2014年03月27日

東雲便りNo.18:あの頃へ…

3月もあと少し~新生活の準備のため引越し、ひとり暮らしを始める方も多い時期ですね。そういうワケではありませんが、『ワセダ三畳青春記』を読んでいます。


三畳間、家賃格安イヤ激安の12,000円\(◎o◎)/ 早稲田大学正門から徒歩5分!の路地裏にある古い木造アパート「野々村荘」。ここにはUFO基地の探索に執念の正義漢、司法浪人十数年のケンゾウさん、物にも時間にもケチで神経質な守銭奴の松村さん、対人恐怖症のケガワくん(このあだ名の由来は本を読んで下さい)などなど奇人・変人が住んでいます。大家さんは、これまたノンキ者で長期不在(探検に出掛けるから)時に又貸し、又又貸し状態になって今までと違う人が住んでも「ああ、そう、よろしくね(^o^)」みたいなおおらかさ!(笑)


作者の高野秀行さんは1966年、東京都八王子市生まれのノンフィクション作家さんです。早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。
「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー!


文章のテンポがよくて、サクサク読めますが、こういうボロアパートを実際見たことのない人にはかなり想像力を働かせないとピン!とこないことがあるかもしれません。1989年から2000年ですからそんなに大昔ではなく、バブルの名残もある時期でしょうに~スゴい暮らしっぷりです。女の子だったら8割はムリだろうなぁ…。


ウチの兄が一時期、こんな感じのボロいアパートに住んでいたことがあります。中野区から目黒区への引越しで、母と手伝いに行きました。澁谷まで一本でいける沿線なのに、都会っぽさがなくてビックリ(((・・;) 六畳間(団地サイズではない、昔の大きい畳なので広い)に板張りの台所で、戸は引き戸だった気がする…。外階段をあがって、出入り口に下駄箱があって、一直線に廊下があって……教室が部屋で学校みたいな感じ? ドラマで刑事さんが「ここか…」って聴き込みにきそうなロケーションだったような。しかし、建物の老朽化があまりにも、だったらしく建て替え命令が出たと聞きました。だから2年住むか住まないかでまた引越し……私はこのあと、兄がどこにいたのか知りませんでした(;^_^A


私自身の田舎から東京への引越しは、親戚のお兄さんの運転で母と一緒に~最初三階ときいていたのにすでに入居者がいて、二階に…大家さんがいたからいいようなもののいなかったらどうなっていたのか? 引越しの翌々日くらいに晴海で春コミケがあり(昔は春夏冬と開催していた)文通していた友だちに会うのを楽しみにしていて、ひとりのさみしさなんぞありませんでした。むしろ、ひとりの気楽さにエヘヘ!やったね( v^-゜)♪でした←親にお金出してもらってコレですからね…。


あまりの人の多さに会えずじまいでしたが…( ̄▽ ̄;) 当時ケータイなんかありませんから、待ち合わせ場所を事前に決めるくらいです。ダンナなんても下宿先の呼び出し電話でしたもん!(就職してから電話を引いたと思う)


今日の記事タイトルは安全地帯の『あの頃へ』からです。戻りたいとは思わないけれど♪過ぎてしまえば~みな美しい~(笑)感はありますね(『過ぎてしまえば』森田公一とトップギャランですよ~作詞は阿久悠さん、松井五郎さんもいいですが、さすがであります!!)



♪やさしさも さみしさも いつも愛を 知っていた あたたかい あの頃へ
君をいつか つれて行きたい……





rohengram799 at 20:12コメント(11) 
空のお城図書館 

コメント一覧

1. Posted by トリテン   2014年03月27日 22:14
昔の学生アパートは、おんぼろでも共同トイレでも、青春を謳歌していましたね。
今時の子供は、何はなくても冷蔵庫と電子レンジは必需品です。
家にいた時と同じように、電化製品は揃っているし、共同トイレ、炊事場なんてとんでもない (~_~;)

今もそんなアパートがあれば、ホームレスの人も減るでしょうに。

元週刊朝日の編集長だった故扇谷正造の「わが青春の日々」
バンカラ学生の生活記も面白いですよ。
2. Posted by HyperChem   2014年03月27日 22:57
うちはまさしくそれで、先日の三連休は引っ越し作業に
費やされ、そのまま出張に行って、その後ボロボロに
なっております…。
でも、自分が初めて一人暮らしを始めた時を思い出し
ますね。
その時から始めた日記と家計簿。30年以上も続いて
います(^_^;)。
お風呂も炊事場もトイレも洗濯機も共同。もちろん、
ピンク電話1台で、呼び出しで。否応なしに、コミュニ
ケーションがありましたっけ。
懐かしいけど、もうありえない。
そんな時代になりました…。
3. Posted by なう60   2014年03月28日 11:08
こんにちは
「はる」と散歩して帰ってテレビを見ると池田高校、豊川高校に敗れていました。捲土重来、夏に
期待です。「過ぎてしまえば~みな美しい~」同感です。「人生は、Uタ-ン」出来ませんが懐かしく
懐古することは、出来ます。「懐かしきかな人生」です。昔、職場関係の所要で部屋の上を電車が通過する家を訪問したことを思い出しました。慣れれば寝れるのかと疑問が今でも残っています。
また、ク-ラ-のない時代の鉄筋のアパ-トの夏の地獄を考えると今は、本当に天国です。
4. Posted by ミューちゃん   2014年03月28日 16:46
5 オスカーさん、こんにちは
今のケータイが当たり前になって来てる時代に学生達や社会人達からケータイを取り上げたら、どうやって生活するんだろうて思う時があります。

安全地帯の玉置さんは何で、あんなにハイテンションになってしまったんだろう…(笑)。
5. Posted by 猫ムスメ   2014年03月28日 17:28
「ワセダ三畳青春記」!! 懐かしい!! 大好きな本の一つです。これがキッカケで高野秀行さんのファンになりました

ちなみに私がこの本を買ったのはワセダ在学中、ワセダの古本屋で・・・でした(笑)。読んだものワセダのアパートだったような(笑)。ちなみに私が住んでいたのは早稲田大学正門から徒歩15分ほどのアパートでした。6畳一間・風呂トイレ付で68000円。  高野さんからしたら「贅沢っ」と言われそうなアパートですが、それなりにボロで「神田川」の世界でしたよ(実際すぐそばを神田川が流れてましたw)
しかし早稲田の周りを歩くと、不思議と大学から近ければ近いほど、“高野さんが住んでそうなアパート” があるんですよね。未だに「下宿人募集」とか貼ってある建物もあるし  私はこういうトコ住むのムリだな~と思いながら見てました。

「ワセダ三畳青春記」、もしまだ最後まで読んでいなかったら申し訳ないのですが、私はこの本のラストが忘れられないんです。後に奥様となる女性との出会いがチラリ書かれているんですよね。これが何故かとてもいい余韻を残していて、忘れられない一冊になっています(ちなみにこの後出される本には奥様がちゃんと登場していて微笑ましいです)。
6. Posted by まろゆーろ   2014年03月28日 18:22
もう間もなく巣立つ息子の東京生活とはちょっと異なりますが
それでも親元を離れて早速生きていかなきゃならない若者の姿を垣間見れるような作品ですね。
僕なんて大阪の文化住宅に憧れて3回生の時に決行しました。たのしかったなぁ。

桜、来週が見頃の東京のようですね。
息子のスタートを嘉してくれるのかなぁなんて思っています。
7. Posted by 見張り員   2014年03月28日 23:22
こんばんは
私の友人(山形から上京)が、四畳半一間・トイレ共同のアパートに住んでいました。
私自身は一人暮らしの経験がないのでどんなアパートでもうらやましかったのを覚えています。
あの頃・・・今よりずっとわくわくすることが多かったですね。
8. Posted by MEL   2014年03月29日 07:53
>当時ケータイなんかありませんから

これはほんと携帯の普及で
カップルの生活が激変したでしょうねえ…

誰が出るか分からない電話は苦手でした…
9. Posted by オスカー   2014年03月30日 00:11
§トリテン様
コインランドリーに行くのが憧れでした(笑) 私はトースターと炊飯器と冷蔵庫だった気がする…。
バンカラ、高下駄の音が聞こえてくるようです~♪

§HyperChemさま
いざ引越しするとなると大変ですよね、アレもコレもで…。新生活にスムーズに馴染むといいですね。

§なう60様
最初のアパートは駅から近かったので、夜とか電車の音が響きましたね。扇風機と毛布は2年目に買った気がします(笑)
10. Posted by オスカー   2014年03月30日 00:17
§ミューちゃん様
玉置さんはもともとああいうキャラだったんですかね~? 陽水さんとの『夏の終わりのハーモニー』が大好きです!

§猫ムスメ様
ワセダだからの痛快さでしょうか~面白かったです! 私は高田馬場駅くらいしか行ったことがないのですが、一度早稲田駅周辺をウロウロしたいです!

§まろゆーろ様
ウチの子どもたちは家を出る気がないようで困ります……ひとりでノビノビしたくないのかしら? 私は今でもひとりでノビノビしたいのに(笑)
11. Posted by オスカー   2014年03月30日 00:24
§見張り員さま
高校時代の友だちのひとりは池袋の学生会館みたいなところに住んでいましたが、机の一番下の深い引き出しには化粧水やら乳液のビンがビッシリ!驚きましたわ!

§MELさま
あのラジカセみたいな初期のケータイを知っているので、通信関係の技術進化ってスゴいなぁと思います。

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