2014年10月24日

恋雲便りNo.18:アナタはんはドナタはん( ・◇・)?

今日は本当にいいお天気!しかし空気がヒンヤリ~晩秋ムードが漂ってまいりました。


最近のワタクシの読書は「猫まみれ」なんですが(笑)『猫の手、貸します 猫の手屋繁盛記』という、かたやま和華さんの文庫書き下ろし作品を読みました。ええ、また表紙買いですわ!


旗本の跡取りなのに、酔っぱらってポカをやらかし、白猫の姿になってしまった宗太郎(通称:猫太郎)。善行を積んで元の人の姿に戻るべく、裏長屋でよろず請け負い家業「猫の手屋」を営むことに……。同じ長屋に暮らす賑やかな面々は彼は人間になる修業中の猫だと思い、その姿形を受け入れ何かと世話をやいてくれる。彼のもとには、鼠退治から果ては幽霊供養まで、様々な依頼が舞い込んで……猫侍大活躍!とはいきませんが、生真面目な彼は猫太郎と言われる度に「宗太郎です」と言い直すのがまた笑える! あと托鉢僧が出てくるのですが「錫杖のかわりにとこぶしの貝殻をぶら提げた杖を持ち、鉄鉢の代わりに大きな鮑の貝殻を手にして」「顔には猫の目鬘を着けている」という…目鬘(めがつら)は目だけを覆う仮面みたいなヤツですね。そして「ねこう院しよう」と言い(動物供養の寺・回向院のもじりらしい)鉄鉢にお金を入れてもらうと「おねこー!」と叫び「にゃんまみ陀仏にゃごにゃごにゃご」……着ぐるみミュージカルかアニメ化してほしくなってしまいますわ(o^ O^)シ彡☆ 気楽に読めて楽しいです。


前に「いぎたない」という言葉について書きましたが、この本には『いざとい(寝聡い)』という言葉が。「い」は眠ることの意で「目が覚めるのが早い・目が覚めやすい」……年齢を感じるお言葉ですな(; ̄ー ̄A
http://m.aumall.jp/item/214749811/


さてさて、昨日の読売新聞朝刊の家庭面に人生案内100年ということで、時代により相談内容が変化している、という記事がありました。戦後は復員してきたら妻は子ども二人と自分の親友と暮らしていて、妊娠中。仕方ないが、自分の子どもたちは引き取りたいと思ったのに、子どもたちは親友等を実父母と思い込み、自分には近づこうともしない……という相談や「嫂(あによめ)に男があった 帰還した兄に知らすべきか」というものなど。戦争の影響ってこういういろんなところに出ますよね。夫の死後、未亡人が、夫の兄弟の一人と再婚する婚姻形態のことを『レビレート婚』というそうです。レビレートは、levirate。ラテン語のlevir(夫の兄弟)から。反対は『ソロレート婚(sororate marriage)』。妻が死んだときに、夫が、妻の姉妹の一人と再婚する婚姻形態。うーん、こういうことがあるのは知っていましたが、こんな言葉があるとは……。前の記事の『ソロ婚』と間違えたらスゴいことになりますね(ーー;)


Wikipediaによると「中世ヨーロッパではレビラト婚とともに教会法で禁じられていたものの、王侯の間で行われた例はある。日本では武家に嫌われていた逆縁婚以上に寛容に扱われ、明治初年に地方自治体で要許可制にしたところもあったとされるが、基本的に申請を行えば大部分は許可されていたという」そうです。


話を戻しますが「アナタハン島から帰還」という昔の新聞記事も載っていて「アナタハン島ってナニ?ドコにあるの?」で調べてみました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%82%BF%E3%83%8F%E3%83%B3%E5%B3%B6


桐野夏生さんの『東京島』にはモデルとなった事件があるときいていましたが、これが「アナタハンの女王事件」だったのかと……「アナタはんは、ドナタはん?」なんて面白半分で考えていた自分が恥ずかしく情けなさ過ぎる( ´△`)



皆さま、どうぞ実り豊かな週末をお過ごし下さいませ!





rohengram799 at 12:37コメント(12) 
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コメント一覧

1. Posted by ミューちゃん   2014年10月24日 16:32
5 オスカーさん、こんにちは
猫ちゃんを飼いたい人も居るけど、アレルギー持ちの人とか猫嫌いの人が多い、それに飼い方が難しかったりするから、なかなか飼えなくて、それで猫カフェが繁盛するんだと思いますねまぁ、東京の方に行くとワンちゃん用のレストランとかが有ったりするので食い物は困らないでしょうね(笑)。でも自慢をしてしまうとワンちゃんの飼育率で云ったら僕が住んでいる三重県が22.6%で断トツで1位なんですって言われてみたら、ウチも飼ってるけど、ウチの近所だけでも、かなりワンちゃん率は高いですよ(笑)
2. Posted by オスカー   2014年10月24日 17:45
§ミューちゃん様
うさぎカフェやふくろうカフェもありますね。
犬のお伊勢参りとかもありましたから、三重県では犬が大事にされているのかしらん?なんて思いました。 福犬がたくさんいそうなイメージです(´∇`)
3. Posted by 見張り員   2014年10月24日 23:27
こんばんは
その後お風邪はいかがでしょうか?また少し気温が上がってしょーもないこの頃ですね(-_-;)。お気をつけてお過ごしくださいませね。

アナタハン島。変な名前ですよね。どうして南方にはこうも変な名の島が多くって私をそそってくれるのでしょうかw。
いつか「南方の変な名前の島ツアー」をしたい私です。

そういえば亡き祖母から「夫の戦死公報が入ったので仕方がなくその弟と結婚した妻があったが戦後すぐに死んだはずの夫が復員してきて修羅場に。復員した夫はいずこへともなく姿を消した」という内容の話を聴いたことがありました。
戦争はこんな哀しいドラマをも生み出してしまうのですね。まさに事実は小説より奇なり。
4. Posted by きょろん   2014年10月25日 01:24
最近読んだ本は、田中先生の『タイタニア』と『アルスラーン戦記』の新刊です。
(どちらもお久しぶりすぎるので、ストーリーを思い出すために過去巻を読み返しつつ)
続きが非常に気になりますが、やはり10年後でしょうか・・・(^_^;)

ベルばら11巻、やっと買えました!
アランのエピソードが一番好きです。
5. Posted by 猫ムスメ   2014年10月25日 07:15
猫太郎は人間の言葉を喋る設定なのですか!? てっきり猫になってしまったのに気付いてもらえず苦労する系の話かと思っていました でも確かに喋れる設定の方がストーリーの幅、広がりますもんね(^_^;)

ちなみに私は以前「古本フェスタ」のような所で戦後間もない頃の週刊誌を買ったのですが、記事の内容より、広告欄が面白かったです(広告も時代を反映しますからね)。
中でも牛乳の広告に「これで太ることができます」と書いてあり感動しました。今なら100パーセント「これを飲めば痩せられる!」ですが、食料が足りなかったこの時代。カロリーが高く高脂肪であることが一番のウリだったのでしょう。時代と共に変わるもんだ…と感慨深く感じたものです

6. Posted by なう60   2014年10月25日 08:39
おはようございます。
「アナタハン島(Anatahan)はマリアナ諸島の火山島」勉強の朝でした。
太平洋戦争も遠くなりました。サイパン島、硫黄島の戦い、熾烈でした。
7. Posted by オスカー   2014年10月25日 12:48
§見張り員さま
私が仕事中によく頭に浮かぶ南方の名前はバリクパパンです…なぜルバング島とかでないのか……。昨晩は体調が悪く仕事から帰ってすぐ寝てしまいました(;^_^A
8. Posted by オスカー   2014年10月25日 12:51
§きょろん様
アランが一番『ベルばら』の中で世の移り変わりを見てきたのかもしれないですね。ロザリー目線でオスカル様の女心の変化を描いてほしいです。
田中先生には……もっと執筆ペースをあげてほしいです(;´д`)
9. Posted by オスカー   2014年10月25日 12:55
§猫ムスメ様
長屋の大家さんとか「アレがアレで大変アレなんですよ」といかにも年寄りな話し方をするのも笑えます。箸休めというかお茶請け的な作品(笑)
昔はバナナや卵も高級品でしたが、今は特売ですもんね…!
10. Posted by オスカー   2014年10月25日 12:58
§なう60様
アナタハンは火山の島…撤去しなければならなかった住民の話に硫黄島に戻ることを夢見ていた老夫婦の漫画を思い出しました。忘郷の念も島にはたくさん残っているのでしょうね。
11. Posted by まろゆーろ   2014年10月25日 16:01
僕の知り合いもレビレート婚で生まれた人です。
お母さんがお父さんのお兄さんと結婚していて死別ののちにその弟と。
父親違いのきょうだいでありながらいとこでもあるということでしょうか。戦後すぐの時代には多かったのかもしれませんね。
「アナタはんはドナタはん」、あはは。さすがにオスカーさん。ちなみに舞妓はんというのも映画でありましたね。

12. Posted by オスカー   2014年10月25日 17:11
§まろゆーろ様
戦後の混乱期、家名を絶やさないことや生活基盤の維持とかいろいろあったのでしょうが、そう思うと今の人たちは…。
○○はんという言葉、誰がどの口調でいうかで印象がかわりますね(笑)

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