2021年09月18日

鹿火雲便りNo.12:時の雨に秋の女

台風14号の影響は全くなかったという感じの我が家周辺、皆さまのところは大丈夫でしたか?


「時雨心地(しぐれごこち)」という言葉を知りました。涙が出そうな時の気持ちを伝える言葉だそうです。涙を流すことは「時雨れる(しぐれる)」というらしい。間違えて「時化る(しける)」と言ったら大変な状況ですな(^o^;)


コチラは佐藤春夫の『秋の女よ』という詩です。過去に別れた女性の面影を思い出しておセンチになっているのでしょうか? それとも妄想……? ( ̄~ ̄;)



秋の女よ


泣き濡れて、秋の女(おみな)よ
わが幻のなかに来る
泣き濡れた秋の女を
時雨だと わたしは思ふ、

泣き濡れて 秋の女よ
汝(なれ)は古城の道に去る
頸(うなじ)に柳葉がちりかゝる
枯れた蓮(はちす)を見もしない、

泣き濡れて 秋の女よ
汝があゆみは 一歩一歩
愛する者から遠ざかる
泣き濡れて 泣き濡れて

泣き濡れて 秋の女よ
わが幻のなかに去る
泣き濡れた秋の女を
時雨だとわたしは思う

一しきり わたしを泣かせ
またなぐさめて 秋の女よ
凄まじく枯れた古城の道を
わが心だと わたしは思ふ



rohengram799 at 17:00コメント(0) 

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