2021年10月01日

鹿茸雲便りNo.1:長月の本棚 〜 2021.9 🎑

9月の読書メーター
読んだ本の数:51
読んだページ数:6696
ナイス数:1367

【Amazon.co.jp 限定】メンタル強め美女白川さん2(特典:描きおろしマンガ4ページ付き データ配信) (メディアファクトリーのコミックエッセイ)【Amazon.co.jp 限定】メンタル強め美女白川さん2(特典:描きおろしマンガ4ページ付き データ配信) (メディアファクトリーのコミックエッセイ)感想
本当に白川さんは前向きで素敵で可愛い(*´∀`) 「お疲れ様、自分」と労る姿にホロリときてしまう。他の同僚の人たちが元気になっていくのも嬉しい。
読了日:09月01日 著者:獅子
神客万来! 1巻 (ラバココミックス)神客万来! 1巻 (ラバココミックス)感想
「お客様は神様です!」をそのまま再現というか、人外の方をおもてなしするホテル? 旅館? の話。1日一組限定。お花畑で喜ぶドラコンが可愛かった。
読了日:09月02日 著者:ねむようこ
怪談和尚 (文春e-book)怪談和尚 (文春e-book)感想
「くまのクーさん」と「ある弁護士の告白」が好き。原作本は読んだことがないです。
読了日:09月03日 著者:三木 大雲・原作
ア、秋ア、秋感想
急に涼しくなったので再読。美しい言葉がたくさん。「炎熱」という言葉に馴染みがなかったけれど、中村草田男の命日を「炎熱忌」というそうだ。『炎熱や勝利の如き地の明るさ』(昭和22年作)と8/5という暑い時期に亡くなったことに由来するらしい。知らなかった。
読了日:09月03日 著者:太宰 治
大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)感想
大奥の仕事にはいろいろなものがあることは漠然と知っていたけれど、具体的には…だったので読んでみた。堅苦しくなく読みやすくて面白かった。最後は『猫奥』(漫画)を連想するような(笑)お猫さまとの話。「ここにいては恋ができぬなどと、誰が決めました」「触れずともできる恋もある。胸の内深く抱いていれば、それは己の宝になろう」最初の話に出てきたお藤様がこう話す場面が素敵!「それぞれの持ち場で懸命に働く時、人はみな英雄である」という言葉を思い出しました。
読了日:09月04日 著者:永井紗耶子
太陽と月の鋼(1)【期間限定 無料お試し版】 (ビッグコミックス)太陽と月の鋼(1)【期間限定 無料お試し版】 (ビッグコミックス)感想
怪異柄みのタイムリープ物……? 1巻だけでは謎が多過ぎてわからない。「折助根性」という言葉を知ったばかりで「折助」と出てきたので、本当だ、折助って使うんだ、と思った(^o^;) 折助→江戸時代、武家に使われた中間(ちゅうげん)、小者(こもの)の異称。折公。
読了日:09月05日 著者:松浦だるま
狐感想
夜に新しい靴をおろす時のおまじないとかあったな。「新しい靴をおろす前日は、好きな人の名前を書いた紙を中に入れて一晩置いておくと幸運が訪れる」おまじないとか。新しい下駄を履いた子がキツネに憑かれてしまったのでは、と一緒にお祭りに行った子どもたちに思われてしまって、それは思い込みでしかないと思うけれど、仕方ないかなぁ…と。母親が父親も自分もキツネになるから大丈夫、猟師に捕まりそうになったら自分が囮になるから父親と逃げろという母親。子どもでなくても泣ける! 最初の楽しい気持ちから一変するせつなさ、南吉らしい。
読了日:09月06日 著者:新美 南吉
傘感想
嫁が心中したかも!と早とちりしたダンナさんの話? 痴話喧嘩に巻き込まれた感じかな。「變」の字が最初「鬘」に見えてしまった(;´д`)
読了日:09月07日 著者:長谷川 時雨
孤独孤独感想
孤独を愛するが故のまさかのラストにビックリした Σ(・∀・;)
読了日:09月07日 著者:蘭 郁二郎
極主夫道 1巻: バンチコミックス極主夫道 1巻: バンチコミックス感想
奥さんとどういう経緯で結婚したのか知りたい。ルンバと猫と主夫の死闘、よくあるパターンではあるけど笑った。スーパー銭湯とかはくりからもんもんの方はお断り!頑張ってあると思うけど、スーパーはお断りがなく普通(まわりは別か💦)にお買い物出来てよかった(笑)
読了日:09月07日 著者:おおのこうすけ
にいさんと妹(青空文庫)にいさんと妹(青空文庫)感想
意地悪なママハハは魔女、兄妹に辛くあたるので家を出て森をさ迷う、お約束パターン。兄はシカにされるが、妹が「じっとしていらっしゃいよ、子ジカちゃん。あたし、どんなことがあっても、あなたをすてやしなくってよ。」 というのが😧 そして「女の子は、じぶんの金きんのくつしたどめをはずして、それを子ジカの首のまわりにかけてやりました。」……なんかイケナイ発想が浮かびそうに😅 なんやかやでハッピーエンドなんだろうけど、王さまに見初められ子どもも産んだ妹に比べて、元に戻った兄はずっと独身のままなのかが気になる。
読了日:09月07日 著者:グリム ヴィルヘルム・カール,グリム ヤーコプ・ルードヴィッヒ・カール
大田垣蓮月尼のこと大田垣蓮月尼のこと感想
蓮月焼(陶芸)を知り、蓮月尼という名前を知り、こちらを知る。木内昇さんの記事を読み、松園の書いたことが理解出来た……ような気がする。https://style.nikkei.com/article/DGXMZO90485810T10C15A8TY5000/
岡本かの子女史の書いた蓮月尼の話も読んでみたい。
読了日:09月07日 著者:上村 松園
観用少女プランツ・ドール Ⅰ (Nemuki+コミックス)観用少女プランツ・ドール Ⅰ (Nemuki+コミックス)感想
美しいものを育てたい、というのは人間のあさましい欲望なんでしょうかねぇ……お金持ちだったら自分もちょっと……とか考えてしまう(笑)
読了日:09月08日 著者:川原由美子
人ノ町 (新潮文庫nex)人ノ町 (新潮文庫nex)感想
表紙からSFなのかな?と思っだけれど、そうでもないような…と思いつつ読み進めていったけれど、哲学的? 寓話的? 主人公が死んだ?時には焦ったけど、死と再生の物語? 不死伝説? 過去であり未来でありみたいな、わかりにくい小説だった。主人公は女性なんだけど最後まで男性の印象しか持てなかったなぁ。「旅神」という言葉が出てきたけど「歩き神」を思い出した。人をそぞろ歩きや旅にさそう神さま。本を開けばとてつもない世界の旅人になれるぞ!……これが最終的な感想かも(;´∀`)
読了日:09月09日 著者:詠坂 雄二
夏目アラタの結婚(1)【期間限定 無料お試し版】 (ビッグコミックス)夏目アラタの結婚(1)【期間限定 無料お試し版】 (ビッグコミックス)感想
コメディかと思っていたら残虐な殺人犯との心理戦…!? 顔芸満載な気もするけれど、この漫画にはあっているかも。本当に獄中結婚しちゃうのかなぁ……続きが気になる!


読了日:09月09日 著者:乃木坂太郎
リリィ・マーブル【単行本版】1巻リリィ・マーブル【単行本版】1巻感想
スキマで全巻読みました。フィットネスクラブのインストラクターたちの恋模様というか、友情というか。タイトルからも推察出来るように百合のかほりがいっぱい(ノ´∀`*) でも皆さん、一生懸命でエロ可愛い……報われても報われなくても♪恋する女は綺麗さ〜✨で楽しく読めました! 彼シャツの話ではあんな着方をするのか!と驚きましたわ。
読了日:09月11日 著者:キスガエ
あなたの後ろにいるだれか 眠れぬ夜の八つの物語 (新潮文庫)あなたの後ろにいるだれか 眠れぬ夜の八つの物語 (新潮文庫)感想
どの作品もその作家さんらしい……という印象。あさのあつこさんの話はどこかで読んだような気がするけど、小説新潮なんて買った記憶がないしなぁ。宇佐美まこと山王祭「半身」と彩藤アザミさんの「長い雨宿り」が好き。
読了日:09月11日 著者:"恩田 陸","阿部 智里","宇佐美 まこと","彩藤 アザミ","澤村 伊智","清水 朔","あさの あつこ","長江 俊和"
天の狼天の狼感想
好きな俳句をいくつか。
「ひたひたと肺より蒼き蝶の翅」「蜂の巣に蜜あふれる日のおもたさ」「もくせいの夜はうつくしきもの睡る」「冬天に牡丹のやうなひとの舌」「冬薔薇神をおそれぬ瞳よ唇」
https://www.iyokannet.jp/ginkou/poet/detail/haiku_poet_id/12/

読了日:09月11日 著者:富沢 赤黄男
命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 1巻 (嫁と姑デラックス)命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 1巻 (嫁と姑デラックス)感想
スキマで最終巻まで読了。タイトル通りの業務を行う会社の話。いろんなケースがある。社長と主人公の恋愛話とかに発展したらどうしよう!そういうのはイヤだなぁ、と思っていたのでよかった。作者さんもいろんな体験をされていたようでそれが言葉のひとつひとつに表れている気がした。さて…誰も住まないウチの実家もどうしたらいいのか。自分のこれからも考えてしまう。
読了日:09月12日 著者:みきさえ
鳳凰の船 (双葉文庫)鳳凰の船 (双葉文庫)感想
箱館から函館へ変わり行く時代の物語。一度函館に行ったことがあるので、その時に見たもの感じたことなどを思い返しながら読んだ。登場人物、特に外国人の方々は名前を聞くのも初めて。札幌に対してのライバル意識的なものは今もあるのかなぁ。『野火』の「野火は消されねばならない。消されてこそ初めて、荒野は沃野に変わるのだ。」(p181)とか印象的。解説に「女の情愛も書ければ、男の覚悟も書ける。」とあったけれど、たしかにそんな短編集で、もっと浮穴みみ作品を読みたいなと思った。
読了日:09月13日 著者:浮穴 みみ
おどろしの森 (角川ホラー文庫)おどろしの森 (角川ホラー文庫)感想
『お孵り』の作者だった。気がつかなかったな。入っちゃダメ!なところに入って、だから言ったじゃないのッ(`Δ´)はお約束で、髪の毛もホラーには欠かせないアイテムのひとつ……でスゴく目新しいモノはないのだけれど、コチラの方がテンポよく面白く読めたと思う。全体的に家族小説っぽい。あとラストはなんか甘ったるい恋愛小説の雰囲気になってた(笑)
読了日:09月14日 著者:滝川 さり
オルフェウスの窓(1)オルフェウスの窓(1)感想
スキマで最終話までイッキ読み。ラストに「オルフェウスの窓……かぎりなき青春の奇跡」とあったけど(このくらいではネダバレになるまい)まさに私にとってこの漫画はそのひとつ。今もイチオシはイザーク!(笑)ユリウスとクラウスだけでなくたくさんの登場人物の愛憎劇が繰り広げられて、本当に大作だと思いました。

https://www.sukima.me/book/title/BT0000978547/
読了日:09月14日 著者:池田理代子
ありときのこありときのこ感想
「向こうに魚の骨の形をした灰いろのおかしなきのこが、とぼけたように光りながら、枝がついたり手が出たりだんだん地面からのびあがってきます。二疋の蟻の子供らは、それを指さして、笑って笑って笑います。」なんかツボに入りました!
アリから見たらキノコも巨大な建造物ですね。
読了日:09月15日 著者:宮沢 賢治
大へび小へび大へび小へび感想
キメツの蛇柱・伊黒さんの誕生日なので蛇に関する話を読む(笑)古今東西、片山家の蛇の話も。ちょっと笑った文章はこちら→「しかし大小はともあれ、どんな大むかしでも、蛇は今日と同じくによろによろしてゐたに違ひない。女が気持よくそんな物と話をしたといふのが不思議である。さうするとイデンの蛇は無形の物で、イヴの頭の中にだけ見えたのかもしれない。イヴはその頭の中の蛇といろんな問答をして、樹の実を食べる決心をしたと考へてみれば、かなり素ばらしい生意気な女であつたやうで、それがわれわれ女性みんなの先祖であつた。」
読了日:09月15日 著者:片山 広子
蛇いちご蛇いちご感想
神主さんが意地汚い、ゲスい! 神主さんは大きなお腹をした蛇が蛇いちごを食べて水を飲むとお腹が凹むのを目撃。自分も檀家巡りをして出されるご馳走をたくさん食べたいので真似をする。蛇が食べればお腹が減るが、人間が食べれば、その身体までが溶けてしまう。「なぜかといへば、蛇は人間を呑んだときにも、矢張り蛇いちごを喰べて、それを溶かしてしまふのですからね。」さようなら、神主さん!
読了日:09月15日 著者:宮原 晃一郎
鬼ごっこ(角川・芥川龍之介全集9)鬼ごっこ(角川・芥川龍之介全集9)感想
青空文庫で。短い。昔の面影を求めているのか。女性側からしたら「柘榴吸ふいかに愛されても独り」(長谷川秋子)こんな気持ちなのかなと思った。
読了日:09月16日 著者:芥川龍之介
秋の暈秋の暈感想
オダサクさんは名前からゴツい人のイメージがあったのに、秋の気配を繊細に書かれていたので、あら、この人はとてもロマンチストなのかしら? と(笑) タイトルも綺麗だし、ラストがなんとも言えない愁いがあって、キュン!となりましたわ😍
読了日:09月16日 著者:織田 作之助
弟切草 小烏神社奇譚 (幻冬舎時代小説文庫)弟切草 小烏神社奇譚 (幻冬舎時代小説文庫)感想
シリーズ物と思わず先に『蛇含草』を買ってしまったので、前2作も購入。『弟切草』ってなんかホラー漫画かゲームになかったっけ?と思いながら。無愛想な宮司と赤ひげのような医者の友人、カラスと白蛇……ものすごく面白いとは言い難い。兄弟の事件があるけど、いやいや、そう簡単にソレは切り離せないでしょ?と思ったり。とりあえず2巻も読む。
読了日:09月16日 著者:篠 綾子
愛と婚姻愛と婚姻感想
泉鏡花は読みたいけど読みにくい…ので、コチラのブログにあった現代語訳を読んでから青空文庫で読んだ。
http://machiko-o.cocolog-nifty.com/gendai/2011/09/post-d7db.html
読了日:09月16日 著者:泉 鏡花
梅雨葵 小鳥神社奇譚 (幻冬舎時代小説文庫)梅雨葵 小鳥神社奇譚 (幻冬舎時代小説文庫)感想
一章のタイトルが「蝶と葵」でキメツのアオイちゃんを連想してしまった。蝶は死者の魂を運ぶとも言うし。無惨な出番しかなくて気の毒な蝶たち。前巻の終わりでドタバタしていた伊勢殿と鷹のヒミツ?が少しずつ明かされて来たような…。人の想いは拗らせると大変なことになる。今回引用された和歌2首は知らなかった。あと平家の歴史に詳しくないので似たような名前に関係性がわからなくなる💦 無表情の宮司がちょっと人間らしくなってきだけれど、人の情を理解するのはやはり難しい。こういうのも体験と想像力が必要なんだろうな。
読了日:09月17日 著者:篠 綾子
蛇含草 小烏神社奇譚 (幻冬舎時代小説文庫)蛇含草 小烏神社奇譚 (幻冬舎時代小説文庫)感想
氏子の花枝と大輔の姉弟が一生懸命で可愛い。「嘘」について考えさせられた。前に青空文庫で読んだ「蛇いちご」の効能?が出てきて、あら!となった。思わぬ蛇つながり(笑) 天海が自分のイメージよりいい人っぽいのだけれど、本性はいかに? 時代小説らしい人情味が(お約束感があっても)よかった。少しずつ主要キャラが増えてきて、面白くなってきた。表紙は全部好き。
読了日:09月17日 著者:篠 綾子
にぎり飯にぎり飯感想
東京大空襲で焼け出された主人公とその時に知り合った女性の話。多分こういう出会いで新しく夫婦になった人たちは多かったんじゃないかと思う。「にぎり飯」というタイトルだけれど、今だったら「おむすび」とかいかにも男女の縁結び的なタイトルになるのか?などと考えてしまった。あとこの続き? 二次創作的な話を書いている人もいて面白いなと思った。

読了日:09月18日 著者:永井 荷風
メロドラマ 1メロドラマ 1感想
タイトルが気にいってスキマで読む。(だれでも無料) モーニングで連載してた? 記憶にないな💦 日本の軍人と伯爵令嬢の恋物語。さてハッピーエンドになるのか?
https://www.sukima.me/book/title/BT0000424631/
読了日:09月19日 著者:村上 もとか
メロドラマ 2メロドラマ 2感想
「龍(RON)」のようなラスト。この人ってスピリチュアル系よりなのか? フジタや他の画家たちの葛藤とか女性のしたたかさとかわりと面白く読んできたので、う~ん、となってしまった。主人公が淡々としすぎ? アブサンの出る酒場は好きだった。
読了日:09月19日 著者:村上 もとか
クレシェンド (角川文庫)クレシェンド (角川文庫)感想
最初の60ページくらい読んで気分がのらず放置していたのを読み始めた。後半の島に移動するまでは、フムフム、ほー!と日本の歴史やら言語やら言霊やら面白く読んでいたのだけれど、島での後半は( ・◇・)? 膿め尽くされた文字が怖い! そして主人公。悩み?に決着がついたとは思えないし、同行した女性も謎が残るし。コレはホラー、怪奇小説なの? なんなの? と混乱したまま最後にたどり着いたけど、わからないまま終わった。疲れた。
読了日:09月19日 著者:竹本 健治
星恋華1星恋華1感想
作者の訃報を知り、昨晩から最終巻まで読んだ。この作品は雑誌休刊とかもあり足かけ18年で完結。芸能界ってやっぱり魑魅魍魎の世界。本当に一握りしかスターになれない。これが男性アイドルとマネージャーの紆余曲折だったらつまらないんだろうなぁ…やっぱり女の子は華やかだ。設定にちょっとン?なところもあったけれど、ケータイとかもない時代、歌謡曲全盛の懐かしい時代を思い出した。作品は残り読み継がれる。ご冥福を祈ります。https://area88.jp/top.html
読了日:09月21日 著者:佐伯 かよの
うたかたの記うたかたの記感想
鴎外も読みにくいので現代語訳を読んでから青空文庫で再読。鴎外って女性に対しての描写がとても気合いが入っているような気がする。コレは異国の女性だからなのか? 言葉選びも美しいし、女性がとても力強く生き生きとしている感じ。マリィは魅力的な娘だった。
読了日:09月22日 著者:森 鴎外
天狗奇譚⑩天狗奇譚⑩感想
①から⑩まで読んだのだけれど続きは? 続くの? これからいいところなのに! 幼い頃、天狗に助けられた少年が主人公。天狗の修行やら天狗同士のバトルに巻き込まれて、なんとなくジャンプ系のノリではあるけれど面白い。女っけはない(笑)
読了日:09月22日 著者:
銀漢の賦 (文春文庫)銀漢の賦 (文春文庫)感想
新聞で『銀漢は神の褌かもしれず』という俳句を見つけてこの本を買ったのが5年前、ようやく読みました😓 解説に「友情の味は、恋に似て」とあったけれど、本当にそんな感じ。おさななじみ3人のそれぞれの生き方。読み終わり、表紙を見てしみじみ。「人も花も同じです。生まれ持ったものは尊いでしょうが、それを美しくするためにはおのずと切らねばならないものがあります。花は鋏を入れますが、人は勉学や武術で鍛練して自分の心を美しくするのです」「花の美しさは形にありますが、人の美しさは覚悟と心映えではないでしょうか」(P50)
読了日:09月23日 著者:葉室 麟
のりものづくし (中公文庫)のりものづくし (中公文庫)感想
タイトル通り「のりもの」についてのエッセイ。旅行が好きだったり車が好きで運転出来る人だったら、ウンウンと実体験とあわせて楽しめるのかも知れない。が、基本引きこもりで外国どころか国内旅行もほとんど行かない、地理にも疎い私にはイマイチでパラパラ読みになってしまった。世代も合わないしなぁ。世界地図とか外国の地下鉄とか路線図を眺めながら読んだらわかりやすいのかも?
本当にあちこち出かけるのが好きな人なんだなって思った(笑) ペンギンの話は面白かった。
読了日:09月23日 著者:池澤 夏樹
[まとめ買い] プラタナス抄[まとめ買い] プラタナス抄感想
懐かしい作品を見つけた! まだスカートが長い高校生たち、ケータイなどはなくて家電で呼び出してもらう(笑) 仲良しの男女4人の物語。私は深(しん)が一番好きだった。
「抄」とは長い文章などの一部を書き出すこと、またはそのものをいうようで、長い人生の中での辛いこともあっだけど、キラキラしたまぶしい青春の1ページですねぇ。鈴木雅子さんは「帰りこぬ風」や「ティータイム」など好きだった。
読了日:09月24日 著者:鈴木 雅子
幸福幸福感想
青空文庫で。藤村が児童書的なものを書いていたとは知らなかった。
「幸福」が貧しい乞食のような服装でいろんな家を訪問。誰かときかれたら、自分は「幸福」だと言わずに「貧乏」だと言って反応をみる……みんな幸福が欲しいはずなのにねぇ。お約束な展開だけど、最後はやはりホッとした。
読了日:09月24日 著者:島崎 藤村
騎士屋騎士屋感想
「きしやにちゆういすべし」先生の解釈は「汽車」ではなく「騎士屋」に気をつけな!……おやじギャグかよ!な展開(;´д`) でも先生も子どもたちも、のんびりしておおらかな雰囲気で、なんだかうらやましくなった。
読了日:09月24日 著者:土田 耕平
使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)感想
祖父の名前が「静」だったのと「◯◯探偵」というタイトルが気になっていた時期に買った1冊。表紙も好き。章が細かく分かれていたので区切りがつけやすく、スキマ時間に少しずつ読むのによかった。美しく冷静で人形のように感情のない使用人ツユリシズカ。(キメツのカナヲが浮かぶ)閉ざされた異人館での見立て殺人。女の子は双子はなんであんなにあやしく魅力的に感じるのだろうか(笑) ラストはなんだか市原悦子さんの「家政婦は見た」を連想してしまった。
読了日:09月25日 著者:月原渉
首無館の殺人 (新潮文庫nex)首無館の殺人 (新潮文庫nex)感想
使用人シズカシリーズ2作目。なんで前作と表紙のイメージがこうも違うのか。今回は記憶喪失のお嬢様とその家族をめぐる物語。凄惨な殺害状況なのにアッサリ読めてしまうのは自分の感覚が麻痺してきているのか? 登場人物のへんなイラストはいらないけど、相関図が欲しい。建物の見取り図も欲しい。一生懸命想像するのだけれど、ムリ! これらがあればもっと話を楽しめる気がする。シズカの生い立ちなどはやはり謎のまま。
読了日:09月25日 著者:月原 渉
螺旋じかけの海【新装版】(1)螺旋じかけの海【新装版】(1)感想
3巻まで読んだ。作者はお医者さんでもあるのでこういう遺伝子操作の物語が描けるのかなと思った。ワニの話がとてもよかった。4巻も年明けには出したいとのことなので、また楽しみに待ちたい。
https://note.com/nagatarj/n/n1f65c1f47eef
読了日:09月25日 著者:永田礼路
月曜日の水玉模様 (集英社文庫)月曜日の水玉模様 (集英社文庫)感想
記入もれ(2011/5/20読了)。
水玉模様って元総理大臣のあの方とか草間彌生さんを連想する。
読了日:09月27日 著者:加納朋子
花問答 (1956年) (コバルト新書)花問答 (1956年) (コバルト新書)感想
実際に読んだのは青空文庫→https://www.aozora.gr.jp/cards/001154/files/43847_70443.html
ヒロインの名前が母と同じだった。彼女の知らないところで♪ケンカをやめて〜ふたりをとめて〜的なやり取りが。お互いに好きだったはずなのに思いを伝えず、違う人と結婚。何も言わなかった彼の本心は結婚後、思わぬ形で夫から知らされる。ラストがヒロインの複雑な心境を表しているようで、おお〜!となった。コテコテの恋愛小説なんだろうけど、好き! ちょっとドラマで見てみたい。
読了日:09月29日 著者:岸田 国士
おにばなし 1巻 (0マガ)おにばなし 1巻 (0マガ)感想
鬼にまつわる短い話を集めたもの。終わり方がちょっと中途半端に感じるものもあるけどサラッと読める。そして後からいろいろ考えてしまう感じ。お祭りに母親を見つけに来た子鬼の話とかせつないけど怖い。スキマで読んだ。https://www.sukima.me/book/title/BENJA0000328/

読了日:09月29日 著者:鯖玉弓
強欲な羊 (創元推理文庫)強欲な羊 (創元推理文庫)感想
未年に読もうと買った本だと思われる😅 多分表紙とタイトル買い。第一話に『よくばりオオカミとやさしいヒツジ』という絵本のあらすじが出てくる。実在しない絵本のようだけど、怪談絵本シリーズみたいな雰囲気。三話くらいまでは私でも先が読めるなぁ的な話で、最後まで読んで「ああ、そういうことね
!」となった。ホラーというかイヤミスというか、なんだろう、イマドキっぽい? 作者が「着信アリ」シリーズの脚本も書いているそうで、そう言われればガッツリした読み物という感じはなかったかなぁ。七尾与史さんの解説は楽しく読めた。
読了日:09月29日 著者:美輪 和音
80番地の犬 DX版 180番地の犬 DX版 1感想
犬の話を読んでホッコリしたかったのだけれど、なんだか人間の身勝手さを感じてしまって最後までう~ん…な気分だった。自分が犬を飼ったことがないからなのかなぁ。ご近所迷惑になってない?なんて考える場面もあり……犬種の違う多頭飼いとか実際、犬からしたらどんな感じなんでしょう?「81番地の犬」とかもあるのだけれど、多分読まない。
今回もスキマで読了→https://www.sukima.me/book/title/BT0000431968/
読了日:09月30日 著者:西田陽子

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rohengram799 at 07:35コメント(2) 
月刊・空のお城図書館 

コメント一覧

1. Posted by さち   2021年10月01日 08:12
『プラタナス抄』少し前に読みました。見つけた時はうわぁっとなった。リアルで読んだ時はなかなか衝撃的だったのを憶えています(深の行動とか)。私も深が好きだった。ラストは泣いたなぁ。
2. Posted by オスカー   2021年10月01日 14:00
さち様
昔からベタ塗り黒髪キャラが好きでした(笑) ベタ頭じゃなくて好きになったのは木原敏江さんの『天まであがれ』の土方さんかも(笑)
『蟇屋敷…』の中に電話の混線とか出てきて、あったなと懐かしくなりました。もう今の若者の恋愛話にはついていけないかも…(-_-;)

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