2015年09月19日

暁雲便りNo.1:白仏

すっかりご無沙汰してしまいました。更新しない間も気にかけて下さった皆さま、すみません。本当にありがとうございました。



先日『白仏』(辻仁成)を読みました。主人公は筑後川下流の島に生まれた稔。彼は発明好きで戦前は刀鍛冶、戦中は鉄砲修理、戦後は海苔の加工機製造などをしてきました。しかし年月が経ち、戦死した兵隊や亡き初恋の人、友達、家族の魂の癒しのため島中の墓の骨を集めて白仏を作ろうと思い立ちます。


この話が辻さんの祖父をモデルにした話であることには驚きました。白仏は実際に建造され、おまいりすることが出来ます。「白仏」で検索して下さいませ。


『どんなに遠くにいても会いたいと思い続ければいつかは会えるかもしれないというのが生だった。』


辻さんて『代筆屋』くらいしか読んでいなくて、ナルシストなイメージしかなかったのですが、この作品を読んでちょっとイメージが変わりました。なんというか、やはりただ文章を書くのが好きという文学青年ではなく、きちんとした作家なんだという……なに偉そうに言ってるんだ!という感じですが、うわべだけの綺麗な文章でない、物書きとしての底力を感じました。今まではスゴいチャラい片手間に小説を書いているという印象だったし、内容も死生感だけでなく戦争小説でもあり恋愛小説でもあり友情や親子の物語でもあり……表紙とタイトル買いでしたが、私には奥深い一冊でした。



今日から5連休という方もいらっしゃるでしょう。楽しくお過ごし下さいませ。お仕事の皆さま、一緒に頑張りましょう……!!



*次の更新は月末になると思います。こちらの都合でコメント受付はしばらくお休みさせていただきますm(__)m




rohengram799 at 11:18空のお城図書館  
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
月別アーカイブ
プロフィール

オスカー

QRコード
QRコード