2017年06月03日

さくも便りNo.4:家族

この前、ダンナさんと久しぶりに映画を観てきました。『家族はつらいよ2』です!


父・周造(橋爪功)と母・富子(吉行和子)の熟年離婚危機を乗り越えた平田家に新たな問題が発生!
あちこちキズが目立つ車を見て、家族が「免許返納」をすすめるのですが、周造は断固拒否(`Δ´) 奥さんはオーロラを見る旅に出掛けているので、同居中の長男の嫁は大変。高校時代の同級生(小林稔侍)と40年ぶりに再会し、その後にプチ同窓会をひらき、酔っ払った状態でふたりでご帰宅。そして翌朝、とんでもないことに・・・なんですが、なんだかんだいってもこの家族は『渡る世間は鬼ばかり』の家族のようによく集まっている気がします。好き勝手にやっているオヤジさんがうらやましいですわ。


今の高齢者を取り巻く問題をコミカルに描いているので、あちこちから笑い声が聞こえました。私にはちょっとふざけすぎに感じるところもあったのですが。




池井昌樹さんの詩にも、奥さんや子どもに向けての詩がたくさんありました。私が買った本は父親になって以降の詩集から「家族について」を意識して選んでまとめた1冊のようです。ひらがなも多いし、挿し絵(?)もなんか気にいったので買いました。ひらがなの多さが「こころの不思議さ」をあらわしているのかなと思います。漢字が多かったり、カタカナだったりしたら、また印象がかなり変わるでしょうね。



今月は父の日がありますね。かなり早いですが、父親をうたった作品もありましたので、書いておきます。なんだか胸いっぱい・・・せつなくて、泣けてきましたρ(・・、)




『灰色の空いっぱいに』


ああ ちちが
ちちがいました
あれからときがたちました
むすこもおおきくなりました
わたしはとしをとりました
すっかりさびしくなりました
こんなにさびしくなってから
ようやくあなたをおもいます
ちちにておわせしひとのこと
出勤途上のふゆのそら
はいいろのそらいっぱいに
ちちがわらっているのです
それでいいともわるいとも
げんきでいろともいるかとも
なんともいわないちちですが
いつかどこかでみたような
はじめてあった日のような
ああ ちちが
はいいろのそらいっぱいに




rohengram799 at 08:40│Comments(8)TrackBack(0)映画 | 空のお城図書館

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この記事へのコメント

1. Posted by ミューちゃん   2017年06月04日 17:08
5 オスカーさん、こんにちは
高齢者を描くにしても、そりゃあ映画ですから、多少、コメディーになり過ぎるのも仕方ないでしょうね父の日って、まだまだ母の日に比べてマイナーと言うか何て言うか…娘さんが父の日に何をプレゼントを知りたいですね。まぁ、お酒類をプレゼントしたら妥当だと思いますが(笑)
2. Posted by 見張り員   2017年06月04日 17:39
「灰色の空いっぱいに」
読んで泣けました。私は父の死が実は私のメンタルにただならぬ影響を及ぼしているんじゃないかと思い始めております。父の死の後、仕事がつらくて辛くてならなかったのにそれを解ってもらえなかったつらさが今になって…。
オスカーさんもお父様を想うとき、なにかどこか苦しいような気になったりしませんか?
肉親を亡くすって…いろんな意味でつらいですよね。
3. Posted by 猫ムスメ   2017年06月04日 17:40
「灰色の空いっぱいに」ヤバイですね(><)
読んで私も泣いちゃいました。

お父さんってこういう存在なんですよね…
4. Posted by トリテン   2017年06月04日 22:16
私も「家族はつらいよ1」は観ました。
橋爪功と吉行和子のコミカルな夫婦役がいいですね。
こちらではもう20時過ぎのレイトショーしかかかっていないので、残念。

私の父も、もういつ別れが来るのかわかりませんが、その日も遠くはないと思います。
5. Posted by オスカー   2017年06月05日 23:00
ミューちゃん様
ダンナさんも「笑いをとらないと!」と言っていましたが、う~ん、やっばり・・・というのは気持ちに余裕がないからでしょうか? 父の日のプレゼント商戦、お中元の早期割引と一緒になっているような(;´∀`)
6. Posted by オスカー   2017年06月05日 23:08
見張り員さま
この詩を読んだ時に一番最初に浮かんだのは見張り員さまとまろゆーろ師匠のおふたりのことでした。小さい頃は父親にくっついてあちこち配達について行きましたが、中・高になり家を離れ結婚してからは会話も少なくなり、または倒れてからは全く話せなくなってしまったので、あの時こうしていれば・・・なことばかりです。親がいないってなんともいえない気持ちです。母上さまがお健やかでありますように。見張り員さまもムリなさらずに!
7. Posted by オスカー   2017年06月05日 23:12
猫ムスメ様
息子と娘ではまた感じ方がある違うところもあるかもしれませんが、突然、自分がどうしようもなく子どもにもどる時があります。最初のことばかりもう泣けてくる詩でした。こんな気持ちの人が世界中にたくさんいるのだと思います。
8. Posted by オスカー   2017年06月05日 23:17
トリトン様
「家族はつらいよ」相変わらずのおこりんぼなダンナさんでしたわ~息子に車を譲って自分は新車・プリウスを買おうとしたり。次は何が起こるのかしら? 父上様には長寿日本一を目指していただきたいです。いつまでもお元気でいて下さいますように。

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