このタイトルにピン!とくるものがある方は……ワタクシの母に近い年齢の方かしら?と思うのですが、イヤイヤそんなことありませんぞ!!という戦後生まれの方もいらっしゃるでしょう。


戦時中の「金属類回収令」鍋やら刀やら鐘なんかは聞いたことがありましたが、ピアノの弦も対象だったのですね。「家庭も小さな鉱山だ」は戦時中のチラシのコピーです。「節約しなきゃ!!」で個人的にやる分には今の時代にもある意味、使えるキャッチフレーズ…かなぁ(-_-;)


この前読んだ『扉守』の中の一編に《ピアニシモより小さな祈り》という作品がありました。主人公の家の応接間に置いてあるピアノは、この数十年というもの誰一人弾いたことがない。音を出すこともできない。なぜなら弦を張っても弦が切れてしまうから。それはピアノの意思だったのです。


音楽が家の中から消えて、ピアノの蓋も閉じられたままの状態が続いたある日、家族の中で一番背の高い少年が鍵盤をゆっくり押しました。その時、ピアノは人と人が殺しあう時代になっていることを知るのです。指先から伝わる彼の苦悩。彼は戦場に赴き、ピアノは弦を切られて音が出なくなりました。戦争が終わり、再び弦を張られたピアノですが、また辛い時代がくるのではないかと、音を出すことを拒絶して自ら弦を切っていたのです。ピアノは「九十九(つくも)神」ですね。


この九十九は「長い時間(九十九年)や経験」「多種多様な万物(九十九種類)」などをあらわしていますが「九十九髪」と表記される場合もあるとか。「髪」は「白髪」に通じ、同様に長い時間経過や経験を意味し「多種多様な万物が長い時間や経験を経て神に至る物(者)」のような意味を表すとされるそうです。


畠中恵さんの本で『つくもがみ貸します』ってあったよなぁ~と思い、本屋の中古本コーナーにいったのですが……なかった(-_-;)そのかわり、高級かっぱえびせん(やめられない、とまらない感はゼロ!)やはり高級なハッピーターンにポッキーとか、木製自転車などが載っている雑誌を立ち読みし、お風呂マンガ『テルマエ・ロマエ』最終巻と文庫2冊買って帰ってきました…待てよ、この間、中古本を売りにいったのにプラマイ・ゼロじゃん!!ウチには売るような貴金属もないからなぁ…廃鉱ですな( ̄▽ ̄;)