海雲便りNo.13:肥沃連理海雲便りNo.15:1週間のご無沙汰でした(; ̄ー ̄A

2015年08月21日

海雲便りNo.14:あの日『あのひと』と……

ようやく新潮文庫編集部編の傑作随想41編『あのひと』を読み終わりました。読んだり休んだりを繰り返していたので、本もだいぶくたびれてしまいましたが(;^_^A



吉原幸子さんが亡くなられたお母様のことを書いたという『あのひと』という詩を「あのひと考」という最後の随想で谷川俊太郎さんが紹介していました。8月は私が「いのち」について、家族について一番考える特別な月のひとつです。あのひと……という言葉のもつ不思議なあたたかさ、懐かしさを皆さまと共有できたらと思います。皆さまの心に浮かぶ『あのひと』はどんな方でしょうか?




 あのひとは 生きてゐました
 あのひとは そこにゐました
 ついきのうふ ついきのふまで
 そこにゐて 笑ってゐました

 あのひとは 生きてゐました
 さばのみそ煮 かぼちゃの煮つけ
 おいしいね おいしいねと言って
 そこにゐて 食べてゐました

 あたしのゑくぼを 見るたび
 かはいいね かはいいねと言って
 あったかいてのひら さしだし
 ぎゅっとにぎって ゐました

 あのひとの 見た夕焼け
 あのひとの きいた海鳴り
 あのひとの 恋の思い出
 あのひとは 生きてゐました
 あのひとは 生きてゐました   




少しばかり体調が悪いので、次回更新は月曜日になります。お返事も遅れます。ごめんなさい<(_ _*)>





『あのひとが来て』(谷川俊太郎)



あのひとが来て
長くて短い夢のような一日が始まった

あのひとの手に触れて
あのひとの頬に触れて
あのひとの目をのぞきこんで
あのひとの胸に手を置いた

そのあとのことは覚えていない
外は雨で一本の木が濡れそぼって立っていた
あの木は私たちより長生きする
そう思ったら突然いま自分がどんなに幸せか分かった

あのひとはいつかいなくなる
私も私の大切な友人たちもいつかいなくなる
でもあの木はいなくならない
木の下の石ころも土もいなくならない

夜になって雨が上がり星が瞬き始めた
時間は永遠の娘 喜びは悲しみの息子
あのひとのかたわらでいつまでも終わらない音楽を聞いた





この記事へのコメント

1. Posted by ねえさま   2015年08月21日 21:14
身内で堪えるほどのダメージを受けたことはないですが、
今から15年前に友人が他界。
彼女は私より3歳上で、当時31歳。
子供は3人で、私の子と同じくらいで、
社会人になってから初めての「友達」でした。

親も元気でしたし(今も何とか)、
心の近くにいる人間の「死」に初めて出会って、
パニックになったのを思い出します。

そこにいて、それが当たり前で、いつも笑ってる。
そう思ってるのは、かくも容易くなくなる。
でも、今でもなんですが今も彼女と一緒にいる気がします。
電話も、疎通もないけれど、
私は彼女とどこかで繋がってる。
切なくも、悲しくもない。
まだ、私の中で生きてるんだなぁと実感します。
2. Posted by のり   2015年08月22日 04:15
オスカーさん
お身体に気をつけて、お大事にしてください!
のり
3. Posted by なう60   2015年08月22日 08:10
オスカ-さん
おはようございます。
「少しばかり体調が悪いので」回復、快復を祈ってます。お大事にして下さい。
4. Posted by HyperChem   2015年08月22日 08:45
子供にとっての親の視点
親から見た子供の視点
親になるまでは子供の視点だけだったけど
親になると親からの視点が少しずつ分かってきます
あと、親が高齢になると、体が不自由になっていき
子は親を高齢の親として見てしまいますが、親には
子は大きくなってもいつまでの子供のままなんですよね。
子供には親すべてが自分に教えてくれるものを持って
くれているかけがえのない人です。
疲れの出やすい時期です。
どうかお自愛の上、無理しないでくださいね。
5. Posted by 猫ムスメ   2015年08月22日 10:50
吉原さんの詩、ぐっと胸にきますね。まるでお母様の姿が目に浮かぶようです。

オスカーさんも亡くなられたお父様のこと、お母様のこと、考えられる月なのでしょう。

どうぞオスカーさんご自身、無理されず、お身体大切になさってください。
6. Posted by ミューちゃん   2015年08月22日 11:09
5 オスカーさん、こんにちは
体調の方は大丈夫ですか?どうか御無理なさらず、ゆっくり休んで下さいね。
7. Posted by のざわ   2015年08月22日 21:40
いい詩2つを教えてくださって、ありがとうございます。
谷川俊太郎さんの詩、いいなと思います。特に最後の3行がいいなと思いました。
お元気になられますように。
8. Posted by かほこ   2015年08月22日 22:32
確かに8月って、お盆があるし、終戦記念日があるし、色々と考えさせられる月ですよね。
ちょうど今日は祖母の墓前に手を合わせに行ったところで、戦争の話をもっと聞いておけば良かったなーと考えたりしていた所でした。

とってもいい詩ですね^^
思わず詩を何度も読み返してしまいました。
余り考えたくない事だけど、ちゃんと考えないといけないですよね(^_^;)
9. Posted by ナンチャッテ   2015年08月23日 00:13
夏バテでしょうか?
無理なさらずに、ご自愛下さい

・・・いつもと逆ですね 笑

さて、吉原幸子さんの詩 心にブッ刺さりました
戦争で愛しい人が亡くなられたのかと読み取ってしまいましたが、お母様ですか
野口英世の母、シカさんの手紙に相通じるものがあります(自分にとって)

少ない文字数ながら、言葉に託された思いの重さ
だから心が揺さぶられるのでしょうか?
素晴らしい詩ですね

他の詩も見てみたくなって、ネットをサーフしてきます
10. Posted by ちなつ   2015年08月23日 01:12
今となっては全然お付き合いもないのに、ふとした瞬間に強烈に思い出がよみがえる人物がいたりします。
そんな時、『あの子も私のことを思い出してくれたりするのかな~』なんて、私なりのふれ合いです。

ちょっと休みたいな、と思った時はゆっくり休んでくださいね♪
11. Posted by 見張り員   2015年08月23日 07:43
おはようございます
心が切なくなるような詩ですね。
あのひと。
どちらの詩のあのひとも、これを読む人それぞれに思い浮かぶ人がいるのでしょう。
人ってなんだかとてもか弱い、ガラス細工のようにもろいものなのかもしれないと思います。だからこそ、互いを大事にしないといけない。そんな風に思いました。

ご体調すぐれませんか、暑さ疲れが出るころですのでどうかご無理をなさいませんよう願います!
無理は絶対に禁物ですよ!!
くれぐれもお大事に^^!
12. Posted by まろゆーろ   2015年08月23日 14:10
夏バテでしょうか。
命を考える日本の8月。オスカーさんもっかりと静養、養生して来る秋に備えて下さいね。

あのひと。
これまでの50数年の人生に於いて忘れ得ぬあの人が数人います。
そこには愛があった。確かな手ごたえと肌のぬくもりがあった人ばかりではなかったかと。
もらった愛をどのような形にかに変えて、ぼちぼち世間さまにお返しせねばならない年かなぁなんて思うこの頃です。

とにかくお大事になさって下さい。無理は禁物ですよ!!
13. Posted by KIRARI   2015年08月24日 18:54
オスカーさん、こんにちは。

吉原幸子さんって、私は初めて目にする
お名前ですが、何とも切ない詩ですね。
人の命の尊さと、儚さを同時に思います。

まだ少し暑さが続くと思いますので、
どうか無理されないように、お体の方、
お大事にしてくださいね!! (*^_^*)
14. Posted by MEL   2015年08月27日 05:49
ご無沙汰しておりました

体調すぐれないようで…
何卒ご無事で…
15. Posted by ミューちゃん   2015年08月28日 16:48
5 オスカーさん、こんにちは
体調の方は大丈夫ですか?僕も今は、あまり体調は優れません…。お互い、あまり無理のないようにしましょうね
16. Posted by オスカー   2015年08月28日 17:18
§皆さまへ
ご無沙汰してしまいました。コメントありがとうございました。朝晩涼しくなりましたね。気分も体調もアップダウンはありますが、寝込むほどでもなく仕事もしています(トラブルばかりですが)。1週間ぶりに更新する予定です。またよろしくお願いいたします。

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