2019年02月13日

令月雲便りNo.18:あかべこ 💋

『残されたる江戸』という柴田流星が書いた作品があります。一年間の江戸の暮らしぶりが描かれていて、そんな風習が(´・ω`・)? の驚きやら発見やらがあって面白いです。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000342/files/2391_18586.html


この中にも書いてあった「丑紅」。「うしべに」って「あかべこ」のことじゃないのか、と安易な発想をしてしまうおやぢではありますが、もちろん違います(;´∀`)



江戸時代、暦の上で「小寒」と「大寒」を合わせた約一ヶ月間の「寒」の時期に製造された紅を「寒紅(かんべに)」といったそうです。特に良質で発色が良く、口中の虫を殺すなどの俗信や、唇の荒れに効果があるとされていたらしい。また、寒の丑の日に売り出された紅は、「寒中丑紅」あるいは「うし紅」と呼ばれ、購入金額に応じて材質や大きさの違う牛の置物が配られたそうです。


【丑紅】

http://www.isehanhonten.co.jp/beni/event.html



青空文庫から「丑べに」の一部を抜粋しました。京女より江戸の女の粋さをアツく語っています(゚∀゚*)(*゚∀゚)


『紅というもの、若い女の唇に少しばかりものしたが、かえって愛でたく、上瞼に薄っすら刷いたも風情のあるものだ。』
 
『京の女は厚化粧、白粉を頸筋にまで用いて、べには唇にばかりではなく、目じり目がしら、引眉にもこれを加うとぞいうが、江戸ッ児は女でも瀟洒たるもの、好んで多摩川の水にみがき上げた素顔素肌を誇り、強ては白粉を用いず、ただ紅のみは下唇にチョと目立たぬくらい、それも態とらしきは吾から避けて用いぬようにしている。
 女の口紅はこうしてこそ趣も深く、なかなかに捨てがたく思わるるのを、徒にコッテリと唇いっぱいにつけて、折角の愛らしい口元を、子鬼の笑ったようにしてしまうもの多きは、寧ろ天性の麗質を損ずるもの、吾儕が生粋の江戸ッ児には憚んながらそんな女は一人もいないはずだ。』



ウシのクチビルは牛タンみたいな感触らしいです。あとスープにするのはオスの方が美味しいらしい。牛タンも食べたことがないので、クチビルはもっと食べる気がしません (;´ω`)



rohengram799 at 06:58コメント(4) | 青空文庫  

コメント一欄

1. Posted by さち   2019年02月13日 10:18
江戸っ子ではないですが、昔から化粧は薄めです。でも一歩間違えれば、顔色の悪い女。時々、外出先で鏡を見てぎょっとしますわ。牛タンは、仙台在住の身内が、つてを使った極上ものを送ってくるせいで、すっかり舌が肥えてしまい、普通のものが食べられなくなりました。近所に牛タン屋があるのに未だに行けずにいます。
2. Posted by オスカー   2019年02月13日 11:09
さち様
昔、会社の同期(年上でしたが)の一人が「なんでみんな胸から痩せるの~私はいつも顔からだから母親からちゃんと化粧しなさいって言われる!」と言ってました。冬はお化粧してると顔があったかい!と感じます(笑) 「ウシノシタ科」という魚もいますが、キモいです。滑舌の悪い私、タンを食べるべきでしょうか? 仙台と言えば「笹かまぼこ」「萩の月」のお子さまです(^o^;)
3. Posted by 猫ムスメ   2019年02月13日 14:16
京女に親でも殺されたみたいですね(笑)。

目次を見ただけで、いかに江戸時代が沢山の行事で成り立っていたかがわかります。落語を聞いていても、この季節はこれ、この季節はこれ…って季節に沿った演目がありますもんね^^

昔の人は自然と供に生きていたんだなと思います。
4. Posted by オスカー   2019年02月13日 16:02
猫ムスメ様
時代劇を見たり時代小説を読む時の副読本として役にたつのではないかと思いました。 庶民の生活ぶりがわかって楽しいです。無料だし(笑)

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
月別アーカイブ