2021年09月01日

鹿火雲便りNo.2:8月の本棚 📚

8月の読書メーター
読んだ本の数:33
読んだページ数:4738
ナイス数:955

ナキメサマ (角川ホラー文庫)ナキメサマ (角川ホラー文庫)感想
う~ん……自分が読みたかったホラー系作品ではなかった。なんかラノベみたいで、アニメ映像で脳内再生される感じ。後半にナキメサマの儀式がドヤ!って詰め込まれて、ラストも「そうだったのか!」という驚きより「あー、そうですか」みたいな……。 こういう村の秘儀とか因習を題材にした話は多いけれど、よそ者が入り込まなければ案外それは平和な世界なのでは?とどこかで思ってしまう。
読了日:08月02日 著者:阿泉 来堂
幼女戦記(22) (角川コミックス・エース)幼女戦記(22) (角川コミックス・エース)感想
「家族を愛せぬ者に国を守れるものか」「我々が何を守る為に戦っているかを忘れるな」ロメールのこの言葉の後のターニャちゃんへの心使い(?)が……(;´∀`)
読了日:08月02日 著者:東條 チカ
モスクワモスクワ感想
『日本の宵には空にうすら明るみがただよっていても、樹かげや大地から濃い闇が這いのぼって来て浴衣の白さを目立たせるのだけれど、北の夏の白夜の明るさにはまるでこの闇のかげというものがなくて、底まですきとおった、反射する光のない薄明トワイ・ライトで、並木の若葉も、家々の壁の色も、さては石ころ道を寂しそうにゆく一台の馬車の黒さ、馬や馭者の姿も何ともいえずくっきりと美しくしかも寂寥にみちた魅力をもっている。そういう白夜のころは、夜中風がないのも独特の気分である。』モスクワでなくていいので、一度、白夜を体験したい。
読了日:08月03日 著者:宮本 百合子
Twitter小説 140の物語Twitter小説 140の物語感想
Kindle・無料。140文字SSというよりひとりごと?走り書き?みたいな文字の羅列。目次も多くて、本文を読んで ( ̄Д ̄ ) となった。申し訳ないが無料でも読み続ける気にはなれなかった。
読了日:08月03日 著者:詩路生人 和
物魂―ものだま (ハルキ・ホラー文庫)物魂―ものだま (ハルキ・ホラー文庫)感想
久々のグロさ(;´д`) 違う活字で印刷されているので、それぞれ違う思考なんだとわかりやすかった。ホラーに理屈を求めてはいけないけれど、人形の扱いには気をつけるべき。ラストはちょっとあっけないというか、映像なら余韻を感じる(?)野かもしれないけれど、中途半端かな。なんとなく『魔太郎が来る』の復讐を思い出した。
読了日:08月04日 著者:桐生 祐狩
恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES (中公文庫)恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES (中公文庫)感想
外国人の名前になれなくて人物のイメージがなかなか掴めなかった。地理にも疎いので場所のイメージも同様。翻訳作品ってなんか文章が淡々とした感じがして、面白いとかそういったのとはまた違う。たくさん読めばそうでもないのかな? 一番印象に残ったのは『L・デバードとアリエット - 愛の物語』。なんか好き(笑)
読了日:08月06日 著者:
煌 (徳間文庫)煌 (徳間文庫)感想
花火が関わる短編集。「天地一変」「椀の底」まで読んでイマイチ気分がのらず放置していた1冊。再開したらサクサクと(笑) 「闇に咲く」という視力を失った、つまみ簪を作る娘の話が一番好き。「雪の花道」は長岡の追悼の白い花火を思い出した。「山の灯」でオリーボルというお菓子が出てきて、なのかと思ったらドーナツみたいなものらしい。三河、甲斐、長崎、長岡、江戸と場所も年代も変わっだけれど、人の生きざまとか願いとかは変わらない気がした。
読了日:08月08日 著者:志川節子
Dr.STONE 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)Dr.STONE 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)感想
アニメを見たあとでジャンプで連載中の漫画だったのかと気がつく。全く興味なかった😅 今モンストでコラボ中なので最初を思い出すべく読む。いつ見ても翠玉白菜を連想する主人公のヘアスタイル! 小学生くらいで読んでいたら科学が楽しく知識もバンバン蓄えられたかも。
読了日:08月09日 著者:稲垣理一郎,Boichi
ヤマケイ文庫 花は自分を誰ともくらべない~47の花が教えてくれたこと~ヤマケイ文庫 花は自分を誰ともくらべない~47の花が教えてくれたこと~感想
写真ではなくてイラストなのがよかった。ぬりえをしたくなるような(笑) 生物学的な話や花言葉の由来も楽しくわかりやすく書かれていたように思う。何より作者の植物に対する愛情深さが文章全体に溢れている。ゼラニウムで書かれている「虫よけに使えるだけあって、ゼラニウム自身にも虫がつかない。(略)悪い虫がつかないように、年頃の娘さんのいるお宅のお父さんは、ぜひ育ててみたい花である。」とか昭和のオッサン的な発想もほほえましく感じた。
読了日:08月10日 著者:稲垣 栄洋
片恋さぶろう1片恋さぶろう1感想
スキマで全巻無料、小池先生の名前につられて読み始める。時代物らしく不条理な人間模様が。公家と武家の争い、忍者に陰陽師、徳川の世に姫さまとして生まれたばかりに……気の毒というより、もうちょっとまわりの苦労を考えろや!となってあんまり好きになれなかった。そのひいさまにひたすら仕える三郎。全部読み終わるまで自分も血まみれになった気分。最後はちょっとあっさりし過ぎる気もしたけれど、こういう幕切れしかなかったんだろうなと思った。忠義、忠誠心ってなんなんだろうって考える。
読了日:08月11日 著者:松森 正,小池 一夫
星屑ロンリネス星屑ロンリネス感想
星屑ロンリネス……わかるようなわからないような、でも長年生き続けている謎のフレーズ(笑) 書かれてはいないマナミの悔し涙(絶叫したかも)が星屑ロンリネスなのか? なんて再読して思いましたよ、キングさま(*´∀`*)
読了日:08月12日 著者:ヒデキング
ボス・イズ・バック (光文社文庫)ボス・イズ・バック (光文社文庫)感想
ハードボイルドなシリアス系かと思って買ったんだと思う。でも違ったようだ😅 話の展開は想像がついて目新しさがあるわけではないけれど、会話のテンポがよくて楽しめた。「龍三と七人の子分たち」(映画)のヤーさんたちを思い出した。
読了日:08月12日 著者:笹本 稜平
ライジングサンR : 8 (アクションコミックス)ライジングサンR : 8 (アクションコミックス)感想
息苦しい展開! クーラーも扇風機もつけずにアツい部屋で読みながら彼らのキツさに少しは寄り添えているのだろうかと考えてしまう。「上でも下でもない ボク達は全員その間にいる…仲間だ!!」みんな頑張れっ!
読了日:08月14日 著者:藤原さとし
お孵り (角川ホラー文庫)お孵り (角川ホラー文庫)感想
イッキ読みしてしまった。ところどころ、ン?と思うところはあったし、ラストもやっぱりそうなるよね、だったけれど、なかなか楽しめたホラー作品だった。ウチの子どもたちと同世代の作者、こんな話が書けるとはスゴいな、と単純に思った。表紙も好き。
読了日:08月14日 著者:滝川 さり
私のトキメキ さちみりほのエッセイ集私のトキメキ さちみりほのエッセイ集感想
読んだのはこの表紙の作品じゃなかった😅カラー2P、ヴェルサイユ宮殿での舞踏会に参加した様子が描かれたKindle版無料のエッセイ漫画。
読了日:08月17日 著者:さちみりほ
マリー・アントワネットマリー・アントワネット感想
40Pにまとめられた生涯。特に目新しさはないけど、フェルセンがやたらイケメンだった。ヴァレンヌ逃亡がうまくいったとして、アントワネットはその後、彼と暮らす夢をみていたんでしょうか?
読了日:08月17日 著者:さちみりほ
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)感想
ホラーというよりファンタジー? ナギヒサは例のメンタリストDを連想させる性格だったな(;´∀`) 「きっと人はみんな死にかけていて、生とは要するに、死にかけているものが、死なないように足掻くその行動の全てを指すのだ。」(P321)
読了日:08月17日 著者:恒川 光太郎
銀河英雄伝説 21 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)銀河英雄伝説 21 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)感想
ヤンさんのプロポーズ大作戦がなんとも情けない感じになっていて……ヤンさんファンはアレでいいの? もう今からおハルさんのアレとか双璧のアレとか、何よりヤンさんの今後がどんな風に描かれるのか心配。サクサク物語を進めてくれているのはスゴいと思うけど。
読了日:08月19日 著者:田中芳樹,藤崎竜
冗談新撰組冗談新撰組感想
みなもと太郎さんの訃報にこの漫画を読んでいたことを思い出した。新撰組ミーハーの時に知った作品。新撰組に興味がなければ知らずにいた漫画家さんだったと思う。こちらの過去のインタビュー記事もよかった。
http://www.iwasakishoten.site/entry/minamototaro/interview
合掌。
読了日:08月20日 著者:みなもと 太郎
星宿る虫 (光文社文庫)星宿る虫 (光文社文庫)感想
タイトルと表紙買い。読み始めてこれは多分別の作者の「蛍の森」というタイトルの本と間違えて買ったんだと思った……ムシムシしてワケのわからない生物?科学の話に半分読みすすめからはそのあたりは全部流し読み。読んでも理解出来ないと思うし。なんというかまとまりがないというか、ロボットコンテストも必要なネタだったか?と。主人公が若者には感じられなかった。もう振り切ってホラー系にまとめてくれた方がよかったなぁ、と思った。
読了日:08月21日 著者:嶺里 俊介
週刊現代 2021年8月21日・28日号 [雑誌]週刊現代 2021年8月21日・28日号 [雑誌]感想
■生誕100年記念スペシャルカラー原節子さん、一番好きなのは読書:家ではもちろん、撮影所に通う電車の中や、楽屋でも、原はよく本を読んでいた。「好きなものを順に言えば、まず読書、次が泣くこと、その次がビール」■「昭和の怪物」研究その131 緒形拳さん:「死ぬということは残った人の中に生きるとはいうことだ。自分の中に、逝った人々を生かし続けるということだ。」■人生の相棒:吉田類さん「猫と酒さえあればいい」猫のLara(ノルウェージャンフォレストキャット・メス)3代目の猫。目が可愛く(ФωФ)
読了日:08月21日 著者:
月刊住職 2020 3―寺院住職実務情報誌月刊住職 2020 3―寺院住職実務情報誌感想
【火葬場での係員によるお骨揚げの説明になぜ賛否が起きたのか…武田至(一般社団法人火葬研会長) お骨揚げに伴う住職なら「ここは頭、ここは歯、これは喉仏」といった説明を火葬場の係員からよく聞くのではないか。それが故人の、いや遺族のプライバシー侵害だとする新聞投書があった。なぜなのか。住職にもかかわることだ。】新聞広告でこの文章を読んでずっと気になっていた。葬儀についても昔とは考えが違う。除夜の鐘問題もあった。ドイツでは火葬場で働くにも6年間の職業訓練が必要だそうだ。
読了日:08月23日 著者:
闇医おげん 謎解き秘帖 (祥伝社文庫)闇医おげん 謎解き秘帖 (祥伝社文庫)感想
森園みるくさんの漫画で1話を読んだら文字通り最初から出血大サービスでうひゃ〜!となってしまった堕胎医の話。原作ではどうなんだろ?で読んでみた。全5話。第4話「根の毒」に出てきた道具が想像出来ず、また漫画で確認(笑) 漫画はやっぱりエロさが強調されているけれど、小説は淡々としていて生真面目な印象を受けた。謎解きは普通?最後の話は出産の話。男女の機敏や人情味が一番出ていたかも。女だからというだけで受ける差別や乱暴、自分にそんなことがと想像するのも恐ろしいことばかりだったけど、続編があるなら読んでみたい。
読了日:08月24日 著者:川田弥一郎
院内カフェ (朝日文庫)院内カフェ (朝日文庫)感想
病めるときも、健やかなるときも……か。
「相手が病んでいるときも、愛せるか?」という問いかけだと今まで思っていたが、「自分が病めるときも、人を愛せるか?」という意味でもあると、これも今気づいたよ。そして、それは誓わなければいけないぐらい、難しいことだということも。つまり、僕は試されているわけだ。(P197)

ここがとても印象的だった。病院に行くことがほとんどないし、売店は利用してもカフェの利用はなかったなぁ。出てきた人の中でウルメが一番好きだわ(笑)

読了日:08月25日 著者:中島たい子
百日紅百日紅感想
父と祖父の祥月命日の8月。お寺に咲いていた百日紅を思い出しながら今年も読ませていただきました。あとこんな俳句も知りました。「百日紅ひとりでをるは深傷(ふかで)負ふ」(沢 好摩) また来年 ヾ(´ー`)ノ


読了日:08月27日 著者:保月
火を点ず(青空文庫)火を点ず(青空文庫)感想
少年のハートに火を点けた………!?
いやいや、なんとゆーか……小川未明っぽい話でした。
読了日:08月27日 著者:小川 未明
縊死体縊死体感想
最後の娘の声が反響しているような気分になる〜伊藤潤二さんの画で見たいかも。
読了日:08月27日 著者:夢野 久作
宇宙兄弟(1) (モーニングコミックス)宇宙兄弟(1) (モーニングコミックス)感想
モーニング(No.38)ムッタとヒビトが宇宙で再会! 「宇宙兄弟」って南波兄弟のふたりをいったのではなかったんだなぁ、としみじみ……人類みな兄弟って言ってた人がいたな(笑) ……しながら懐かしく最初の物語を読んだ。
読了日:08月27日 著者:小山宙哉
ある晴れた日に、墓じまい (角川文庫)ある晴れた日に、墓じまい (角川文庫)感想
う~ん、あんまり主人公が好きになれなくて、墓じまいについてもただ説明しました、みたいな印象。登場人物も多すぎるかなぁ……ページ数のわりには詰め込み過ぎた感じ。家族小説として読むにもなんか中途半端な気が。兄夫婦は酷い人間性だったが。「首のないキューピッド」「クレアモントホテル」は読みたいと思った。
読了日:08月28日 著者:堀川 アサコ
べつ甲蜂べつ甲蜂感想
「夜雨の奇」という言葉を知り横瀬夜雨を思い出したので再読。観察後に書かれた詩が好きです。「蜘のいのちの はかなさ 夢の寢ざめの風の音 驚く夜もなき土室に 蜂の仔のかへるまで 眠る日月の長からず」
読了日:08月29日 著者:横瀬 夜雨
あなたのためなら 藍千堂菓子噺 (文春文庫 た 98-3)あなたのためなら 藍千堂菓子噺 (文春文庫 た 98-3)感想
前作からだいぶ間があいてしまい、読みながらそうだった、といろいろ思い出す。今回は雨に関するタイトルで「遣らずの雨」「袖笠雨」「狐の嫁入り」「通り雨」最後は「逆さ虹」。鯖猫長屋の主人公の恋も進展しないけど、こちらの幸太郎とお糸もじれったくて、そこに事件が…。『あなたのためなら』読み終わった後にこのようなタイトルが沁みてくる。次巻はいつ読めるのか? 逆さ虹→
https://www.midorinomachi.or.jp/news/761/
読了日:08月29日 著者:田牧 大和
アダムとイブ(1) (ビッグコミックス)アダムとイブ(1) (ビッグコミックス)感想
池上先生ということで試し読みで途中まで 。ピンクレディの歌のイメージからか透明人間ってちょっと楽しい雰囲気もあったけど、こちらはやっぱり血と暴力の世界。おしゃべりな女の子は口裂け女にされたし、へんなキャラしかいない。2巻で終わりらしいけど、透明人間たちの正体はわかるのか?

読了日:08月30日 著者:池上遼一,山本英夫
木の祭り木の祭り感想
ほっこりするいいお話。絵本があるようなのでこちらも読んでみたい。藤城清治さんの影絵でも見たいかも。
読了日:08月31日 著者:新美 南吉

読書メーター




rohengram799 at 15:00コメント(2) 
月刊・空のお城図書館 

コメント一覧

1. Posted by まろゆーろ   2021年09月02日 14:17
こんにちは。オスカーさん。

院内カフェ、大分に院内という町があります。そちらの隠れ家的なカフェの物語かと一瞬錯覚して、嬉しくなりましたが。不謹慎でした。
しかしオスカーさんの読書量は素晴らしいですね。
いつかお孫さんが誕生したら読み聞かせどころか、オスカーさん創作のさまざまなお話をつくって聞かせてあげてほしいなぁ。妄想バアバ劇場!!ステキです。

いやな、本当に不愉快なニュースから始まった9月ですが、今月も元気にお過ごしください。
2. Posted by オスカー   2021年09月02日 18:28
まろゆーろ様
院内! 地名にあるとは思いませんでした。石橋がたくさんあるのですね。調べてしまいました(笑)
今は病院に行くのも考えてしまうので、カフェでお茶を一杯…はもっと躊躇します。
あんな胡散臭い男と本当に一緒に暮らしていけるんでしょうか? 週末も「年内結婚」の話題でいっぱいになりそうですが、ご本人たちがきちんと国民に説明して欲しいです。現状に昭和天皇が嘆いていらっしゃるのではないかと…。

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