2011年04月21日
第464号:ささやかな人生
♪花びらが散ったあとの
桜がとても冷たくされるように
誰にも心の片隅に見せたくはないものがあるよね
…
こちらの桜はすっかり散ってしまいました。かわりに紫陽花の葉っぱがイキイキしているのを見かけます。昨日『てのひら』の話を書きましたが、それと桜をあわせたようなこんな句がありました。
『てのひらをくぼめて待てば青空の見えぬ傷より花こぼれ来る』(大西民子)
桜の花が散る様子を見て、自分のもの悲しさ、さみしさだけにとらわれている凡人の私などにはかなり衝撃的な一句であります。はらはらと舞散る花びらは、優しくかなしい。ただそこにある、悠久の流れの中に存在し続ける、空の傷からこぼれおちた血の雫なのだと思い、その痛みを手当て出来ないかわりに、両方のてのひらで受ける。意識して受け止めることにより「自然と共存しているのだ」ということをより深く強く感じるのかもしれませんね。
自分だけの悲しさやさみしさにいつまでもとらわれてはいけない…静かに諭されているような気がします。
♪風よ 季節の訪れを告げたら淋しい人の心に吹け
そしてめぐる季節よ
その愛を拾って終わりのない物語を作れ
やさしかった 恋人達よ
ささやかな この人生を
喜びとか 悲しみとかの
言葉で決めて 欲しくはない
どうぞ皆さま、今日1日をおだやかに過ごして下さいませ。
桜がとても冷たくされるように
誰にも心の片隅に見せたくはないものがあるよね
…
こちらの桜はすっかり散ってしまいました。かわりに紫陽花の葉っぱがイキイキしているのを見かけます。昨日『てのひら』の話を書きましたが、それと桜をあわせたようなこんな句がありました。
『てのひらをくぼめて待てば青空の見えぬ傷より花こぼれ来る』(大西民子)
桜の花が散る様子を見て、自分のもの悲しさ、さみしさだけにとらわれている凡人の私などにはかなり衝撃的な一句であります。はらはらと舞散る花びらは、優しくかなしい。ただそこにある、悠久の流れの中に存在し続ける、空の傷からこぼれおちた血の雫なのだと思い、その痛みを手当て出来ないかわりに、両方のてのひらで受ける。意識して受け止めることにより「自然と共存しているのだ」ということをより深く強く感じるのかもしれませんね。
自分だけの悲しさやさみしさにいつまでもとらわれてはいけない…静かに諭されているような気がします。
♪風よ 季節の訪れを告げたら淋しい人の心に吹け
そしてめぐる季節よ
その愛を拾って終わりのない物語を作れ
やさしかった 恋人達よ
ささやかな この人生を
喜びとか 悲しみとかの
言葉で決めて 欲しくはない
どうぞ皆さま、今日1日をおだやかに過ごして下さいませ。
rohengram799 at 10:40│Comments(11)
この記事へのコメント
1. Posted by てんし 2011年04月21日 17:18
こんばんは
千葉の桜は既に葉桜になっていると思います。
しかし私の富士吉田市は満開になっています。
何だか気候が1か月以上違っているのだと、やたらに寒い所に住んでいるんだと思ってしまいました。
それでも日本を代表する『富士山』と『桜』を一緒に撮影したいと思います。
またブログにも載せたいと思います。

千葉の桜は既に葉桜になっていると思います。
しかし私の富士吉田市は満開になっています。
何だか気候が1か月以上違っているのだと、やたらに寒い所に住んでいるんだと思ってしまいました。
それでも日本を代表する『富士山』と『桜』を一緒に撮影したいと思います。
またブログにも載せたいと思います。
2. Posted by MEL 2011年04月21日 20:10
花の散る様は悲しいものではありますが
だからこそ咲いているその姿が
美しいというのもあるんでしょうね…
だからこそ咲いているその姿が
美しいというのもあるんでしょうね…
3. Posted by 松尾陽 2011年04月21日 21:54
人生はささやかなほど幸せですよ。
そして波乱に満ちるほど楽しいですよ。
さらに何もないほど何か発見できますよ。
どこまで本当なんでしょう。
自然と共存しているのは人だけかもしれません。
自然のほうはどう思っているのかなあ。
季節のほうは人とかかわると言うより通り過ぎるイメージなので、なんとも思ってないかもしれませんね。
そして波乱に満ちるほど楽しいですよ。
さらに何もないほど何か発見できますよ。
どこまで本当なんでしょう。
自然と共存しているのは人だけかもしれません。
自然のほうはどう思っているのかなあ。
季節のほうは人とかかわると言うより通り過ぎるイメージなので、なんとも思ってないかもしれませんね。
4. Posted by 聖舞 2011年04月21日 23:38
こんばんは。
桜、やはりこちらも葉桜…。
何気ないあたりまえの日々が、どれほど大切なものか、私は父を見送って知りました。ささやかでいいのですよ、きっと。
ところで、スーちゃん(田中好子さん)が亡くなったってツイッターで知りました!マジで驚いています。
桜、やはりこちらも葉桜…。
何気ないあたりまえの日々が、どれほど大切なものか、私は父を見送って知りました。ささやかでいいのですよ、きっと。
ところで、スーちゃん(田中好子さん)が亡くなったってツイッターで知りました!マジで驚いています。
5. Posted by アクア 2011年04月21日 23:58
はじめまして^^
前回は、ありがとうございました。
桜散ってしまったんですか~~(@_@;)
うちの近辺は やっと咲き始めてとこです。
紫陽花の葉が生き生きしてるだなんて・・日本も、なが~~~いですね・・。
桜の満開・・楽しみです。
前回は、ありがとうございました。
桜散ってしまったんですか~~(@_@;)
うちの近辺は やっと咲き始めてとこです。
紫陽花の葉が生き生きしてるだなんて・・日本も、なが~~~いですね・・。
桜の満開・・楽しみです。
6. Posted by ひでの 2011年04月22日 01:59
ども、ひでのです(`・ω・´)
自分だけの悲しさやさみしさにいつまでもとらわれてはいけない
これは、よくわかるんですが、
自然と共存していることによって友人を亡くしちゃったので
もうちょっとだけ悲しみたいの
こんなゴタゴタだから知らせも遅くてね
来年も綺麗に咲くといいなぁ
関西と北海道で二人分の2回花見して酔っ払ってやるつもり
自分だけの悲しさやさみしさにいつまでもとらわれてはいけない
これは、よくわかるんですが、
自然と共存していることによって友人を亡くしちゃったので
もうちょっとだけ悲しみたいの
こんなゴタゴタだから知らせも遅くてね
来年も綺麗に咲くといいなぁ
関西と北海道で二人分の2回花見して酔っ払ってやるつもり
7. Posted by なう60 2011年04月22日 07:05
おはようございます。
「自分だけの悲しさやさみしさにいつまでもとらわれてはいけない…静かに諭されているような気がします。」 納得の名言です。
「自分だけの悲しさやさみしさにいつまでもとらわれてはいけない…静かに諭されているような気がします。」 納得の名言です。
8. Posted by かほこ 2011年04月22日 12:57
同じものを見ても、感性の高い方の表現というのは凄いですね。
「青空に見えない傷」があるだなんてなかなか思いつかないな。
でもどこか共感が持てるのが不思議です。
よく考えたら世の中には沢山の花があるのに散って行く姿まで注目されるのは桜だけですね。
「青空に見えない傷」があるだなんてなかなか思いつかないな。
でもどこか共感が持てるのが不思議です。
よく考えたら世の中には沢山の花があるのに散って行く姿まで注目されるのは桜だけですね。
9. Posted by ナオたん 2011年04月22日 22:55


まだ…咲く気配すら感じませ~ん


取り残された感もありますが…最後に楽しむのもいいかな

10. Posted by あっきー 2011年04月23日 09:21
ささやかな人生・・・いい歌ですね。大好きです♪
伊勢正三さんは、ほんとにいい曲作りますね。
毎年、桜を見るたび、その時の自分の心のありようを
無意識に確かめているように思います。
桜の花も目に入らなかった余裕のない時期もあったから、
桜の花の美しさを感じられるたびに、ああ今年は良かった、
なんて、へんに安堵したりしています。
娘が自分の通う学校の桜の花びらを追いかけて
手のひらにのせて喜んでいるのを見て、
今年の春は娘にとっても、去年よりは明るい春になってくれているみたいだ、
と、私は、またそんなことをバロメーターにしているみたいです。
伊勢正三さんは、ほんとにいい曲作りますね。
毎年、桜を見るたび、その時の自分の心のありようを
無意識に確かめているように思います。
桜の花も目に入らなかった余裕のない時期もあったから、
桜の花の美しさを感じられるたびに、ああ今年は良かった、
なんて、へんに安堵したりしています。
娘が自分の通う学校の桜の花びらを追いかけて
手のひらにのせて喜んでいるのを見て、
今年の春は娘にとっても、去年よりは明るい春になってくれているみたいだ、
と、私は、またそんなことをバロメーターにしているみたいです。
11. Posted by オスカー 2011年04月24日 01:14
§皆さまへ
コメントありがとうございました。お返事おくれた上に個別でなく申し訳ありません。桜は完全に葉桜になってしまいました。年を重ねれば知らず知らずのうちに、あの短歌に込められたエールを実感するのかなと思います。
コメントありがとうございました。お返事おくれた上に個別でなく申し訳ありません。桜は完全に葉桜になってしまいました。年を重ねれば知らず知らずのうちに、あの短歌に込められたエールを実感するのかなと思います。