2022年12月01日

夜霜雲便りNo.1:霜月の本棚📚 〜 2022.11🍂

11月の読書メーター
読んだ本の数:36
読んだページ数:3185
ナイス数:1705

井戸の底に埃の溜つた話井戸の底に埃の溜つた話感想
【本来、井戸なるものは、水を溜めるべきであつて、埃を溜めたりする場所柄では無い。
 作りもしない者に米を食はせるからには、作つてる農民が米が食へないと云ふ法はないのである。
 鉄砲を持たせてる限り、軍人が人を殺して悪いと云ふ法はない。】本当に言いたいことはコレだったのかな?と思った。水が溜まっていなくて埃が溜まっているとは……ウチはお金が堪らず、愚痴が溜まっている気がするな(´ε`;)ウーン…
読了日:11月02日 著者:葉山 嘉樹
博奕のアンソロジー (光文社文庫)博奕のアンソロジー (光文社文庫)感想
アンソロジーはいろんな作家さんの作品を読めるので好きなんだけれど、コレはテーマがやはり私にはあわなかった。順番に読んでいたけれど、申し訳ないが藤井大洋さんの「それなんこ?」の途中でやめてしまった。山田正紀さんの「開城賭博」はおもしろく読めたけれど。リクエストアンソロジー、ペット・和菓子・本屋さんはよかったのになぁ。博奕はアタマがついていかなかった😓「美女と竹林のアンソロジーはどうだろう?(未入手だけど)
読了日:11月02日 著者:冲方 丁,軒上 泊,桜庭 一樹,梓崎 優,法月 綸太郎
井戸井戸感想
子ども時代、井戸に落とした小刀を工夫して無事引き上げられたヨロコビ!(笑) 最初に書かれていた『素裸で村の川や溝へ這入っては、鮒鰌をすくったり、蛙を呑んでいる蛇などを見つけては、尻尾を手づかみにして叩き殺す位なことは、平凡ないたずらの方であった。』を読んで、ヒャー!となった。平凡ないたずら……蛇に祟られそう((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル! 青空文庫で。
読了日:11月02日 著者:伊藤 左千夫
新作いろは加留多新作いろは加留多感想
先に『藤村いろは歌留多』を読んで歌留多の話が他にあるのかなと思ったら安吾が書いていたので読む。見事なオチに感動!
【藤村いろは歌留多】https://www.aozora.gr.jp/cards/000158/files/60026_70478.html 
【カラー絵札】
https://www.benricho.org/karuta/toson-okamoto.html
読了日:11月03日 著者:坂口 安吾
あなたの不幸は蜜の味 イヤミス傑作選 (PHP文芸文庫)あなたの不幸は蜜の味 イヤミス傑作選 (PHP文芸文庫)感想
以前のカバーの上に新しいカバーがつけてあったけど、こちらのカバーの方が絶対手に取りたくなる(笑) イヤミスというわりにはマイルドな気がしたのは既読作品があったからか? 一番心情的にわかるわぁ…となったのは新津きよみさんの「実家」。相続で揉めたりした経験などないけれど、自分の居場所はどこ?な感覚はわかる。ただ子どもたちに期待し過ぎだよ~!と思った。沼田まほかるさんの「エトワール」はう~ん、毒気が少なくてイヤミスというよりホラー寄り? 乃南アサさん「祝辞」は昭和のレディースコミック的なやっぱりオチで残念。
読了日:11月03日 著者:宮部 みゆき,辻村 深月,小池 真理子,沼田 まほかる,乃南 アサ,新津 きよみ
抜髪抜髪感想
若い女が住んでいるらしいが、その姿を見たことがない……拗らせてます😅【「若い女! まだ見ぬ若い女!」ああ、その若い女が恋しい。私はなぜ今迄その女を見なかっただろう。私は余り考え過ぎた。考え過ぎているうちに春も過ぎてしまった。この青い月の光り! もう春でない。淡い夏が来たのでないか。夏? そうだ夏だ。病的な、暗愁の多い春は去さって、淡々として白い夏が来たのだ! しかし、もう遅い。春は去てしまった。私は、過去の邪推、疑念、無駄な空想を呪った! 後悔した!】 そして最後にもっと後悔する結末が…?!青空文庫で。
読了日:11月04日 著者:小川 未明
anan特別編集 ミュージカル エリザベート Anniversary Book 2000−2022 (MAGAZINE HOUSE MOOK)anan特別編集 ミュージカル エリザベート Anniversary Book 2000−2022 (MAGAZINE HOUSE MOOK)感想
「ミュージカル エリザベート Anniversary Book 2000-2022」本屋さんで見つけて立ち読み。宝塚初演のイチロさん退団公演(東京)しか観たことがないのだが、やはり花ちゃんは美しい😍 ドイツ版だったかな、CDで聴いたことがあるけれど、トートの声がネチャ〜とした声で好きじゃなかった。東宝のトート閣下たち、う~ん、イマイチ美しくない気が…ルキーニはおっさん度アップでいいけどトートは美しく、ルドルフもけなげさが欲しいなぁと写真だけ見て思ってしまった。映像ではそんなに気にならなかったのに。
読了日:11月05日 著者:
累物語累物語感想
自分を殺した与右衛門には取り憑かずまわりの人間を不幸にしていく……何も知らない後妻さんたちや生まれた子がかわいそうじゃないかと思ってしまった。女はダンナより浮気相手を憎むどいうけれど、でもなぁ。結局ダンナは改心するために坊主になったの? 一番悪人じゃないかと思うんだけど。結果として累は成仏させてもらったけれど、なんだかスッキリしない怪談話。類話はたくさんありそうだけど、コレが最初なのかな?
読了日:11月05日 著者:田中 貢太郎
お面とりんごお面とりんご感想
子どもたちの「欲しい気持ち」と相手を思いやって「我慢する気持ち」がお面とりんごを通して綴られている。大きなケンカにならなくてよかった。こういうことを繰り返して大人になるんだろうなぁ。
読了日:11月06日 著者:小川 未明
林檎のうた林檎のうた感想
片山広子(松村みね子)の短歌が10首。全部リンゴを詠んだもの。『燈火節』という随筆やら小説やらをまとめたものの中のひとつ。青空文庫で。デリシャスリンゴ!なんか懐かしい。気に入ったものを半分だけ🍎
◆みちのくの遠くの畑にみのりたる木の実のにほひ吾を包みぬ
◆手にとればうす黄のりんご香りたつ熟れみのりたる果物の息
◆すばらしき好運われに来し如し大きデリツシヤスを二つ買ひたり
◆宵浅くあかり明るき卓の上に皿のりんごはいきいきとある
◆わがいのる人に言はれぬ祈りなどしみじみ交る林檎のにほひ


読了日:11月06日 著者:片山 広子
風恋記―夢の碑 (上) (小学館叢書)風恋記―夢の碑 (上) (小学館叢書)感想
昨日大河ドラマで「動かない船」を見てdoziさまの実朝さまを思い出してしまった。『夢の碑』シリーズはどれも好きだった。https://mangapedia.com/%E9%A2%A8%E6%81%8B%E8%A8%98-l810zeev6
読了日:11月07日 著者:木原 敏江
自滅 (角川文庫)自滅 (角川文庫)感想
久しぶりの柴田さん。ホラーを書くイメージはなかったが、田辺青蛙さんの「この作品を読んでいる最中、何度も何度も泣いてしまった」という帯の煽り文句を信じて買う。最初の話で「ああ、わかる」アタリだったな、と思い読み進める。次の「雪を待つ」は愛猫家の皆さんはスルー推奨😓どれも自分の中にある感情で「私のこと?!」とドキッとしてしまう。この世に留まらざるを得ない者とこの世にいながらあちらの世界に取り込まれる者。解説を読んで青蛙さんの涙の本当の意味を知り、胸が締めつけられた。「明るいの反対が、滅。暗ではなく、滅。」→
読了日:11月08日 著者:柴田 よしき
走れメロス走れメロス感想
こちらの記事を読んで、教科書でしか読んでいなかったのであらためて読むことに。https://omocoro.jp/bros/kiji/366606/

メロスって思い込みが激しくかなり自分勝手な男なのでは……?!
読了日:11月10日 著者:太宰 治
過ぎた春の記憶過ぎた春の記憶感想
「こわい話」というメモ書きの中にあったので、読む。平成27年度の全国統一防火標語が『無防備な 心に火災が かくれんぼ』っていうのだったけど、火災ではなくて魔物?アヤカシ?そんなものが隠れていて、遊びに紛れて出てくるような気がしたりして。秋の夕暮れではなくて季節が春なのがまたふわふわぼんやりした感じでいい。高熱の最中見ていた景色、人物、出来事なのか…のさすが小川未明(笑)
読了日:11月10日 著者:小川 未明
交尾交尾感想
梶井基次郎ってこういう人なの?!というのがまず最初の印象😱 観察するのが好きな人なのかな?あまり下品な感じはしないのだけれど(むしろよく綺麗に書いていると思った)なんとなくコワいかなぁ。夜中に物干しから2匹の猫の様子を眺める……私は夜中に火の用心のおじさんの姿をどうしても見たくて起きていたことがあったけど、この衝動、欲求とは違うんだろうな😓 2部構成の陸と水(猫とカジカガエル)の生き物の求愛、交尾について。青空文庫で。
読了日:11月17日 著者:梶井 基次郎
死神さんとアヒルさん死神さんとアヒルさん感想
生まれた時からずっといる死神さん。原題は「アヒル、死とチューリップ」だったのか、と今ごろ知る。死者に向ける花は黄色い薔薇のイメージがあるけど。アヒルさんと死神さんの会話がイマイチ噛み合わないのだけれど、池に入った死神さんが「悪いけど、湿気が骨身にこたえて、いられないわ。」に笑う〜ガイコツだもんね(ワンピースみたいなのを着ているけど)。アヒルさんが「」寒いの?からだをあたためてあげようか?」と言って死神さんを温める場面が好き。「死神さんが、だれかにそういわれたのは、はじめてでした。」また読み返そう。
読了日:11月18日 著者:ヴォルフ エァルブルッフ
伝言猫がカフェにいます (PHP文芸文庫)伝言猫がカフェにいます (PHP文芸文庫)感想
タイトルと表紙買い。文庫書き下ろしの連作短編集。伝言猫という仕事?がちょっとわかりにくいかなぁ。「ツナグ」(辻村深月)みたいに死者と生者が対面出来るのではなく、猫が直接話すワケでもないので、発想は面白いからもう1つか2つ何かがプラスされたらいいのになぁ、と思った。なんか物足りなさがある。猫を飼っている人なら仕草やら生態?やらウンウンって納得出来て楽しいのかも。もしかしたら続きがあるのかなぁ、って感じがする。作者自身、東京都内の現役カフェ店主だそう。
読了日:11月18日 著者:標野凪
十二ヶ月十二ヶ月感想
「十一月――
空は高かった
そして青かった
しかし 俺はさみしかった」 

縦書きで読みたい詩。十二ヶ月、1年を自分だったらどんなふうに綴るのだろう。青空文庫で。
 
読了日:11月19日 著者:竹内 浩三
どうしたら私は憐れな彼女を悸さずに済せるだらうどうしたら私は憐れな彼女を悸さずに済せるだらう感想
「ドウシタラワタクシハアワレナカノジョヲキサズニスマセルダラウ」まずは読み方を確認(笑)「私は或望遠鏡を彼に依頼した」…彼女という言葉が入ったタイトルとこの一文にもしや…?!と淡い?ヨコシマな気持ちを抱いて読んだ短い話。 動悸の悸、意味はおそれや驚きなどで胸がどきどきする……「彼女」はおっさん発想の私が考えていたのとは残念ながら(オイオイ)違ったけれど、なんだかとても詩的で素敵で影絵で見たいような話だと思った。カタカナでタイトルを読み返すとなんとも言えないせつなさと愛情を感じてキュンとなってしまった!
読了日:11月19日 著者:牧野 信一
恐ろしい東京恐ろしい東京感想
「山の手線電車が田町に停まったら、降りた人が入口を開け放しにして行って寒くてしようがないので、入口を閉めようとしたがナカナカ閉まらない。直ぐ傍に立っている喜多実君と坂元雪鳥君とであったかが腹を抱えて笑っている。理由がわからずマゴマゴしているうちに、自動開閉器で閉まって来た扉に突き飛ばされかけた。
 この恨みは終生忘れまいと心に誓った。」今でも田舎では冬場は手で開閉するんじゃないかなぁ。冬は寒風が入らなくていいんだけど、降りる時になかなか扉が開かなくて焦っていたら親切なおじさんが手伝ってくれた記憶がある😅
読了日:11月19日 著者:夢野 久作
南瓜南瓜感想
南瓜は太鼓持ちのあだ名。薄雲太夫という花魁に惚れていた。奈良茂(ならも)という成金も太夫に惚れていた。南瓜の思いは誰も本気には受け取らず、当の薄雲太夫も真に受けなかった。結構インテリな南瓜が起こしてしまった殺人事件。なんとなく奈良茂はとばっちりを受けたようにも思えるし、人の恋心をバカにしていたバチが当たったような気もするし。下手に学があるととんでもない目に合うのだなと思った。花魁はどんな気持ちだったのか…。青空文庫で。

読了日:11月20日 著者:芥川 竜之介
雑木林の中雑木林の中感想
こんな図々しい男はもっとひどい目にあってもよかったのでは?イヤ、ひどい目にはあっていないな。たくさん歩いて疲れたから(遊ぶ金を借りに行くため)お茶をもらい、座敷に上がらせてもらって、休んで、酒のおかわりまで要求したんだし……一応遠慮はしていたが、なんだか怪異の存在があわれ。もっと引き留めて一緒にいて欲しかったのかも。青空文庫で。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000154/files/48000_35951.html
読了日:11月21日 著者:田中 貢太郎
秋風記秋風記感想
「死にたいんだよね」ってお互いに言える相手がいると言うのは(実行しろとは言わないが)しあわせなことではないのかなぁと思った。こういうやり取りを繰り返していくうちに季節は変わっていくんだろう。ゆったりとした口調の朗読劇で見たいなぁと思った。青空文庫で。https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/2267_19992.html
読了日:11月21日 著者:太宰 治
草藪の中草藪の中感想
「雑木林の中」の類話と教えていだきた読む。コチラはお笑い要素が強い? 男ふたり、それぞれ見た女性が違うのはどうしたことか〜女(アヤカシ)の好みによるのだろうか? (笑)
読了日:11月22日 著者:田中 貢太郎
全艦出撃!!―「銀河英雄伝説」同人誌ベストセレクション (3)全艦出撃!!―「銀河英雄伝説」同人誌ベストセレクション (3)感想
noteでこの記事を読み、そうなの?!と再読。

https://note.com/mikuni_aoba/n/n5f1cf47ca146
読了日:11月22日 著者:アンソロジー
術数術数感想
「術数」というタイトルと八雲ということで、なんか怪しい占いの話かと思ったら違った😓 「術数」には「はかりごと。計略。謀計。術策。」の意味も。処刑された罪人の恨みによりひどく恐ろしい目にあうのでは、とドキドキしていましたが、そんなことはなく……なんと見事な腕前(いろんな意味で)なんでしょうか! 短いけれど人間の心根の在り方を見たような気分に…。えあ草紙が縦書きで読みやすかったです。

読了日:11月22日 著者:小泉 八雲
雨あがり雨あがり感想
傘を忘れすぎだろ!という男の子が出てきます。主人公は可愛いミミコちゃんという女の子。1回だけ雨合羽を学校に忘れてしまったことがあります。もう忘れないようにしなくちゃ!と思ったミミコちゃん、他にもたくさん持ち帰るものがあった日に忘れたものは……まさかの!お話(笑)
青空文庫で。
http://www.aozora.gr.jp/cards/001693/card56662.html

読了日:11月22日 著者:山之口 貘
おもいでマシン (新潮文庫)おもいでマシン (新潮文庫)感想
寝る前にチマチマ読めるものが欲しかったので購入。一話3分が全40話。読んだことがあるものもチラホラあったので、もしかして前にも買っていた?と思ったけれど、高橋酒造㈱さんのHPで連載しているものから選んだそうなので、以前読んでいたのかもしれない。
https://www.hakutake.co.jp/column/ 
読了日:11月23日 著者:梶尾 真治
はじめての諏訪さん(1) (ガンガンコミックスJOKER)はじめての諏訪さん(1) (ガンガンコミックスJOKER)感想
中1の春に突然の告白! 諏訪さんと突然付き合うことになった山中くん。もう2人にとっての〝はじめて〟がたくさんあって読んでるコチラもキャーキャーしてしまう(笑) 山中くんよりちょっと背が高くて何でも知っていそうなのに、いちいち反応がカワイイのがたまらん! 3巻で終わるのね~このくらいが楽しく読めていいのかも。
読了日:11月24日 著者:真沼靖佳
とびよ鳴けとびよ鳴け感想
以前新聞投書欄で『無事の生還 贈り物に託す』という70代男性の記事を読んだ。出征を控えた親戚の家にいったら、一握りの大豆と4~5個のクルミ、松の小枝が三方にのせられ、床の間に飾ってある。理由を大人は教えてくれない。3才上のお兄さんがそっと物陰で「マメは元気、クルミは帰って来る身、松は待つ」とその意味について話してくれた。公には出来ない身内の思い。やさしくしてくれた人たちとの別れ、悲しみ、憤り、やるせなさ……少年の叫びにこの話を思い出した。投稿者の親戚の方はシベリアに抑留後、無事帰国出来たそうで、よかった。
読了日:11月25日 著者:小川 未明
雪の塔雪の塔感想
「楽しく嬉しくなつかしく
 一夜のうちに消え果てた
 綺麗な綺麗な雪の塔」
兄妹が家に戻れなくなるんじゃないかとドキドキした。歌や踊りの場面は映像でみたい気がする。
青空文庫で。https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/942_21771.html
読了日:11月25日 著者:夢野 久作
鬼ごつこ鬼ごつこ感想
「つかまえるまではそりゃあもう真剣ですよ〜つかまえたらもうこっちのモンで……(´∀`*)ウフフ!」 そんな話?! 短いけれど、奥深い話。この話の男の立場だったらちょっとゾワッ!とするかも。タイトルがウマいなぁ。
読了日:11月28日 著者:芥川 竜之介
クリスマスの贈物クリスマスの贈物感想
【ところが、みっちゃんの方は、朝、目をさまして見ると、リボンと鉛筆とナイフとだけしかありませんでした。
みっちゃんはストーブの煙突をのぞいて見ましたが、外には何も出てきませんでした。みっちゃんは泣き出しました。いくらたくさん贈物があっても、みっちゃんを喜ばせることが出来ないのでした。みっちゃんはいくらでもほしい子でしたから。】……家まで欲しがるようなコだからなぁ。「宇宙が欲しいなぁ」レベルまでいくか、それは到底叶わぬことで、どんなプレゼントでも有り難く喜び、誰かに贈り物を出来る大人にかわれるだろうか。

読了日:11月28日 著者:竹久 夢二
サンタクロースの贈物 ; クリスマス×ミステリーアンソロジー (河出文庫)サンタクロースの贈物 ; クリスマス×ミステリーアンソロジー (河出文庫)感想
私はアンソロジーでも気になる作品からではなく最初から順番に読んで行くんだけど、今回はダメ。前半は翻訳作品が並ぶ。最初の「青いガーネット」は多分はじめてのホームズ。しかし読んでいくとんだんキツい〜読み慣れていないのもあるし、文章がしっくりこなくい。その話の舞台となる場所が想像出来なくて、後半の日本人作家の短い話から戻るようにして読みきった。収録作品
https://www.kawade.co.jp/sp/isbn/9784309467481/
山川方夫さんの話がファンタジーっぽいけど怖さもあって一番好き🌟
読了日:11月28日 著者:
放課後図書室 (スターツ出版文庫)放課後図書室 (スターツ出版文庫)感想
タイトルが気にいって検索したらケータイ小説だったとわかり……サイトで途中まで読んだんだけど(なんか甘ったるさが堪えきれなくなった…ちょっとグダグダ展開がクドいかな)紙だと違う場面とかあるのかな? 中学生くらいなら読んでキャーキャー出来るかも。あと少女漫画だったらサクッと読み切りに出来そうな感じ。早瀬くんのキャラは好き。https://www.no-ichigo.jp/read/book/book_id/549873
読了日:11月29日 著者:麻沢奏
沼感想
低音ボイスの朗読で聞く。原文字幕付きでよかった。幻想的で美しい物語。読むより朗読向きなのかな。いつもこんな夢うつつな状態の人もいるような気がする。沼に入ったあとの描写は特に好き。ラストがとても美しい。ちょっと冬虫夏草を連想した。萩尾望都さんや山岸凉子さん、近藤ようこさんの線画のような映像が浮かんできた。漫画でも読みたい。

読了日:11月30日 著者:芥川 竜之介

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rohengram799 at 15:00コメント(0) 
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