2013年11月02日

わた雲便りNo.2:『夜宵』式ドキドキ(◎-◎;)

重松清さんの『きみ去りしのち』を読み終わり、今は柴村仁さんの『夜宵(やよい)』を読んでいます。恒川光太郎さんの『夜市(よいち)』はファンタジー系ホラーでしたが、こちらの「市(いち)」は‘心臓の悪い方はご遠慮下さい’に近いホラーかも(~_~;)


大晦日までの僅かな期間にだけ立つ「細蟹(ささがに)の市」。そこで手に入らないものはないという…ある者は薬を。ある者は行方不明の少女を。ある者はこの世ならぬ色を求めて、細蟹の市へと迷い込む……みんな仮面というかお面をかぶっていて、迷い込んだ人間は素顔のままなのですぐわかる。市守りのサザという人物に見つけてもらったらラッキー!で、そうでない場合は多分…ぎゃーっ!な運命が待ち受けているはず…商品として売られるとか! 双子の「あさなさな」と「ゆうなゆな」がまたブキミちゃんであります。私は勝手にマンガ『鬼灯の冷徹』の座敷わらしちゃんたちをイメージしているのですが、物語の終りはどうなるのかしら…ドキドキ(O.O;)(oo;)

タイトルにも使われている『宵』ですが、夜の時間区分で「ゆうべ」の次の段階。日没から夜半ごろまでをさすそうです。全く見たことも聞いたこともない『徹宵(てっしょう)』は、夜どおし起きていること。徹夜は庶民な響きですが、こちらはなんか高貴なイメージがするのは私だけ?


最初、記事タイトルを『ヨイヨイゞ(^o^ゝ)≡(/^_^)/"』にするつもりしだったのですが、調べたら「よいよいとは、アルコール中毒や脳卒中によって手足が麻痺したり、口がもつれるといった症状のことで、差別的要素が強い言葉である」とあってビックリ( ; ゜Д゜)盆踊りの振り付けというのでしょうか、アレもこの動作というかしぐさからのものらしいです。知らなかった……(´д`)今はあまり耳にしないのも、良い表現ではないからなのですね。


「聞いた?あさなさな」「聞いたわ、ゆうなゆな」「なんて無知」「なんて無恥!」………くく、双子のこの言葉が聞こえてくるような気がする~!!


文化の日を前に、ひとつ言葉の歴史を学んだのだっ!と開きなおることにします……(-_-#)





*前の記事のお返事遅れます…人( ̄ω ̄;)




rohengram799 at 23:05│Comments(3)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by なう60   2013年11月03日 07:55
おはようございます。
「聞いた?あさなさな」「聞いたわ、ゆうなゆな」「なんて無知」「なんて無恥!」見知らぬ世界に突入、夢がありますね。「ハラハラドキドキ」オスカ-さんの心境が伝わってきます。『徹宵(てっしょう)』など勉強の朝です。
2. Posted by 猫ムスメ   2013年11月03日 08:41
ちょうど今、朝松健の「てれすこ 大江戸妖怪事典」を読んでいます。
その中で‘狸の藪知らず’というのに迷い込むと神社の「宵宮」に行き当たるんです。
賑やかな祭り囃子・踊る浴衣姿の男女・沢山の露店…遠目には楽しい夜祭りなんですが、近付くと……「キャー」(笑) 
これはユーモアたっぷりな時代小説ですが、オスカーさんの読んだご本は怖そうですね 早速図書館で検索してみます。
3. Posted by オスカー   2013年11月03日 12:11
§なう60様
双子の言葉はそのまま本文にあります~無知で無恥でムチムチ…反省しますっ(´д`)

§猫ムスメ様
>てれすこ
落語の演目にあるのですね!勉強しました(笑)『夜宵』は最初のチョコレートスープというへんな歌からすでにキケンな香りがしましたが、やっぱりでした

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