2019年01月01日
萌月雲便りNo.2:新しい食卓
讀売新聞の編集手帳に石垣りんさんの『新年の食卓』という詩の一部が抜粋されていました。全文を知りたくて検索したら、たくさんのブログ記事で紹介されていました。有名な詩なのですね~きっと。私は教科書で習った『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』が印象深くて(※)
皆さまの新年の食卓は? 新しい年の最初の食卓、美味しい時間になりますように。
『新年の食卓』
石垣りん
元日に
家族そろって顔を合わせ
おめでとう、と挨拶したら。
そこであなたは
どこからおいでになりましたか、と
尋ねあうのも良いことです。
ほんとうのことはだれも知らない
不思議なえにし
たとえ親と子の間柄でも
いのちの来歴は語りきれない。
そして取り囲む新年の食卓
これは島
手にした二本の箸の幅ほどに
暮らしの道はのびるだろう
きょうから明日へと細く続くだろう。
このちいさな島に鉄道はない
飛行機も飛ばない
人間が“食べる”という歩調は
昔から変わらない。
わずかに平らなテーブルの上に
ことしの花を咲かせるために
喜びの羽音を聞くために
杯を上げよう。
では向き合って
もう一度おめでとう!
互いの背後には
新しい波がひたひたと寄せて来ている。
(※) http://www010.upp.so-net.ne.jp/agnini/essay/impressions/ishigaki.htm
皆さまの新年の食卓は? 新しい年の最初の食卓、美味しい時間になりますように。
『新年の食卓』
石垣りん
元日に
家族そろって顔を合わせ
おめでとう、と挨拶したら。
そこであなたは
どこからおいでになりましたか、と
尋ねあうのも良いことです。
ほんとうのことはだれも知らない
不思議なえにし
たとえ親と子の間柄でも
いのちの来歴は語りきれない。
そして取り囲む新年の食卓
これは島
手にした二本の箸の幅ほどに
暮らしの道はのびるだろう
きょうから明日へと細く続くだろう。
このちいさな島に鉄道はない
飛行機も飛ばない
人間が“食べる”という歩調は
昔から変わらない。
わずかに平らなテーブルの上に
ことしの花を咲かせるために
喜びの羽音を聞くために
杯を上げよう。
では向き合って
もう一度おめでとう!
互いの背後には
新しい波がひたひたと寄せて来ている。
(※) http://www010.upp.so-net.ne.jp/agnini/essay/impressions/ishigaki.htm
コメント一覧
1. Posted by ミューちゃん 2019年01月01日 16:45

今年は先月、身内に不幸が有ったせいか、あまり正月らしい事をやってないんですよね



2. Posted by オスカー 2019年01月01日 17:54
ミューちゃん様
明けましておめでとうございます。昨晩、チラリと桑田さんとユーミンが歌っているところを見ました🎶
「四十にして惑わず」「不惑」と言われてきましたが、実は「くぎらず=不或」で当て字が違っていた、と言われているとか。自らを限定せず可能性を広げる、そんな40歳に向かって過ごして下さい!
明けましておめでとうございます。昨晩、チラリと桑田さんとユーミンが歌っているところを見ました🎶
「四十にして惑わず」「不惑」と言われてきましたが、実は「くぎらず=不或」で当て字が違っていた、と言われているとか。自らを限定せず可能性を広げる、そんな40歳に向かって過ごして下さい!