2017年04月05日

菫青雲便りNo.3:発車オーライε=ヽ(*・ω・)ノ

♪若い希望も恋もある
 ビルの街から山の手へ
 紺の制服身につけて
 私は東京のバスガール
 発車オーライ 明るく明るく走るのよ



4月3日の読売新聞一面の編集手帳に吉原幸子さんの『発車』という詩の一部が載っていたので、その詩の内容に関係なく♪東京のバスガールのザビを思い出してしまいました(;゜゜)



高校の教科書にこの詩が載っているものもあるそうです。いつまでもこの場所にはいられない、周りからせかされているような気持ち、旅立ちへの不安などを多感な十代に読みとって欲しいのかしらん?


私にはむしろ学生向けというより大人の女性へ自立を促しているように感じますね~ダメ男に早く見切りをつけて新しい人生を歩きなさい、みたいな(笑)


いつ発車オーライ!!になるのかはわかりませんが、どんな立場の人であれ「明るく明るく」自分のペースで安全運転で走っていってほしいです。





「発車」

    吉原幸子


こはれた目覚まし時計のやうに
もう ながいこと
わたしのなかで
発車のベルが なりやまない

柱の傍らに化石して ボタンを押す
不きげんな車掌は わたし
うすぐらい座席の隅に目をつぶって待つ
不きげんな乗客も わたしだ

発たう 青い海辺へ
囚われない ひとりの空へ
屋根々々の 夕ぐれの
このまとひつく風景を 捨てて

発たう

ただ あのベルがなりやんだら






rohengram799 at 08:06コメント(4)トラックバック(0) 

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コメント一覧

1. Posted by Ray   2017年04月05日 12:55
5 いい詩ですね。普段文学を味わってないので、こちらで紹介していただくと、いいな〜とじわじわ思います。

「柱の傍に化石して ボタンを押す」
という部分、特に好きです。
2. Posted by トリテン   2017年04月05日 16:03
「東京のバスガール」はコロンビアローズさんでしたね。
今ではバスガイドと言うのですけど (^^ゞ

「発車」の詩は、高校の教科書で何を伝えたいのか?
オスカーさんの「ダメな男に早く見切りをつけて・・・・」という解釈の方が合っているようで、何度読み返してもそうとしか思えなくなりました。
そんな感想を書いたら、国語は0点ですね。(笑)
3. Posted by オスカー   2017年04月06日 07:56
Rayさま
吉原幸子さんは人気のある詩人みたいです。私の中の女性詩人ですぐ浮かぶのは石垣りんさんなのですが。中学時代まではよく詩集を買っていました。乙女でした(笑)
4. Posted by オスカー   2017年04月06日 08:00
トリトン様
仕事が休みの時に恋愛アンソロジーを3冊も続けて読んだからかもしれません(笑) 『オトナの片思い』が特によかったので、オススメします。 バスガイドさん、修学旅行の時に一緒に写真を撮るのが男子中学生の定番だったような(≧▽≦)

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