2015年06月07日

草雲便りNo.7:函館のひと

♪はぁ~るばるきたぜ 函館へ~ さぁ~かまく波を のりこえて~


これはサブちゃんの『函館の女』ですが、表紙を見て「これは函館の景色だ~買お!」の衝動買いした谷村志穂さんの『尋ね人』を読んでいます。ちなみに新潮文庫です(笑)


恋人に裏切られ仕事を失い、故郷である北海道へ戻った杉田李恵(りえ)は、末期がんを宣告され余命いくばくもない母から、50年前に突如失踪してしまった恋人だった男性の行方を捜してほしいと頼まれます。父と出会う前の、母親の恋人だった人。捜したけれど見つからず、父と結婚し息子と娘を産んで、幸せに暮らしてきたはずなのに、やっぱり胸の奥底にはその人の姿があったのかも……きちんと別れたわけではなく、失踪ですからね。手がかりも少なくて難航しています←まだ読みかけですから(;^_^A 


物語は1998年。李恵は、昭和37年生まれなので西暦だと1962年で34歳になるのかな。李恵の兄は6歳年上。李恵の母は、昭和2年生まれ。母親たちの青春時代は戦後の復興とともにあったわけですね。自分が李恵の立場だったら母親の願いを素直に受け入れて人探しが出来るかしら? 自分の人生の終わりにどうしても逢いたい、知りたいなにかがあるかしら?なんて考えてしまいます。昔は三行広告とかで「○○心配ない 連絡待つ」とかありましたが、今の新聞で見かけることはなくなりましたね。5年くらい前に見たのが最後かも。


谷村さんは以前読んだ『黒髪』でも、自分の本当の母親がどんな人で父親はどんな人なのかを捜す話でしたが、そういう母娘のつながりやルーツをテーマにした作品が多いのかしら? 恋愛小説のイメージが強いのですが、家族小説でもある作品を書く作家さんなのかな? オススメがありましたら教えて下さいませ。



この物語では『洞爺丸(とうやまる)事故』がキーポイントになっているようです。1954年(昭和29年)9月26日に青函航路で台風第15号により起こった、国鉄の青函連絡船洞爺丸が沈没した海難事故で、死者・行方不明者あわせて1000人以上の日本海難史上最大の惨事。国際名:マリー〔Marie〕といったそうです。


九州地方、中国地方を上陸通過し、日本海へ抜けた後に更に発達しながら北上。岩内町では3,300戸を焼失させる大火を引き起こすなど、北海道を中心に多数の犠牲者を出した台風で、豪雨による水害をほとんど起こさなかった反面、強風による被害を大量にもたらした、いわゆる「風台風」でした。


今は青函トンネルが開通し、飛行機もあって北海道が都心部からでもとても近くなりました。読みながらうーん、と時代の変化を感じています。そして自然災害の恐ろしさも。


この本を買ったからか、わりと大きな水槽にイカや他の魚を飼っている夢をみました。函館=いかソーメン……イヤだわ、この単純すぎる発想(ーー;) どうせなら洋装の土方さんに出てきて欲しかった……!!


今夜はどんな夢をみるかしら? おやすみなさいまし(+.+)(-.-)(__)..zzZZ






rohengram799 at 23:35│Comments(6)空のお城図書館 

この記事へのコメント

1. Posted by なう60   2015年06月08日 08:29
おはようございます。
札幌勤務は、昭和52年から56年の4年間、フエリ-で小樽入港、カラフルな家の屋根、今でも脳裏に焼き付いています。青函トンネルでの地下駅での買い物、函館の夜景、いか飯など朝から遠い昔の思い出が浮かんできました。北海道は遠くなり34年前の思い出でした。
2. Posted by 猫ムスメ   2015年06月08日 11:57
谷村志穂さんは大昔に「結婚しないかもしれない症候群」を読んだ気がしますが、それっきりです(笑)。
なんとなくチャラチャラしたイメージで、洒落たエッセイなんぞ書いている人という認識ですが、違うのでしょうか(-.-;)
案外読んでみると「おぉっ」なのかもしれませんね。

ちなみに函館=イカソーメンの連想は大正解ですよ!! 毎年年末に送られてくる叔父からの荷物で、明太子とか毛蟹とか鰰鮨とか美味しいものは沢山あったけれど、子供の頃、何が好きってイカソーメンでした!!!
「あんまり食べると喉乾くよ」と母に窘めながらもパクパクパクパク…エンドレスに食べたものです。正にやめられないとまらないの世界でした(笑)。渋い子供ですよね(^_^;)

あ~あの函館のイカソーメン、また食べたいなぁ……
3. Posted by ミューちゃん   2015年06月08日 16:51
5 オスカーさん、こんにちは
いかん…。「函館の女」の話を聞くと、どうしても嘉門達夫さんのキャラメル拾ったら 箱だけ~の替え歌が…(笑)

あと北海道って聞くと、どうしても松山千春さんを思い出します。千春さんの故郷・足寄町に行くと髪がふさふさしてた頃の千春さんと現在の千春さんの似顔絵が描かれている看板が有るのだとか…(笑)。一回行ってみたいなぁ~
4. Posted by オスカー   2015年06月08日 21:26
§なう60様
函館の坂道から見た海をいつも思い出します。夜景もとても綺麗でした。今の方がいろんなことを楽しみながら旅が出来る気がします。
5. Posted by オスカー   2015年06月08日 21:29
§猫ムスメ様
『尋ね人』はなんか焦点がボヤけてしまった作品という印象になってしまいました。なんかガッカリしてしまった…(~_~) 昨晩はダンナと回転寿司にいきましたが、イカの気分にならずエビを食べてきました(笑)
6. Posted by オスカー   2015年06月08日 21:31
§ミューちゃん様
北海道はでっかいどう!でどこを旅するかで楽しさの種類も違うでしょうね。髪の毛フサフサだった頃の千春ブーム、懐かしいです!

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