2015年11月11日

暁雲便りNo.19:わかって下さい

♪あなたの愛した ひとの名前はあの夏の日と共に 忘れたでしょう……これは因幡晃さんの名曲『わかって下さい』ですが……今『読めない遺言書』(深山亮)という本を読んでいます。モヤモヤします……この気持ちを「わかって下さい」( ´△`)

孤独死した父親の部屋を片付けていたら「全遺産を小井戸広美に遺贈する」という遺言書が出てきた……母親ではない別の女性の名前、全く記憶にない名前。当然ですが、彼女は何者なのか、父親との関係は?と気になるので、調べ始めるのですが、最初からストーカーみたいな行動をとる主人公・竹原(男・教師)が気持ち悪い……主人公の心情を吐露するというより垂れ流し状態な文章も読みにくい。主人公が教師だからか、不登校の生徒やお色気ムンムンな母親に今は死語かしら?の教育ババァっぽいモンペやら、今後の展開に必要なんでしょうね?ってくらい登場するし、西武ライオンズおたくの話が出たり……。広美はホームレス支援の活動をしているのですが、それについてもなんか中途半端。恋仲になるのは勝手だけれど、遺言書の件はどうなった?広美は心当たりはないと言っているけれど……。半分くらい読んだけれど、父親が遺言書を用意した理由とかちゃんと納得できる「予想外のラスト」なのか…………大変モヤモヤしています!


そしてもうひと作品。こちらはモヤモヤというよりあまりにも衝撃的で、多分読み返すことが出来ない……『ダ・ヴィンチ』で紹介されていたマンガです。

1927年(昭和2年)の北海道・室蘭を舞台に、昭和30年代まで実在していた「幕西遊廓」での物語を描いた『親なるもの 断崖』。室蘭の歴史、開拓の歴史、戦中戦後の出来事……たくさんの資(史)料をもとに描かれた大作です。親によって遊郭に売られた、松恵(16歳)とその妹の梅(11歳)、武子(13歳)、道子(11歳)という幼い4人の少女を主人公に、遊郭での壮絶すぎる生活を描いています。松恵は着いたその日に客を取らされ自殺……もう最初から彼女たちが受けた仕打ちに「どうしよう……読むのがこわい」というか叫びたくなってしまうような、自分が同じ女だからでしょうか、生理的に拒否したい!でも知らなくてはいけないことなんだと思って、最後まで読みました。皆さまにも読んでもらいたい、知ってもらいたい……でもこわい。小中学生に『はだしのゲン』を読ませることは出来ても、こちらは二十歳過ぎていてもなかなか読ませられないと思います。すすめる方も覚悟がいるというか……。もし関心がありましたら、本のタイトルで検索してみて下さい。まんが王国でためし読みもできます。


作者は曽根富美子さんというのですが、私は週刊モーニングで読んでいた『レジより愛をこめて~レジノ星子-スタコ-~』という、タイトル通りレジの仕事を面白おかしく描いた漫画が好きで、この印象しかなくて……私も短い間でしたがスーパーのレジ打ちのパートをしていたので「わかる、わかる!」「ある、ある!」なんて楽しく読んでいたんですよね………そしてまだまだお若い作家さんだと思っていたので驚きました。


今日は「ポッキー&プリッツの日」と浮かれるのもいいのですが、自分がこの時代に生きていることの意味について考えてみても悪くはないのではないかと……。

コメントのお返事は金曜日になります。お待ちくださいませ。






rohengram799 at 17:35コメント(8)空のお城図書館  

コメント一覧

1. Posted by 見張り員   2015年11月11日 23:48
こんばんは
遊郭に売られた女性たちのたどった道は大変険しかったと聞いています。ほとんどが親の借金のカタに取られていくわけですから悠長であるわけもないのですがあまりに悲惨で、言葉がないですね。
読んでみたいのですがちょっと手の出しにくい題材かもしれませんね、でもいつか絶対。

レジ打ち。現在もやっていますがw、独身時代デパート書籍部でもレジ打っていました。今では立派な腱鞘炎持ちww。
どの仕事も楽じゃないですが頑張るしかないですね(;´Д`)。

そう、自分が生きる時代と生きる意味を少しでも考えてみるといいかもしれませんね。
2. Posted by ミューちゃん   2015年11月12日 16:57
5 オスカーさん、こんにちは
孤独死って飯島愛さんの死去によって急に現実味が帯びて来ましたよね…彼女が書いた「プラトニック・セックス」は読みましたが、とてもバラエティーで見せる彼女の姿とは掛け離れた姿でしたから…もしかしたら引退せずに今もタレントさんをやっていたら、まだ生きてたんじゃないか…と思ってしまいますね…。
3. Posted by ねえさま   2015年11月12日 18:26
もやもや作品&拒絶したいが合わさったのが、
この間読んだ漫画「デッドマンワンダーランド」。

活字でもやもやは「時計仕掛けのオレンジ」、
拒絶したくても面白さで読んだのは「ハンニバル」、
いま、さわりだけ読んで読めないのが「4U」。

人の心のあり方や、状況で左右される活字は大好きなんだが怖くもある存在ですわ。

寒くなってきましたが、体調に気をつけて下さいね^^
4. Posted by 猫ムスメ   2015年11月12日 18:41
室蘭に遊郭なんてあったのですね…😢

確かに読むにはかなり覚悟が必要な内容ですね。
「はだしのゲン」すらまだ読めていない私。
いざっと手に取ることが出来る日は来るのかな、と思います(;_;)
5. Posted by オスカー   2015年11月13日 08:10
§見張り員さま
遊郭とかものすごい昔のように感じますが、そんなことはないのですよね……なんで今までこの作品を知らなかったのかと。レジの話はいろんな人間模様があり画もコミカルです。レジスターも昔に比べたらスゴい進化していてビックリです(笑)
6. Posted by オスカー   2015年11月13日 08:15
§ミューちゃん様
愛ちゃんも女性として辛い体験をたくさんしてきて……もし違う生き方をしていたらと思いますね。誰かといて感じる独りもまた侘しいものですが、細い糸でも誰かと繋がる生活が大切かなと思います。
7. Posted by オスカー   2015年11月13日 08:21
§おねえさまへ
『読めない遺言書』は後半にきてバタバタぎっしりというか…なんかまとまりがなくご都合主義な感じもありました。『4U』は山田詠美さんでしょうか? タイトルを見た時に「foryou」とかけたのかな?と思い、昔読んだような記憶はあります(;^_^A 週末も「ご安全に」!
8. Posted by オスカー   2015年11月13日 08:28
§猫ムスメ様
昭和という元号がつきながら、江戸時代みたいだと感じました。「室蘭だけが貶められた気がする」という感想もありましたが、同じような場所が全国にあったんでしょうね。

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