『草の戸も住み替わる代ぞ雛の家』


芭蕉は「奥の細道」の旅に出る時に、江戸で自分が暮らしていた家をお弟子さんか知り合いに譲ったみたいですね。その方には娘さんがいらしたのでしょう~主が替わり、自分が住んでいた時には縁のなかった雛人形が飾られる……人もまた変わっていく、みたいなことを考えたのかしらん? 田舎では昨日がひな祭りなので、この句を思い出し、また久世光彦さんの『雛の家』を読んでいます(笑)


時代はふたつの大戦の狭間、、日本橋の老舗人形屋「津の国屋」の美しい三姉妹、ゆり子、真琴、菊乃の恋物語です。今は菊乃ちゃんが出遅れてまだ清らかなままですが(半分も読んでいないからこれからのお楽しみだ←おやぢ!)これが男三人ではむさ苦しいというか、跡取りの長男以外は他のお店に修行に出されて、いろいろやらかしそう( ̄▽ ̄;)


『そのなかに汐くむ雛のあはれかな』(久保田万太郎)


実家には、多分七段飾りがあると思うのですが、ケースに入った日本人形も母が飾ってくれました。藤娘はなんとなくわかるのですが(可愛らしい)「汐汲」と書かれた人形はなんだろう?と疑問でした。綺麗な着物姿なのに天秤棒担いでいるし……働き者になるようにってことなのかしらん(; ̄Д ̄)?と自分なりに意味を見出だしていたのですが「水桶を担い、金烏帽子をかぶって狩衣を着けた娘海女(あま)の松風が、都に帰った恋人を慕って舞う姿」なんですと! 烏帽子に狩衣(実際には長絹という能装束)、これは都へ帰ってしまった在原行平が残したという形見の品らしい。一途な女心を表した人形なんでしょうか? なんか失恋してちょっと違う世界にいっちゃった若い娘さんという気がしないでもない……こんな風に思うのは私だけかしら(-""-;)


ウチにあるのと同じお人形さんの画像がないかと探したのですが、今風のお顔でちょっとポーズも違うお人形さんばかり~まぁ時代が違いますもんね(´д`)