1年前の今日、父が亡くなりました。過ぎてしまえばあっという間の1年でありました。母も病院に定期的に通うことはあっても入院することもなく、過ごせたのでよかったなと思っています。皆さまにもたくさん励ましていただきました!ありがとうございましたm(__)m


今日は山梨の歌人・山崎方代の命日でもあります。「生き放題・死に放題」が名前の由来と言われています。8人兄弟の末っ子ですが、5人は早世だったので両親が名付けたようです。「お前の人生だ、好きなようにでも末永く生きてくれよ」という切ない親心でしょうか?父親を読んだ句も多いのでお父さん子だったのかな、なんて思いました。


『一粒の卵のような一日をわがふところに温めている』


今は卵ってスーパーの特売のイメージがありますが、昔は卵って高級品でしたね。メロンほどではないけれど( ̄▽ ̄;)山梨に明野村というひまわりが有名な場所があるのですが、日照時間が日本一だそうで、そこで大事に育てられた鶏の卵が「明野の卵」であります~ウチの店でも売っていました!方代の卵は夢の卵・希望の卵なのかな~と思いながらこの句を読みました。大事に大事に小さなウズラの卵をあたためている感じ。


『死ぬ程のかなしいこともほがらかに二日一夜で忘れてしまう』


一泊二日で「悲しみにさよなら」コレも生きる知恵かしらん(゜゜)寝て起きる行為は小さな生まれ変わりって気がしますし……1年くらい旅をしないとダメな場合もあるかもしれませんけど。なるべく最短にしたいですね。そしてジメジメではなく「ほがらかに」←ここがポイント高いわぁ~と思うワタシです。他の作品もなんか「憎みきれないろくでなし」っぽくて…例えば『どうしても思い出せないもどかしさ桃から桃の種が出てくる』ひとりでクスッ♪と笑いたくなるような、ハダシで土の感触を味わったらもっともっと走り回りたくなるような←ものすごいわかりにくい表現でスミマセン(´~`;)


近くの本屋さんにも方代の作品集とかあるかな~今度ゆっくり探したいです。ふるさとの風景を歌った作品を最後にひとつ(^^)


『櫛形の山を夕日がげらげらと笑いころげて降りてゆきたり』