毎日1つはKindle版無料の短い作品を読むようにしているのですが、今日は『お菜のない弁当』という5ページほどの物語を読みました。


「犬養総理大臣が白昼公然と官邸で射殺された」という話からだったので、アレ、ちょっと難しい話だったか、と思ったのですが、工場で働く人たちの話でした。憲兵が身体検査をするというのも、なんか反乱を起こされないためなのか?と思いましたが、弁当箱の中までってなんなんだ~? タイトル通り「お菜なし」の弁当の人もけっこういます。同情する憲兵に、塩を描けて味がついている、さすがの憲兵も同情する。「満州出征の兵士を考えれば全く有難いことですよ。塩をなめたって僕等あ一生懸命働きますからねえ……」


労働者の雇用環境って、実は今も昔もあまり変わらないんじゃないかと思ってしまった。下手に制度が整った分、一部の会社や働き人には恩恵があっても、他にいろんなしわ寄せがいっているような気がする。ハラスメントに関しても、ウチの会社の場合は「言ったもん勝ち」的な対応をされて、言われた方は話を聞いてもらえないとか以前の問題。こういう話がありますが、実際揉め事とかありましたか?の確認もなしに「あなたが悪い」的な判断をくだされているという・・・(ーー;)


この話はなんか変わっているというか、後半はお弁当タイムの話。仕事の時間が増えたとか今後どうなるのかとか、愚痴っぽい話は抱擁で解消みたいに・・・今ならセクハラ?


「これがロシア式の友情だ。不景気知らぬソヴェート同盟を君は知ってるか?」
 野田は曖昧な眼つきで答えた。
「抱き合うのは男女と相場が定ってるんだが……」


この部分だけ読んだら、腐女子歓喜の展開になりそうですが(^^;)(;^^)「工場裏の芝生では、安賃銀の臨時傭達が男女と混み合って粗末な弁当を開いて」「何時かは常傭工になれるだろうと、もう長い間戦争準備の陸軍食料工場でこき使われて」いる同僚たちのがいるのですから、いくら邪な感情があってもムリムリ!というより、こんな発想をするのは私だけでしょう(;゜∇゜)


この男は「ソヴェートに出稼ぎして」目撃してきた不景気解消法だというのですが、この時代にソビエトに出稼ぎ?とかあったのかしら? 話はここで唐突に終わるので、真偽のほどはわかりません。こうでもしないとやってらんね~よ!というオチなんでしょうか?



作者の本庄 陸男(ほんじょう むつお、1905年2月20日-1939年7月23日)は、北海道石狩郡当別町出身。
北海道に移住した元佐賀藩士の子として生まれ、代用教員や職工生活の後、師範学校に進む。小学校の教師として、東京の名門、誠之小学校に勤務していたが、新興教育運動に参加し、下町の学校に自ら望んで転任。その後、1930年の教員組合事件で明治小学校を免職されたのを機に学校をやめて創作に集中しようとして、日本プロレタリア作家同盟に加入したそうです。


彼の作品は、出身の北海道や幼少期を過ごした樺太での生活に取材したもの、東京での教員生活に取材したもの、という大きく分けて二つの系列があるらしい。「白い壁」(1934年)は教員生活に取材したもので、北海道の歴史に取材したものには「石狩川」(1939年)があるようです。プロレタリア文学って難しいというイメージがあるけれど、読みなれたらそうでもないのかなぁ? またチマチマ読んでいきないです。




ソビエトで思い出しましたが、ロシアチョコレートってありますよね。包装紙にマトリョーシカとか描かれている(中には顔がコワイのもある)ひとくちサイズのチョコです。中にはいろいろ入っているようですが、私は食べたことがないです。以前、新潟のお土産でもらったという話を聞いたことがあるのですが、新潟も異国の船員さんとか多そうですね。検索すると、いろんな画像が出てくると思います。外国のものって包装紙を見るだけでも楽しいですよね(о´∀`о)