日記~

空のお城へようこそ゚+(人・∀・*)+。♪ 自分の好きなこと、興味のあることを書いています。

2020年02月

花春雲便りNo.21:ふきのとう

「ふきのとう」  工藤直子

   
夜があけました
朝の光をあびて たけやぶのたけのはっぱが
「さむかったね うん、さむかったね」とささやいてます
雪がまだ少しのこって あたりはしんとしています
どこかがでちいさな声がしました
「よいしょ よいしょ おもたいな」
たけやぶのそばのふきのとうです
雪のしたにすこしあたまをだして 雪をどけようとふんばっています
「よいしょ よいしょ そとがみたいな」

ごめんね、と雪がいいました
「わたしもはやくとけて水になり とおくへいってあそびたいけど」
とうえをみあげます
「でも竹やぶのかげになってひがあたらない」
とざんねんそうです

すまない、と竹やぶがいいました
「わたしたちもはやくゆれておどりたい ゆれておどれば雪に日があたる 
でもはるかぜがまだこない はるかぜがこないとおどれない」
とざんねんそうです

そらのうえでおひさまがわらいました
「おや はるかぜがねぼうしているな 竹やぶも雪もふきのとうもみんなこまっているな」
そこで南をむいていいました
「おーい はるかぜおきなさい」
     
おひさまにおこされてはるかぜは おおきなあくび
それからせのびしていいました
「や、おひさま や、みんなおまちどう」
はるかぜはむねいっぱいいきをすい ふうっといきをはきました
     
はるかぜにふかれて 竹やぶがゆれるゆれるおどる
雪がとけるとける 水になる
ふきのとうがふんばる せがのびる
   
ふかれて ゆれて とけて ふんばって もっこり
ふきのとうがかおをだしました
「こんにちは」
もうすっかりはるです




*****


今日で2月も終わり。「もうすっかり春です🌸」 と言えるのはまだまだ先だと思いますが、どうぞ皆さま、お身体大切に!


こちらの記事の写真が可愛らしく美しかった(о´∀`о)

https://tokky.exblog.jp/28869045/



今月もありがとうございました。来月もマイペースで更新していけたらと思います。またよろしければお付き合い下さい♪(o・ω・)ノ))

花春雲便りNo.20:ひとつの椅子 ひとつの席 ひとりの女(ひと) )

山梨にある美しい彫刻家具工房の記事を読みました。

https://m-tokuhain.arukikata.co.jp/hokuto/2020/02/post_69.html


椅子の写真を見ながら、黒田三郎さんの詩に「お座り…というようにここにひとつの椅子がある」ってなかったっけ (-ω- ?) と思って、検索したら椅子ではなくて席だった………! 記憶って曖昧でいい加減なものですね(; ̄ー ̄A




『そこにひとつの席が』 黒田 三郎


そこにひとつの席がある
僕の左側に
「お坐り」
いつでもそう言えるように
僕の左側に
いつも空いたままで
ひとつの席がある
 

恋人よ
霧の夜にたった一度だけ
あなたがそこに坐ったことがある
あなたには父があり母があった
あなたにはあなたの属する教会があった
坐ったばかりのあなたを
この世の掟が何と無造作に引立てて行ったことか
 

あなたはこの世で心やさしい娘であり
つつましい信徒でなければならなかった
恋人よ
どんなに多くの者であなたはなければならなかったろう
そのあなたが一夜
掟の網を小鳥のようにくぐり抜けて
僕の左側に坐りに来たのだった

 

一夜のうちに
僕の一生はすぎてしまったのであろうか
ああ その夜以来
昼も夜も僕の左側にいつも空いたままで
ひとつの席がある
僕は徒らに同じ言葉をくりかえすのだ
「お坐り」
そこにひとつの席がある
 




……………
この恋人とは一夜限りで、もう逢えなくなってしまったのでしょうか? 「つつましい信徒」ということは婚前交渉などもちろん許されないでしょうし、親同士がいがみ合ってのロミジュリ状態のふたりだったとか? ← 妄想中(笑)


それとも逢えない時間が長くてもどかしくて、いつも自分の半分が失われているようでさびしくて悲しい、という気持ちなのかしら?


「不幸な恋人たちはいないんだ」であったらいいな……と思いながら、しみじみこの詩を読み返すワタクシなのでした。



  

花春雲便りNo.19:富士山の日 と 福よせ

関東では春一番が吹いたとか……風が強いなぁ、とノンキに思っていた私です………冬らしい寒い!! という日が少なかったからか、なんだかへんな感じ……(◎-◎;)


昨日は「富士山の日」でありました。富士山関連の記事をひとつご紹介。

https://ameblo.jp/mizunotunagari3776/entry-12577284563.html



こちらは大変アクティブなお雛さまたち! いつまでも大人しくしてはいられないですよね(笑)

【福よせ雛】
https://www.oricon.co.jp/special/52617/


では皆さま、どうぞよい1週間を(о´∀`о)

花春雲便りNo.18:ひとひら

新聞に「日本語大賞 受賞作品」の見出しがありました。「日本語の大切さを社会全体に呼びかけること」を目的に創設された日本語検定委員会が、日本語の持つ美しさや言葉の力を見直そうという趣旨で『日本語大賞』を設け、毎年1回、日本語をテーマにしたエッセイや作文を募集していて、今回は11回目。こちらから受賞作品を読むことが出来ます。


https://www.nihongokentei.jp/grandprize/11_result.php


新聞に全文は載っていなかったのですが、私は一般の部の「ひとひら ふたひら」が印象に残りました。雪を数える言葉、特に考えたこともなく……花びらをひとひら、ふたひらと数えることもそれが当たり前、で暮らしてきましたが、あらためて日本語の美しさを感じました。そして昔見たアニメを思い出したりして(笑)


https://search.yahoo.co.jp/amp/s/w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/9263.amp%3Fusqp%3Dmq331AQNKAGYAZGz6reEj_faCA%253D%253D


アニメ「ひとひら」opening & ending
https://sp.nicovideo.jp/watch/sm3749863?ref=thumb_nicopedia



ちょうどこの本も買ったばかり📚

雪ひとひら 江戸菓子舗照月堂 (時代小説文庫) >> https://bookmeter.com/books/15259414



ではでは、皆さま、楽しい週末をお過ごし下さいませ(*・ω・)ノ

花春雲便りNo.17:雨水

雨水てふ佳き日ありけり母微笑 上野さち子



「てふ」は「という(=と言う)」の音が変化したものと考えられているそうです。雨水にお雛様を飾ると良縁に恵まれると言われているので(*)娘の健やかな成長が嬉しい母親の微笑みでしょうか? 「佳き日(よきひ)」にこちらも心がほんわかとなる一句だなぁ、と思いました(*´∀`*)

上野さんの句にはマスクを詠んだものもありました。

マスクして人の怒りのおもしろき

こんな余裕のあった日々が懐かしくなる時が来るとは……高額転売、盗難、イヤなニュースです(-""-;)


【上野さち子さん】
https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a19300/literary/uenos_sp.html




新聞で「ウミミドリ」という植物があるのを知りました。「紺碧」という言葉を連想するようなネーミング! 可愛らしい花です。

https://blog.goo.ne.jp/harada1271/e/9c545c7419c42c0273c6487ef1234c28




では、皆さま「佳き日」になりますようにヾ(´ー`)ノ




(*)http://rohengram799.livedoor.blog/archives/50743708.html

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