空のお城図書館

2021年11月26日

霜秋雲便りNo.16:青い棘 〜 I hear your voice

秋陰や生木に五寸釘のあと 鯉江一童子

なんとも言えない執念、怨念を感じる俳句であります。秋陰という季節(季語)がまた……春でも夏でも冬でもない、秋のくもり空の下で見つけてしまったコレ……((((;゜Д゜))) 作者の名前は「ひとし」と読むのでしょうか? 検索してもわからなかったです。

「あと」といえば傷痕……? 加虐趣味があるわけではありませんが、キズの漢字と意味がコチラ。

瑕 宝石の表面で光るのを妨げる部分。
疵 物の表面で不完全と思われる部分。
傷 体の表面についたケガなどの部分。
創 物や体で刃物などを受けてできた部分。

*****

昨晩は『青い棘のジレンマ』という短編を読みました。タイトルと表紙買い。はじめての作家さんかと思いましたが『スマート泥棒』を読んでいました。

https://colorful.futabanet.jp/list/books/6152c1947765610f32000000

養護教諭の先生との会話場面はちょっと笑いました。

「あの、好きな人を急に嫌いになるってどういうときですか?」
「うーん。相手に幻滅した時かしら」
「幻滅って、例えば?」
「あなたたちくらいの年だったら、しょっちゅうあることだと思うわ。例えば、好きな男の子が意外に体毛が濃かったとか、鼻くそがついてるのを見ちゃったとか、私服がダサかったとか、それくらいですぐ幻滅しちゃうでしょ?」
(P177〜P178)

全体的に楽しい話ではないのだけれど(虐待や離婚とか)この年頃だったらあるだろうな、なクラスでのやり取りなど「青」は「青春」の「アオ」なんだろうな、って思いましたが、この棘はきっと抜けないんだろうな、とも感じるラストでした。枷のようにも思える。

作品の中に出てきた歌です。 もしかしたら創作?と思ったのだけれど、いろいろ疎い私でも聞いたことがある名前が出てきたので、探してみました。コレを聞いて、小説の内容を思い返すとまたなんとも言えない気持ちに。中学生って一番危うい存在なのかも。

【Voice】
https://youtu.be/8wTm9ouWrTo


ではでは皆さま、有意義な週末になりますように ヾ(´ー`)ノ



rohengram799 at 09:45コメント(0) 

2021年11月24日

霜秋雲便りNo.14:スキマの読書

「昨日は今年最後の祝日でした」とニュースで言っているのを聞いて「そうか、12月に天皇誕生日はないんだ」と、まだボケたことを思ってしまいました。22日は小雪(しょうせつ)で、朝晩冷え込むようになり、いつもより早く目がさめるのに、アタマはスッキリ!とはなっていないようです(´⊂_`;)

*****

半年ほど前から『キャンディ キャンディ』の二次創作小説を読んでいます。漫画もアニメも読んでいない、見ていないのに(´∀`;) でも知らない分(特定のキャラに思い入れがない) それぞれの物語を楽しめる気がします。また原作者の名木田恵子さんの小説を読んでみたくて(キャンディとは関係ない)読書メーターを活用して探しています。多分、本は読んだことがない💦

漫画の原作作品をスキマで見つけたので読んでみました。『白夜のナイチンゲール』と『ロリアンの青い空』。当時の小学生低学年が読むとしたら単純な恋物語ではない感じでしょうか? 外国への興味は湧き出るかも。志摩ようこさんの描く女の子は丸顔で可愛らしいし。フランス人形をイメージというか。あんまりハッピーエンドの漫画を描かれていた記憶はないけど、それだけに印象に残っているのか? 『遠い日のミレーヌ』が好きでした。登場人物の名前にも憧れがありました(笑)

https://www.sukima.me/book/search/?authors=%E5%BF%97%E6%91%A9%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%93,%E5%90%8D%E6%9C%A8%E7%94%B0%E6%81%B5%E5%AD%90

お姉さんの曽根まさこさんの漫画もよく読んでいた記憶があります。懐かしい!
http://chokipyon.html.xdomain.jp/index.html

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来週はもう12月! どうぞ皆さま、お身体に気をつけて下さいませ (_ _*)



rohengram799 at 08:00コメント(2) 

2021年11月21日

霜秋雲便りNo.11:夜汐

週末、やたらと新聞広告が多いのはよくわからない「ブラックフライデー」とやらのせいでしょうか?
フランスにお住まいの方のブログを読むと、さすが革命の国……と呟きたくなってしまいます。が、やめようよ💦

https://ameblo.jp/my-life-in-france/entry-12710352236.html

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アンソロジーでは読んだ気がする作家さんの新刊をタイトル&表紙買いしてしまいました。

【夜汐 東山彰良】
https://www.kadokawa.co.jp/product/322105000227/

週刊少年マガジンで新撰組を扱った連載が先月から始まったこともありミーハーだったゴロゴロがよみがえっているような……(´∀`;)

【青のミブロ】
https://pocket.shonenmagazine.com/episode/3269754496545369779


さて『夜汐』ですが……内容としては新撰組での活躍がメインというより、まだまだ京都に出てきたばかりでいろいろ揉めている時期。壬生狼と恐れられる以前に主人公は脱走するので、むしろ添え物のよう。カッコいい土方さんはいません。さわやかな好青年の沖田さんもいませんが、この本で描かれている二面性のある沖田さんは好きです。三段突きの様子もうまく書かれているし、何気なく話す言葉にグッと来てしまう。

「あの人たちとは一緒に死ぬことになるから、別に生きているときまで一緒にいなくても良いんだ」(p112)

これが叶わなかったことを知っているので、よけいに辛いのだけれど。

大半は京都から江戸への逃避行。最初に簡単な地図があるのだけれど、甲州街道の宿場町で知らない地名があったり。勝沼と大月の間の白野なんでも初めて知った山梨生まれ(-_-;) 中央線の駅名は知っていても宿場名は知らないので、こちらのブログのお世話になったり。

【おやじのつぶやき。】
https://blog.goo.ne.jp/12240106/e/af66b06df4de94ccb55df48ddadb5509

なんというかファンタジー的、説話的なところもありましたが、なかなか面白く読めました。「蠱事(まじわざ)」という言葉を知りました。〈まじものの術。人をのろうまじない。呪詛 (じゅそ) 。 〉の意味の古語だそうです。「蠱」の字は「蠱毒(こどく)」にも使われていたな、と思い出しました。この一字、怖いというよりキモいなぁ(|||´Д`)


「汐」つながりで……こちらの「潮」ですが「潮汲み花」という行事があるようです(真ん中あたりの記事)。

http://www.hyuugajikan.com/backnumber/2007_win/03.html


では皆さま、楽しい日曜日を ヾ(´ー`)ノ



rohengram799 at 09:00コメント(2) 

2021年10月28日

鹿茸雲便りNo.29:花瞼(かけん)

使用人探偵シズカシリーズ『鏡館の殺人』と『炎舞館の殺人』を読み終わりました。前者は少女漫画チックな印象で、後者は芸術家ってやっばり……な印象。また来月初旬に予定している「10月の本棚」で表紙等ご覧下さい。

『炎舞館…』は陶芸家たちが出てくるんですが、ラストは火曜サスペンス劇的な映像がうかんでしまい……岩崎宏美ちゃんの♪聖母たちのララバイがBGMで流れる!(笑)

歌詞の中に ♪青いそのまぶたを唇でそっとふさぎましょう ってありますが「花瞼(かけん)」という「花のように美しい人の瞼(まぶた)」「紅潮した美しい瞼」を表す言葉がありました。ちなみに花眼(かがん)は老眼のこと(;´∀`) まぁどちらも書き言葉なんでしょう。日常会話で聞いたことがないし、使うことなどありません。

昨日「コゾウ」さんの話を書きましたが、「ゾウ」と「まぶた」のつながり?で『象のまつげ』という歌集を発見!

https://tankakenkyu.shop-pro.jp/?pid=155587685

そして

閉じた瞼が月の光に青白く照らされて、大きい花びらのように見える

このように美しい表現が円地文子の『なまみこ物語 』にあるらしいです〜読んでみたい (*´∀`)



目が疲れてくるとマブタが痙攣したりしますよね。その様子なのかな? 種村弘さんはこんなに美しく表現していました。

左目に震える蝶を飼っている飛び立ちそうな夜のまぶたよ

「まつ毛がふるえる」と「まぶたがふるえる」では、まつ毛の方が色気がありますね(*´艸`) しかし、まぶたが飛び立つをそのまま想像するとホラーですな……目玉でもそうですが ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル !


コチラも風情がある記事ではないかと思うので、お時間のある時にでも。

【種村弘 短歌に詠われた窓たち】
前編
https://madoken.jp/culture/hiroshi_homura/7074/
後編
https://madoken.jp/culture/hiroshi_homura/7213/


話が戻りますが「聖母たちのララバイ」に関する記事です。元ネタ? 知らなかった!
http://www.worldfolksong.com/sp/songbook/sokkuri/madonna-lullaby.html


なんだかゴチャゴチャして読みにくい記事になってしまった……すみません💦 どうぞ楽しい1日をヾ(´ー`)ノ



【追記】関東地方の皆さま、いきなり突き上げるようなドン!という強い衝撃の地震がありましたが、大丈夫でしたか? 緊急地震速報がその後にやってきました。夜中でなくてよかった……!


rohengram799 at 09:10コメント(4) 

2021年10月10日

鹿茸雲便りNo.11:双宿双飛

10月も10日過ぎましたが、今日もむし暑いですわ (;´д`)


*****


「双宿双飛 (そうしゅくそうひ )」という四字熟語を雑誌で発見しました。夫婦の仲がとてもよいこと。 「双」は対になっているものということから夫婦のことで、雌雄の鳥が共に生活して共に飛ぶという伝説からだそうな。「比翼連理」と同じ意味ですね。こちらの四字熟語の方が美しい気がする!

「双宿双飛」って、双頭の蛇がシャー!と獲物に飛び掛かる場面を想像してしまう字面よね……そう思うのは私だけ? (^o^;)

蛇と言えば……「花底蛇(かていのじゃ)」という、美しいものの下には恐ろしいものがひそんでいるという中国の故事がありますね。私は漫画のタイトルで知りましたが「綺麗な薔薇には刺がある」と似たような意味でしょうか。花と蛇 の組み合わせは何やら淫靡(*´艸`) やはり団鬼六先生の影がちらつくから?

脳内で「家庭の蛇」に変換してしまった……愛しい人は美しい薔薇の花か、それとも蛇か、鬼か( ̄▽ ̄;)


****


今日は「目の愛護デー」ですが、目をいたわるどころかメガネをはずしてスマホや本を読むのが日常です。『眠らないため息』というアンソロジーを買いました。読んだらおやぢな気分から乙女な気持ちになれるかもしれません(笑) …… と書いた後に読み始めましたが、胸キュン💕ではなくてドロドロ展開なアンソロジーのようで……まぁ、コレはコレで(ノ´∀`*)

【眠らないため息】
https://ddnavi.com/book/4344417739/



rohengram799 at 12:40コメント(4) 
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