♪今日は楽しいひな祭り~でしょうか? 桜餅を買って母の写真の前にお供えしました。


ウチには雛人形はないのですが、広告とか見るとお顔もお衣裳もかわってきていますね。私の知っている右大臣と左大臣は白髪頭でしたが(ダンナが言うにはそういう役に就くまで年数がかかるんだよ、だからおじいさんなのは仕方ない…だそうで)今はイケメン大臣もいたりして……(^◇^) 歴史のある雛人形はお顔が凛々しいというかコワイくらいの気品がありますよね。



さてさて、前の記事に書いた浅田次郎さんの8つの短編集『姫椿』ですが、どの話もうーん、と生きてきた年月の重さを感じる作品でした。私がこの本を買おうと思ったのはラジオの朗読で『オリンポスの聖女』が取り上げられ、そのあらずじと感想を書かれたブログを読んで「おもしろそう!」と思ったからです。



一郎には学生時代から7年間同棲生活を続け、別れてしまった女性がいます。名前は典子。時は流れ、今の彼は妻と3人の子供と仕事にもめぐまれ順調な生活を送っていると言える40代。一郎は仕事で訪れたオーストラリアのシドニーで、大道芸イベントに遭遇します。色々な大道芸のなかで、白い石造だと思ったものが、パフォーマンスであることに気がつき驚愕します。見物客たちも、それが石像だと思いこんでいるからか、像の前には誰ひとり立つものがいません。やがて、白い石像は言葉ではなく身体で彼に語りかけるのです。その言葉は……本を読んで下さい(笑)


ラストシーンはとても美しかったです。長い年月を越えて彼に届いた彼女の気持ち……ふたりはちょうど学生運動が盛んな時代が青春時代。バンバンの『いちご白書をもう一度』の♪僕は無精ヒゲと髪をのばして学生集会へも時々出かけた
就職が決って髪を切ってきた時 もう若くないさと君に言い訳したね……が浮かんできました。



『シエ』(けものへんに解で「シエ」)は人気の高い作品のよう。「顔は麒麟、額に鹿の角を持ち、足には牛の蹄、尻尾は虎、体は鱗に被われた中国の伝説の生きものだという。体の割に頭が大きくちょっと間が抜けてみえて憎めない」……これは浅田さんの考えた架空の生き物かしら? 中国語ではカニの意味だと前にきいたので。


シエは人の不幸を食べて生き続ける伝説上の動物。とあるペットショップでシエと出会ったスーちゃんはシエを飼うことに決めます。9年間自分の分身のように思ってきた唯一の家族だった猫のリンが死んでしまったショックもあったので、この奇妙な生き物と同居することに。


コインロッカーベイビーだったスーちゃん、ダメンズと付き合っちゃうスーちゃん……シエを相手にひとり愚痴ることも。そんなシエと別れる時が来てしまった!……スーちゃんに「不幸の分だけ、ちゃんと幸せになれるよ」って、自分は人の不幸が好物で五千年生きてきたけど疲れた。自分の不幸を食べてくれる人は誰もいないのだから…………って「毎年桜が咲いたら、ほんのちょっとだけでいいから、ぼくのことを思い出してね。」……電車の中で読まなくてよかった……( TДT)



朝刊に千葉県の公立高校入試問題と正解の特集がありました。現代文の小説は森絵都さんの『クラスメイツ(前期)』から……前期ってナニ?と思ったら『クラスメイツ〈前期〉』『クラスメイツ〈後期〉』で24人のクラスメイトたちひとりひとりを主人公にした、全2巻の連作短編集なんですね~昨年夏に出版されたのかな? まだ文庫にはなっていないようです。



作家の森沢明夫さんのブログに「フリーライターの岡田仁志さんが書かれた『闇の中の翼たち ブラインドサッカー日本代表の苦闘』についての記事がありました。関西方面の私立中学の入試問題に採用された際に自分の意図とは全く違うことを正解にされてしまった…という話でした。」というコメントをしたことがあるのですが『ぼくの小説たちも、いままでた~くさんの入試問題や教材として使って頂きましたが、著者的に「これ違うな~」と思うことはよくあります(笑)』というお返事をいただいたきました。入試の小説に関してはなにが正解なんであるのか~といつも思うワタクシだったので、そうか、作家さんもやはりそう思うのか……と(; ̄ー ̄A




今日はダラダラと長くなってしまいましたが(明日は更新を休んだりして!)短編って朗読に向いていますよね。私は自分が寝たきりになったら朗読テープを流してくれるか、誰かが本を読んでくれたらいいなぁと思っています。小説でなくて詩集でもいいな……どこかにちゃんと希望を書いておこうっと( ̄▽ ̄;)



変わりやすいお天気です。皆さま、お身体に気をつけて下さいね。