『妹の日』の記事を書いた時には、全く忘れていた、金井直さんの『木琴』。


たしか小学校高学年くらいに、国語の教科書に載っていたと思います。



『木琴』金井直


妹よ

今夜は 雨が降っていて
お前の木琴が 聴けない

お前はいつも
大事に大事に木琴を抱えて
学校へ通っていたね

暗い家の中でも お前は
木琴と一緒に歌っていたね

そして よくこう言ったね
「早く町に 赤や青や 黄色の電灯が点くといいな」

あんなに嫌がっていた戦争が
お前と木琴を焼いてしまった――

妹よ

お前が 地上で木琴を鳴らさなくなり
星の中で鳴らし始めてから 
間もなく町は明るくなったのだよ

私の他に 誰も知らないけれど

妹よ

今夜は 雨が降っていて
お前の木琴が 聴けない



行間が今ひとつはっきりしなくて、申し訳ないのですが…(>_<)


合唱曲にもなっているそうですね。


私が、この詩で一番好きなところは


~私の他に 誰も知らないけれど~


この部分です。


こういう人たちがたくさんいたんだろうなぁ…と思うんですよね。


「戦争犠牲者」と、ひとくくりにされてしまいますが…。


実際、金井さんには妹はいなかったらしいので、「それぞれの大切な誰か」の象徴が「妹」なんだろうと思います。


夜空を見上げた時に、この詩を思い出してもらえたら嬉しいです。