2023年09月05日

からあい雲便りNo.4:8月の本棚 〜 2023.8  〜

8月の読書メーター
読んだ本の数:100
読んだページ数:13480
ナイス数:3217

二周目の恋 (文春文庫 わ 17-50)二周目の恋 (文春文庫 わ 17-50)感想
二度目ではなく二周目。同じ人とまた新たな関係を…みたいな?と思いながら読む。波木銅さんは
初めて。綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」はバレンタイン前日の心理状態・行動にわかる、わかる!となって面白かった。スパチュラってなにかオシャレな飲み物かと思ってた😅 桜木紫乃さんは2時間ドラマみたいだと思ってしまった。桜木さんらしいラスト。一穂ミチさんは昔読んだ小池真理子さんの「レモン・インセスト」に出てきた姉弟の話を思い出した。窪美澄さんのはあんまり有名でないけど実力派の女優さんたちで映画でみたいなぁ🤭
読了日:08月01日 著者:一穂 ミチ,窪 美澄,桜木 紫乃,島本 理生,遠田 潤子,波木 銅,綿矢 りさ
たんぽるぽる (短歌研究文庫)たんぽるぽる (短歌研究文庫)感想
ちょっと不思議過ぎてついていけない世界の短歌もあったけれど、まとまった形で作品を読むのは初めてだったので面白かった。装丁も可愛い。「すきになる? 何を こういうことすべて 自信をもってまちがえる道」「逢えばくるうこころ逢わなければくるうこころ愛に友だちはいない」「あるときはお酒に強くあるときは弱くてひとは自由なのです」……ひとは自由、こころは自由、たくさんの自由な言葉を読んで楽しみ、また自由に綴ることが出来たらシアワセに違いない🍀
読了日:08月01日 著者:雪舟えま
こまこま感想
コマはベーゴマのことだった。懐かしい! 小学3年生くらいまではみんな遊んでいたような気がする。(昭和30年代生まれ)兄も缶にいっぱいベーゴマを持っていてヤスリで磨いたりしていた。かつての子どもとのこ今の子どもではベーゴマに対する思いの深さが違う。でも今の子もやがてかつての子どもになり、おじさんとのことを懐かしくせつなく思い出したりするんだろうな。
読了日:08月01日 著者:小川 未明
ラストタンゴ (フラワーコミックスα)ラストタンゴ (フラワーコミックスα)感想
なんでこの表紙なんだろ? 収録作品とつながりがないような? 全部読んでました~どれも好きな話だからいいけどちょっとソンした気分にもなった😅これから読む方は、コチラの試し読みの目次で確認を! Kindle版。
https://bookwalker.jp/series/402122/
読了日:08月01日 著者:木原敏江
身分違い (ハーレクインコミックス)身分違い (ハーレクインコミックス)感想
久しぶりに塩森さんの名前を見つけた〜「身分違い」というタイトルに黒髪と金髪カップルはベルばらを連想させる🌹 ハーレクインなのでベタ甘かメロドラマ全開かと覚悟していたけれど、思ったほどではなかったかも。19歳と26歳で出会い、お金持ちの彼女の方からガンガン行く行く😆 いろんなことがあって最後はハッピーエンドの安定感!ものすごい悪役もいなかったし、サラリと読む分にはいいと思う。Kindle版。
読了日:08月02日 著者:塩森 恵子
豚と猪豚と猪感想
>ひとの厄介になって威張るものは今にきっと罰が当るから見ておいで    
全くその通りでございました(ಠ⁠﹏⁠ಠ)  コチラの漫画で読んでから青空文庫で。
https://note.com/j_cedcyph01/n/n086885072642
読了日:08月02日 著者:夢野 久作
狂花一輪 京に消えた絵師 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)狂花一輪 京に消えた絵師 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
福知山藩に仕える武士・木島龍吾の目は色の認識ができない。先代藩主の命により龍吾は失踪した父・兵庫を捜すことに。兵庫は人気の絵師で藩主に極楽浄土の絵を描くことを約束していた。が、龍吾は兵庫と生まれてすぐ生き別れたため顔もわからない。兵庫を追って京へ。しかし彼は贋作事件の犯人として京を追われ行方不明!父の養女となった娘や5人の弟子たちとのやり取りにもうちょい緊迫感があったらよかったかなぁ。龍吾自身が目のこともあり、淡々としているからか感情の動きがアッサリしていて読みやすくはあったけど盛り上がりに欠けるかな😅
読了日:08月02日 著者:三好 昌子
珈琲屋の人々 どん底の女神 (双葉文庫)珈琲屋の人々 どん底の女神 (双葉文庫)感想
前作を読んでからだいぶ間があいてしまったので、物語の展開にアレ?こんな中途半端な2時間ドラマみたいな終わり方だったっけ?と思ってしまった。コナン君並みにいろんな事件?が起こり過ぎな商店街でサザエさん並みにおせっかいな人が多いような…と思ってしまったのも、水戸黄門的な安心感からか? イヤ、みんながみんなまるく収まるワケではないのだけれど。お犬さまの話はよかったです。登場人物の其の後はやはり気になる。冬子と行介のふたりには特に進展はなかったなぁ。冬子はちゃんと結婚という形を取りたいのだろうけれど。
読了日:08月03日 著者:池永 陽
橋の上橋の上感想
明日(8/4)は「橋の日」なので橋がつく短い話をと探して読む。いじめっ子やガキ大将と謂えばなんとなく可愛らしくノスタルジックな気分になるかというとそんなことはなく、理不尽な暴力・暴言になぜ耐えねばならぬのか。橋の上での出来事、それは淡い初恋の思い出。少年の日の思い出って感じがした。思い通りにいかないのが当たり前だとあきらめているような感覚かなぁ。青空文庫で
https://www.aozora.gr.jp/cards/001289/files/47147_29249.html
読了日:08月03日 著者:犬田 卯
珈琲屋の人々 心もよう (双葉文庫 い 42-07)珈琲屋の人々 心もよう (双葉文庫 い 42-07)感想
「どん底の女神」から続けで読む。行介が刑務所で知り合った、彼を兄貴と慕う順平を取り巻くアレコレがメインなのかな。この話もだいぶ拗れている…被害者側と加害者側のわかるようなわからないような、心理状態。過去は取り返せない。償うとはなにをしたら償いになるのか、そんなことを考えた。順平、なぜジャンプかマガジンを仕込まなかったんだ!と思ったのはここだけの話😅 その後が知りたい! あと「年の差婚」のお互いの秘密?の暴露。まるで「笑ゥせぇるすまん」みたいだと思ってしまった。このシリーズ、綺麗なおねーさん率高し!😆
読了日:08月03日 著者:池永 陽
色ガラスの街色ガラスの街感想
散文集っぽいけどなぁ。最後の「毎夜月が出た」は長めだったけれど、あとはひとりごと見たいな感じだったり、オノマトペのお遊びだったり……挿し絵のようなものがついたらこの言葉の景色がハッキリするような気もするし……。「病んでますね」で片付けてしまう人もいそうな文章たち。『風』の「風は いつぺんに十人の女に恋することが出来る 男はとても風にはかなはない」は好き。
いくつかを朗読動画で視聴してから青空文庫で。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000874/files/3213.html
読了日:08月04日 著者:尾形 亀之助
昭和39年の俺たち2023年9月号昭和39年の俺たち2023年9月号感想
■昭和女性誌考/今こそ日本総下品化の責任を問う!∶『微笑』『新鮮』『ヤングレディ』とか芸能界よりアダルティな記事が満載だった気がする…見出しだけハデで内容は憶測ばかりの今の女性誌と比べたら実はあったのかもしれないけれど、男性誌の袋とじが可愛らしく思えるようなえげつなさ😓■ゲームメーカー知られざる暗黒史∶エニックスも光栄もアスキーもこんなきわどいエロゲーを作っていたなんて😱■アマゾネス・シネマスティック・ユニバース∶こんなにアマゾネスの映画があるとは💦■激アツ!『イカ天伝説』∶見たことない😅

読了日:08月04日 著者:
名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは食べながら謎を解く (ハルキ文庫)名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは食べながら謎を解く (ハルキ文庫)感想
しばらく間があいてしまったシリーズ。名古屋弁のニュアンスが文字だと多分伝わらないんだろうな、と思いつつ、こんなアクセントなんだろうかと想像しつつ読む。こちらの喫茶店も『珈琲屋の人々』と同じく客との距離が近い、というかおせっかいな下町の雰囲気? この店に一人で入るのはちょっと勇気がいるような。誰かと一緒でも会話が筒抜けになっていそう😅 名古屋コーチンの話、頑固親父にウヘェ、となった。県外に出るのを嫌がる親って多いけど、なんだかなぁ。味噌煮込みうどんは食べてみたい😄
読了日:08月04日 著者:太田忠司
黒ぶだう黒ぶだう感想
赤いキツネと緑のたぬき……ではなく赤い小ぎつねと仔うしの話。読んでも意味がわからず、こちらのお世話になる。でもやっぱりよくわからない😓 賢治の喩え話は難しい。
http://www.harnamukiya.com/kurobudo/index.html
読了日:08月05日 著者:宮沢 賢治
流浪の俳人 山頭火 (ゴマブックス×ナンバーナイン)流浪の俳人 山頭火 (ゴマブックス×ナンバーナイン)感想
山頭火を扱った漫画はコレを読んだくらい。https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000007749
この漫画も好きだったけれど、山頭火を描くのに劇画ってよくあうなと思う。
『トマトを掌に、みほとけのまへにちちははのまへに』『うどん供へて、母よ、わたくしもいただきまする』『濁れる水の流れつつ澄む』とか好きな句です。Kindle版で。

読了日:08月05日 著者:旭丘光志
萩の花萩の花感想
朗読を視聴してから青空文庫で読む。萩の花に関する思い出話が大きくわけてふたつかな。前半は『鶴屋旅館の離れで、芥川さんと室生さんが、同宿の或る夫人のために、女持ちの小さな扇子に發句を寄せ書きなさつたことがあつた。そのそばで少年の私は默つて見てゐた』時の話。ある夫人とは片山廣子らしい。後半は迎えの車を待っているらしい少年と少女、それを気づかうホテルのボーイの様子が書かれている。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001030/files/47923_54193.html
読了日:08月05日 著者:堀 辰雄
天女湯おれん天女湯おれん感想
森園みるくさんだからエロ系だろうなと思いつつ、諸田玲子さんの本がシリーズなのか単発なのかよくわからないので(教えて下さい🙏)ちょっとお勉強がてら、好奇心のまま読む。あらマァ……小説もこんな感じなのかしらん? まぁ舞台が湯屋だからといってハダカの場面がないのもおかしいのだけれど😅
読了日:08月05日 著者:森園みるく,諸田玲子
夢みるゴシック 1 それは常世のレクイエム~夢みるゴシック~ (プリンセス・コミックス)夢みるゴシック 1 それは常世のレクイエム~夢みるゴシック~ (プリンセス・コミックス)感想
バイロンの詩は多分読んだことがないような……詩集を買おうと思いました(笑) 木原さんのゴシックロマンスの世界✨ 時代背景に疎くてもその世界に入り込めるし、大好き😄 
読了日:08月06日 著者:木原敏江
夢みるゴシック 2 星降草子~夢みるゴシック日本編~ (プリンセス・コミックス)夢みるゴシック 2 星降草子~夢みるゴシック日本編~ (プリンセス・コミックス)感想
こちらは日本編とな……少し前にひふみ祝詞とか好きで動画を見たりしていたので、あぁ、これは十種の神宝なのだわ、と思いました。「永遠の一瞬」「一瞬の永遠」こんなタイトルの同人誌があったなと思い出したり。岡本太郎氏が【永遠というのは時間を越えた「瞬間」なんだ。だから、愛に燃える瞬間が永遠で、その後につづこうがつづくまいが、どのようなかたちであろうと、消えてしまってもそれは別なことだよ。】って書いていたな。しかし、せつない🥲
https://youtu.be/oLIj1tZ6nlU
読了日:08月06日 著者:木原敏江
森に住む人魚姫森に住む人魚姫感想
話の内容より絵(イラスト)の雰囲気が途中で変わりすぎて……メルヘンチックだったりデフォルメされた感じだったりAIアートだったりで、全体的にバラバラな印象だった。全部統一した方がよかったと思う。
読了日:08月06日 著者:夏目そら
女性に風俗って必要ですか? 1 (バンチコミックス)女性に風俗って必要ですか? 1 (バンチコミックス)感想
2巻完結なのでKindle版をまとめて読む。内勤の仕事か〜当たり前だけどそういう事務員がいなければ、いろいろ回らないもんな😅 表紙は綺麗なおねーさんだけど、漫画の中はそんなんじゃない、かわいく読みやすい感じ。こういうものを利用する人にはそれぞれの理由があって、働いている男性たちの年齢も幅がある。最後はやはり心の問題なんだろうなと思う。ラブホのバリアフリー化も大事な案件だわ。自分も貴重な体験をした気分。描けないことももちろんたくさんあったんだろうけど、面白かった。
読了日:08月07日 著者:ヤチナツ
連れてって連れてって感想
女心のわからないバツイチのアホな男がベラベラヘラへラと学生時代から就職して……の話を今の奥さんにしている。私は大学に行ったことがないし就活らしい経験がないので、その話をされても……って感じで多分私が奥さんなら寝てたな😅 世代的には近いのだろうけど。
 「Take Me Take Me With You」(これは創作らしい)がポイントだと思うけれど、私にはこの世界に浸ることは出来ないまま終わってしまった。ただこの曲はウクレレなのがいいんだろうな。あとなんとなく村上春樹風味な文章だと思った🥸
読了日:08月07日 著者:A・N
猫と魂の交感ダイアリー 1巻猫と魂の交感ダイアリー 1巻感想
死んでしまったけれど心残りがあり、この世を彷徨っている魂たち…そんな魂の悲しみや苦しみを取り除き、天に昇る手助けをしてくれる猫・名前はオタフク。2巻まで読んだ。思っていた以上にハートフルで好き🥰
読了日:08月07日 著者:山田 也
名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは引っ張りだこ (ハルキ文庫 お 4-6)名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは引っ張りだこ (ハルキ文庫 お 4-6)感想
龍くんの今後が決まったというか決意が固まったというか。父親の存在はやはり偉大…? 【「勧考」は千代がよく使う言葉だ。「熟慮」の名古屋弁的表現だというのは最近知った。】(P262)名古屋弁的表現!わかるようなわからないような〜はじめて聞いた表現(笑)珈琲ってほとんどインスタントしか飲んだことがないので、レトロな喫茶店で美味しい珈琲を飲んでみたいものです。追記∶アフリカフェ(カフェアフリカ・バラカ)⇒
https://africafe.jp/cafeafrica

読了日:08月07日 著者:太田 忠司
黒鍵は恋してる (徳間文庫)黒鍵は恋してる (徳間文庫)感想
赤川次郎ってこんなだったっけ? 今まで読んだ数も少ないし、ずっと読んでいなかったのでなんだか作品のノリについていけず、小学生向けの漫画にしたら面白いのか?と思ってしまった。タイトル買いしたのだけれど、黒鍵とは半音ズレている(天然ボケというにはう~んな)天才ピアノ少女のあだ名だった。殺人事件も解決までのアレコレも警察が間抜け過ぎでは?お婆さんにインタビューして聞こえていないのに「ああ、なるほど! いや、とても恐ろしいことです、とおっしゃってます!」とレポーターがでっち上げるところだけはやっぱりと納得した😅
読了日:08月08日 著者:赤川次郎
汽車で逢った女汽車で逢った女感想
ムショ帰りの男と春を鬻ぐ女が汽車で出逢い……ふたりともいろんな体験をしてきただろうに純で無垢な感じがする。幸あれと願ってしまう話。
青空文庫でhttps://www.aozora.gr.jp/cards/001579/files/55432_67355.html

読了日:08月09日 著者:室生犀星
偽刑事偽刑事感想
綺麗な御婦人のあとをつけた男は御婦人のあやしい行動を見てしまい、偽刑事としてふるまうがその後は……イヤイヤ、女もだけれど男もバカとしか😓
青空文庫で
https://www.aozora.gr.jp/cards/001306/files/47475_34292.html
読了日:08月09日 著者:川田 功
ラストイニング(1) (ビッグコミックス)ラストイニング(1) (ビッグコミックス)感想
今日は野球の日。この漫画を教えてもらったのでスキマで5巻まで(期間限定無料)読む。関東某県にある彩珠学院高校野球部は、甲子園初出場で初優勝を果たした過去があるが、現在は毎年1、2回戦での敗退続き。そんな野球部に問題児だった鳩ケ谷圭輔が監督になり……キャッチャーってやはり偉大。そして野球は頭脳戦だわ。https://www.sukima.me/book/title/BT0000200210/
読了日:08月09日 著者:中原裕,神尾龍
実話ナックルズGOLDミステリーSP vol.2 (ミリオンムック)実話ナックルズGOLDミステリーSP vol.2 (ミリオンムック)感想
勢いで買ってしまったが怖い……パラパラ見ただけで怖い……特に呪物や人形たちが怖い……歌舞伎座の呪いはやっぱりあるのだろうか? あと「きさらぎ駅」以外にも謎な駅がたくさんあるのね😱 
読了日:08月10日 著者:
紙の月 (ハルキ文庫)紙の月 (ハルキ文庫)感想
♫あの日あの時あの場所でしたきみに会わなかったら〜 なんて梨花も光太と出会わなければ横領なんてしなかったのか、イヤ、やっぱりどこかで虚しさを埋めるための手段として買い物依存症みたいになってお金が足りない、ここにお金が有るじゃないかとなりそう。小説の構成が梨花本人と彼女と関わりのある人物の語りになっているとは思わなかったけど、それぞれの立場での心境に共感出来る場面も多かった。梨花のダンナにはムカつくところ、多し!TVでよく節約特集をしているけれど、アレは家族がそれでいいって納得してないとムリだと思う。
読了日:08月10日 著者:角田光代
レトロ喫茶おおどけい (双葉文庫 うー 21-01)レトロ喫茶おおどけい (双葉文庫 うー 21-01)感想
表紙買い。クリームソーダってなぜか郷愁をそそられる。場所は東中野。都会すぎない場所だ(笑) 昭和レトロな喫茶店おおどけいには文字通り、古いおじいさんの時計が見たいあって、その響きで昭和へと……本人が過去にいくというより過去にそこにいた人物と同化するという感じ? そこから前向きになるヒントをもらえたりするのは、このテので話のお約束。ちょっと読みにくい、わかりにくいところはあるかな。続編を考えているような終わり方ではある。
読了日:08月10日 著者:内山 純
輝きの一瞬 (講談社文庫)輝きの一瞬 (講談社文庫)感想
短くて心に残る30編、全部記憶しているかはわからないけれど長さ的にも内容的にもよかったと思う。これは以前読んだような?ものもあったし、時事ネタみたいなものは時期がズレ過ぎてイマイチなところもあるけれど『おかね座談会』(嵐山光三郎)の「宮本百合子は共産党政権になったときの一万円札です。まだ見込みはない」には笑った。お札の人物って変わっていくけど、やっぱり昔の聖徳太子のイメージが抜けない💦 『山月忌』(篠田節子)もあの『山月記』をこう書くか!と思ったし藤原伊織の『トマト』小沢章友『死の天使』とかも好き。
読了日:08月12日 著者:中島 らも,有吉 玉青,藤原 伊織,高橋 直樹,山崎 洋子,池内 紀,高橋 義夫,黒川 博行,落合 恵子,桐野 夏生,斎藤 純,山上 龍彦,嵐山 光三郎,佐々木 譲,高橋 三千綱,目黒 考二,加納 朋子,中村 隆資,泡坂 妻夫,鳥越 碧
黒―kuro― 1 (ヤングジャンプコミックス)黒―kuro― 1 (ヤングジャンプコミックス)感想
2巻まで。黒猫と女の子の可愛い話かと思ったらおいおい……な話だった。『シャドーハウス』と同じ作者なのか、なんとなく納得。
読了日:08月12日 著者:ソウマトウ
お見合い人魚お見合い人魚感想
一人暮らしの30歳のOLいづみ。人見知りな性格で自分の部屋に居る時が一番落ち着く。「まるでずっと海の中にいて世間を知らない人魚姫のよう」と幼なじみにも言われていたが、お見合いで知り合った男性と結婚して……の全4話。赤ちゃんが生まれてからのことなどその気持ちわかる!って昔を思い出したり。ほわほわた絵柄とお話。
マンガ図書館Zで無料🍀
https://www.mangaz.com/book/detail/194051
読了日:08月12日 著者:木村晃子
チヨコレイト 木村晃子短編集 1チヨコレイト 木村晃子短編集 1感想
コミックス未収録の恋愛読み切り作品集。『チヨコレイト』『氷の方舟』『キイチゴ坂心中』『秘密と嘘』。懐かしい昭和感があって、絵柄もコマ割りもセリフもなんだか落ち着く。篠有紀子さんには似ているかなぁ。他の無料作品も読んでみようかな。
https://www.mangaz.com/book/detail/198601

読了日:08月12日 著者:木村晃子
黄泉から黄泉から感想
この時期はやはり読み返したくなる。最後の場面は何回読んでも泣きたくなる。好きだ。
青空文庫で

https://www.aozora.gr.jp/cards/001224/files/46077_40225.html
読了日:08月13日 著者:久生 十蘭
十四歳の遠距離恋愛 (集英社文庫)十四歳の遠距離恋愛 (集英社文庫)感想
タイトルと表紙買い。名古屋が舞台だったか!ナナちゃん人形とかスガキヤとかお菓子の城とかわかるものはあるけれど、地名や路線図になるとお手上げ。乗り鉄みたいなところもうちょっとあきてしまったけれど、2000年・中2の少年と少女の純愛過ぎる物語。これは若さの勢いもあるだろうけど、スゴい。2000年当時、すでに彼らの倍以上の年齢だったわ。(ポケベルを使ったこともない)藤森くんも大人になって幸せな人生を歩いていて欲しい。彼らの同窓会があったらどんな感じかな?と思ってしまった。彼女のお姉さんも好き😄
読了日:08月13日 著者:嶽本 野ばら
クララクララ感想
昨日(8/12)ハイジの日。ハイジという言えばクララ! ハイジを「アルプスの山の娘」と芙美子が訳した作品があったので(コメント欄)そのつながりかと思ったけれど全然違う。教会や牧師さんは出てくるけど背景のようで特別な役割はなさそう。小さい頃、こんな気分になってまわりが神隠しかと慌ててしまうような行動を取るのも仕方ないかなぁと。弟をカニみたいに茹でなくてよかった! 青空文庫でhttps://www.aozora.gr.jp/cards/000291/files/24366_18506.html
読了日:08月13日 著者:林 芙美子
退廃姉妹 (文春文庫)退廃姉妹 (文春文庫)感想
1945年・東京。敗戦で取り残された美人姉妹。姉はおっとりしていて妹はガンガン突き進むタイブ。食べるため、家を守るために彼女たちは焼けずにすんだ自宅を進駐軍の慰安所にすること。特攻帰りの男の苦悩とそれに寄り添う姉、アメリカ兵と初体験をし娼婦となる妹、姉妹の家に来た父親が初体験の祥子。夜の女のお春。4人の女性たちはそれぞれの矜持を持ち、潰されることなくたくましく生きる! 悲惨な状況なのに笑ってしまうところがあって、エロい場面も装飾過多でも医学的でもない文章で乙女心を残しつつ恥じらいながらも楽しく読めた。

読了日:08月14日 著者:島田 雅彦
くまのこ―他一編きょねんのき (新美南吉・幼年童話えほん 9)くまのこ―他一編きょねんのき (新美南吉・幼年童話えほん 9)感想
「くまのこ」を読んだのだけれど未登録なので、以前読んだ「きょねんのき」と一緒の本があったのでこちらに。森のくまさんみたいな話だった(笑)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/61539_77338.html

読了日:08月14日 著者:新美 南吉
チュウリップの幻術チュウリップの幻術感想
やっぱり宮沢賢治の童話?は難しい。語り手が誰なのかわからないけど、家政婦は見た!的に洋傘を直す職人と園丁のふたりを観察しているような。後半のチュウリップに惑わされている様子はなんなんだ? チュウリップではなくケシの花でも眺めていたのか?と思ってしまう💦
絵本もあるのでこちらで読めばわかりやすいのかな?https://www.ehonnavi.net/sp/sp_ehon00.asp?no=10762&spf=1

読了日:08月14日 著者:宮沢 賢治
女忍術使い女忍術使い感想
女忍術使いとは林芙美子のことらしい。
【「フッと消えちゃダメよ」
 林さんは私にそう言ったあとで、その言葉がそれだけでは気にいらなかったらしく、
「本来、住所不定で、着ながしで、あなたは消える必要がないわよ。私が死んじゃっても、安吾さんだけはお葬式に来てくれないにきまってるんだもの、あなたとツキアッてる時は気楽で、たのもしくなるわよ。この人、私のお通夜にくる人かな、と思うと安心できないわねえ」】
【参考】
https://ango-museum.jp/work-detail/?w_cd=0246
読了日:08月15日 著者:坂口安吾
バーガーボーイバーガーボーイ感想
ハンバーガーが大好き過ぎて野菜を食べないでいたら……!? なんでもそれしか食べない!ってカラダによくないよねぇ。
読了日:08月15日 著者:アラン・デュラント
創作民話短編集創作民話短編集感想
元ネタがわかるものもあったしどこかで似たような話を読んだような……というのもあったけれど、長さ的にも読みやすくてよかった。鏡の出てくる話は好き😊
読了日:08月15日 著者:WsdHarumaki
幻の本土決戦 1945幻の本土決戦 1945感想
表紙が本屋さんで目をひいたので(しかし未購入)。写真や図版が多く、字も大きめで小学生高学年くらいだったらどんどん読みすすめられるかも。ドイツは戦後、国が分かれることになったが、日本は分割統治されることはなかった。予想図?みたいなのでは四国は中国の支配下になっていた。
Amazonの詳細ページで記事の一部を見ることが出来ます。
読了日:08月15日 著者:古田 和輝
鼻感想

残喘(ざんぜん)という言葉を知り、芥川の『鼻』に【鼻は――あの顋の下まで下っていた鼻は、ほとんど嘘のように萎縮して、今は僅かに上唇の上で意気地なく残喘を保っている。】という文章があると知り読む。鼻を短くする方法方なんだかコワい。そして結果的にはムダな努力に終わったのか? 願い事をきいてもらってやっぱり元に戻して!な話とは違うけれど、外見にこだわりがあるのはやはり他人より自分だよなぁ。
読了日:08月15日 著者:芥川 竜之介
13のエロチカ (角川文庫)13のエロチカ (角川文庫)感想
半分まで読んで放置していたのを思い出して読む。成熟した女性の欲望や旅先のアヴァンチュール的なものに思春期の女の子のキケンな目覚めみたいなものもあって(知らない人の車に乗ったりふたりきりになるのはヤバいでしょ!)、いかにもこの作者らしいと思った。あと「サッカー」が「サツカー」になっていたのにちょっと笑った。Kindleで。
読了日:08月15日 著者:坂東 眞砂子
ひすいを愛された妃ひすいを愛された妃感想
美しいひすいを求めるあまりに戦争にまで……妃もだけど王さまがダメ人間な気がする。【そして、いつしか、ひすいに対する異常な流行は、やんでしまいました。】いつの時代も流行り廃りはあるものだけれど……青空文庫で。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/52656_75459.html
読了日:08月16日 著者:小川未明
草原の夢草原の夢感想
オオバコで引っ張りっこをして遊ぶ子どもたち。村の物知りのおばさんが話す内容がなんだかホラーっぽいのが小川未明らしい。他人が自分になりすました時にホンモノはどちらかわかってくれる人はいるのか。また反対に身内をちゃんとコチラがホンモノ!と見分けられる身体的特徴とかわかっているだろうかと思ってしまった。青空文庫で
https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/52628_71276.html
読了日:08月16日 著者:小川 未明
蟹のしょうばい蟹のしょうばい感想
こちらの漫画を読み再読。カニさんは家業を次いだのね(笑)
https://note.com/j_cedcyph01/n/n5b90a3442c5e
読了日:08月16日 著者:新美 南吉
コップのなかの夕空(1) (講談社青い鳥文庫)コップのなかの夕空(1) (講談社青い鳥文庫)感想
主人公の青花(せいか)は小6。学校では明るくふるまっているが、家では孤立。妹弟にはやさしい母親。父親は仕事で多忙らしく出番はほとんどない。母親は妹にコンプレックスがあるから親に似ていると言われる娘が嫌いなのか? でも生まなきゃよかったはないだろう。いきなり日保健室で仮眠中にだれかにファーストキスを奪われるってスゴいな!と思ったけれど、中学生だとやっぱり物語が違ってくるんだろうな。相手が誰か、本当にコイツか?と疑問を持ちつつ話は進む。女の子の仲良しグループ、3人組はねぇ……な展開になりつつある。次にいく!
読了日:08月16日 著者:名木田 恵子,伊奈 明子
コップのなかの夕空(2) (講談社青い鳥文庫)コップのなかの夕空(2) (講談社青い鳥文庫)感想
居場所がない辛さ、それがあっさりしているように読めてしまうのはドロドロぐちゃぐちゃ系をよみすぎたからなのか。叔母さんには叔母さんの暮らしがあるわけで…家を飛び出してもそれなりに行ける場所があるのって都会だからと田舎の子どもだった私は思ってしまう。青花くんってよく出てくるけど、これはもう一人の自分的な存在? 悩むことにあきっぽい、という表現がイマイチわからない。なんかそこにスゴく引っかかってしまった。小学生で付き合う付き合わないとか、やっぱり早くない!?⁠(⁠ಠ⁠_⁠ಠ⁠) あと先生が無能!

読了日:08月16日 著者:名木田 恵子,伊奈 明子
コップのなかの夕空(3) (講談社青い鳥文庫)コップのなかの夕空(3) (講談社青い鳥文庫)感想
コレを今どきの小学生とかは読むの? ケンカをやめて〜ふたりをとめて〜みたいな展開にちょっとビックリした。いじめとか両親の離婚とか転校とかいろんな要素があるけど、う~ん、もう大人になりすぎた私には低年齢化したメロドラマのようにしか思えなくて残念。名木田恵子さんの小説って読んだことがないので(多分)読んでみたかったんだけれど、同じ子どもの心理を描くのは重松清さんの方がやっぱりうまいなと思わされたという感じ。悩み事に好きだの付き合うだのが絡み過ぎていたからかなぁ。キスから始まるのもやっぱりショーゲキだったわ。

読了日:08月16日 著者:名木田 恵子,伊奈 明子
現代ホラー傑作選 (第1集) (角川ホラー文庫)現代ホラー傑作選 (第1集) (角川ホラー文庫)感想
ホラーというとキャー😱と叫びたくなるイメージがあるけれど、コレはユーレイ談みたいなものより心理的な不気味さかな。高橋克彦「遠い記憶」山川方夫「お守り」は既読だったような。いささか古いなぁ、と思う内容ではあるけれど、人の気持ちが作り出す得体のしれないナニカは楽しめたと思う。吉行淳之介の「埋葬」寝ている間に…とはよく聞くけれど体験はしたくないが、妹の病んでいる感じとか話としては好み。
読了日:08月17日 著者:
500日を生きた天使 (1) (ストーリーな女たち)500日を生きた天使 (1) (ストーリーな女たち)感想
こちらのブログ記事を読んでこの作品を知りました。
https://ameblo.jp/miyu-briller/entry-12815661703.html
2巻も読みましたが、なんとも言葉がないです。笑顔が可愛くて泣ける。先生方もナンにも見送らねばなかっただろうし。何が出来るわけでもないのですが、マクドナルドに行く時には少しですが、募金をしています。
【認定NPO法人ゴールドリボン・ネットワーク】
https://www.goldribbon.jp


読了日:08月18日 著者:さがわ蓮
百日紅百日紅感想
今年もこの季節に🙏
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10887520
読了日:08月18日 著者:保月
金めだか金めだか感想
赤めだかならぬ金めだか! 越冬して春を迎えられるめだかは本当に少ない。今は日本産のめだかも少なくなっているようだし、盗まれたとかニュースになるのもイヤだわ。青空文庫で
https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/51798_46432.html
あと梶井基次郎の『のんきな患者』に肺を悪くしている娘が「毎日食後に目高めだかを五匹宛嚥のんでいる」という文章があってひょえ~!となりました😱

読了日:08月18日 著者:小川 未明
のんきな患者のんきな患者感想
肺を病んでいる吉田くんの療養日記というかなんというか……お母さんや弟との会話、おかしな民間療法を勧められたり、へんな宗教に勧誘されたり……「のんきな」とつくことに納得してしまう部分もあるし、それは自虐で梶井自身の体験を綴ったものなのかな?と思ったり。長く病むのは辛いよね。そういえば付き添い婦さんとか昔はいたな。
青空文庫で
https://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/425_19812.html
読了日:08月18日 著者:梶井 基次郎
ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 1 (MFコミックス ジーンシリーズ)ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 1 (MFコミックス ジーンシリーズ)感想
Kindle Unlimitedで10巻まで無料のお知らせがきたので読む。(とりあえず2巻まで読んだ)ヤダ、もう、いきなり「神は死んだ」から来るとは! タマラナイ⁠(⁠´⁠ ⁠❥⁠ ⁠`⁠)! コンビニって本当に大変だと思う。やらなくちゃいけない仕事が多すぎ。イヤな店員さんがいるのも慥かだけれど、有難く利用させてもらってます。

読了日:08月19日 著者:
風と木 からすときつね風と木 からすときつね感想
「風と木」「からすときつね」のそれぞれの会話が面白い。ウグイスがお調子者というかなんというか……キツネもカラスも自分以外は信用しない、信用しないタイプなのか。青空文庫で⇒
https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/53459_50660.html
読むきっかけになったリンゴの樹の上にいるキツネとカラス⇒
http://volcano-meister.jp/nizaemon/?p=8993
読了日:08月19日 著者:小川 未明
領怪神犯 (角川文庫)領怪神犯 (角川文庫)感想
コミカライズを少し読んで興味を持ったので読む。
https://www.pixiv.net/artworks/110231113
出てくるおかしなもののビジュアルが想像力の足りない私には思い浮かばないものもあった。最初の話は昔遊んだ「太陽のしっぽ」に出てきた巨大な顔パーツが散らばる土地を思い出した。最後は正直、えー、こうまとめるワケぇ?とガッカリ感もあったけれど、2巻が出ているということはもう少し捻った話や登場人物の過去が明らかになるかな? 今、昭和なら98年……100年こえるまでは生きていたいかな😅
読了日:08月19日 著者:木古 おうみ
子供のための読みきかせバレエ絵本 おててバレエ 他3作子供のための読みきかせバレエ絵本 おててバレエ 他3作感想
A4サイズでパンフレットみたいな感じ。活字も大きくハッキリしているので子どもにも見やすい、読みやすいのでは? テーブルに広げてみんなで読んでもよさそう。絵がとにかく可愛い〜笑顔がいっぱい😊 キツネもタヌキもウサギもみんな楽しく踊る!「ハレバレエ」という言葉もいい。奥付のあとに(遊び紙ではないのだろうけど)真っ白なページがあるので子どもが自分のバレリーナ姿を描いてもいいかなぁと思った。
試し読み他はコチラで⇒
https://note.com/3fujitagourako3/n/nc8da32c5514d
読了日:08月19日 著者:
銀河英雄伝説 27 (ヤングジャンプコミックス)銀河英雄伝説 27 (ヤングジャンプコミックス)感想
バイエルラインはやはり犬(笑) ファーレンにシュタインメッツ、何度も読んできた、見てきた、わかっていることだけどやっぱり……ビッテンの心情は藤崎版が一番わかりやすいかもしれない。しかし最後、あの文言では終わる!?😱 ロイの表情まで見たかったけど、藤崎版なので不安……次巻まで待つしかないな。
読了日:08月20日 著者:藤崎 竜
音楽のように言葉を流す (吉穂文庫)音楽のように言葉を流す (吉穂文庫)感想
ショートショート集かエッセイ集かと思ったけど、ちょっと違ったみたいだ。
「note」開始3年目、「エッセイ集を作りたいのでみらっちの記事で面白い・気になると感じた記事を選んでください!」で選ばれた作品集らしい。作者のコメントやユーザーコメントも載っている。noteで記事をひとつひとつよりは厳選されたものがまとまっている感じ。息子さんや家族の会話とか面白い。50代の悩み事なども。推薦者や記事へのコメントは別にいらないかなと思ったけど、作者のこだわりなのかも。
読了日:08月20日 著者:みらっち,吉穂みらい
ここは今から倫理です。 8 (ヤングジャンプコミックス)ここは今から倫理です。 8 (ヤングジャンプコミックス)感想
新しい学校にやってきた! 自分が高校時代は倫理・社会(倫社)やら公民やらの授業があったけれど、みんな内職してたし、私もどんな先生が教えていたか全く記憶にないので(年齢のせいもある)こういう先生に教えてもらっていたら違ったのかも、どんな読みながら毎回思ってしまう。本誌で読んだ時も信仰心の話は好きだった。飲み会の時の先生たちの会話も。高柳先生の過去をもっと知りたい!
読了日:08月20日 著者:雨瀬 シオリ
木精木精感想
最初、ホラー系なのかと思ってしまった。大人になったことに気づいたんだねぇ……これって声変わりがハッキリしている男子だからこその物語、表現なのかな。【死んだかと思ったのは、間違であった。木精は死なない。しかしもう自分は呼ぶことは廃そう。
こん度呼んで見たら、答えるかも知れないが、もう廃そう。】なんともせつない気分にはなるが。




https://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/2597_22938.html
読了日:08月20日 著者:森 鴎外
小学館世界J文学館 片目のオオカミ小学館世界J文学館 片目のオオカミ感想
紙本もあったのか。表紙を見てタイトルとともに気にいったので読む。動物園の片目のオオカミとそれをずっと見ている少年。お互いの瞳の中からそれぞれの過去を読み取るみたいな物語。ファンタジーなのかな? 話す動物たちが楽しい。悲しい別れもあったけれど、動物園という場所で再会出来たのはよかった。ハッピーエンドでいいのかな。谷口ジローさんの「ブランカ」みたいな物語かと思っていたけど違った😅 他の話も読んでみたい。
読了日:08月20日 著者:ダニエル・ぺナック
皇妃エリザベート~さちみりほ作品集1~ (クイーンズセレクション)皇妃エリザベート~さちみりほ作品集1~ (クイーンズセレクション)感想
映画「エリザベート1878」の話を知り、たしか漫画があっはずと思って読む。1冊まるごとエリザベートの話ではなく、マリー・アントワネットと和風テイストになった白雪姫と眠り姫の4作品。内容的にはう~ん、ある程度どういう人物か知らないとつまらないかも。私は宝塚で「エリザベート」を観ていたから話の流れがわかったけど、何も知らなかったらわかりにくいんじゃないかな。「ベルばら」ではフェルゼンだったけど、こちらはフェルセン表記。映画⇒
https://transformer.co.jp/m/corsage/#


読了日:08月21日 著者:さちみりほ
100歳まで楽しく続けるための大人バレエの「まみむめも」: 大人バレエ歴30年以上の筆者が同志に送る愛のメッセージ100歳まで楽しく続けるための大人バレエの「まみむめも」: 大人バレエ歴30年以上の筆者が同志に送る愛のメッセージ感想
魔夜峰央先生もバレエを40歳過ぎてから始めたんだよなぁと思いながら読む。
https://fujinkoron.jp/articles/-/279?page=3
オトナならではの悩み事?が赤裸々に書かれていて面白かった。服装とか髪型とかレオタード着用なのでトイレ問題とか(笑)ケガにも気をつけないといけないし。チベット体操が出てきた。黒柳徹子さんもやっていたような気がしたけど別の人だったかな?
http://tibet-taisou.com/tibet/
読了日:08月21日 著者:SWAN
アンダルシア幻花祭 (講談社文庫)アンダルシア幻花祭 (講談社文庫)感想
マッチの歌しか聞いたことがなかった「アンダルシアに憧れて」を真島昌利さんで聴いて、このタイトルを思い出し表題作のみ読む。あぁ、こういう話だったのか〜お子さまな女子高生が読んでもこの内容はムリだったな。覚えてなくて当たり前。海外にも行ったことがなかったし、絶望してそれでも最期まで捨てきれないプライドがあるバカな男の魅力やそれに惹きつけられた女の恋心などわかるはずはない😅 登場人物も旅先の日数も少ない。なのにギラつく太陽と白い建物、向日葵はあざやか!
https://youtu.be/Y4eOZtqgqe4
読了日:08月22日 著者:赤江瀑
花二三花二三感想
「盗蜜」という言葉から最後にあったウグイスがサクラのツボミを食べる云々を思い出し再読。ウグイスじゃないけど、スズメが蜜をいただく場面。「吸蜜」というのが正しいのか。
https://alive-cr.com/uk/2023/03/27/%e5%90%b8%e8%9c%9c%e3%81%ae%e3%81%8a%e8%a9%b1/2854/%e3%82%b9%e3%82%ba%e3%83%a1/
読了日:08月22日 著者:若山 牧水
八月の銀の雪 (新潮文庫 い 123-13)八月の銀の雪 (新潮文庫 い 123-13)感想
文学好きより理系男子や女子の方がはるかにロマンチストなんだなぁって思った。2作目「海へ還る日」の宮下さんの何かガキだと実るって信じてあげること、という言葉にグッときだけど、同時に信じるって難しいんです😓とも思ってしまった。「アルノーと檸檬」で伝書鳩のことが書かれていて、なんか昔聞いた(読んだ)記憶があるなと。「玻璃を拾う」の珪藻は知らなくて想像出来ず検索したら参考文献にあった本だった。表題作に「十万年の西」も読んでいて難しくてワカラナイことも多かったけど、こういう研究者技術者の育成にお金を!と思った。
読了日:08月22日 著者:伊与原 新
絢爛たるグランドセーヌ 1 (チャンピオンREDコミックス)絢爛たるグランドセーヌ 1 (チャンピオンREDコミックス)感想
期間限定無料だったので4巻まで。バレエってやっぱりお金がかかるんだなぁ、って親の立場になって読んでしまう。子どもも勉強もあるし成長期の身体の変化もあるし、メンタルをかなりやられそう😓 一緒懸命やっても努力は裏切るのだと思っている私(そんな努力をしたこともないのに)、いろんなことを乗り越えて楽しく美しく舞台で踊るって大変過ぎ。そう言えば男性はトゥシューズ履いていない!と読んで気がついた😅 画力はもう少しガンバって欲しいかな。体幹とか書かれても絵がしっかり立っているように見えなかったりする。

読了日:08月23日 著者:Cuvie
風の寒い世の中へ風の寒い世の中へ感想
「色風」という言葉が出てくる青空文庫はないかと思って探したけれどなかった。このタイトルが気になったので読む。お嬢さんに可愛がられていたお人形、お嬢さんの部屋が世界のすべて。それなのに……ホラー展開になったらどうしようと焦りましたが、それはなく(でもやがてなる可能性もアリ💦)人形のいじらしさを感じた。
青空文庫で⇒
https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/53460_52765.html
読了日:08月23日 著者:小川 未明
宴会芸の教科書(1)20世紀宴会芸史 (日本宴会芸学会)宴会芸の教科書(1)20世紀宴会芸史 (日本宴会芸学会)感想
夏コミ戦利品紹介ブログを読んでいたら日本宴会芸学会が発行した『party people』があり、宴会芸!と懐かしくなり(自分は未経験)検索したらコレを見つけたので読む。宴会芸の歴史🥸今ならウケないのでは?品がなさすぎるのでは?というのももちろんあるのだけれど、写真だけ見るのも面白いかも。ダチョウ倶楽部を思い出したり。コミケでは残念ながら終了してしまった番組『タモリ倶楽部』の名物コーナー「空耳アワー」全作品を記録した辞典(同人誌)も売られていたらしい。やっぱりコミケいいなぁ😆
読了日:08月23日 著者:日本宴会芸学会
ハダカノココロハダカノココロ感想
読み始めた時は毒親の話なのかなぁ、と思って少し身構えてしまったけれど、高校時代の同級生との会話から広がる世界がいい。雨上がりの空を見上げる、その時に虹は見えなくても「何だかんだあってもしあわせだなぁ」って感じる、ガンバロって思う、とりあえず今はいい気分!そんな気持ちで読み終えることが出来た。あと作者さんのnoteで知ったカネヨリマサル『ユースオブトゥエンティ』も聴いてみた😄
https://www.uta-net.com/song/276270/
読了日:08月23日 著者:北村 らすく
(七銭でバットを買つて)(七銭でバットを買つて)感想
高校野球決勝の後だからかバットは野球のバットしか浮かばなかった。タバコだったのね😱 蜘蛛やらマッチやらいろんな小道具が出てきたけれど、最後の「アババババ、アババババ、」で芥川の「あばばばば」を思い出して話を理解しようとする気持ちが霧散してしまった(笑)
青空文庫で。あとから漫画で⇒
https://note.com/j_cedcyph01/n/ne0bb9cecbb67

読了日:08月23日 著者:中原 中也
百日紅の咲かない夏 (新潮文庫)百日紅の咲かない夏 (新潮文庫)感想
父の事故死、母の家出。別々に育てられた姉弟が、10年ぶりに再会。17歳の弟に20歳の姉。読みやすいのだけれど、時代設定がなかなかピンとこないまま終わりになってしまった。平成8年発行か。なんだか昭和の話のイメージが強かった。高齢者に親切に近づきお金を騙し取る、いつの時代にも悪いヤツがいる。この物語はソイツらよりも子どもを置き去りにする親たちの無責任さが目立つ。結末はこれしかなかったのかと悔やまれる。百日紅の咲かない夏、ウチのマンションの私がいつも見ている百日紅も今年は咲かないまま終わりそうだ。
読了日:08月24日 著者:三浦 哲郎
声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~ (1) (ストーリーな女たち)声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~ (1) (ストーリーな女たち)感想
23巻まで。やはり遊郭の話は辛い。
読了日:08月24日 著者:安武わたる
ぼくになにができるだろう?ぼくになにができるだろう?感想
多分みんな考えていること。考えるより実行できたらいいのだろうけれど、それが相手のためになるのかと考えるとまた悩む。オフコースの「私の願い」にある♪君のために今なにが出来るだろう 大切なあなたのために……このフレーズが浮かんできた。
https://www.uta-net.com/movie/85056/
読了日:08月25日 著者:サトウ ヒロシ
明日死ぬかもしれないから今お伝えします明日死ぬかもしれないから今お伝えします感想
死について考えることは今まで生きてきたこと、これからについて考えることだと思う。死神というより魔女みたいな絵だな。9・11のあとに流行ったというと語弊があるかもしれないが「最後だとわかっていたなら」を思い出した。https://sanctuarybooks.jp/webmag/20190308-2638.html
読了日:08月25日 著者:サトウヒロシ
精子バンクで出産しました!アセクシュアルな私、選択的シングルマザーになる (LScomic)精子バンクで出産しました!アセクシュアルな私、選択的シングルマザーになる (LScomic)感想
こうまでして子どもが欲しい、家族が欲しいという気持ちは正直わからないのだけれど、精子バンクを利用して妊娠したことを病院で話したら妄想だと疑われたというのが一番ビックリしたかな。2015年はまだそんな認識だった!? いろんな問題がまだ残されているし、作者がずっと健康で暮らせる保証もないし、ご両親も老いていくし……生まれたお子さんがしあわせな一生をおくれるようにと祈るばかりです。
悩んでいる人には参考になるのかも。しかし外国から精子輸入とかう~ん、う~んとなってしまう。スゴい時代になったんですね。
読了日:08月25日 著者:華京院 レイ,上村 秀子
あめくんあめくん感想
青空文庫と朗読で。朗読は短いからYouTube動画がいくつもあった。
あめくん、意地になってないかい?(笑)
https://www.aozora.gr.jp/cards/001172/files/44996_44458.html
動画⇒
https://youtu.be/8Yl6klfnHWY?feature=shared
読了日:08月25日 著者:村山 籌子
幼女戦記 (28) (角川コミックス・エース)幼女戦記 (28) (角川コミックス・エース)感想
なんだかレ・ミゼのような合宿シーン!そしてドラえもんのしずかちゃんのお風呂シーンのようにターニャちゃんのサウナシーンが!イヤ、中身はおっさんだ(笑)でもやはり身体が小さい分、疲労は蓄積されるだろうし、歴史を知っている分、悩み事も。久しぶりの存在X(エックス)登場。ヴィーシャとの仲良しぶりはニンマリするが、彼女の過去もなんだか…。レルゲンには鉄の胃袋を持って欲しい。
読了日:08月26日 著者:東條 チカ
譚詩曲―句集譚詩曲―句集感想
赤尾兜子の奥さまの句集。神戸女学院ピアノ科卒だけあって音楽に関するものも多い。平成17年から21年の句をまとめたもの。あとがきもいい。好きな句を。「老ゆことも佳き日に日傘を廻しゐる」「梟の森へピアノを運びゆく」「胸中に小さき宇宙冬うらら」「日の匂ひ背に集まる土筆摘み」「春の旅身に飾るもの何もなく」「雷鳴にひとりの鏡裂かれたり」「冷酒酌み女本気に生きてゐる」「初夢覚め頬に伝はる涙あと」「又の世は蝶に生まれて恋もよし」「寝そべりし盲導犬の花疲れ」「茅の輪くぐる盲導犬と譲り合ひ」「サングラス戦なき空確かめる」
読了日:08月26日 著者:赤尾恵以
きみは3丁目の月 (マーガレットコミックスDIGITAL)きみは3丁目の月 (マーガレットコミックスDIGITAL)感想
気弱いというかやさし過ぎる弟に頼って学校生活を乗りきっていた姉。病弱な転入生の女の子と関わったことから弟は離れていく。姉のクラスにはその女の子の兄が転入。複雑な恋愛関係というより弟への依存が強い姉がキモいというかキライ。「静かな訪問者」も「クリスマス★ホーリー」も兄妹姉妹の話だったけどなんだかなぁ。昔はコレが面白かったのか!?ってくらいつまらなかった。連れ子同士で兄弟姉妹関係になるってたしかにあるだろうけれど、ファンタジーってほどでもなくドロドロでもなく、主人公に「バカジャネーノ」って言いたくなった。
読了日:08月26日 著者:岩館真理子
訊く者: 立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は 百合の花訊く者: 立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は 百合の花感想
なんか中途半端な終わり方だと思ったらシリーズらしい。スーパーで逆ナン?されたらその女性は比丘尼だった…から月読と少彦名とか出てきて、思っていた話とは違ったので残念(⁠˘⁠・⁠_⁠・⁠˘⁠)
読了日:08月26日 著者:三羽烏
芽吹長屋仕合せ帖 日日是好日 (新潮文庫 し 81-3)芽吹長屋仕合せ帖 日日是好日 (新潮文庫 し 81-3)感想
おえんさんも三十路半ば。これからもひとりなのか悩むお年頃に。別れた夫の再縁話に自分の見合い話。おいおい……とご縁の糸がこんがらがって大丈夫か?と思いましたが、シリーズ最終巻、うまい着地点かなと。志川さんの話ってところどころつっかえるような、ン?と思うところもあるけれど好きな作家さんではある(笑)

読了日:08月27日 著者:志川 節子
不浄を拭うひと(1) (ぶんか社コミックス)不浄を拭うひと(1) (ぶんか社コミックス)感想
普通の清掃の仕事でも「なんじゃこりゃー!?」な出来事がたくさんあったのに、特殊清掃となれば……本当に大変なお仕事。体力的にもキツいと思う。お疲れさまです&ありがとうございますm(_ _)m
読了日:08月28日 著者:沖田×華
さすらい猫ノアの伝説 (講談社文庫)さすらい猫ノアの伝説 (講談社文庫)感想
小学生向けなんだろうけど大人が読むと懐かしく感じる。猫の身軽さや眼力が物語にはあっているのかも。2作目の「わすれものはなんですか?」は都会から田舎に転校したコの話。田舎のへんな親密さ、わかる!転校の経験はないけれど、出来上がったクラスや土地に馴染むのは大変だよね。〈「はじめまして」と「さようなら」は、思い出の「いただきます」「ごちそうさま」と同じです。もみじ小学校の思い出、おいしかった? これから時間がたつにつれて、ドンドンおいしくなるよ。ワインと同じです。〉(P337)ビートルズの歌も知らなかったな。
読了日:08月28日 著者:重松 清
たった1°のもどかしさ 恋の数学短歌集 (河出文庫 よ 23-1)たった1°のもどかしさ 恋の数学短歌集 (河出文庫 よ 23-1)感想
数学はさっぱりワカラン……だからコレを読んだら少しは興味が持てるかなぁ、と思ったけれどわからないものはやっぱりわからなかった。へんな小説?みたいなのはいらないので、その分用語?の説明を詳しく書いて欲しかったなぁ。結局、自分の知っている(内容の理解ではなく言葉として)「四捨五入」「方程式」「証明」「微分」「素数」などの入ったものしか楽しめなかった。気にいったのは「足し算ができればなんとかなりそうで幸せばかり集めて生きる」(P122)若者というより老境に入った人間の悟りみたいだけど😅
読了日:08月28日 著者:横山 明日希
音無荘奇譚~幽霊屋敷の奇妙な住人たち~ 1巻音無荘奇譚~幽霊屋敷の奇妙な住人たち~ 1巻感想
「奇譚」とつくものは気になるこの頃、漫画なのでサクサク読めそうと思い、3巻まで。ユーレイ屋敷というかワケありシェアハウスというか……いろいろ視えてしまったら怖いし、病院なんて行きたくないよなぁ。コワいかと言われるとう~ん……となるかも。
読了日:08月29日 著者:桟敷 美和
アネモネ ~数奇な運命と朝月夜~アネモネ ~数奇な運命と朝月夜~感想
綺麗なタイトルと表紙が気に入りダウンロードしたのだけれど、えっ!?な内容だった。子どもがいないけれど犬を飼った。母親が認知症になってしまったけれど、犬がいてくれてよかった!みたいな話だと思っていたら全然違った。34歳で介護。ダンナさんがいい人なのが本当に救い。家庭環境が複雑で実父の自分勝手さにはビックリ。まだそうい時代だったからか「犬を飼うより子どもを産め」という上司やまわりの言葉、自分の都合で働くヘルパー、病院や施設の対応などよく頑張ったな、この人!って思った。母親を見送るまでの13年間のドキュメント。
読了日:08月29日 著者:新瀬 未埜
花と人の話花と人の話感想
前に読んだ本のタイトル「アネモネ」つながりで。同じ畑で育った赤いアネモネたち。甲乙丙という分け方が時代だと思うけれど、花屋さんから最初に令嬢に買われた甲は匂いがないと香水をかけられ、学生に買われた乙は水を取りに行くのが面倒だとお湯をかけられ……あぁ、なんてこと! 花に罪はないのに。残された丙のアネモネは……よかった😊
https://viewer.bookwalker.jp/03/22/viewer.html?cid=038316db-bb2c-4693-8112-495cabc4cf87&cty=0

読了日:08月29日 著者:小川 未明
橋の上で橋の上で感想
あらすじはAmazonサイトで確認して下さい🙏
落雷から始まる物語。ひとりは助かり、もうひとりは亡くなったと思い込み……しかし長い年月を経て誤解も解け再会を喜びあいめでたしめでたしにはならず…その後半?をメインにしたがったのだろうけれど、なんだか物語としてバランスが悪いような。別々の話でもよかったんじゃないかな。人情話、無私の心、見返りを求めない…みたいなことを伝えたかったのかもしれないが、私にはう~ん、なんだか…主人公のダンナさんが心の狭い、嫉妬深い悪者みたいな印象になったのがちょっとイヤだった。
読了日:08月29日 著者:加賀 一
半年後、あの日の君は雨を薙ぐ (DANDY文庫)半年後、あの日の君は雨を薙ぐ (DANDY文庫)感想
一言で言うとベタな恋愛話だった……
死ネタなので苦手な方はご注意下さい。
読了日:08月30日 著者:DANDY
海神の赤い薔薇海神の赤い薔薇感想
AIで描かれた絵本らしい。文章がないので絵を見て自分で物語をつくることになるけれど、一回見たくらいでは話は思いつかない気がする。全部通しての話より、2、3枚で短い話を想像するのがいいのかな。巨大タコは出てくる。薔薇の花がなんだか綺麗で好きかも(笑)
読了日:08月30日 著者:優司
美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~ (1) (ぶんか社コミックス)美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~ (1) (ぶんか社コミックス)感想
壮絶な復讐劇ですな…登場人物が増えてきてゴチャゴチャするかと思ったけれど、そうでもなくうまく物語を繋いでいる感じ。しかし人間はどこまで残酷になれるのか。19巻まで読了。
読了日:08月31日 著者:藤森治見
瞽女マガジン(1)瞽女マガジン(1)感想
絵がやわらかくてかわいい。書かれている言葉もやさしい。瞽女だからというより見えないからこそ感じられるいろんな音の響き。もっと読んでみたかった。水上勉さんの『はなれ瞽女おりん』も読んでみたい。メモ⇒若州一滴文庫
https://itteki.jp/jakushuittekibunko/aboutus
読了日:08月31日 著者:べこ。
きみの町で (新潮文庫)きみの町で (新潮文庫)感想
あっという間に読み終えることも出来るが、なんとなくもったいなくて途中放置したりして8月最後の1冊に。子どもたちの疑問はそのまま自分の疑問であって、真実はいつもひとつ!だとしても正義は人の数だけあり、だんだん自分の正義こそ世の理みたいな大人になってしまう。鮭の話では『インディアンの日々』にあった「サケの本当の姿は人間で、海の底にそれぞれの種族ごとに村があると考えた。その村で、サケは人間と変わらぬ暮らしを送っている。」を思い出した。「ハッピー子どものいない夫婦物語」が制作される日は来るか?表紙も挿し絵もいい。
読了日:08月31日 著者:重松 清

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