2016年01月27日
祥雲便りNo.9:寒中お見舞申し上げます
1月もあと数日、日が少しずつ長くなってきたのを感じます。先週末は九州や沖縄でも雪!の寒さでしたね。下の息子も大分・由布院の温泉であったか&まったり♪の旅行計画がありましたが、もどってこられないと困るということでキャンセルしたそうです。
昨日から『いしゃ先生』(あべ美佳)という短編を読んでいます。医師で歌人の志田周子さん(明治43.10.28???昭和37.7.18/1910???1962)が主人公です。「頼む、三年間だけお前の人生を私にくれ」と昭和10年、村長である父に懇願され24歳で故郷の無医村の医師になります。しかし女性や近代医療に対する偏見は根強く、村人からは拒絶されてしまい……雪深き冬、襲いくる戦火、そして東京にいる想い人……語弊があるかもしれませんが、医療ドラマ・恋愛ドラマとしてワクワクしていたのですが、う~ん……実在の方をモデルにしていてとても立派な方なのでしょうが、半分くらい読んだところで中断してしまいました。
東京から田舎に急に呼び戻され、もう県から補助金も受け診療所を建築中と言われたら「期限つきだし仕方ない」と思うのはわかるのです。でも田舎の人たちの頑固さというか、まだおまじないやおふだに頼る気持ちが多い農村に、ヒラヒラしたワンピースにハイヒールの若い娘がいくら白衣を着て「医者です」と言っても「わー、お医者さんだ!有り難い!」なんてすぐ思うわけないだろ~と。自分もモンペでなくても山道とか歩きやすい、動きやすい服装でチャラチャラしないで、新米とはいえ「医者のかたち」をまわりの人に見せるべきでは?とイライラしてしまいました。
またまだ産婦人科経験がなく、それが心配です……と東京の病院での恩師から二冊その関連書籍をいただいたにもかかわらず「村にはお産婆さんもいるし…」で開きもしない。結果、母親とそのお腹にいた子を失うことになるのです。自分の下に何人も弟妹を産んでいる母親、それだけでもかなり身体に負担がかかっているとか考えたことはなかったのかと……少しでも本を読んでいたら、母親の様子にもっと気を配りいたわることも出来たのでは?なんて考えてしまって……とにかく3年我慢して、好きな人のいる東京にもどりまた二人で銀座を歩きたい!が全面に出ている文章にイヤになってしまいました。映画化されたようですが、映像で観るとまた違うのかしら?
http://www.sidachikako.com/biography.html
話はかわりますが、以前テレビで「書き入れ時の事故」とあり、「掻き入れ時」じゃないの?と思い、語源・由来を検索したところ……《書き入れ時は、商売で売れ行きが良い時には、取引の数字などを帳簿に書き入れることが多くなることから「書き入れ時」というようになった。お客や儲けをかき集めるという意味の連想からか「掻き入れ時」と表記されることもあるが間違いである。》と……そうなんだ!!と勉強になりました(笑)
前の記事にはたくさんのコメントをありがとうございました。あたたかくなったら違うのかな~とボチボチやっていきます。皆さまもお身体に気をつけて下さいませ。
昨日から『いしゃ先生』(あべ美佳)という短編を読んでいます。医師で歌人の志田周子さん(明治43.10.28???昭和37.7.18/1910???1962)が主人公です。「頼む、三年間だけお前の人生を私にくれ」と昭和10年、村長である父に懇願され24歳で故郷の無医村の医師になります。しかし女性や近代医療に対する偏見は根強く、村人からは拒絶されてしまい……雪深き冬、襲いくる戦火、そして東京にいる想い人……語弊があるかもしれませんが、医療ドラマ・恋愛ドラマとしてワクワクしていたのですが、う~ん……実在の方をモデルにしていてとても立派な方なのでしょうが、半分くらい読んだところで中断してしまいました。
東京から田舎に急に呼び戻され、もう県から補助金も受け診療所を建築中と言われたら「期限つきだし仕方ない」と思うのはわかるのです。でも田舎の人たちの頑固さというか、まだおまじないやおふだに頼る気持ちが多い農村に、ヒラヒラしたワンピースにハイヒールの若い娘がいくら白衣を着て「医者です」と言っても「わー、お医者さんだ!有り難い!」なんてすぐ思うわけないだろ~と。自分もモンペでなくても山道とか歩きやすい、動きやすい服装でチャラチャラしないで、新米とはいえ「医者のかたち」をまわりの人に見せるべきでは?とイライラしてしまいました。
またまだ産婦人科経験がなく、それが心配です……と東京の病院での恩師から二冊その関連書籍をいただいたにもかかわらず「村にはお産婆さんもいるし…」で開きもしない。結果、母親とそのお腹にいた子を失うことになるのです。自分の下に何人も弟妹を産んでいる母親、それだけでもかなり身体に負担がかかっているとか考えたことはなかったのかと……少しでも本を読んでいたら、母親の様子にもっと気を配りいたわることも出来たのでは?なんて考えてしまって……とにかく3年我慢して、好きな人のいる東京にもどりまた二人で銀座を歩きたい!が全面に出ている文章にイヤになってしまいました。映画化されたようですが、映像で観るとまた違うのかしら?
http://www.sidachikako.com/biography.html
話はかわりますが、以前テレビで「書き入れ時の事故」とあり、「掻き入れ時」じゃないの?と思い、語源・由来を検索したところ……《書き入れ時は、商売で売れ行きが良い時には、取引の数字などを帳簿に書き入れることが多くなることから「書き入れ時」というようになった。お客や儲けをかき集めるという意味の連想からか「掻き入れ時」と表記されることもあるが間違いである。》と……そうなんだ!!と勉強になりました(笑)
前の記事にはたくさんのコメントをありがとうございました。あたたかくなったら違うのかな~とボチボチやっていきます。皆さまもお身体に気をつけて下さいませ。
この記事へのコメント
1. Posted by ミューちゃん 2016年01月27日 16:59


今回の大雪に対して僕が思ったのが、人間は自然の猛威に対して無力なんだな…て思いました



2. Posted by 見張り員 2016年01月27日 23:27
オスカーさんお変わりありませんでしたか?
本当に最近日がすこーしづつですが長くなってきたなあと実感します。それにしても「今日は暖かい」とはいえ、私にとっては酷い寒さでございます(;´Д`)。
二三日前から「残穢」という本を読んでいます。映画になっているそうですが、読んだ感想としては何かこう不安になる感じでした。一言でいうなら居心地悪い気味悪さ。どうも私はホラー系は苦手ですね(-_-;)…
「かきいれどき」。私も当初「掻き入れ」ではないのかと思っていましたら「書き入れ」が正解なんですね!知ってるようで知らないことってまだまだあるんだなあと思いますね。
一月ももう終わり、早いですね。残り少ない一月、どうぞ御身大切になさってくださいませね^^。
本当に最近日がすこーしづつですが長くなってきたなあと実感します。それにしても「今日は暖かい」とはいえ、私にとっては酷い寒さでございます(;´Д`)。
二三日前から「残穢」という本を読んでいます。映画になっているそうですが、読んだ感想としては何かこう不安になる感じでした。一言でいうなら居心地悪い気味悪さ。どうも私はホラー系は苦手ですね(-_-;)…
「かきいれどき」。私も当初「掻き入れ」ではないのかと思っていましたら「書き入れ」が正解なんですね!知ってるようで知らないことってまだまだあるんだなあと思いますね。
一月ももう終わり、早いですね。残り少ない一月、どうぞ御身大切になさってくださいませね^^。
3. Posted by オスカー 2016年01月28日 14:56
§ミューちゃん様
地域により大雪の定義(基準値?)が違うみたいですが、前々から注意してね!と言われても何の準備もしないのはどうかと思いますね。肩透かしな時もありますが、それはそれでよかった!と思う余裕が欲しいものです。
地域により大雪の定義(基準値?)が違うみたいですが、前々から注意してね!と言われても何の準備もしないのはどうかと思いますね。肩透かしな時もありますが、それはそれでよかった!と思う余裕が欲しいものです。
4. Posted by オスカー 2016年01月28日 15:02
§見張り員さま
フィリピン訪問中の両陛下、お身体は辛くないのかと思う私の方がずっとご老体になっています…なんか気力体力下降するばかり……気候のせいでしょうか? 「残穢」は映画の予告を見ましたが、コワイ! でも見たい!気もしています~見張り員さまもお大事にして下さい。
フィリピン訪問中の両陛下、お身体は辛くないのかと思う私の方がずっとご老体になっています…なんか気力体力下降するばかり……気候のせいでしょうか? 「残穢」は映画の予告を見ましたが、コワイ! でも見たい!気もしています~見張り員さまもお大事にして下さい。
5. Posted by 猫ムスメ 2016年01月29日 13:51
オスカーさんが本を読みきらないって珍しくないですか? そうでもないですか? 私も年3~4冊、そういう本があります。せっかく読み始めたから最後まで読もうと思うんですがどうしても共感できなかったり入り込めなかったりで、無理なんですよね💦
ちなみに私は昨日、大山淳子さんの「猫は抱くもの」を一気読みしました✨
「ねこすて橋」という橋に住むにゃんこ達と、それに関わる人間達の物語です。どの子のストーリーもよく出来ていて、「猫弁」だけだと思っていた大山さんの筆力を見直しました(^^;
ちなみに私は昨日、大山淳子さんの「猫は抱くもの」を一気読みしました✨
「ねこすて橋」という橋に住むにゃんこ達と、それに関わる人間達の物語です。どの子のストーリーもよく出来ていて、「猫弁」だけだと思っていた大山さんの筆力を見直しました(^^;
6. Posted by オスカー 2016年01月30日 09:49
§猫ムスメ様
大山さんは「あずかりもの屋さん」だったかな、このシリーズのをアンソロジーで読んだ記憶があります。『いしゃ先生』は作者が違えばまた別の作品になり読みきれた気がします……せっかく買ったのにガッカリでした(-_-;)
大山さんは「あずかりもの屋さん」だったかな、このシリーズのをアンソロジーで読んだ記憶があります。『いしゃ先生』は作者が違えばまた別の作品になり読みきれた気がします……せっかく買ったのにガッカリでした(-_-;)