2017年12月26日

暮歳雲便りNo.24:女人と煙草

『羽州ぼろ鳶組 九紋龍』を読み終わりました。今回も時代小説に欠かせない人情やお家の事情やら盛りだくさんでありましたが、うまくまとまっていたなと思います。

http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396343750


作品中に「女天下」という言葉が出てきました。韓国ドラマにこんなタイトルがあるようですが、見たことはないです。「女正月」は前にも書きましたが1月15日のことで、この日で正月のすべての行事が終了。この日は、女性たちが暮れのおせち料理作りから年始客の接待など、何かと忙しかった正月の疲れをとるための休息日。「女天下」はいつでもOKの「愛妻家の日」的な感じで書かれていました。殿方たちの慌てぶりというか「お宅もですか?」みたいな雰囲気が笑えました。古典落語の演目にもある言葉なんですね。


【女天下】
http://sakamitisanpo.g.dgdg.jp/onnatenka.html



あと、きざみ煙草についてもいろんな産地があったんだ~と。「甲州の生坂」はじめて聞きました。地名では長野県にあるんですよね。コチラも落語に。

【煙草好き】
https://www.jti.co.jp/tobacco/knowledge/society/rakugo2/01.html

どちらもスマホでは拡大しないと読みにくいので、あとでゆっくり読みたいと思います。


ぼろ鳶の源吾の奧さまは現在妊娠中なので「タバコはやめなさいよ~」と産地にフムフムしながらも、禁煙をすすめたくなりました(笑)




rohengram799 at 15:51│Comments(4)空のお城図書館 | 落語

この記事へのコメント

1. Posted by ミューちゃん   2017年12月27日 17:01
5 オスカーさん、こんにちは
今で言うと「女性が働きやすい○○」だとか「女性が活躍する○○」みたいな事を安倍さんが言ってますが、そう言うのって個人の受け止め方次第なんじゃないかな?て思ったりします反対に「○○ハラ」が多くなったのも事実。セクハラなんて最近は女性から男性に向けての嫌がらせが多くなって来ましたからね僕個人としては「男のくせに」とか「女のくせに」て言ってる奴は男女問わず大嫌いです
2. Posted by 猫ムスメ   2017年12月27日 17:59
「女天下」も「煙草好き」も落語ではタイトルすら聞いたことがありません。おそらく今はもう一般的に演じられていないか、もしくはタイトルが変わっているのではないでしょうか。
とは言えこういう消えた落語を発掘し蘇させる活動をする噺家さんもいますから、もしかしたらどこかでか買っているかもしれませんね(^^;

最近また時代小説を全く読まなくなりました。今、好んでいるのは新田次郎氏の山岳小説。高校時代に読んだ時はよくわかりませんでしたが、今は夫の影響で山の名前や形が若干わかるようになったので面白いです^^
3. Posted by オスカー   2017年12月28日 12:06
ミューちゃん様
男女の性差を云々はよろしくない、とかいうこと自体、差別意識が強い気がしますね。なんでもハラスメントになってきて、その言葉のイメージだけで中身は置いてきぼりな気がします。
4. Posted by オスカー   2017年12月28日 12:09
猫ムスメ様
2冊読んだら2冊買い・・・というかんじで積ん読本が減りません。 浅田次郎さんの『神坐す山の物語』を買ってあるのでなるべく早く読みたいです(笑)

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