9月の果物と言えばやはり『梨』かしら~千葉の松戸市には二十世紀が丘という地名があるのですが、今読んでいる『四十日と四十夜のメルヘン』(青木淳悟)には同じ松戸市の「三ヶ月」という地名が出てきました。


この話は、自分だけのメルヘンを完成させようとする「わたし」が主人公。しかし、つけ始めた日記はわずか4日間の現実さえ充分に再現できていないと気付く。そして、チラシの裏になぜか、7月4日から7日までの4日間の日記を繰り返し書いている。それは多分「わたし」の「小説の先生」の小説が、ある修道士の手記を下にして書かれたものであり、しかもその「先生」がもともと7年分もある手記を「修道士の生活はまったく同じことの繰り返しだから7日分の手記に書き換えちゃえ!」というとんでもない暴挙に出たことに深く影響されているらしい……。日付は4日間なんですが、ああ、こんなこともあったよね…って感じで前の日記に追記追記になっています。なんだか不思議な小説です。


この「わたし」はチラシ配りのバイトをしています。しかし、チラシを全部配らなかったりするのです……気持ちはわからなくもない。捨てないで自宅に持ち帰るので、スゴいことになっているんですが、ある日、千葉県松戸市に配布にいったという……そして「三ヶ月」という地名が出てきたワケです、ハイ(; ̄ー ̄A



まず松戸ですが、古代名は「馬津郷(うまつのさと)」その後マツサト→マツト→マツドになりました。現在の「松」は当字ですが、それは馬が多く配置された宿駅であったことと、松の木の多い里であったことにちなむそうです。


「三ヶ月」は“みこぜ”と読みます。地名の由来は諸説ありますが、『松戸市史』によると、中世の房総半島を中心に栄えた大豪族千葉氏(下総初代守護:千葉常胤)により下総の領地を治めてきた、千葉氏の家紋(月星に由来する家紋)の月の形から三日月を地名にしたことが有力とされていて、中世から「ミコツキ」「ミコツイ」とも呼ばれていたとか。それが「ミコゼ」と変化したということです。また三ヶ月では、スイカを作らない風習(切った形が三日月の形になるので)になっているとか……食べるのは大丈夫みたいです( ̄▽ ̄;)



松戸には「二十世紀が丘」という地名もありますが、正しい読みは「にじっせいきがおか」で、「にじゅっせいき」ではないそうです。1888年に松戸覚之助が発見した「二十世紀梨」に由来します。また、地区全体が下総台地上の小高い丘に位置するため「丘」をつけたそうです。詳しくはこちらをお読み下さいまし。


《松戸市の難読地名・珍しい地名》

http://blogs.mobile.yahoo.co.jp/p/blog/myblog/content?bid=diftuiheiji&id=6792692



「梨」は秋の季語、俳句もたくさんありましたが、私の好きな一句で「今日の日はサヨウナラ」です~皆さまの毎日がおだやかでありますように(@^^)/~~~



『梨を剥く一日(ひとひ)すずしく生きむため』(小倉涌史)