2014年11月12日

琥珀雲便りNo.12:京都・恋物語

『夜の虹』を頑張って読んでみました……ああ、やっぱりこの人のってこんな感じ(~_~;)な話でした。


「現役日経新聞記者」という肩書きをアピールしたいかのように、主人公は新聞記者。場所は京都、ヒロインは日韓ハーフで韓国人の父とは死別、生家庭に問題がありちょっと精神不安定な大学生。国籍のこと、人種差別的なこと、虐待や不倫などいろんな問題提起をしているわりには表面をさっと撫でただけの、男性に都合のいいお涙ちょうだいラブストーリーに感じました。タイトルとの関連付けもなんだかなぁ…。


前の『青い約束』も「ビジネスマンが泣いています」とか「現役新聞記者が描いた号泣必死!」とか「感動の物語」という帯がついていたけれど、どこで調査したんでしょうか? M&A(企業の合併や買収の総称)の話もまた出てきたし。登場人物も魅力的な人がどこにもいなかった……ポプラ文庫はハズレが少ないのだけれど、もう表紙買いはやめよう( ´△`)


京都が舞台ということでは『僕は明日、昨日のきみとデートする』(七月隆文)を今月読んでいます。京都の美大に通う主人公が一目惚れした女の子は、交際してみると気配り上手でさびしがりやで泣き虫。彼女には大きな秘密があり……僕は明日に向かってすすみ、彼女は昨日に向かってすすみます。ちょっとこちらは混乱してしまいますが(;^_^A 会社に入って2年目くらいのOLさんが号泣しそうな恋物語だなぁと思いました。恋人同士ではなくてもこれはせつない出逢いだと思います。タイムトラベラーの変化球みたいな感じ?


京都を舞台にした本はヒコーキ雲便りNo.38:京都の恋ルージュの伝言に書いたものと梅雨時に読んだ記憶のある『左京区七夕通東入ル』(瀧羽麻子)くらいしか今は思い出せませんが、初冬の京都、旅してみたいですわ。


明日は今は読んでいる『銀色の絆』の感想など、にこやかに書けたらいいなと思っております( ̄▽ ̄;)




rohengram799 at 18:30│Comments(6)空のお城図書館 

この記事へのコメント

1. Posted by なう60   2014年11月13日 09:09
おはようございます。
本を読んで視野を広げているオスカ-さんに日々、感嘆です。「初冬の京都」2年前にマイクロバス9名で訪れた「醍醐寺」を思い出しました。「紅葉と五重の塔」初冬の京都でした。「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」初冬の奈良もお勧めです。
2. Posted by オスカー   2014年11月13日 13:44
§なう60様
高2の今頃、京都・奈良に修学旅行でした。大原に行った記憶がよみがえってきましたが、古都は大人が楽しむ場所ですね~!
3. Posted by 猫ムスメ   2014年11月13日 14:52
うわ~なんか嫌ですねぇ 私、作家で「元新聞記者」と「元銀行員」は信用しないんですよ。現役もそうですね。なんかそこはかとなく上目線で癪に触ることが多いです(-.-;)


あ、でも実は今、気になっている本が一冊…「AV女優の社会学」です(笑)。
これ、元AV女優の日経記者が書いたらしいんですよ。しかも在職中に(その後、自主退職)
ちょいちょいメディアで取り上げられているのを見ると面白そうなので読んでみたいのですが、流石にこればっかりは図書館に入らないだろうなぁと思ってます(笑)
4. Posted by ミューちゃん   2014年11月13日 16:42
5 オスカーさん、こんにちは
京都って僕の中では行きたい場所なんですよね…。同じ関西と言えど、大阪とは全然違うイメージがありますね舞妓さんにも会ってみたいなぁ…(笑)
5. Posted by オスカー   2014年11月13日 17:46
§猫ムスメ様
自分の知らない世界を知っている人が書いたものは興味深いですね~本当にハダカの自分で勝負の世界! 『夜の虹』のお戯れシーンは全く艶っぽさがなくて……その点もおやぢには不満でした(笑)
6. Posted by オスカー   2014年11月13日 17:49
§ミューちゃん様
確かに大阪と京都って同じ関西だとは思わないですね。それぞれ独立国みたいな感じです。素敵な京都の恋を早く体験してもらいたいです(*^^*)

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