「お姉さまの、お胸の肉附のいいところを、あたくしに平手でぺちゃぺちゃと叩たたかして下さらない? どんなにいい気持ちでしょう」  私はこれを奇矯な所望とも突然とも思わなかった。消えそうな少女は私の旺盛な生命の気に触れたがっているのだ。私は憐み深く胸を出してやる。

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青空文庫で『健康三題』というタイトルを見つけて、四捨五入すると還暦のワタクシ、あの岡本太郎氏の母上・かの子さんの作品だもの、きっと目から鱗の健康エッセイにゃんにゃん違いない!…と思ったら……うひゃー Σ(・∀・;)


「二の腕はおっぱいと同じやわらかさだから、二の腕をぷにぷにするのは気持ちよくて、さわりたくなるんだよ」

どこかで読んだ文章を思い出して、ダンナさんに「そうなの?」と訊いたばかりの私になんてタイムリーなのかしら! ←違うって! あ、ダンナさんがいうには「そんなことないんじゃない?」とのこと。

この娘はゆき子と言って、どうにも覇気のない女の子でした。「ゆき子へ」という最後のタイトルでかの子さんの彼女への気持ちが語られます。

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改めて言うまでもなく、あなたを嘗かつて私の傍に、すこしの間置いといてやったのは、あなたの親達から頼まれたからであるけれど、私があなたを一目見て、あんまりあなたが貧弱なのに義憤を感じたからさ。なぜと言って、あなたの身体は紙縒こよりのようによじれていたし、ものを言うにも一口毎に息を切らしながら「おねえさま、あたくしこれで恋が出来ましょうか」と心配そうにいってたじゃないか。私は歯痒はがゆくて堪たまらなくなって私の健康さを見せびらかし、私の強いいのちの力をいろいろの言葉にしてあなたの耳から吹き込んでやった。そのせいか、あなたはだんだん元気になり、恋愛から結婚へ――とうとう一人前の女になった。
 あなたは一人前の女になった。私は同じ女性として助力の義務を尽した。もうそれで好い、それ以上私はあなたに望まれ度くない。

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そして『自分の生命力を現実的にはっきり意識しながら好んで自分を孤独に置く――この孤独は豪華なぜいたくなものなのだよ。』と、言い切るのです。かの子さん、カッコいいっ!


読みやすい長さのお話です。皆さまもぜひご一読を(((o(*゚∀゚*)o)))


【健康三題 岡本かの子】
https://www.aozora.gr.jp/cards/000076/files/46927_33268.html



ちょうど叶姉妹のブログでセクシーな二の腕と肉付きのいい(良すぎる?)お胸の記事がありましたのでどうぞ〜ナイスタイミング😆👍✨

https://ameblo.jp/kanosisters/entry-12583296365.html