2015年02月19日

氷雲便りNo.11:金沢のひと

北陸新幹線が来月開業するので、文春文庫から出ていた『金沢あかり坂』を買ってしまった……なんて俗物なワタクシ(;^_^A 五木寛之さんの本を読むのは20代の時に『四季・奈津子』を読んで以来です。そしてずっと福岡か東京で生活されていると思っていたら金沢にお住まいなのですね。

《金沢五木寛之文庫》
http://www.kanazawa-museum.jp/bungei/bunko/index.html


4つの短編小説で構成されているこの文庫本、タイトルにある「あかり坂」は茶屋街の一つである主計町にあって、命名者は五木先生ご本人だとか!! 登場するお店の名前などは地元の方には馴染みがあるものばかりのようです。ああ、金沢に行ったことがないし地理も全くわからず、残念( ´△`)


登場人物に「凛」という女性がいるのですが、父親が「凛として」が口癖でつけたとあり……「勇気…りんりーん!!」と言って上に投げられるのがイヤだったってありました。普通の高い高いでなく、手を離され空中にいるというのは、恐怖心がありますからね。「凛々」は「勇ましく勢い盛んなさま。りりしいさま。」を言いますが、鈴鈴だとやわらかいイメージですな。

さてさて、本の中に「ハッタロウ伝説」というのがありました。大正から昭和の初めごろまで実際に存在していた謎の人物で、時には合掌して電柱をおがんだり、樹木と会話したり、犬や猫にも丁寧に挨拶し、子供たちにはやさしい。雪の日にも竹の笛をピーヒョロピーヒョロと吹きながら歩き、時には町の人の簡単な仕事も手伝う……外見は女の赤い長襦袢を着て、穴のあいたゴム長を履き、黒いコウモリ傘を持っていて、頭はボサボサ、顔は髭だらけ。

索当時では珍しい大学出のインテリだったという話で、猛烈な恋愛の末に失恋したか女が亡くなったかして世の中に嫌気がさし、山の中に隠遁。たまに街中へ出てきて食いぶちだけを稼いで山の穴で生活。プライドがあるから絶対物乞いはしなかったそう。

このハッタロウが神隠しにあったかのように忽然と姿を消したのは、太平洋戦争の始まる前の年の昭和15年のことだったとか……一瞬、コイツはスパイかナニかだったのか?と思ってしまったワタクシ、ちょっと想像力がありすぎでしたわ。急に消えたことにより「金沢の女(ひと)」ならぬ「金沢の怪人」「伝説の男」になったワケですね。しかし「ハッタロウ」という名前はどこからきたのか? 本名なのかあだ名なのか、なんとなく気になります。

こういう伝説の人物は他にもいるみたいで……横浜のメリーさんの記事がありましたので興味がありましたらお読み下さいませ。

《横浜 伝説の娼婦メリーさん》
http://roko-sasaga1417.at.webry.info/200607/article_5.html





rohengram799 at 16:45コメント(10) | 空のお城図書館  

コメント一欄

1. Posted by なう60   2015年02月20日 08:24
おはようございます。
現役の頃、加賀100石の城下町、金沢で約3ケ月研修、本当に人情豊かな街でした。お店の方の「ミマシィ-」思わずわからなくて復唱「ミマシィ-」でした。「見ますか」今も印象に残っています。懐かしく思い出した朝でした。
2. Posted by オスカー   2015年02月20日 16:32
§なう60様
コメントを読んで金沢弁のサイトなど検索してみました。冬の言葉で「きんかんなまなま」(;゜∀゜)……「雪道が凍ってつるつるの状態」のことだそうです~使ってみたい!!
3. Posted by ミューちゃん   2015年02月20日 16:42
5 オスカーさん、こんにちは
今って、鉄道好きな人が多くなって来てるから、北陸新幹線の切符を手に入れるのも困難ですよね。でも、あれって冷静に考えたら、初日以降も毎日運行されるから別に、あとで切符を買っても良いじゃんて思うのは僕だけなのでしょうか初日に乗るって云う事に意義があるのかなぁ…
4. Posted by オスカー   2015年02月20日 17:03
§ミューちゃん様
やっぱり一番列車に乗りたいんじゃないですかね~乗るだけではなくてちゃんと観光して北陸の魅力をまわりに伝えてほしいですね。
5. Posted by 猫ムスメ   2015年02月21日 08:02
五木寛之、懐かしいですねぇ。

五木寛之と言えば高3の時、受験対策で臨時でウチのクラスに雇われていた講師(慶応の仏文科卒)が五木先生の元・カバン持ちで、五木先生五木先生うるさかったのを思い出します。完全なる“信者”ですね

五木先生の小説はけっこう好きで「青春の門」とか「親鸞」とか読んでましたが、私はソイツが嫌いだったのですっかりイメージが悪くなってしまいました
それ以来読んでません。

五木先生にはなんの罪もないのに申し訳ないことです(-.-;)
6. Posted by オスカー   2015年02月21日 13:45
§猫ムスメ様
>五木先生の元・カバン持ち
ナゼ、歌手の五木ひろしの付き人が?と思ったワタクシはアホです(;´д`)
私の中で伊集院静と渡辺淳一と五木寛之って同じグループだったのですが、あまりエロい描写がない作品だったので、ちょっとイメージがかわりました(笑) いずれ他の作品も読んでみたいです。
7. Posted by HyperChem   2015年02月21日 15:21
はいはい、金沢の人ですσ(^^ゞ
いろんなイベントがありますが、全部北陸新幹線開業に
持って行かれそうです(^_^;)。
主計町は消えた町名が復活した名前だったと思います。
金沢に来ると、地元の人より他から来た人が金沢っぽく
なると聞きます。歴史の重み、街並み、そんなものを人
をそう変えていくのかなって思います。
東京から2時間半。落ち着いた頃にでも、是非おいで
くださいね(^^)。
8. Posted by オスカー   2015年02月21日 17:39
§HyperChemさま
20年くらい前でしたか、飛行機はイヤだと電車を乗り継いでダンナが金沢出張に行ったことがあります。「あの時に新幹線があったら…」とコマーシャルを見るとつぶやいています(笑) 私のイメージする金沢は若い芸術家・職人さんの街です。本を読んで「るるぶ」を買おうかと思いましたよ!!
9. Posted by きょろん   2015年02月23日 03:51
メリーさん、横浜のファストフードでお見かけしたことがあります。
お顔も衣装も本当に全身真っ白。
噂は聞いていてもご本人を前にしたのは初めてだったので驚きました。

《横浜 伝説の娼婦メリーさん》読みました。
晩年は、郷里の福祉施設でおだやかな老後を過ごされたんですね。
10. Posted by オスカー   2015年02月23日 08:11
§きょろん様
自分らしさを貫き通したメリーさんってスゴいなぁと思います。きょろん様のコメントで本当に実在したのだとへんな話ですが、あらためて実感しました。

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