2017年03月01日

春光雲便りNo.1:2月の本題~読書メーターversion(画像無し)

2017年2月の読書メーター
読んだ本の数:120冊
※はKindle無料版


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■君と時計と塔の雨 第二幕 (講談社タイガ)
Σ(Д゚;/)/ どーゆーことですか、これは! まさかとは思っていましたが、やはりそうだったの?的なラストに混乱しております。続きが気になって仕方ないけれど、家事もしなくては・・・女学生にもどってキャーキャーひとり悶絶しながら読みたいシリーズですわ(笑)
読了日:2月28日 著者:綾崎隼
http://bookmeter.com/cmt/62674111

■100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)
今までこの絵本をちゃんと読んだことがないので、本屋さんでしっかり立ち読みしてきました。全体的にああいう絵柄だったのかと。内容はあちこちで書かれていて、ふーん、だったのですが、絵の力は偉大だと思いましたわ。白い猫が死んだ後の悲しみ、今まで自分が死んだ時に大声で泣いてくれた人たちの気持ちがわかっただろうか? これを理解しないでもう生き返らないというのなら、納得出来ない。白い猫は今まで彼を愛してくれた人たちの心の具現化したもののように思えましたわ。猫の力のある眼がこの絵本を活かしている気がしました。
読了日:2月28日 著者:佐野洋子
http://bookmeter.com/cmt/62669607

■君と時計と嘘の塔 第一幕 (講談社タイガ)
腰巻き(帯)の「タイムリープ」という文字を見て衝動買いしてしまった後で「第一章」に気がついた・・・しまった!シリーズ物だったのか! なるべくシリーズ物は買わないようにしていたのに。でも面白かった! チョコ大好きな千歳先輩は「デス・ノート」のあのキャラを連想させますな。誰かを救いたい気持ちが奇蹟を起こすのだ! ほむらちゃんもオカリンも頑張ったぞ!お前も頑張れ!と思いました。しかし、かぁちゃんが・・・(涙) 続編。買いに行ったのに三章しかなかった~また明日違う本屋に行こう。あとがきも好感が持てました。
読了日:2月27日 著者:綾崎隼
http://bookmeter.com/cmt/62655280

■カメラをさげて ※
海外での日本人はメガネにカメラの時代がありましたね(笑) 昔はバカ◯ョンカメラなどという言葉がありましたが。写メールとかはじめてコマーシャルを見た時にはなんだ?とは意味がわかりませんでした(;´д`) 動画ではなく静止画像、時代の移り変わりを見るのにやはり写真の方が味があるかなぁ。写真部とかあこがれていましたが、今現在デジカメもさわったことのない私にはムリムリムリ!な次元だったと思います。小学校の同級生、可愛い名前だったのに、お家がカメラ屋さんだったのですが、あだ名が「写真」だったのを思い出しましたわ。
読了日:2月27日 著者:寺田寅彦
http://bookmeter.com/cmt/62644347

■冬の庭 ※
この時期に読むのはちょっと遅かったかも・・・と思いつつ、庭を愛でる作法を教わったような気がする。冬の庭ならではの美しさ、それを「なんとなく好きなんだよね」ではなく、きちんと表現出来るところがやはり物書きがなのだわ。季節、季節の美しさを感じ取れる人間でありたいと思った。
読了日:2月26日 著者:室生犀星
http://bookmeter.com/cmt/62635896

■蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (講談社文芸文庫)
室生犀星のイメージが変わった。なんかもっと繊細でよくわからない夢みたいなことを書く作家かと思っていたら、違った。文章がサクサク読みやすかったし、一番最初の「陶古の女人」で、ああ、わかる、わかる、その気持ち!とすっかりファンになってしまった。「蜜はあわれ」はエロ系かとタイトルから思っていた(笑)全部会話という作品はケータイ小説くらいしかないかと思っていた。アル中の妄想かと最初思ってしまったけれど(すみません!)読み進めていくうちに私も仲間に入れて~!となった。最後の詩もよかったし、買ってよかった一冊。
読了日:2月26日 著者:室生犀星
http://bookmeter.com/cmt/62632465

■東京防災
都民でないのにダウンロードして読んでみました。実際、こういう事態になった時に、すぐ行動出来るかわからないけれど、何も知らないよりはやっぱりいいと思う。
読了日:2月26日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/62616608

■四十八人目 ※
討ち入り直前に逃げ出した男といえばそれまでだけれど、でも責められない気がする。その気持ちの揺れ動きがよく描かれていて、普段の生活でだってアチコチ気持ちがいくのだから、生死にかも関わることならもっとのたうち回りたくなるのは当然。逃げたふたりはどうしただろう、子どもは無事に生まれたのかな・・・彼を責めるのは後世の人間のおごりのような気がする。
読了日:2月26日 著者:森田草平
http://bookmeter.com/cmt/62614465

■踊る猫 (光文社文庫)
葉室作品の「恋しぐれ」で蕪村の交遊関係なんかもわかっていたので、登場人物に親近感が。出てくる河童や狸、猫に狐たち、いい味出しすぎ。最初の「かわたろ」大好き!親子について、老いてからの生き方について、大切な人をなくした後の過ごし方について・・・ホラー系といえばそうかもしれないけど「あやかし」たちと繰り広げるどの話も胸がいっぱいになった。「梅と鶯」もとてもよかった。探梅や背守など、今までいろんな本を読んできたことが役にたち「?」となることがなく、その意味や重要性も的確にとらえられたかなと。表紙も好き(笑)
読了日:2月25日 著者:折口真喜子
http://bookmeter.com/cmt/62593743

■擬似新年 ※
最初は火事を見に行く野次馬ヤローかよ、と思ったのだけれど(でも、気持ちはわかる。不謹慎だけれど、他人事だと思うとバカなことしか考えない)季節先取りの原稿を書くのに悩んでいたのか、と。後半は新語や丁寧語などについて書かれていて面白い。蘆花せんべいに「お」をつけて「おろかせんべい」とか、ジー・エフ(ガールフレンド)を知らないのに、知ったかぶりして大笑いされたり・・・なんとなくお茶目さを感じる。海野十三の名前が出て来て、仲良しだったのかな?なんて思った。小説とか読んでみたい。
読了日:2月25日 著者:大下宇陀児
http://bookmeter.com/cmt/62591010

■痴人の復讐 ※
ひぃぃ~! なんて恐ろしい! 昔テレビドラマで眼球摘出後に誤診でした、すいません!みたいなのを見たことがあり、メガネな私はビクビクしていました。患者が私と同じくらいの年齢の子どもだったし。患者取り違えとかカルテの間違いとか今もあるから、本当に怖い。語り手よりもきちんと確認しないで手術した医者が一番問題だと思う。健康第一、気をつけよう!
読了日:2月25日 著者:小酒井不木
http://bookmeter.com/cmt/62589455

■思い孕み ご隠居さん(六) (文春文庫)
今回はあまり落語がらみの話がなかったような・・・ちょっと物足りない感じが。最後の「鏡のふしぎ」は床屋さんの造りが理解出来なかった・・・こういう時、挿し絵がほしいなぁと思ってしまう。表題の中に出てきた「菊花の約」は木原敏江さんの漫画「花伝ツァ」を思い出しました。「思い孕み」とは「想像妊娠」のことなんですね。人間の心と身体は不思議だわ。
読了日:2月25日 著者:野口卓
http://bookmeter.com/cmt/62585036

■茸をたずねる ※
たずねる、とあるけれど、茸狩りの1日の話だった(笑)同行者のじいさんがシブい! 猪の鼻と言われるキノコは松茸以上に貴重らしい。山にいる虫や松の木や枯れ葉などに対しての眼差し、小さい頃、兎のフンを持ち帰った話など蛇笏はこういう人だったのかとその一部分が感じられて嬉しい。息子・龍太の「手が見えて父が落葉の山歩く」を思い出した。茸狩りをしたことはないけど、田舎の山の空気を思い出した。帰りたいなぁ。
読了日:2月24日 著者:飯田蛇笏
http://bookmeter.com/cmt/62569424

■薄暮の貌 ※
本能なのかぶち猫を捕らえ、得意気にしているシェパードがなんとゆーのか・・・句作のきっかけや様子がわかって、生活の一端をのぞいたような気持ちになった。蚊取り線香のあのにおいが懐かしい。
読了日:2月24日 著者:飯田蛇笏
http://bookmeter.com/cmt/62569129

■霊感検定 心霊アイドルの憂鬱 (講談社文庫)
今回は空ちゃんが大活躍だ! 女の子同士、男子には入り込めない微妙な乙女の世界もあるしな、しゅうちゃん、残念でした(笑)と思ったり。親の子どもに対する想いが強く描かれていたと思う。親は子どもより先に逝くのが当たり前だけど、予期せぬ形で突然サヨナラでは無念どころではない。健全な身心を持ち笑顔で暮らす、一番の親孝行だな~難しいけれど。
読了日:2月24日 著者:織守きょうや
http://bookmeter.com/cmt/62568385

■この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)
もうだいぶ前から知ってはいたけれど、買う気にまではならなくて。映画化され「歴史群像」でも取り上げられ、ダンナさんも興味を持ったので購入。鉛筆で描いたような可愛い絵柄だけれど、内容はやっぱり考えさせられる。生活していく中でのいろんな気持ちの揺れ動きがうまく描かれていてよかった。リンさんが一番登場人物の中では好きかも。あと初夜の描き方もよかった。下巻カバーを外した裏表紙に描かれたワニの女給さんがたまらない! 毎日たくさんいろんなことに興味を持って、死ぬまで生きるぞ!これに限らずやっぱり漫画はオモシロイわ。
読了日:2月23日 著者:こうの史代
http://bookmeter.com/cmt/62553521

■この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)
読了日:2月23日 著者:こうの史代
http://bookmeter.com/b/4575941794

■この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)
読了日:2月23日 著者:こうの史代
http://bookmeter.com/b/4575941468

■林檎 ※
寒くなると子どものほっぺたが赤くなってりんごみたい、と言ったりしますが、ただ幼子を可愛いね~!で見守る大人はいいのですが・・・この話に出てきたのは可愛い女の子をさらうような男だった。子どもの匂いや肉付き等について語るところがキモい!逮捕までされたのに懲りていない。昔からこういう性癖の人はいたんですよね。しばらくして鳥肌がたつような、小さいお子さんがいる人は私よりもっと恐怖を感じるというか、生理的嫌悪感が後からやってくる~ザワザワします!
読了日:2月23日 著者:豊島与志雄
http://bookmeter.com/cmt/62551932

■可哀想な彼女 ※
死んでからもなおダンナから距離をおかれているような気がする。奥さんにもわがままなところはあったのかもしれないけど、ちょっとダンナに思いやりがないような。子どもの心に残る母親像を否定する発言はやめろ~!と思った。いくつか読んだ俳句から受けるイメージと違った。
読了日:2月23日 著者:久保田万太郎
http://bookmeter.com/cmt/62550598

■越後獅子 ※
タイトルから美空ひばりちゃんの歌を連想したのだけれど、内容とはあっていないような? 清元を習っているから? 歌詞には辛さも人の情けも描かれているけれど、この話は人情物語というより探偵物語の色が濃い。首に手ぬぐいを巻くとあたたかいけど、寝ている時には首がしまるかもしれないからやめなさい!と母に言われたことを思い出した。つい最近、ダンナにも言われた。新聞も掛けるとあったかいよね(笑) 延寿は長寿のこと。いろんな人たちの話で無罪とわかり、寿命が延びたよ、というのが最後の句の意味なのか?戸締まり用心、火の用心!
読了日:2月22日 著者:羽志主水
http://bookmeter.com/cmt/62527776

■監獄部屋 ※
ああ、なんということでしょう!って感じでしたわ~やはり悪人というか、人の尊厳とか全く関係なくただ労働させる道具・機械として扱うような輩は悪知恵というか、うまいこと人を騙す手口を知っていると言うか・・・タコ部屋に押し込められていたら、もしかしたらワナかも、というような考えはなく、はやくこの場所から脱したい!というのが先なんだろうなぁ。なんというか哀れでありました。
読了日:2月22日 著者:羽志主水
http://bookmeter.com/cmt/62527375

■赤い蝋燭 ※
蝋燭は花火じゃないよ~この後、みんなどうしたんだろう? 気になる!
読了日:2月21日 著者:新美南吉
http://bookmeter.com/cmt/62523326

■大江戸猫三昧: 時代小説アンソロジー 〈新装版〉 (徳間文庫)
いろんな作品が読めて大変満足しました。解説でも猫が出てくる作品が紹介されていて読みたくなってしまう。私が一番好きなのは海野弘さんの「大工と猫」。特に最後の「たった一人で淋しさに耐えて生きた男にも、物語がある。大工安五郎とゴンの物語、私はそれを知っている。」にはお鼻がツーンとなりました。また「猫姫」(島村洋子)もなんとも言えない余韻がありました。
読了日:2月21日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/62522748

■蟹のしょうばい ※
『かにみそ』を読んでから蟹に愛着が・・・で読んでみました! かわいらしい~! そう、小さくても蟹にはちゃんとハサミがあるのです!当たり前のことだけど、スゴいこと! 蟹がたぬきのヘアカット(笑)を途中でやめなかったことにもエライ!と思いました! いいお話だった。
読了日:2月21日 著者:新美南吉
http://bookmeter.com/cmt/62518813

■悪魔の舌※
いやいや、朝からホラーを読んでしまった。タイトルからして食に関すること、きっとよろしくない方向だとわかってはいたけれど・・・石や土を食べるくらいのかわいものではなかった。彼の良心といっていいのか、悪魔の舌を持っていたとしても人間の情があった、自分で始末をしたのはよかった!ただ真実を知らされた方はたまらないよなぁ、と思った。
読了日:2月21日 著者:村山槐多
http://bookmeter.com/cmt/62507163

■エンジェルフライト 国際霊柩送還士 (集英社文庫)
以前エンバーミングの小説を読んでいたのだけれど実際にそれを行う人の話を読んだのは、はじめて。処置の仕方とか、かなりキツい場面もあるので精神状態が良い時に読まないと、落ち込みそう。読んだり放置したりで最後の方は流し読みっぽくなってしまったけれど、まだまだ知らない職業があり、その人たちにより救われる(た)人もたくさんいるというのをちゃんと覚えておきたい。でも本当に心身ともに疲弊する仕事だと思うので、健康が気になる。自分もちゃんと大事にしてほしい。
読了日:2月21日 著者:佐々涼子
http://bookmeter.com/cmt/62506848

■最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫)
新聞で「心に残る医療」の厚生労働大臣賞受賞作品を読んだので、医療関係の本を。○○の死という各章のタイトルで、患者は助からないということが最初からわかる。マンガチックなところもあるし出来すぎじゃないかと思うこともあるし、神宮寺(女)の存在も正直者ビミョー。医療関係者が読んだら、ナイナイ!と言われる場面も多そう。医大の子は医者になるつもりなのに自分の身体に無関心過ぎじゃないかと思った。他の作品もその後の家族について知りたいと思った。取材協力の東郷倶楽部ってなんだ?在宅医療をすすめている病院?団体?
読了日:2月20日 著者:二宮敦人
http://bookmeter.com/cmt/62501358

■うんこしりとり (コドモエ[kodomoe]のえほん)
YouTubeで朗読画像を見て、歌もついでに聞いてみた! もうウチのこどものたちは喜ばない年なのが残念~いつか孫が出来たら読んであげたいけど、お嫁さんに怒られるかな~まぁそんな日は永遠に来ないかもしれないが(ーー;) 平山夢明さんの『どたんばたん』の中にある「千載一遇」の雷糞(ライフン)を思い出し、こちらも読み返してしまった(笑)
読了日:2月20日 著者:tuperatupera
http://bookmeter.com/cmt/62486251

■さみしくなったら名前を呼んで (幻冬舎文庫)
タイトル買いしました。本が薄いわりにはずいぶん作品数があるな(12編)と思っていたら、スゴく短い話もあって納得! でもどの話にもウンウンとなってしまう。自分が直接経験したことではなくても、その時の感情・感覚には覚えがある、みたいな。いろんな女の子がつまっていて、そのかけらはきっとみんな持っていた恥ずかしい、今も持っているはず、と思った。過去には戻れないし、戻りたいとも思わないけれど、あの頃の気持ちを自分以外に抱いていた人がいたんだ、という安心感や嬉しさがあった。何年経っても女の子達を描ける感性が羨ましい!
読了日:2月20日 著者:山内マリコ
http://bookmeter.com/cmt/62482576

■いつか伝えられるなら
申し訳ないが本屋で立ち読みしてきた。親との思い出というと、なにかしらしてくれたとか出掛けたとかあるけど、虐待されたとかでない限り、ただ自分の親でいてくれた、親がいたというのが一番有り難いことなんだと思う。両親がいなくなった時の心細さ、それを思い出した。あとこういう本の泣ける!という帯の文句はキライ。
読了日:2月19日 著者:つたえたい、心の手紙
http://bookmeter.com/cmt/62485055

■「モダン猿蟹合戦」※
別の作者の『お菜のない弁当』を読んでプロレタリア文学を少しかじってみようかと思って読んでみた。う~ん、やっぱり時代の空気感が今二つぐらい、いやもっとかな、ピンとこなくて、なんとなく雰囲気はわかるけど、やはり昔の話としてとらえてしまうところもある。これをまた『平成モダン猿蟹合戦』としてだれかに書いて欲しくなる。今でも本当に大事なこととか必要なことは、何となくうまいこと、ちょっとずつごまかされているような気はする。昔と違い、いろんな形で情報収集は出来るけれど、その正確さを判断するのは難しいと思う。
読了日:2月19日 著者:宮本百合子
http://bookmeter.com/cmt/62479888

■フロレンス・ナイチンゲールの生涯 ※
マンガの『ゴースト&レディ』を読んでいたから、ああこんなことがあったよね、こんな人がいたよね、ってなんとなくわかっだけれど、それがないとわかりにくいかな~? ナイチンゲールの女性としての気持ちなどにもふれられていて、そこは注目かも。ただ献身的な聖女ではなくて、女として揺れ動く気持ちがあったというのは、当たり前なんだけど、文字になったものを読むと新鮮だった。
読了日:2月19日 著者:宮本百合子
http://bookmeter.com/cmt/62479600

■百匹の踊る猫 刑事課・亜坂誠 事件ファイル001 (集英社文庫)
亜坂(あざか)はシングルファーザー、幼稚園に通う娘がひとり。子育ての大変さはちょっと置いといて、聞き込みの仕方、子どもから話を聞き出すコツなど普段の生活でも役に立つなぁ、とは思ってしまった。水俣病と同じ水質汚染による被害がアマゾンや他の国にもあったとは考えたこともなかった。東京近辺の地理がわからないと、逃走劇とかいまいちピンとこないかもしれない。あといきなりの犯人目線はちょっと。アップルパイを食べながら『エルマーのぼうけん』を読みたくなった。あとアウメロンは都会のスーパーでないとないのかな?
読了日:2月19日 著者:浅暮三文
http://bookmeter.com/cmt/62472594

■お菜のない弁当 ※
犬養暗殺の頃。白米だけの弁当で働く人たち。作者は北海道の生まれで教員もしていたらしい。プロレタリア文学の短編ですね。一番印象的だったのは『そう云ったかと思うと、岩佐はいきなり野田の肩を抱きすくめた。力仕事に馴らされた岩佐の腕っ節が気持ちのわるいほど固く締めつけた。驚いている野田をぱっと突き放してから岩佐はがらがらと笑い出した。「これがロシア式の友情だ。不景気知らぬソヴェート同盟を君は知ってるか?」野田は曖昧な眼つきで答えた。「抱き合うのは男女と相場が定ってるんだが……」』この場面ですわ(笑)
読了日:2月19日 著者:本庄陸男
http://bookmeter.com/cmt/62461109

■忘れえぬ人々 ※
溝口に行ったことがあるので、なんとなく場所がわかって、それにまずひと安心(笑) タイトルから期待していた話と違いました。最後は、なんだそりゃ?と思ってしまった!旅の「一期一会」的な話なのか、自分の旅行自慢なのか・・・。「何時」が「いくじ」とあって、私も田舎にいた時には「今、いくじ?」ときいたりしたなぁと、そこだけは懐かしく思いました。
読了日:2月19日 著者:国木田独歩
http://bookmeter.com/cmt/62460693

■家霊 ※
「いのち」という店での話。何年か前に読んだ日本経済新聞社編『あのときあの言葉』という本の中に、杉浦幸雄さんという方が、かの子さんから「あなたは若いからわからないでしょうが、人間、四十を越すと『いのち』に突き当たります」と言われた話を思い出しました。わけがわからないので、ご主人で漫画家の一平氏にきいてみますが「うーん、いのちってのはなァ、うーん、あんまり貴いのでなァ、ギョロッとしたものなんだよ」とこれまた謎なことを言われる。タイトルからホラーかと思っていました。違いました。感想より昔話になってしまった!
読了日:2月18日 著者:岡本かの子
http://bookmeter.com/cmt/62449314

■糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫)
今回は陶芸に関する知識が増えたような気がする。貫入は私は好きじゃないけれど。お草さんの暮らしぶりをみながら、自分が老いたときにどんな心持ちでいたらいいのかをなどを考えたりします。親子関係、ご近所関係、年の離れた人との付き合い方とか。おばあちゃんが主人公だからほのぼの系というのではなく、ちゃんと地に足をつけてリアルに生活している人、という感じがするのがいいです。いつまでも元気でお店を続けて下さい、と思ってしまう(笑) しかし、ネット情報からの嫌がらせとか怖いなと思いました。
読了日:2月18日 著者:吉永南央
http://bookmeter.com/cmt/62442483

■お猫さん ※
白猫さんと黒猫さん、まだまだ子どもなので、いろいろやらかしています。絵本で読みたいですね~シリーズというか雑誌連載モノなんでしょうか?石鹸のラックス、お猫さまたちも憧れの高級品~ラックス、スーパーリッチ!
読了日:2月18日 著者:村山籌子
http://bookmeter.com/cmt/62433968

■猫と色の嗜好※
私も赤が好きなんですが・・・!タイトルは論文みたいですが、素直にウチの猫(たち)自慢をするのは気恥ずかしいので、わざとこんな風に書いたのかな?と思いました。サンプルが少な過ぎて(笑) 黒猫についても自分の好みの色を首につけてほしいのでは?なんて思ってしまいました。
読了日:2月17日 著者:石田孫太郎
http://bookmeter.com/cmt/62428088

■ネコ ノ オバアサン※
カタカナで読むのがちょっと大変でした! 絵本みたいだったらよかったな。セイヨウネコのおばあさん、何故か赤ずきんちゃんのオオカミが化けたおばあさんが浮かんだのはナイトキャップという文字があったからかしら? ネコを代理にして、自分の家のおばあさんのことを話しているのかなと思いました。
読了日:2月17日 著者:村山籌子
http://bookmeter.com/cmt/62427872

■三浦老人昔話 - 岡本綺堂読物集一 (中公文庫)
三浦老人がどうしても三浦半島に住んでいる気がして、読むたびにああ、都内にいるんだよ~!と(笑) 老人が嬉しそうに作者がもてなす様子も好きです。お話も上手い!(笑) 現代の物差しで考えると理不尽なことがたくさんあって・・・続けて読むとちょっと気分が下降することもありましたが、こういう時代を越えて今があるんだなぁ、としみじみしました。半七は読んだことがないので、興味が出てきました。
読了日:2月17日 著者:岡本綺堂
http://bookmeter.com/cmt/62426017

■ガラ (動物の王国)
今は作品を書店で見つけることが出来ないので、ネットで中古本を購入。最初の一文からその世界に引き込まれる~昔、赤江作品に耽溺していた時の感覚がよみがえったというか、とにかくなんともいえない感覚が懐かしい。いろんな意味をあれこれつけて読むのはヤボったいかなぁと。でもガラを菜々緒をイメージしながら読んでしまった! 純粋な「黒」は存在しないと聞いたことがあるけれど、その中にいろんなモノが塗り固められているからなのか? 赤江作品の毒は何十年経っても消えない~他作家には感じられない独特のものだと再確認した。
読了日:2月16日 著者:赤江瀑
http://bookmeter.com/cmt/62407067

■ベースボール※
ベースボールを野球と和訳したのは子規だという話をよく聞きましたが、中馬 庚(ちゅうまん かなえ ちゅうま かのえ)日本の教育家が訳したそうですね。この作品は句読点が少なくて読みにくい~スゴく頑張って説明しているというのは伝わりました(笑)
アニメの『大正野球娘』や大和和紀さんの漫画『紀元2600年のプレイボール』を思い出してしまった。
読了日:2月16日 著者:正岡子規
http://bookmeter.com/cmt/62404703

■だれも猫には気づかない (創元推理文庫)
コテコテにガッツリ目立って猫が大活躍!という風でないのがよかった。ちゃんと人間だって考えて行動している(笑) 子どもでも簡略化して話したら楽しめそうな話だった。悪役の最期はみっともないことこの上なく・・・清く正しく美しく・・・宝塚のように、玉置浩二さんの歌のように生きていこうと思ったおばちゃんです。他の作品も読んでみたい。内容と関係ないけど、カバーが硬めで、開きにくく、本そのものが読みにくかったです~もっとグニャリ感がある文庫本の方が好きです。
読了日:2月16日 著者:アン・マキャフリー
http://bookmeter.com/cmt/62400323

■じいさんばあさん ※
人に歴史あり・・・最初からじいさんばあさんではないのですよねぇ・・・なんだかしみじみしてしまいました。来年は結婚30年になるのですが、もっと年を重ねた時にラブラブでいられるかとか、どうでもいいようなことを考えてしまいましたわ。「るん」というおばあさんの名前が可愛い!
読了日:2月16日 著者:森鴎外
http://bookmeter.com/cmt/62397690

■大凶の籤 ※
今だったらナントカ症候群とか何か病名をカルテに書き込まれそう・・・躁鬱なのかしら? バリバリ働いた反動でハイ?な行動をしてしまうのか。 タイトルはそのまんまだけど、そこにいくまでがちょっと長いかな~それとも今まで生きてきた集大成がコレだよ、ははっ!な気分なのか? 夢とのつながりを書いてみたかったのか? なんだかよくわからない(((^_^;)
読了日:2月15日 著者:武田麟太郎
http://bookmeter.com/cmt/62387738

■鯖猫長屋ふしぎ草紙
表紙は好きじゃないけれど、以前読んだ和菓子屋兄弟の話がなかなかよかったし、今月は猫の本をたくさん読もうと思っていたので購入。最初はう~ん、だったけど、後半にバタバタといろんなことが~! 猫との関わり方より長屋の人たちとの関係がよかった。あと「成田屋」のキャラが結構好き(笑) 解説は違う人がよかった・・・。続編もありそうな終わり方でしたね。
読了日:2月15日 著者:田牧大和
http://bookmeter.com/cmt/62379670

■万福追想 ※
万福は子どもの名前だったのか・・・アホな私はお菓子(饅頭系)の名前だと思って今は寂れてなかなか食べられないナァというノスタルジックな話だと思っていた。かわいそうに万福はケガ(でいいのか?)がもとで食欲がなくなり、とうとう・・・。死因をめぐる話や朝鮮の労働者に対しての主人公の気持ちとか・・・そういう時代もあったという気持ちが半分ともっと深く考えてもいいんじゃない?という気持ち半分で、なんともいえない気分。
読了日:2月15日 著者:葉山嘉樹
http://bookmeter.com/cmt/62368529

■氷雨 ※
明日はどうなるであろう・・・今でもそう考えて眠りにつくことがあるけれど、この物語のお父さんは子どもたちの明日を考えていかなくては鳴らない。自分ひとりのかかえるものと、家族がある場合はまた違う重み。親の纏う空気に敏感になる子どもたちの雰囲気とか、氷雨の中ではなくて濃霧の中にいるような感じがした。このお父さん、生き続けてくれたよね・・・!
読了日:2月14日 著者:葉山嘉樹
http://bookmeter.com/cmt/62367485

■桃 ※
エロチックな妄想とは無縁でございました・・・残念( ・ε・)
読了日:2月14日 著者:長谷川時雨
http://bookmeter.com/cmt/62364620

■こんな二人 ※
長谷川時雨さんて勝手に男性だと信じ込んでいましたが、検索してみたら女性でしたわ(笑) これは夫婦が長持ちする秘訣みたいなものが書いてある・・・って感じですかね? 4ページと短いです。>伴侶という言葉には味がある 全くその通りでございます!
読了日:2月14日 著者:長谷川時雨
http://bookmeter.com/cmt/62364269

■或売笑婦の話※
なんだか哀しいなぁ。若い学生さんの言葉を真に受けたワケではないし、ある程度の節度を持って接していたし、自分の立場とかよくわかっていた女性だと思うだけに、その心の揺れとかがいじらしくまた痛ましさもあった。千葉の農家のお大尽さん家の彼はオヤジの真似事をして、東京で女遊び、無理強いしない、いい人間ぽく振る舞って、自分の虚栄心を満たそうとしたっぽいし。彼女にはまだまだしたたかに生きて欲しいと思った。「売笑婦」という言葉にひかれて読んだ作品。「不見転(みずてん)」という言葉も初めて知った。勉強になるな!
読了日:2月14日 著者:徳田秋声
http://bookmeter.com/cmt/62352566

■貸間を探がしたとき※
地味にホラーだった。賃貸物件って難しい。昔、ひとり暮らしをしていた時に、天井に夜光シール(星のシール)を貼り付けたまま、前の住人が引っ越したらしくて、しばらくはなぜ天井が光るのだ⁉と怖かったなぁ、なんてことを思い出しました。
読了日:2月13日 著者:小川未明
http://bookmeter.com/cmt/62347928

■セメント樽の中の手紙※
タイトルだけは何回か目にしたことがあるけれど、こんなキツい話だとは思いませんでした。手紙の主はどんな気持ちで毎日仕事をして、返事を待っているのでしょう。返事なんて書けないし、あらためて仕事の危険さや家族のことを考えたのではないかと。でも怖いわ、怖い!
読了日:2月13日 著者:葉山嘉樹
http://bookmeter.com/cmt/62345041

■円太郎馬車※
たしか『イラストで見る昭和のお仕事図鑑』とかいう本に「円太郎バス」があったときいたので、それを思い出し読んでみました。圓太郎さんのそそっかしさ、おとぼけ感がおもしろく可愛らしかったです~! 作者の正岡さんという人は落語関係の本が多いのですね。
読了日:2月13日 著者:正岡容
http://bookmeter.com/cmt/62342547

■吉原百人斬り※
タイトルにひかれて読んだのだけれど、事件についてというより、これを題材にした、講談師の神田伯龍という人物がいかに素晴らしいかったかが書かれていた(((^_^;) 彼の芸を讃えて冥福を祈る作品だった。
読了日:2月13日 著者:正岡容
http://bookmeter.com/cmt/62340223

■金の輪※
金の輪って指輪のことかと単純に思っていましたが、読みながら何かもしかして・・・と思ったらやっばりだった。でもお迎えにイヤな感情は持っていなかったみたいなのでよかった。母親に話さなければ、もう少し長生きできたのかな~?
読了日:2月13日 著者:小川未明
http://bookmeter.com/cmt/62339490

■秘密※
竹久夢二の『秘密』とはだいぶ違う、大人の秘密でしたわ(笑) しかし女装した自分(主人公は谷崎自身ですよね?)をそんなにイケテる❗とおもえる谷崎さんはスゴいです~夜目・遠目・傘の内ではないかと思うのですが。初めて谷崎作品を読みましたが、彼の性癖その他に興味津々になってきました。
読了日:2月13日 著者:谷崎潤一郎
http://bookmeter.com/cmt/62335745

■美男の血 (角川文庫)
『梨園の娘』を読んだ時には謎だった部分がそうだったのか!明らかになりましたが、ちょっと人間関係(特に男性陣)がくどいかなぁ~。そこまで入り乱れたなくても(笑)と思ってしまった! 歌舞伎の演目で聞いたことはあるけど、内容はイマイチわからかったものが説明されていて、男色がキライじゃない人なら、歌舞伎入門にいいかもしれない。赤江作品ほどの毒と妖艶さはなかったけれど、榊原史保美さんや栗本さんの『真夜中の天使』を思い出しました。
読了日:2月13日 著者:東芙美子
http://bookmeter.com/cmt/62334374

■話に聞いた近藤勇※
いい話が読めるのかと思ったら違ったわ~土方さんでなくてよかった(笑) できれば沖田さんの話を聞きたい。ヒラメ顔と三段突き以外の話で。この作者の名前は初めて聞いた。『大菩薩峠』についてもボロクソな予感がして読む気にならない・・・!
読了日:2月12日 著者:三田村鳶魚
http://bookmeter.com/cmt/62324851

■冬の王※
タイトルから動物物語かと思っていたら、違った。寒い時期にこそひとりを楽しむ・・・風格のある人物なんだろうなぁと思った。特にやまばはないけれど、こういう生き方をする人もいるんだなって感じ。バイキングをちょっと連想した。
読了日:2月12日 著者:ハンスランド
http://bookmeter.com/cmt/62323822

■かにみそ (角川ホラー文庫)
同時収録の『百合の火葬』を読んだ。母親の立場をからも子どもの立場からも読めて、せつなくて仕方ない。「いやねぇ、子どもって、急に大人になっちゃうんだもの。喜ぶべきなのに、寂しいわ。」・・・本当に。昔、冬の寒い時とかに「何でお母さんはそんなに抱っこが好きなの?」「大人になったらお母さんよりも好きな人が出来たらその人を抱っこしてお母さんとはしてくれなくなるでしょ」と下の子と会話したのを思い出す。「ふーん、その頃お母さん、死んでるんじゃない?」と言われたけど(T▽T)
読了日:2月12日 著者:倉狩聡
http://bookmeter.com/cmt/62302962

■「小売商人の不正事実」について※
実家が商売をしていたので、タイトルに興味を持ちダウンロードしたのだけれど・・・これは作品と言えるのか? なんだかバカにされた気分( ・ε・)
読了日:2月11日 著者:宮本百合子
http://bookmeter.com/cmt/62297078

■夜※
竹久夢二がこんな童話を書いているとは思わなかった。何時の時代も子どもを寝かしつけるのは大変。そしてお月様はいつも見守っている。この話を聞きながら眠里につく子どもが今もどこかにいるのかな~と思うとメルヘンだわ(笑)
読了日:2月11日 著者:竹久夢二
http://bookmeter.com/cmt/62297007

■声※
愛する気持ちが強すぎて、魂が耐えられなくなったのか? 以前読んだワイルドの『漁夫とその魂』ではないけれど、魂と心は別なのかと思ってしまった。表面だけとらえると、頭がおかしい女の話にしか感じられない。
読了日:2月11日 著者:宮本百合子
http://bookmeter.com/cmt/62296846

■恋愛曲線※
結婚披露宴の祝辞かと思ったら、あれ、違う方向に・・・失恋してヤケになったのかと思いながら、実験についてを流し読みしていたら、えっ!な展開の後にええっ( ; ゜Д゜)が待っていました・・・途中でやめないで最後まで読んだ甲斐があった・・・と思うべきなのか? なんか凄まじいなぁ、と思いました。山岸涼子さんか楳図センセーの絵柄で漫画にして読んでみたい願望がチラリ(笑)
読了日:2月11日 著者:小酒井不木
http://bookmeter.com/cmt/62296466

■亀が無理してロードバイク乗ってみた準備編
『弱虫ペダル』は読むとハマりそうで恐いから読んでいないけれど、ロードバイクの話を読むのは好き。ママチャリさえまともに乗れない、歩きメインの私ですが(笑) ビアンキ、スマートになったら私も欲しいなぁ~坂バカと呼ばれるくらいにのめり込んでみたい~! Kindle版。
読了日:2月11日 著者:きっか
http://bookmeter.com/cmt/62283931

■星の世界から※
きれいで切ない、少年たちの物語。おもちゃや本の貸し借りって信頼関係がないと続かないですよね。ふたりの関係がとてもよかった。相手を思いやる気持ちが純粋で最後に泣けた。小川未明はホラー系よりやっぱりこういう話がいいです。
読了日:2月11日 著者:小川未明
http://bookmeter.com/cmt/62277799

■女※
ああ、勘違い!とでもいうのか、私も最近はいろんなものを置きっぱなしにしてあれがない、これがないとさわいでしまう。お金が見つからないとそれはやはり大騒ぎするよね・・・しかし、拷問されても罪を認めず、無罪を訴えたおっさん、スゴイ!
読了日:2月11日 著者:水野仙子
http://bookmeter.com/cmt/62272875

■秘密※
箸が転んでもおかしい年頃の娘さんたちの話ですかね~?自分たちだけの秘密の世界、自分だけの秘密の世界がすべてだった時代も合ったなぁ、なんて懐かしく思いました。 夢路の描く女性たちはあのほほえみの裏にいろんな秘密を隠して居るんでしょう。
読了日:2月10日 著者:竹久夢二
http://bookmeter.com/cmt/62272250

■かにみそ (角川ホラー文庫)
ホラーというくくりでいいのかなぁと思ってしまう。蟹の話す感じが可愛らしい。まどマギのアイツを連想するようなキャラだった。哲学者みたいだったり少女みたいだったりお坊さんみたいだったり・・・『食堂かたつむり』のエルメスを食べる場面を思い出したけど、こちらの方がずっと儀式めいていてよかった。読後の余韻に浸りたいので、同時収録の「百合の火葬」はしばらく後に読もうと思う。
読了日:2月10日 著者:倉狩聡
http://bookmeter.com/cmt/62270240

■笑わなかった少年※
私が小学生の頃もまだまだお金持ちと貧乏とわりとはっきりわかれていたような気がする。先生の質問の仕方もどうかと思う。「同情」という言葉の意味をあらためて深く考えた。『トーマの心臓』で「そういう気持ちってやさしいもの」とエーリクがユーリに言っていた気がする。ちょっと仕事でイラついていたけど、休憩時間を利用して読んでよかった。
読了日:2月10日 著者:小川未明
http://bookmeter.com/cmt/62264660

■モナ・リザは高脂血症だった―肖像画29枚のカルテ (新潮新書)
Kindle版。対象となる絵画や仏像等の画像がないので、途中で検索したりしていたら、だんだん読むのがイヤになってしてしまった~! ミロのヴィーナスの妊娠線とか美術品に対して、何だかわからないけど感動する!というのがないパサパサした感性の人だなぁという感想しか最後には残らなかった。貴方たちにはこんな見方は出来ないでしょう、フフン!感が続けて読むと鼻についてきた。特に仏像に関しては不快だった。信長について調べる時、その部分だけを付けたしみたいに読んでふーん、となるような読み方をすればよかった。
読了日:2月10日 著者:篠田達明
http://bookmeter.com/cmt/62257690

■さしあげた腕※
『わるい花』『落葉』に続いて読んでみた。読んだらこの作者のことがわかるかな、と思ったけれど全くだった。「さしあげた」のは誰に?神様に?宇宙に? なんだか難しい宇宙理論を聞いているような・・・哲学者なの? 『わるい花』が一番読みやすくなんとなくわかった気になる作品だった。
読了日:2月10日 著者:グルモンレミ・ドゥ
http://bookmeter.com/cmt/62256525

■落葉※
途中『ミラボー橋』(詩)を連想したのだけれど、結局人生論なのか?
読了日:2月10日 著者:グルモンレミ・ドゥ
http://bookmeter.com/cmt/62256449

■わるい花※
庚申薔薇がわからなくて検索してしまった! あと口紅水仙みたいなエニシダもあるのかと。このタイトルの悪い花、コレは個人の感性の問題ではないかと。自分の気持ちの持っていきようがないから花屋にイチャモンをつけているように感じました。花はただ人に喜ばれるために咲いている、と美輪さまがおっしゃられていた気がする。
読了日:2月10日 著者:グルモンレミ・ドゥ
http://bookmeter.com/cmt/62256280

■時計のない村※
モノの便利さに頼り過ぎるといらぬ争いが起きるというか・・・時計はあれば便利だけれど、なくても生活の中の知恵があればうまく対処出来る。しかしどこにもアイツが持っているならオレだって!なムダに張り合う人っていますね。時計屋だけは損してないけど。
読了日:2月10日 著者:小川未明
http://bookmeter.com/cmt/62255725

■ランプの下で※
自分に書かれた手紙を読んでいるような気持ちになった。近況報告って感じ(笑) 最後のリルケの詩「冬」がとてもよかった。一行目から素晴らしい・・・! 堀辰雄の作品は、これがはじめてかもしれない(((^^;)
読了日:2月10日 著者:堀辰雄
http://bookmeter.com/cmt/62255612

■世直し! 河童大明神 (徳間文庫)
河童のぎーちゃんが可愛らしくてたまらない!(笑) 春雪さんのキャラもいいし、続編を期待したいです。自分のためだけでなく誰かのために、それが世の中を明るく楽しく照らしてくれるならこんなに素晴らしいことはないですね。
河童についての知識も増えたような気がします。紹介して下さった皆さん、ありがとうございました‼
読了日:2月10日 著者:立花水馬
http://bookmeter.com/cmt/62251977

■宝に食われる※
宝というのは仏像や仏教美術のことでいいのかな? 自分が宝を食べたいとか食べられたいのではなく、エセ評論家ぶった解説するお坊さんが、自分が仏像などを支配しているつもりでもとっくにパックリ食べられているよ、それに気づかないおバカさんって感じなのかな? 私だったら、互角に芸術・美と向かい合い、勇敢に闘うのに、長く奈良に滞在出来なくて残念だったわ、みたいな愚痴なのかな?
読了日:2月9日 著者:宮本百合子
http://bookmeter.com/cmt/62243273

■尼になった老婆※
タイトルは信心深いおばあさんの話というイメージだけれど・・・どんな形であれ、偉い人、憧れの人が触れたモノには自分もさわりたい、切れ端だろうと欲しいとなり・・・ああ、現代でもあるよね。自分勝手な信仰心。南無阿弥陀仏!
読了日:2月9日 著者:田中貢太郎
http://bookmeter.com/cmt/62240400

■白い雌鷄の行方※
寅年生まれがいると猫がいつかないって初めて聞いた。犬はたくさん餌を食べるだけだし猫はいつかないので、玉子を産むニワトリなら飼っていいと立派な雄鶏と白い女性らしい雌鶏がやって来た。玉子を産むようになり、もう一羽雌鶏が来たけどコイツは白い鶏に意地悪する。この茶色い雌鶏は猫に狙われ、気をつけていたのに雄鶏も被害にあい、鶏は飼わない方がよかった的な方向に。ある日いなくなった白い雌鶏。売られたのかもと考える一方で、雄鶏といた姿を思い出し、雄鶏をさがしに行ったのでは、と思うラストが少女らしい余韻があってよかった。
読了日:2月9日 著者:水野仙子
http://bookmeter.com/cmt/62235586

■疵※
母親の気持ちが切ない・・・親は思想が云々なんてことよりやっぱり子どもが一番だよね、子ども、それも娘だったら身体に疵をいくつもつけられるなんて堪らない!
読了日:2月8日 著者:小林多喜二
http://bookmeter.com/cmt/62236108

■ガンスミス (幻冬舎文庫)
Kindle版。イマイチ時代設定がわからなくて、う~ん、となってしまった。漫画とかになったらわかりやすいのか? 現在の世界の核に対する考え方、保有云々に対して、一般の人たちに警鐘を鳴らしたいということなのか? レールガンときくと別のモノがうかんできてちょっと困ってしまった(((^^;)
読了日:2月8日 著者:荒川匠
http://bookmeter.com/cmt/62230890

■或旧友へ送る手記※
ただぼんやりとした不安、これをずっと感じて暮らすのは息苦しくて仕方なかったろうなぁ・・・と思った。それともこの気持ちをずっと抱えている人間が物書きには適して入るのかなぁ、なんて考えてしまった。
読了日:2月8日 著者:芥川竜之介
http://bookmeter.com/cmt/62226831

■散歩※
銀座でウーロン茶を飲もうとわざわざ電車に乗って出掛けたのに、最後はムッツリなふたり・・・お出かけ前のウキウキした感じといざ出掛けてからの気持ちの変化がなんともリアル(笑) 現代でもありそうな、夫婦の本音がチラホラがなかなか面白かったです。
読了日:2月8日 著者:水野仙子
http://bookmeter.com/cmt/62209403

■赤い姫と黒い皇子※
赤と黒と組み合わせで、メロドラマ的なものを期待していたのですが、ちょっと違ったかな? ふたりの結婚に余計なことを言った占い師が悪いと思う。案外、うまくいったかもしれないのに。
読了日:2月7日 著者:小川未明
http://bookmeter.com/cmt/62209021

■犬の威厳※
奥様方の井戸端会議って雰囲気・・・犬の凛々しさと自分のダンナさまを比べるのは・・・よいダンナさまらしいのに、本人が聴いたらもう家出したくなるでしょう! でもこれもノロケなんですかね~? ちょっとノリツッコミみたいでした。
読了日:2月7日 著者:水野仙子
http://bookmeter.com/cmt/62208765

■夜と霧の隅で (新潮文庫)
エッセイよりもこういう作品の方が読みたい。自分も昔、精神科に入院中の患者さんたちに会った事があるので(外出可の患者さんたちと映画鑑賞を見ました)その時のことなど表題作を読みながら思い返していました。『谿間にて』はフトオアゲハが気になり途中で画像検索してしまった。終戦と蝶、そのつながりで『八月の青い蝶』を思い出してしまった。蝶を食べるゴキ、イヤだ~! あと虫の描写が多いので、嫌いな人は読めないと思う。
読了日:2月7日 著者:北杜夫
http://bookmeter.com/cmt/62208310

■気にいらない鉛筆※
ワガママな坊っちゃんだ! 自分で使うものは自分で買いにいかないと。妹にやさしさと庭の草花がキヨをなぐさめてくれた。この家から放れてまた辛いことがあっても野の花を見て人やさしさを思い出してほしい、と思ってしまった。ワガママな兄ちゃんにはバチがあたりますように!
読了日:2月7日 著者:小川未明
http://bookmeter.com/cmt/62188549

■私は海をだきしめていたい※
ロマンチックなタイトル、内容もそうだと言えないこともない。不感症の女の肉体のみを愛する主人公、屈折しているなぁ・・・海に抱かれたいのではなく、海を抱きしめたい・・・そんなこと考えたこともないな。
読了日:2月7日 著者:坂口安吾
http://bookmeter.com/cmt/62188485

■四行詩※
本当に四行の詩一編しかなかった。こういうタイトルの短編集かと思っていたのに
読了日:2月7日 著者:富永太郎
http://bookmeter.com/cmt/62188401

■食堂のおばちゃん (ハルキ文庫)
『月下上海』がよかったので、この本も楽しみにしていました~! 食べ物の描写がうまい‼ 『鴨川食堂』と比較してはいけないのだろうけれど、やっぱりちがうわ~! 『すしそばてんぷら』にいたっては、論外と言いたくなるような・・・(^。^;) どの料理も美味しそうだし、調理する人の愛を感じる。築地に買い出しに行く様子もちゃんと映像で浮かんできたし。最後はちょっと出来すぎかな、と思いましたが、このくらいの出来事、出会いがあっていいのかも。巻末のレシピもよかった。他の作品もまた読もう!という気持ちになった。
読了日:2月6日 著者:山口恵以子
http://bookmeter.com/cmt/62187004

■好色※
容姿を形容する言葉が美しくて、オレ様な態度の男にもはぁ、いるよね、こんな人~と思いながら読んでいたけれど、最後のアレは・・・なんだって⁉という感じでした。憤(フン)死になるのかなぁ・・・だとしたら、やるな、竜之介👍
読了日:2月6日 著者:芥川竜之介
http://bookmeter.com/cmt/62185691

■嘘をつく日※
病院内で「四月馬鹿」を楽しもうとするのはやめて・・・退院してからもやめてほしい。
読了日:2月6日 著者:水野仙子
http://bookmeter.com/cmt/62185269

■北大路魯山人: 120話すべて収録+綺麗な写真と読む
「美味しんぼ」で読んだ気がする話をアチコチ選びながら読んだ感じ。写真がもっとたくさんあったらよかった。時代により環境もかわるし手に入らない食材もあるし、正直、本当にウマイのか?と思うものもある。納豆のお茶漬けとか絶対不味いと思う。尊大さがアチコチにもキラキラ散りばめられていましたわ。
読了日:2月6日 著者:北大路魯山人
http://bookmeter.com/cmt/62171456

■あそび※
時々出てくる横文字がうっとおしかった。あとたまに出てくる凄いたとえにその気色悪さを実感したり(物干し竿と一緒についていたナメクジをつかむとか) ~Σ(T▽T;)、ハタキのはなしに納得したり。
タイトルが「あそび」だけれど、勤務態度の話というか、斎藤一人さんが「ラクではなく楽しい方を選びましょう」と仕事について書いていたような気がするので、それを思い出しました。人のことをかれこれ言う前にの自分もちゃんと仕事しないと!「朝日」が煙草だとわかっていても、太陽が浮かぶので、一瞬手が止まってしまった(笑)
読了日:2月6日 著者:森鴎外
http://bookmeter.com/cmt/62171377

■六羽の白鳥※
小さい頃に読んで好きな話だったので、あらためて読んでみた。私はイバラでベストを編む、と記憶していたけれど違ったなぁ。でも懐かしかった!
読了日:2月5日 著者:グリム兄弟
http://bookmeter.com/cmt/62162841

■灰色の姉と桃色の妹※
姉妹で性格が違うとか外見が違うとかでコンプレックスを感じるというのはわかるけど、なんかこのおねーさんは違う。魔女のように怖い(>_<) 妹には逃げきって幸せになって欲しいけれど、関係ない犠牲者が増えるのも・・・誰かおねーさんをなんとかして!と思ってしまった。小川未明さんの話ってなんとも言えない怖さがまとわりつくものがあるので、タイトルだけでだまされてはいけないと思う(◎-◎;)
読了日:2月5日 著者:小川未明
http://bookmeter.com/cmt/62161596

■内気な娘とお転婆娘※
書いてある内容は現代でもあるしありうること。電車内での出来事とか、確実に今もあるでしょう。気の弱そうな、大人しそうな女性をターゲットに揺れにまかせて必要以上に接近するとか・・・ああ、キモい‼ 相手に嫌がらせを受ける可能性を考えると、あまりキツい態度がとれないとか、難しいことも有るけれど、毅然と凛々しく生きて生きたいなぁと思いました。
読了日:2月5日 著者:伊藤野枝
http://bookmeter.com/cmt/62161120

■漁夫とその魂・他―ワイルド童話集 (英和対訳学生文庫)
『キャンタービル屋敷の幽霊』を読み終わった後に紹介されていたので、ダウンロードして読みました。英文対訳ではないのですが。人魚姫と反対に人魚に恋して魂をなくしても人魚と海で暮らしたいという男の話。男は魔女に頼み込み、魂を体から切り離す。ここでちょっと分かりにくいのが心は別にあって、これは人魚姫への愛でいっぱいだから、魂が心を欲しがってもならないという・・・霊=心の図式は成立していない・・・このあたりが( ・◇・)?となってしまう。結論は愛こそすべてだった気がする。
読了日:2月5日 著者:オスカー・ワイルド,林原耕三
http://bookmeter.com/cmt/62157676

■ものぐさじじいの来世※
おじいさん、たしかにものぐさ! 私の祖父もおしゃべりではなかったけれど、働き者だったからなぁ。何かに生まれ変わる必要はなかった気はするけれど、おじいさんがもしかして自分はさみしいのかも?なんて感じる瞬間がくるのかなぁ。漂う暮らしもいいだろうけれど、う~ん、とちょっと考えてしまう。
読了日:2月5日 著者:小川未明
http://bookmeter.com/cmt/62156469

■オカアサン※
タイトルがカタカナなのは、鳥の口真似の話だったからなのか~最初、昔むかしの母恋しの物語かと思っていたので、あらら(^。^;)でしたが、よい話でした。鳥屋から買った鸚鵡のロオラの来歴についてアレコレ想像する主人公。なんかほほえましい。推理した家庭のことも思いやっていたし、ちょっとせつなくもあり、やさしい気持ちになれた気がする。
読了日:2月5日 著者:佐藤春夫
http://bookmeter.com/cmt/62154596

■おにんぎょうさまがた (集英社オレンジ文庫)
タイトルが「おにんぎょうさんたち」ではなく「おにんぎょうさまがた」なのはドールだからではなかったのか・・・というホラー感がある短編集でした。お迎えする、という言葉が使われていたので、このことに言い方も定着したのかな? 今日、目黒雅叙園でおひなさまをたくさん見てきたので、あのおひなさまたちにも不思議な力があるのかも、と思いました。この作者は初読みでしたが、他のも読んでみたい。
読了日:2月5日 著者:長谷川夕
http://bookmeter.com/cmt/62153196

■サラダの謎※
サッサッサッ、サ~ラダ~サラダの国から来た娘~♪ なんて歌や「サラダ記念日」とかありますが、この作品で大切なのはレタス! レタスチャーハンとかも美味しいですが、あのエジプトのミン神が大好きだと知った今となってはちょっと複雑な気分ですが(´-ω-`) こういう何気ない外国の日常、日本との違いを書いたものを1つ読むだけでも、なんか世界が広がる気がします(笑) また固いパンの使い方になるほど‼と思いました。
読了日:2月5日 著者:中谷宇吉郎
http://bookmeter.com/cmt/62150236

■霊感検定 (講談社文庫)
シリーズものだったのか~! 学生の霊感探偵ごっこかと思ってまぁ冷やかし程度に読むつもりだったのに(大変失礼で申し訳ない‼)ちょっと引き込まれてしまった!(笑)
読了日:2月4日 著者:織守きょうや
http://bookmeter.com/cmt/62126809

■青鬼の褌を洗う女※
青鬼ってなんだろう、と思いながらタイトルが面白かったので読んでみた。母と娘の確執みたいなものもあるし、戦中(後)小説でもあるし、女性の自立みたいなことも考えた。サチ子という名前も本を読み終わった後ではう~んとかんがえてしまう。母親をバカだと思う反面、もしかしたら自分の中にも下らない見栄はりなところがあるので、それが肥大化したら同じようにバカな態度をとって暮らしていたかも。坂口安吾は難しくて読めない!というイメージがなくなった。
読了日:2月4日 著者:坂口安吾
http://bookmeter.com/cmt/62117601

■鳥獣剥製所 一報告書※
こちらは短編。仲代達矢の一人芝居でみたいような・・・年齢的にはあわないのだろうけれど。女性や母親に対する感情がいつも複雑に揺れているような感じがする。長編のあるのかな、あったらちょっと読んでみたいかも。
読了日:2月3日 著者:富永太郎
http://bookmeter.com/cmt/62108265

■夜の讃歌※
この人はとてもロマンチストなんだと思った。死への恐怖がそういう言葉を選ばせているのかもしれないけれど、一生懸命に自分の中にあるものを伝えようとしている気がする。
読了日:2月3日 著者:富永太郎
http://bookmeter.com/cmt/62108147

■遺産分配書※
短編かと思ったら詩のようなものだった。ひとりごとみたいな、ちょっとうつくしい気取った様な言葉にも感じる。どんな人か知らないので検索したら24歳で亡くなっていた・・・だったらこのことに作品の雰囲気もなんとなくわかる気がする。
読了日:2月3日 著者:富永太郎
http://bookmeter.com/cmt/62107727

■すしそばてんぷら (ハルキ文庫)
表紙買いした一冊。タイトルどおりお江戸で人気、現在まで残る志にせの味に、おばあちゃんがiPadを利用して作るおやつや、隅田川周辺の散歩風景なども楽しい。主人が早朝のテレビ番組のお天気おねえさんだったので、失恋して、幼なじみがいて・・・でハズレたらイヤだな~と思いましたが、なかなか楽しく、鰻や玉子焼き、いろいろ食べなくなりました! 続編がありそうな雰囲気。おばあちゃんのいう「コーラー」の発音、笑えました~言うよね(笑)
読了日:2月3日 著者:藤野千夜
http://bookmeter.com/cmt/62098582

■透明猫※
タイトルにひかれて読んでみた! ホラーたのかと思ったら、ちょっと違ったけれども、自分も透明人間になったらどうするかなぁ~なんでも考えてみた(笑) 犬でなくて猫なのがやはりポイントかなぁ~。特に悪人もいなくて、なんだかフフフな気分になった作品だった。
読了日:2月3日 著者:海野十三
http://bookmeter.com/cmt/62097107

■軍艦金剛航海記※
なんとものどかな雰囲気・・・緊迫感のある艦の様子が描かれているのかとちょっとドキドキしていましたが、あれ、違った~!と言う感じ。でもこんな時期もあったんでしょうね。ハンモックの寝心地とかどうだったのかな~ラストの文書がとても良かった!
読了日:2月2日 著者:芥川竜之介
http://bookmeter.com/cmt/62089197

■六月十九日※
自分の誕生日についてアレコレ考える、自分はこのウチの子どもではないのでは、とか・・・人間の考えることってだいたい下らなくて、それは作家さんでも私でも同じ~(^。^;) こういう一面を知るとなんとなくふふっ、と嬉しくなる!
読了日:2月2日 著者:太宰治
http://bookmeter.com/cmt/62075377

■愛読書の印象※
『水滸伝』『西遊記』・・・テレビや雑誌でつまみ食い的に知っている本なので、ちゃんと読まないと!と思いました。「静な力のある本」を私もたくさん読みたいです。
読了日:2月2日 著者:芥川竜之介
http://bookmeter.com/cmt/62074991

■キャンタービル屋敷の幽霊
面白く読みました。幽霊の悲哀というか、なんでそこまでして幽霊であることを全うしようとしているのか・・・。アメリカ人とイギリス人の気性の違いとか、登場人物それぞれいい味を出していましたね(笑) ラストに向かうにつれての雰囲気もよかったです。挿し絵もなかなか効果的でした。ワイルドのイメージが変わった作品でした。
読了日:2月1日 著者:オスカー・ワイルド
http://bookmeter.com/cmt/62068379

■ねこや堂物語 タケノコノベルズ
骨董品屋の看板猫・クロ、店番も話も出来ます! (笑) ほっこりよりファンタジー系? なんだかほっこりとする、カワイイお話が詰まっていました。もう少しクロの活躍(?)が読みたかったな。
読了日:2月1日 著者:ねこや堂
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■いいおじいさんの話※
天使は羽根があるのに飛ばないのか・・・と思ってしまった。おそらく薄着だろうに裸足だなんて。ウチの子どもたちも2月の寒い時期に産まれ。里帰り出産で両親がいろいろ配慮してくれたことを思い出しました。無駄に言い争うことをせず、感謝するおじいさんの姿が浮かび、それはとても神々しく感じました。いいおじいさん、という言葉にたくさんの経験を重ねてきた人という重みもあるのだなと思いました。
読了日:2月1日 著者:小川未明
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■ねこ※
猫のお母さんの気持ちが良く分かる。親になったらやっぱり子どもにはしあわせになって欲しい。自分が体験した辛い思いとかはしてほしくない。猫だったらもうその日を生き延びるかどうかが一番の問題になる。いなくなった2匹もどこかでたくましく生きていて欲しい。そして自分たちはお母さんに愛されてたことをなんとなくでもいいから覚えていて欲しい。
読了日:2月1日 著者:小川未明
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誤字脱字をブログでは訂正したつもりです💦



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1. Posted by 猫ムスメ   2017年03月02日 07:39
「100万回生きたねこ」、私にとってバイブルのような存在です。家に唯一ある絵本で、幾たびの引越しも経て、常に私と共にいます。今でも読んだ瞬間泣ける自信がありまよすよ(笑)。佐野洋子さんはエッセイも格好良くて大好きです。

ちなみに彼女が乳癌で亡くなった時「100万回生きたねこ」がまた一時的に話題となり売れましたが、私は本屋さんで「ほら、あれください! なんだっけ、ほら〜あの〜あれよ! 100万回死んだねこ‼️」と言う親子連れを目撃しました( ̄◇ ̄;)
惜しいが、違う…
2. Posted by オスカー   2017年03月02日 10:54
猫ムスメ様
本のタイトルって案外間違って覚えていることがありますよね(笑) あと作者の勘違いとか。 飼い猫でなく野良猫で家族と過ごした日々が本当に宝物だったんでしょう。ボロボロになるまで持ってもらえる一冊、作者は嬉しいし、そういう本に出逢えるって素晴らしいと思います!
3. Posted by ミューちゃん   2017年03月02日 16:54
5 オスカーさん、こんにちは
東京は少し雪が積もっただけでもパニックになるから、もし大震災や大災害が起こったら本当に、どうするつもりなんだろう?関東大震災から、あと数年で100年を迎えるから、もうそろそろ…て真剣に思ってしまうから「東京防災」は必読な本だと思います
4. Posted by オスカー   2017年03月02日 22:23
ミューちゃん様
まだ東日本大震災の余震がありますからね。ウチの近くのサンクスが閉店になってしまい(ファミマにはならなかった)震災の時にはみんな買い物に行ったのになぁと思いました。開高健さんが榮太郎ってみつ豆(あんみつだったかな?)が備蓄品として良いと書いていたのを読んで(最後の晩餐)すぐ買いにいきましたよ!
5. Posted by のざわ   2017年03月03日 10:08
オスカーさん、おはようございます。2月の読書もたくさんされましたね!童話からプロレタリア作家から洋の東西を問わず。それらにコメントをつけてあって、ざっと読ませていただきました。
坂口安吾は高校の現代国語の先生が大学で卒論に選んだとお聞きしました。「静かで力のある作品」に私もあこがれます。
6. Posted by オスカー   2017年03月03日 20:13
のざわ様
なんとなく勢いで作品数だけは多くなりました(^_^;))) なるべく感想は書くようにしていますが、なかなか難しいです。安吾作品を若いうちに読む人ってスゴい!と思います。 今月は詩集も読みたい気分になっています(笑)

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