2011年10月29日

第610号:「THE日本人」の条件!?

サトウハチローさんと言えば、『ちいさい秋みつけた』♪


なんとなく北国生まれのイメージがありましたが、1903年に東京生まれました(笑)お父さんが弘前、お母さんが仙台の出身で、ご自身も「ボクの血の中には東北のものが流れているから、田舎の詩を書くのに何の苦労もしない」と言っていたそうです。


そして秋の歌が多い気もするので、季節は秋が一番好きなんだ!!と思いましたが「本当は春が好きだった」と息子さんがインタビューで答えていました。春の詩もたくさん書いたけれど、あまり世間では受けなかったみたいで~(((^_^;)


「日本人はセンチメンタル民族」で「朝よりも夕方が好きな民族」だとも言っていたとか~言われてみれば…そうかもしれない!!感傷的というか、風景に自分の心を重ね合わせて考えたり、ちょっとした季節の変化にも敏感だし…移ろいゆくものに心を動かされ、たくさんの詩歌羽化や芸術が生まれました。


私が今回初めて知った詩も「THE日本人」な要素があるかも!ほほえましくて、大好きになりました(*^^*)


タイトルは『これが恋人同士です』!



赤が好きだと つぶやけば
黄色が好きだと 反対する
これが恋人同士です


そのくせ そのくせ
赤と黄色をまぜあわせた
オレンヂ色の夕焼けを
肩をすりよせ ながめてる
これが 恋人同士です




だれかと同じ風景を黙ってながめるとか、しばらくない感覚ですが(笑)違う場所にいても、月をながめて「あの人もみているかなぁ…」という感覚も、やっぱり日本的!で大好きです(^o^)/




rohengram799 at 20:30コメント(14) 

コメント一覧

1. Posted by 猫ムスメ   2011年10月29日 21:27
なんという可愛らしい詩でしょう。久しぶりに胸がキュンとなりました

これはどなたの書いた詩なのですか??
日本人の感性って素晴らしいですね
2. Posted by ねえさま   2011年10月29日 23:04
本当に、
全く趣味や意見が合わないです。

仕事中も彼が右で行こうと「思ってると」
私は左で「行く」ので衝突ばっかり。
でも、同じ風景、匂い、嫌な事、爆笑する事は、
いつも一緒がいいんですよね。
何でだろうと思ってたら、
「恋人同士」って教えてもらいました(照)
改めて噛み締めると、
かなり気恥ずかしい言葉ですね~(汗)
3. Posted by kouchan   2011年10月29日 23:29
「会いたいね」っていわれると予定が会わない。
「会いたいよ」っていうと振り向いてくれない。
こだまでしょうか? いいえ、福山久美子ちゃんですorz

准教授「ぼぼぼぼ僕に内緒でなんて破廉恥なことしてるの、君は>_<」
4. Posted by オスカー   2011年10月30日 01:51
§猫ムスメ様
サトウハチローさんです♪最初、あれ?なんとなくイメージが違う!?と思いましたが、このリズムと感性はやはり~ですね。「大人のための叙情詩」でしょうか

§おねえさまへ
うふふ~そうなんだぁ(笑)このふたりが夫婦になるとどんな感じになるのかな~って想像するのもまた楽しい鑑賞かと思います!!←おばちゃん丸出し( ̄▽ ̄;)

§ kouchanさま
破廉恥!!なんか久々にききましたよ~きっと准教授は永井豪せんせ~の『ハレンチ学園』愛読者だったに違いない!!←知らないよね(--;)
5. Posted by MEL   2011年10月30日 03:22
>朝よりも夕方が好きな民族

自分はまさにこれです
日の入りの活力が出る感じもいいんでしょうけど
落陽の寂寥感にグッと来ます
6. Posted by kazu   2011年10月30日 09:13
こんにちは!

改めて言われると・・・確かに朝より夕方かな・・・。

朝はとても慌ただしく気がつくと日が高くなってるイメージです。

夕方はこれから晩酌だから?なんかホッとしますね。

旅先では朝の方がいいかな、
夕方は「もう一日終わっちゃったー!」って
感じがしてしまいます・・・。
7. Posted by オスカー   2011年10月30日 10:35
§ MELさま
和歌も夕暮れや月夜をテーマにしたものが多いですよね。もう昔から身体に染み込んでいる感じです

§ kazuさま
日の出とともに働いて、お日さまと一緒に家に帰る~1日の充実感と繰り返しの毎日に胸キュンな民族なのかも
8. Posted by まろゆーろ   2011年10月30日 11:35
センチメンタル民族もTHE日本人も身に沁みるくらいよく分かります。
私も暮れゆく夕方や秋の方が「これから頑張るぞー」の幕開けよりも好きですから。

「……これが恋人同士です」、いい詩ですね。
こんなにきれいな言葉や情景を紡げる人がまだまだ日本にいてくれること
有難いし頼もしいですね。もちろん、姫様のブログとて同じです。
9. Posted by HyperChem   2011年10月30日 12:25
自分の生まれた場所もそうですが、親の実家というのもその人に
影響を及ぼすことはありますね。昔はそんなに遠くに嫁ぐことも
なかったですが、今はホント全国区になってきてますね。
最近、月を見ながら語らうことが増えました。
好きな人は皆遠くにいるから…(寂)。
10. Posted by たいちゃ~ん   2011年10月30日 13:30
こんにちは(@^^)/~~~

>移ろいゆくものに心を動かされる
センチメンタルな感じ、日本人好みでしょうか? 私も(@_@;)

>「これが恋人同士です。」
若かりし頃を思い出しました~~~表現が素敵です。(*^_^*)
11. Posted by 見張り員   2011年10月30日 19:42
こんばんは

恋人同士かあ・・・
そんないわゆる【恋人】を持った経験がない私です(ほんとだよ!)。
男友達ならいくらでもいましたが恋人には縁なしでしたから、この詩を読んで「うっわ!いいなあ~」とで大感動しました。
そうかあ・・・こういう感覚があるもんなんだあ・・・いいなあ~。
でも片思い中に「あの人この月を見てるのかな?」と思うことはあり、その思いは今でも「あのブロガーさんもこの月とか、空を見てるのかなあ」と残っています。
日本人的感覚は十分あるかも!です。
12. Posted by Minorpoet   2011年10月30日 19:51
オスカーさん こんばんは♪

サトウハチローさんの「詩とメルヘン」に投稿していた頃は
どうしたらこんな詩が書けるのかとハチローさんのことを
思っていました!今の現代詩はほとんど読まないので
あの頃が懐かしいです(ほとんど精神的に成長してない?)

日本人に生まれてよかったと思ってます(感傷的で)☆
13. Posted by オスカー   2011年10月30日 21:03
§まろゆーろ様
唱歌と呼ばれる歌が教科書から消えていきましたが、心の根っこにはいつもゆたかな叙情があふれている…そんな子どもたちに日本の未来を託したいです

§ HyperChemさま
全国区というより地球規模になっている気が(笑)だから余計に日本人的なものがいとおしいのかも。『よろしく哀愁』を熱唱して寂しさをまぎらわせて下さい♪

§たいちゃ~ん様
付き合い始めたばかりのようにもある程度長く付き合ったふたりのようにも思えて…紅葉みたいにだんだん感動も深まる作品ですね!
14. Posted by オスカー   2011年10月30日 21:37
§見張り員さま
月や空って見上げて祈ったり思ったりすると相手に届けてくれるような…遠ければ遠いほど相手の存在は近くなる気がします!!

§ Minorpoetさま
季語に込められた日本人の美意識!素晴らしいですよね☆ いにしえの人たちの心を感じることも出来るし…秋の夜長は文人花盛り(笑)

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
月別アーカイブ