今日は《くしの日》ですね。全国美容週間実行委員会が制定して、目黒の大鳥神社にくし塚を奉納したらしいですよ。

日本では、古来より「くし」は幸運のシンボルと考えられてきました。「古事記」によると、神祖・《伊邪那岐命》は愛する妻 《伊邪那美命》の死を悲しみ、「黄泉の国」へ会いに行きますが、身体は腐って蛆がたかっていました。それを見て 「この世」 へ逃げ帰ります。暗闇の死の世界から逃げるため、髪にさしていた 「竹の櫛」を抜いて火をつけ、松明代わりに道を明るく照らして生還。

大鳥神社の御祭神である 「日本武尊」は妻の「弟橘媛命」と東国へ渡る際、浦賀水道で風雨が強く荒くなります。海神の怒りを鎮めるため、妃は海に身を投げます。身代わりになった妃の「櫛」は浜に流れ着き、今も祀られています。

「くし」は、人生の歩む道を照らし、身代わりとなる力を持っています。「櫛塚」にお参りをすると開運、無病息災、家内安全が得られるそうですよ。特に、 目黒大鳥神社の御祭神は目の病、成人病、糖尿病、呆けにかからないため、また、現在苦しんでいる人々を救ってくれる神様だそうです。ありがたや~!


あと8月3日が、「ハサミの日」なんですよね。始まりは1981年8月3日、当時国際美容協会の会長をしていた山野愛子さんにより提唱され、東京都港区芝の大本山増上寺に「聖鋏観音像」が建立されたことに始まるそうです。自分の仕事に使っている道具などを大切にし、感謝の意を表す風習は多くありますね。

刃物の産地では包丁供養、箸の業者が箸の日に箸供養など。また毎年10月9日「どーぐの日」に、東京合羽橋商店街の裏手にある、矢先稲荷神社において、料理道具に感謝するための「道具供養祭」などがあるそうです。

ハサミが世界で最初に発見されたのは、約3500年前の青銅器時代だといわれているそうで、2枚の刃をU字型のバネでつないだ「握りバサミ」のような構造は、今日の物と殆ど変わりが無いんだとか。イギリスから中国に至るまで、各地で同じようなハサミが発掘されているそうです。

日本に西洋式のハサミが入ったのは、鉄砲と同じく種子島からだと言われていて、江戸時代になってから、髪結いさんや植木屋さん、生け花とか呉服屋さんなどでハサミが広く使われるようになったそうです。江戸後期には播州や越後、美濃、越前などに専業のハサミ鍛冶が生まれたみたい。

静岡県の御殿場市に、神場山神社(じんばやまじんじゃ)があるそうです。 霊峰富士に程近い御殿場市にある、この「神場」という地名は、神様がいらっしゃる処という意味だとか。ここには、境内に大きなハサミがあり、また無数のハサミが奉納されていますことから「はさみ神社」とも呼ばれているそうですよ。700年ほど前、山の安穏を願うきこりにより、神社の信仰が始まったとのこと。

太平洋戦争の時には、弾除け祈願のための多くの参拝者があったそうですが、現在でも遠方からの参拝者がたくさん!ハサミは災いを断ち切り、幸運を切り開いて行く…ハサミにそなわっている不思議なご利益は、昔から信仰されていたのですね。