2022年01月07日

麗春雲便りNo.6:ねぎ

手を入れて水の厚しよ冬泉 小川軽舟


水の厚し …… 冬の泉の下に眠るものの豊かさを感じるような句だな、と私は思ったのですが、皆さまはいかがでしょうか? しかし、昨日の雪はあんなに降るとは思いませんでした。 いつも以上にそろりそろり……と歩くことになり、疲れてしまいました(; ̄ー ̄A

*****

「ネギ」と聞いて浮かぶのは「葱」か「禰宜」か「根木」か……。

「根木打」という遊びが昔、あったそうです。「ねぎうち」ではなく「ねっきうち」と読むそうです。冬の季語になっていました。30〜50センチくらいの先の尖った木の棒や(または尖らせる)釘などを交互に地面に投げて打ち込む。相手のものを打ち倒して自分のものが地面に立ったら 勝ち!という遊びのようです。ちょっとメンコを連想しますね。

柳田国男の『こども風土記』にある「念木・ねんがら」とかの話がそうかな、と思います。 
https://www.aozora.gr.jp/cards/001566/files/53809_49722.html

*****           

嘘つきのまんまで終わる葱の白 金築雨学(*)

なんとなく味わい深い川柳でありますね〜意味深長だわぁ。


江戸千住葱で作る「根深汁」も味わい深いことでしょう。
https://intojapanwaraku.com/gourmet/79641/


冬には池波正太郎の時代小説がよく似合う気がする! でも私が読んでいるのは村山由佳さんの『はつ恋』なのでした(笑)

https://ddnavi.com/review/885491/a/




(*)
http://daenizumi.blogspot.com/2020/10/blog-post_30.html?m=1


rohengram799 at 14:20│Comments(4)

この記事へのコメント

1. Posted by 猫ムスメ   2022年01月07日 15:35
「根木打」、木の枝マニアのうちの子に向いていそうな遊びです(笑)。気が弱いうちの子はよく公園で木の枝を奪い取られて泣いてましたが…(^_^;)

池波正太郎と言えば、お正月中にBSで「正月四日の客」を放送していました。あれは鬼平犯科帳の番外編という扱いなんですね(すっかり忘れていました…)。やはり冬に合いますね。しみじみ良い作品だと思いました。今はなかなかああいう良質の時代劇が出来ないですね…
2. Posted by ミューちゃん   2022年01月07日 16:46
オスカーさん、こんにちは
今朝のニュースで凍結した道路で滑って転んだ人を何人観た事か…雪で交通が大幅のマヒになるって云うのは東京の脆いところですよね…。コロナも感染者が急増して蔓延防止を決めて…て云うのを去年の今頃も観たような…。デジャヴかな?もうコロナが5類になるまで、この繰り返しは永遠に続くんでしょうね…
3. Posted by オスカー   2022年01月08日 09:21
猫ムスメ様
「正月四日の客」ドラマは原作と違うようですね。鬼平を未だに見たことがない、読んでいない(-_-;) 時代劇を演じられる役者さんが少なくなっているのも、殺陣の指導とか小道具類とか、関係するものを維持していくのも難しくなっているとは思いますが、なくなって欲しくないですわ。

4. Posted by オスカー   2022年01月08日 09:24
ミューちゃん様
私は転ばなかったのに、ダンナさんは転んだそうです。へんな手のつきかたをしたらしく、肩の方が痛い!と湿布を貼って仕事にいきました。テレビでは「三連休」と言っていますが、みんなが土日休み、カレンダー通りに休めるとは限らないのにね(;´д`)

コメントする

名前
 
  絵文字