2015年04月21日

桜雲便りNo.21:ほしをつぐもの

今日もまだどんよりしたお天気ですね。明日は晴れるようですが、朝晩の気温差が大きそう……新聞の天気欄を見たら明日の長野は最高気温22℃で最低は9℃……( ̄□ ̄;)!! 体調を崩す人が続出しそうな……皆さまもお気をつけ下さいね。



さてさて、日曜日の読売新聞には《本のソムリエ》というコーナーがあるのですが、「自分を変え幸せになりたい…そんな私にオススメの本はありませんか」というスピリチュアル系自己啓発本をたくさん読み実践してきたが夢が叶わないという45歳の方の質問(?)がありました。回答者は作家の佐川光晴さんで福田恒存さんの『私の幸福論』をすすめていました。ちくま文庫から出ています。『男と女が初めて出会うとき、電車の中であろうが、路上であろうが、互いに見合った瞬間、それぞれに相手を裁いている。眼と眼を交わしたとき、それがいわば「勝負あった」瞬間である』とか『日常的でないものにぶつかったとき、即座に応用が利くということ、それが教養というもの』などなんか面白そうな本の予感(笑)


『私の幸福論』 福田恆存

http://epi-w.at.webry.info/201407/article_3.html

http://okanejuku.blog92.fc2.com/tb.php/433-79df765c



でも、私が注目したのは「話は変わりますが」で始まる最後の文章に出てきた『落語国』です。


~~~話は変わりますが、私はたまに寄席に行きます。先頃亡くなった桂米朝師匠が名づけた「落語国」の人々は、夢はかなわず、金持ちにもなれないのに、かわりばえのしない日々を実に愉快に暮らしていますよ。~~~



最後に(≧▽≦)な顔文字がつきそう~!と思いましたが、落語国という言葉は米朝師匠が言われたものなのですね。私は落語大好きな人々のことかと思っていましたが、ちょっと違った……でもこの国には関所もなく出入自由ですね(*´∀`)♪



落語国について検索した時に『落語国検察録 ご隠居検事の事件簿』(田子忠雄)という本があることを知りました。古典落語が「事件」として現在の検察庁に送られたとき、検察官はどう処理するのか? 『らくだ』の半次に恐喝罪。『黄金餅』の金兵衛に懲役三年。元最高検察庁検事の著者「ご隠居検事」が立ちあがり、落語国の懲りない面々の共述に悩まされながらも、冷静沈着、秋霜烈日、ときに抱腹絶倒の検察ぶりが描かれているそうです。こういうのを見聞きすると、人間の営みの基本は何億年たっても変わらないではないかと思いますわ。いろんなジャンルがあって、老若男女が楽しめて時代にも対応出来て……落語は娯楽の中でもbest3に入りますね(´∇`)
 




タケちゃんが立川梅春(ばいしゅん)という、ツッコミを入れたくなる名前で落語会に出たりしていますが「落語ってのは実に面白いものなんで、若い人たちがジャンジャン参加して工夫を重ねていくと、もっとすごい芸になっていくよ。だからオイラはちょっとぐらいピエロになったって、たまに落語会に出て話題をつくってやろうって思うんだよな。今後もゲリラ的に出没するんでよろしくたのむぜっての。」と週刊ポストのコラムに書いていましたわ。


立川談春さんの落語会で『野ざらし』をやったというタケちゃん、足が痺れて大変だったそうです。「もともとちゃんと正座していられる自信がないから袴にしたんだけど、それでもダメだったね。」って……その後に「晩年の談志さんも袴が多かったけど、あれもヒザが悪くて、キレイに座れなかったからじゃないかな。」………私も正座はダメです。12、3年前に急にヒザが痛くなり、しばらくはよかったのですが、うまく座れなくなってしまいました。もともと正座することなんてない生活でしたけど、お盆でお坊さんにお経をあげていただく時も申し訳ないけれど立ったままでした。(椅子は他に足の悪い親戚がいたのでその方々に使ってもらいました。場所も狭かったし)今はお寺も椅子席がほとんどですから、ラクです(; ̄ー ̄)


驚いたことに「日本正座協会」なんてあるのですね!! 美しく正座できる人になりたい!!


日本正座協会 http://www.seizajsa.com/




今回のタイトル、昔タケちゃんが『ほしをつぐもの』(会社帰りのサラリーマンが、レポーターのインタビューを受けている最中に突然倒れてしまう。そして夢の中で、過去の世界を追体験する。戦時下の疎開児童と山男との交流を描いたファンタスティックなお話)という映画に出ていたので「星座」と「正座」で……(O.O;)(oo;)



今日は北山猛邦さんの『私たちが星座を盗んだ理由』でも読もうかなぁ(汗)  皆さま、シビレルような刺激的な1日にして下さいませ(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪







rohengram799 at 11:05コメント(10) 
空のお城図書館 | 落語

コメント一覧

1. Posted by ミューちゃん   2015年04月21日 16:25
5 オスカーさん、こんにちは
落語の面白いところは漫談とは違って、先祖代々から伝わる噺を自分流に面白くアレンジをするところじゃないでしょうか。正座に関しては、モデルさんは禁止されてるみたいですねうーん…。同じ日本人ならやって欲しい気もしますが…
2. Posted by 猫ムスメ   2015年04月21日 17:17
「落語国」、知らなかったので勉強になりました。米朝師匠がおっしゃられていた言葉なんですね。

検察官さんの話はとても面白そう。確かに落語には今やったら犯罪だろって噺、沢山ありますからね~(笑)
図書館で探してみたと思います。



3. Posted by オスカー   2015年04月21日 17:30
§ミューちゃん様
正座も胡座も痛くて苦しくて出来ません~本当に身体がカタくなってしまいました。モデルさんは立ち姿や歩いてナンボ!みたいなところがありますからね(笑)
4. Posted by オスカー   2015年04月21日 17:37
§猫ムスメ様
そちらにコメントした後に、ゆっくりちゃんと紙面を読んだら、米朝師匠の言葉だと書いてありました あれから出囃子について調べたり……落語をきっかけに知りたい!と思うことが無限に溢れてきます
5. Posted by のり   2015年04月22日 03:46
オスカーさん
「私の幸福論」は面白そうですね?落語国がいい!
45才にもなって、「自分を変え、幸せになりたい?」
なかなか人と云うものは、自分を変えて、幸せを
求めるものなんですかね~?
あなたの幸せって、なに?と聞いてみたい気がします
「日本正座教会」?どうしたら足がしびれないのですか?
太ると正座が出来ないのですよ!(笑)
しびれる以前の問題なのです!(笑)
落語には、落ちがあってもエンド(終わり?)がないと
思うのですが?
のり
6. Posted by なう60   2015年04月22日 07:40
おはようございます。
「互いに見合った瞬間、それぞれに相手を裁いている」我が家の犬は、
即座にシッポを振って愛の表現か「ウ-ワンワン」です。雌犬には、概ね「シッポを振り振り」大型のオス犬には、「ウ-」で立ち向かっていきます。
家の前を通る登校の小学生には、シッポを振り、セールスなどには、「ウ-」で確りした番犬です。(笑)
7. Posted by オスカー   2015年04月22日 08:11
§のり様
以前新聞の人生相談に「39歳独身女性。公務員。文筆業で身を立てたいが、仕事が電子化になったというのに忙しく本を読んだりモノを書いたりする時間がない。仕事をやめるのは親も反対、生活が苦しくなるのもイヤ。今のお金がもらえて、読書も出来るサボれる職場はない?」みたいな人生相談をしていた人もいますからね~! 落語家は噺家とも言いますが、噺には「新しい話題(今でいうニュース)を伝える」という意味があるそうです。口偏に新しいと書いて「噺」。落語はもともと、時の権力を風刺する庶民の芸だったからです~のり様もアメリカで落語普及活動を!(笑)

8. Posted by オスカー   2015年04月22日 08:15
§なう60様
ワンちゃんの素直さを人間も見習うべきでしょうか~本当にストレートな感情表現! 1日、ワンちゃん目線で生活したら何か変わるかも…しれないですね(^◇^)
9. Posted by 見張り員   2015年04月22日 08:31
おはようございます。
以前書店に勤めていたとき女子高校生に「感動する本はありませんか?」と聞かれて閉口した思い出があります。そういうものは自分でたくさん読んで見つけるものなのに(;´Д`)。

星座は好きですが、正座は最近膝の具合がよくないのでパスしたいですねw。
10. Posted by オスカー   2015年04月22日 09:18
§見張り員さま
本当に…感動ポイントって人により違うと思うのですが…今はなんでも受け身で自分で考えないのかしらん? 『私たちが星座を盗んだ理由』は短編集でラストがどれも「そうか…人生そううまくはいかないよね」という切なさ虚しさの残る一冊でしたが、今は『風呂ソムリエ』(笑)を読んでいます~ゆっくりお風呂に入りたい!

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