しばらく放置していた、時代小説アンソロジー『秋びより』を読み終わりました。池波正太郎「市松小僧始末」、藤原緋沙子「秋つばめ―逢坂・秋」、岡本綺堂「菊人形の昔」、岩井三四二「蛍と呼ぶな」、佐江衆一「解錠綺譚」の5編。


最後の話に「別個の錠前を用いずに、鴨居や柱に彫った穴に桟を差し込んで固定する方法」として落し猿・上げ猿・横猿と見ざる・言わざる・聞かざるみたいなのがでてきたのですが、イマイチわからず……調べたら建築用語で使われていて、図もありました! ああ、コレのことを言うのかと納得しました(^◇^)


http://www.kenchikuyogo.com/211-sa/113-saru.htm


そして、いくらなんでもないだろうと思っていた「鍵」モチーフの紋もありました~ちょっとノコギリみたいなヌンチャクみたいなデザインもありますが、面白いですね。


《鍵家紋》

http://minagi.p-kit.com/page135477.html



今、KinKi Kidsの『鍵のない箱』がよく流れていますが(松井五郎さんの詞はやっぱいいわぁ!)カギと言いますと、やはり「合鍵」でしょう~義実家に合鍵を渡すのはう~んな気分になりますが、ひとり暮らしの彼氏・彼女から合鍵を渡されたらやった!な気分になるのではないでしょうか( 〃▽〃) ワタクシもそんな初々しいオトメの時代がありましたわ。そして結婚して同じ家の鍵を持つようになり……もしかしたらこんな展開になる可能性もまだあるという大西民子さんの一句。


『帰らざる幾月ドアの合鍵の一つを今も君は持ちゐるらむか』


大西民子さんは盛岡に生まれ、昭和19年に釜石高等女学校の教師になり22年には釜石工業高等学校の教師・大西博と結婚。しかし、ダンナはよその女性のところにいってしまったようです……。この作品、彼女はひとり寒々しい部屋にいるのでしょう。遠くから靴音が響き、それが近づき扉の前で止まり、ドアの鍵が回され扉が開き……「ただいま」と帰って来るのではないかと。同じ鍵を持った夫が、出て行ったまま何日も帰ってこない。二人を夫婦としての証の指輪より、暮らし・生活に直結する形あるものが「鍵」。


鍵を持っているならいつかは帰って来るかも…帰ってきて欲しい。でも、その願いは叶わないのかもしれない……不倫だとハッキリしていなくても、ある日フラッといなくなられたらイヤですよね。そして、自分がもういいや!って踏ん切りがついた時にヘラヘラと帰ってこられてもむかつくしなぁΣ( ̄皿 ̄;;


アパートなど退去する時に鍵を返さない人や合鍵を作っている可能性があるので、大家さんは鍵交換をすると思いますが、たまにやらない場合もあるみたいで……コワイですね。田舎だと鍵はかけなくて大丈夫!とか言う人もいますが、イヤイヤ! 「戸締まり用心、火の用心」で気をつけていきましょう。



ここまで書いていたら、高倉健さんが今月10日に亡くなっていたというニュースが……83歳。合掌。……かなしい(´;ω;`)