2014年10月25日

恋雲便りNo.19:オリーブの瞳

「ポパーイ♪」と叫ぶオリーブではなくて(自分で懐かしいな、と思いました!)オリーブオイル命!のもこみちくんでもなく……『二十五の瞳』という本を読んでいるので、小豆島名産のオリーブからタイトルを考えてみました(´∇`)


作者は樋口毅宏さん。『民宿雪国』も謎というかパラレルっぽい作品でしたが、こちらもちょっとクセモノです。舞台は『二十四の瞳』で有名な小豆島。平成、昭和、大正、明治、四つの時代に島で起きた事件と悲恋の背後には因縁の物語があった……
第一話は時代設定を現代においている話で、内容は中国の大富豪が小豆島を買い取ってしまう顛末、いや動機が綴られている。なんとなくSoftbankのあの方を連想しないでもない。二話目は木下恵介監督の映画『二十四の瞳』と思われる映画の撮影風景を舞台にしたミステリー。実在人物の名前が変えてあるけれど、ビミョーなので映画ファンでなくてもわかりやすい。「ケンカを止めて!ふたりをとめて。」とか「ごめんなさいね、わたしのせいよ」にも笑いました!


あと、映画で子どもが成長すると役者もかわるじゃないですか。「十五歳に成長した彼にもう幼さはない。その齢にして大人になることが求められる時代だった(半世紀を経て、まさかこの国が一生子供でいても怒られることのない社会になるとは、誰ひとり想像できなかっただろう。」という一文があって、先人たちに申し訳ないという気持ちになりました。


大正期に活躍し、小豆島にて没した俳人・尾崎放哉が小豆島に流れ着いたところから始まる第三話を今から読みすすめます。四話目は明治時代の小豆島らしいです。


「恋人の聖地」認定のエンジェルロード(潮の満ち引きによって道が現れたり消えたりする、恋人たちの人気スポット)も出てきます。小豆島の魅力はコチラのブログをお読み下さいませ♪


http://shodoshima-tourism.seesaa.net/



マンガにも舞台にもなった『アンジェリク』(作者が亡くなったので未完らしいです)彼女の瞳はみどり色でありました。あと小学生の頃に好きだった『ガラスの城』というわたなべまさこさんの漫画では、主人公の瞳がすみれ色で火を見ると気絶してしまうので魔女だ!!と……。瞳の色っていろんな作品の中でかなり重要かも……アニメだと髪の色もかしら(笑)


瞳の色とは関係ないですが、1931年にカール・ジーツ(Kari Ziets)が行った色と音の関係についての実験成果に基づく説によると「ドは赤」「レはすみれ色」「ミは黄金色」「ファはピンク」「ソは空色」「ラは黄色」「シは銅色」なんだそうです。オクターブの異なる音階も同じ色調らしい。また、それぞれの音にフラットが突くと暖色、シャープが付くと寒色を連想させる傾向があるそうです。女性の黄色い声援って「ラ」なんですかね('_'?) ソが空色ならレはレモン色じゃないのか?



まとまりのない話でしたが、オチは♪恋人はワイン色~ということで『サタデー・ナイト・フィーバー』して下さい←古いっ!( ̄▽ ̄;)





rohengram799 at 16:15│Comments(10)空のお城図書館 

この記事へのコメント

1. Posted by きょろん   2014年10月26日 02:09
木原敏江先生が描かれたアンジェリク、大好きでした。
原作は読んでないのですが、確かマンガではアンジェリクとジョフレが再会し、
新しい地を求めて旅立つ・・・というような終わり方だったと思います。
「みどりの吐息、みどりの瞳、むかし乙女がおりました」というフレーズ、印象的です。

魅力的な瞳といえば、やはりロイさまのヘテロクロミア。
お誕生日おめでとうございます☆
2. Posted by 猫ムスメ    2014年10月26日 07:35
「二十五の瞳」、なかなか壮大そうな物語ですね。興味あるけど今の自分には読み込む根性ないかなぁ(^_^;) オスカーさんの感想を読んで満足しておくことにしておきます(笑)。

「二十四の瞳」は若い頃読んで感銘を受けました。小豆島は憧れの地ベスト5(国内バージョン)に入ってます
作者の女性って確か生涯でこれ一冊しか本書いてないんですよね。読んだ後それを知って一番オオッと感動しました。「嵐が丘」の作者も確かそうだったような…
1人の女性が生涯をかけてたった一冊書いた本。そういうものに大変なロマンを感じます
3. Posted by なう60   2014年10月26日 08:35
おはようございます。
中2の昭和29年、学年全員で公民館での上映「二十四の瞳」鑑賞、女子生徒が泣いて観ているのが記憶に残っています。「デコちゃん」の愛称で親しまれた「高峰秀子」素晴らしくでした。小豆島、一度だけ行きました。島内一周、秋の小豆島、寒霞渓の紅葉が今も鮮やかに蘇ります。
4. Posted by 見張り員   2014年10月26日 09:15
おはようございます
[二十五の瞳]なんかとても気になります!私の好きそうな匂いがいたしますのでさっそく読んでみたいと思いますね~w。
それにしても日本だけではないかと思います、どんな年を重ねても幼くふるまうことを良しとされるなんてね。
その年齢なりの美しさとか貫禄ってものをどこに捨ててきたんだ、日本よ。
5. Posted by ミューちゃん   2014年10月26日 16:41
5 オスカーさん、こんにちは
樋口毅宏さんは確か「タモリ論」を書かれた作家さんですよね「二十四の瞳」は確か子供の頃、映画で観た記憶があります

恋人はワイン色を歌ってた片方の人は今、何をやってんだろう…。
6. Posted by オスカー   2014年10月26日 21:24
§きょろん様
ロイエンタールにお祝いをありがとうございます(≧∇≦)
『アンジェリク』宝塚ではフィリップメインの舞台もあり麻美れい様がステキ過ぎました!←テレビ中継でしか見れませんでしたが。改めて調べたら原作は完結しているような…でもやはりドジ様の世界が好きです!!
7. Posted by オスカー   2014年10月26日 21:28
§猫ムスメ様
私も壷井栄はこの一作だけだと思っていたのですが、調べたら他にも書いているようです。ブロンテ三姉妹の作品はどれも読んでいませんが『嵐が丘』はマンガ『ガラスの仮面』のお芝居で内容は多少知っています(笑)
8. Posted by オスカー   2014年10月26日 21:31
§なう60様
>寒霞渓
物語にも登場しました。Wikipediaで小豆島全体の写真を見て、こんな形なんだ~と確認しました。作品を書くにあたり、まわりの人たちがデコちゃんのことを知らない…というのも一因だったようです。
9. Posted by オスカー   2014年10月26日 21:36
§見張り員さま
社会風刺・問題提起な作品だと思いました。東日本大震災を絡めた部分もあるので、思い出して辛い人がいるかもしれません。
10. Posted by オスカー   2014年10月26日 21:40
§ミューちゃん様
そうです~私は読んでいませんが『タモリ論』の方です。参考文献や音楽のリスト、スゴいです! 震災後、離婚した話も本当でした。
あの方、愛人がたくさんいたみたいですね。何年もしないうちに戻ってくるのでしょうか?

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