2017年02月27日

初花雲便りNo.18:冬の庭~霜柱

昨日、室生犀星の「蜜のあわれ/われはうたえどもやぶれかぶれ」を読みました。なんか彼のイメージが変わりましたわ。「蜜のあわれ」は映画化されたようですが、こういう話だったのかと。全部会話で構成されていて、金魚が人間に(゜〇゜;)?????と最初はなんかよく分からない、この人はお酒を飲みすぎておかしくなったのだろうか、と考えてしまいましたが、なれてくるとおもしろくて・・・。なんでも読んでみないとわからないものですね。


「われは・・・」は入院中の話で、尿道カテーテルの苦しみを自分のことのように感じましたわ。おシモ系の話もサクサク読めて、笑ってしまったり、看護婦さんにワガママ言ってはいけません!と思ったり・・・。他の作品も読みたくなり、検索して青空文庫で「冬の庭」という短い随筆を読みました。



「冬になると庭を眺める時がすくない。霜で荒れた土の上に箒をあてるといふわけにゆかないから、秋晩くに手入れを充分にして置かなければならない。この手入れさへ怠らなかつたら冬ぢゆうそのままにして置いてもよい。木の葉なぞも綺麗に掃き取つておけば、乱れるといふことはない。」

「冬は庭木の根元を見ると、静かな気もちを感じさせる。灰ばんだ土へしつかりと埋め込まれて森乎しんとしながら、死んでゐるやうな穏かさをもつてゐるからである。庭を愛するひとびとよ、枝や葉を見ないで根元が土から三四寸離れたところを見たまへ。さういふ庭木の見かたもあることを心づいたら、わたくしの言ふことはないのである。」


冬の庭の持つ雰囲気、その有り様、みどころ、素晴らしさを美しい言葉で語っていて、やはり物書きは違うわ、と思いました! ただなんとなく好きなんですよね、で終わってしまう」私とは違います~比較するのが間違っていますが(´д`|||)


「冬の庭木としては別に特別なものはないが、梅擬うめもどきの実の朱いのが冬深く風荒んでくるころに、ぼろぼろ零こぼれるのはいいものである。南天の騒々しさにくらべると仲々澄んだ感じである。これは零れ落ちるときが最もよい。下草でも茎の強いもので実や穂になつたものは、そのまま冬も刈らずに置くと却つて風雅なものである。」
 

松竹梅についてもふれていて、私は竹への想いが好きです。


「竹はすぐな心を表はしてゐるやうで陳腐であるが左う考へる方が、無理がないやうである。かれは寂しいが喜んでゐるやうな木である。絶えず愉快な表情の中に、流れるやうな寂しさをもつてゐる。そして雨とか雪とかになほ一層その奥の手をみがき出してゐるやうである。」
 
 

話は変わりますが「霜ばしら」という、仙台銘菓画があるそうですね。老舗「玉澤」さんのお菓子で、10月から翌4月までの限定商品。缶に入っていて、形は本当にザクザク感のある霜柱でした。皆さまも画像検索して見て下さい~食べてみたいですね。仙台は「笹かまぼこ」と「萩の月」だけではなかった!←牛タンは食べたことがないし食べる気がない(-_-;)



2月は逃げる、で明後日はもう3月ですね。今日はまた寒くなりましたが、くしゃみ連発で春を感じています←花粉症( ;∀;)
皆さまも体調をくずさないように気をつけて下さいませ。


rohengram799 at 09:41コメント(4) | 空のお城図書館 | 青空文庫 

コメント一欄

1. Posted by ミューちゃん   2017年02月27日 16:55
5 オスカーさん、こんにちは
尿道カテーテルは確かに痛いです…血が出てるんじゃないかと思うぐらい痛いです冬は全然、手入れをしていない草木に足を踏み入れると沢山の、ひっつき虫がズボンに付くので取るのに一苦労しますひっつき虫って冬特有の植物なんですかね
2. Posted by 見張り員   2017年02月27日 22:41
こんばんは!
尿道カテーテルも心臓カテーテルも、もう絶対やりたくないですね(;´Д`)。あれほど痛いものはないですから。
霜柱を踏みながら学校に行ったのを思い出しました。あの頃より霜柱の出現率が低くなったような気がしますね。それに冬の朝って独特の、藁をいぶしたようなにおいがしていませんでしたか?あれもないし…
いよいよ三月目の前ですね。残った一日だけの二月を大事に過ごしましょうかw。
3. Posted by オスカー   2017年02月27日 23:33
ミューちゃん様
ひっつき虫はオナモミですかね? 私たちは小さい頃「おこんじきさん」(ぶっちゃけ、乞食のことです)と言っていました。実なのか種なのかわかりませんが、秋冬の風物詩でありましたね。今は野っ原もなかなかないですね。
4. Posted by オスカー   2017年02月27日 23:38
見張り員さま
私はカテーテル挿入(挿管?)経験がないのですが、読んだり聞いたりするだけでガクブルですわ( ;∀;) 今、読んでいる本に糖尿病のことを大正時代以前には「蜜尿病」と言っていたとあり・・・なんとも言えない気持ちになりました。 霜柱をザクザク、楽しかったですね♪

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
記事検索
月別アーカイブ