子どもが高校で使っていた国語の教科書にあった、長谷川龍生という人の詩。タイトルだけだと相手を拒絶しているように感じますが、これほど他者をわかっているものもないような気がしました。政治的なものでなくても、普通の会話の中でも、身内でも、誰かとかかわる中で意識しておきたいことだと思いました。
ちがう人間ですよ
ぼくがあなたと
親しく話をしているとき
ぼく自身は あなた自身と
まったく ちがう人間ですよと
始めから終りまで
主張しているのです
あなたがぼくを理解したとき
あなたがぼくを確認し
あなたと ぼくが相互に
大きく重なりながら離れようとしているのです
言語というものは
まったく ちがう人間ですよと
始めから終りまで
主張しあっているのです
同じ言語を話しても
ちがう人間だということを
忘れたばっかりに恐怖がおこるのです
ぼくは 隣人とは
決して 目的はちがうのです
同じ居住地に籍を置いていても
人間がちがうのですよと
言語は主張しているのです
どうして 共同墓地の平和を求めるのですか
言語は おうむがえしの思想ではなく
言語の背後にあるちがいを認めることです
ぼくはあなたと
ときどき話をしていますが
べつな 人間で在ることを主張しているのです
それが判れば
殺意は おこらないのです
詩集「直感の抱擁」から。このタイトルも素敵だ(笑)
天気は荒れ模様です。どうぞお気をつけ下さい。
ちがう人間ですよ
ぼくがあなたと
親しく話をしているとき
ぼく自身は あなた自身と
まったく ちがう人間ですよと
始めから終りまで
主張しているのです
あなたがぼくを理解したとき
あなたがぼくを確認し
あなたと ぼくが相互に
大きく重なりながら離れようとしているのです
言語というものは
まったく ちがう人間ですよと
始めから終りまで
主張しあっているのです
同じ言語を話しても
ちがう人間だということを
忘れたばっかりに恐怖がおこるのです
ぼくは 隣人とは
決して 目的はちがうのです
同じ居住地に籍を置いていても
人間がちがうのですよと
言語は主張しているのです
どうして 共同墓地の平和を求めるのですか
言語は おうむがえしの思想ではなく
言語の背後にあるちがいを認めることです
ぼくはあなたと
ときどき話をしていますが
べつな 人間で在ることを主張しているのです
それが判れば
殺意は おこらないのです
詩集「直感の抱擁」から。このタイトルも素敵だ(笑)
天気は荒れ模様です。どうぞお気をつけ下さい。
コメント
コメント一覧 (4)
昨夜は三重でも荒れ模様の天気でした
まぁ、尾鷲傘って云うのが有るぐらいですから、映像的には、分かりやすいのかな?て思いますね
今朝はいいお天気です!気温もグーン!と上がるそうで💦 尾鷲市、テレビでたくさん見ましたよ〜実際、生活している人は大変だと思います。5月も後半、無事に過ごしたいです〜!
SNSを見ていると、自分と少しでも考えが違う人に食ってかかったり、少しでも過ちを犯した人を徹底的に叩いたり…というのをよく見ます。特にツイッターがそうですね。
この詩はSNS教育として小6くらいの教科書に載せてもいいんじゃないかと思います(*・ω・)ノ
もう10年以上前の教科書に載っていた詩になりますが、あれからまたいろんなモノが進化(退化?)して、言葉だけは「多様な価値観」が飛び交いますが、実態は…ですよね。 教科書もデジタル化していきますね(^_^;)